パチュリー・ノーレッジ、八雲 紫、上白沢 慧音、八意 永琳、の4人が形成する通称『幻想学会』に、1人の挑戦者が現れた。
彼女の名は─────
「幻想郷に巣くう悪しき常識、この岡崎 夢美が華麗に覆してあげるわ!」
────だそうです。
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○夢美レポート『体育の日について』
『体育の日』制度は、元は外界から取り入れられたもの。なぜか晴れやすい。
しかし、弾幕ごっこで常日頃から体を動かしている弾幕少女からは、一見意味のない日に見える。
待ってほしい。
『体育の日』とは、『体を育てる日』と書く。
つまり、『体育の日』には体を育てるのに絶好の日なのだ。
改めて問おう。今、私たちに求められているものは何か。
身長?筋肉?違う。そんなものが育ったところで何の意味もない。
では、どうするか。
胸だ。胸を育てるのだ。
つまり『体育の日』を弾幕少女風に理解すると、この祝日は『胸を育てるための日』ということになる。
(以下エクササイズのやり方)
以上で研究内容の記述は終わりである。
メイン 岡崎 夢美
サブ 北白河 ちゆり
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「あー、馬鹿らしくて読んでられないわ」
永琳は途中でレポートを投げ出した。
「こんな馬鹿げた研究、よく続けられたわね」
続いて紫も。
「さすがにこれは………アウトじゃないか?」
さらに慧音も。
「どの面下げでこんな紙切れ持ってきたのかしら」
パチュリーまで。
その時、夢美は気づいた。
学会メンバーの4人全員が、自分の胸に満足しているということを。
誤算だった。悔しさに爪が喰いこむまで拳を握った。
「帰りなさい。これ以上私たちを失望させないうちに」
永琳はそのレポートの上に『⑨』のスタンプを押し、夢美の足元に投げ捨てた。
「………ふ、ふふふ、こんな屈辱初めてよ、ふふ、ふふふふふ………………」
レポートを拾いながら、夢美は怒りに震えていた。
「ふふ、ふ、ふはーっはっはっ、覚えてなさい!この屈辱、3.1415926535897932384626433832795倍にして返してあげるわ!」
マントを翻し、夢美はこぼれる涙をぬぐいながら学会を後にした。
そしてついに、『体育の日』。香霖堂に新しい本が並んだ。
『胸を育てる体操 ~体育の日限定発売(蓄音盤つき。著 岡崎 夢美、出版社 セーラーストロベリー印刷所)』
そして、多くの少女たちが変装して買いに来て、本はあっさり売り切れた。
「やっと手に入れたわ!」
神社に帰った霊夢は、さっそく本のパッケージを破いて表紙を開いた。
もくじを開いてみると、最初のほうに長々と研究理論について書かれているが、
後半から本格的なエクササイズのやり方が、初級、中級、上級に別れて記されている。
「まずは、初級編からやればいいのね」
霊夢は理論など無視し、すぐにそのページをめくった。
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エクササイズ初級
①吸血鬼の体操
Ⅰ両手を上にあげる。
Ⅱその両手を交差させずに胸までさげる。
Ⅲ愛くるしい声で『うー』と言う。
これを500回繰り返す。
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「これ、レミリア☆うー、じゃないの!」
霊夢は馬鹿らしくなって本を閉じた。
「何がうれしくてレミリア☆うー500回もやんなくちゃいけないのよ。やめやめ。お茶でも飲も」
と、霊夢が棚からほうじ茶を取り出して、いれはじめると
「れえぇぇぇぇぇぇむぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
叫びながらブレイジングスターが庭に落ちてきた。
「お茶飲みに来てやったぜ!」
「呼んでないんだけど」
そんなこと言われてへこむ魔理沙ではない。
あたかも自宅にあがるように神社にあがりこみ、持参したマイカップを霊夢に差し出す。
「本当は冷たい方がいいけど、温かいのでもいいぜ」
「あんた、いい加減その『傲慢病』治しなさいよ」
などと言いながら、霊夢はお茶をいれる。お茶をいれながら、エクササイズの本を隠す。
「そう言えば霊夢、私、最近新しい体操の本借りたんだけどさ」
「借りたんじゃなくて盗んだんでしょ」
「(無視)そこに書かれていたんだが、レミリア☆うーって健康に良いんだな。500回やってきたぜ」
こいつもか、霊夢は心中で呟いた。
言われてみれば、なんとなく胸が微弱に大きくなっているような………
「あー、やっぱりお茶は落ち着くぜ。次の体操やったらまた来るから、茶菓子でも出しておけよ。じゃあな☆」
箒を引っつかんで、靴をはき、魔理沙はまた空へと消えていった。
「…………やってみようかしら。レミリア☆うー 500回」
「お、終わった………」
霊夢は畳の上にバタンと倒れた。
「どこが初級よ。思いっきりハードじゃない」
と言いながらも、手はしっかり次のページをめくる。
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エクササイズ初級
②門番歌の体操(蓄音盤トラック1をかけて体操してください)
Ⅰ右手を水平に右に上げる。
Ⅱ水平に上げた右手を自分の左側に持ってくる。
Ⅲ正面に正拳2連突き。
Ⅳアッパー。
Ⅴ正面に正拳2連突き。
Ⅵアッパー。
Ⅶ左足を前方にあげる。次に右足を前方に上げる。
これを200回繰り返す。
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「地味にきついわよ、これ」
と言いながら、霊夢は蓄音盤のトラック1をかけた。
『君がくれた幼女は れみ☆りあ☆う~ れみ☆りあ☆う~(歌、ノリノリで岡崎)』
やる気3割減。
『君がくれた従者は ピー☆エー☆ディー ピー☆エー☆ディー(歌、自重を知らない岡崎)』
やる気8割減。
「なんでこれが門番歌なのよ。やってらんない。やめやめ」
なんて、またお茶の準備を始める。つまりお茶を飲むこと以外、やることがないのだが、
「れぇぇぇぇぇぇぇぇむぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「あー、また来たわね」
と霊夢が言うのと同時に、ブレイジングスターが本日2個目のクレーターを庭に残した。
「お茶飲みに来たぜ!冷たいのがいいがあったかくても我慢してやる」
「まったく、なんであんたは私がお茶を入れる時間が分かるわけ?」
と言いながら、霊夢は茶の準備をし始め、すぐ手を止めた。
(気のせいよね、魔理沙の胸、前より微妙に大きく………気のせいよね)
「いやー、体操はじめて見たんだが、今度は正拳2連突きにアッパーって感じでなぁ、
紅魔の門番歌ってのにあわせて体操するらしくてこれが大変で、それでその努力をねぎらうべくお茶くれって話だ」
「長い話だけど、結局お茶がほしいわけね」
「そゆこと。どうだ?霊夢も一緒にやってみないか?その畳みたいな胸もどうにかなるかもしれないぜ」
「帰れ」
「はいはい、飲んだら帰るぜ」
と、あっというまにお茶を飲み干し、魔理沙は帰っていった。
「……………門番歌も捨てたものじゃないのね」
「もー駄目」
霊夢はたたみの上に倒れた。
そして手は勝手に次のページをめくる。
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エクササイズ初級
③応援団流発声練習(蓄音盤トラック2をかけて体操してください)
Ⅰ団長の声にあわせて『押忍!』と(罪袋部隊にあわせて)返事をする。
1周やれば十分です。
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「これ楽そうでいいわね」
さっそく、蓄音盤のトラック2をかけてみる霊夢。
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ちゆり『ではこれより、応援練習を始めるッ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『声がちいせぇ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『ちいせぇ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『ちいせぇ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『うるせぇ!』
罪袋『……………』
ちゆり『返事しろォ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『今日はまず、門番歌の練習をはじめる!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『♪ きみがくれた従者は────』
罪袋A『ピー!』
罪袋B『エー!』
罪袋C『ディー!』
罪袋D『ピー!』
罪袋E『エー!』
罪袋F『ディー!』
ちゆり『声がちいせぇ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『やる気あるのかぁ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『私はもうねえぞォ!』
罪袋『…………』
ちゆり『返事ぃ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『よし、端っこにいるマネージャー!焼きそばパン狩って来い!』
犬走『う、うぇぇ!?』
ちゆり『返事ィ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『てめぇらじゃねぇ!犬走ィ!』
罪袋『押忍!』
ちゆり『おまえらに行ってもらったって嬉しくねえ!犬走ィ、行って来い!』
罪袋『押忍!』
以下、最後の4行あたり無限ループ。
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「馬鹿じゃないの?」
霊夢は本を庭までぶん投げた。
「こんなんで胸が大きくなったら今頃私エベレストよ。あーあ、お茶にしようかしら」
本日3回目のお茶の準備をはじめたところ
「霊夢、お茶くれ」
魔理沙が畳をめくってインしてきた。
「う、うぇぇぇ!?ちょっと、どこから現れるのよ!」
「まりたんインしたぜ☆」
「いやいやいやいや、帰れ帰れ帰れ帰れ」
「お茶と茶菓子もらったら帰るぜ」
と、マイカップを差し出す。
「そういやさ、体操の件だが、今度は発声練習ってことになって、さっそく守矢の神社でやってきたぜ」
「あそこでもやってるの!?」
「早苗と一緒にやってきたぜ。湖に向かって、『押忍!』の連続だったが」
「ああ、そう」
(気のせいよね、魔理沙、なんか前よりほんの少しだけ、大きくなって……………)
「来るんだったら霊夢も来てもいいぜ」
「行かないわよ。私は暇を潰すのに忙しいんだから」
「そうか」
ずずずずー、とお茶をすすり、魔理沙は飛び去っていった。
「…………………やる?別にやったっていいわよ?」
「や、や、やっと、終わった」
霊夢は渾身の力で、次のページをめくった。
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エクササイズ初級
④苺クロスの体操
Ⅰ片足を天井とをロープで繋ぎ、宙ぶらりんになる。
Ⅱ毎秒2回転しながら、両手は水平に。
Ⅲあいている方の足で、ロープを斬る。
Ⅳ落下しながら縦に2回転、横に1回点半、ひねり。
Ⅴ着地と同時に十字架ポーズ。
Ⅵポーズを維持したまま、瞑想。
何かが見えたらⅠからやり直し。これを10回。
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「無茶でしょ、これ」
とつぶやきながら、霊夢は物置からロープを持ってきた。
「えっと、ここをこうやって、天井から吊られればいいのね」
と、1人だけでその作業をこなす。大丈夫、ドロワ着用ならスカートめくれ気にしない。
「よし、じゃあいくわよ!」
キアイをいれて、回転を始める。
(うわ、これだけで意識飛びそう。いつも回ってるあの厄神、おかしいんじゃないの?)
厄神もこんなに速くない。
(確か次はロープを切るのよね)
あいている足で、勢いをつけて
「いっけぇぇ!博麗大外狩りだぁ!」
一撃でロープを切った。そして空中で巫女が舞う。
体操じゃなくても、普通に祭りの一環でやっても神々しさがにじみ出る光景だが、
「今だ!着地!」
グキィ!
腰が悲鳴を上げた。
その日の夜。
実際に体操を試した少女たちのアンケート調査の数値をまとめ、岡崎教授は幻想学会に再提出した。
「そ、そんな馬鹿な」
永琳をはじめとする4人は、突きつけられた現実に言葉を失いながら、しかし認めざるを得なかった。
そこには、確かに科学的、魔法的、理論的、運命的、金銭的、芸術的に確かな理論があり、これで証明された。
確かに、夢美の提案した新エクササイズは胸を育てるのに効果がある。ここにそれが確立した。
「よって私、岡崎 夢美は『体育の日とは胸を育てる日』だと提案します!」
ついに、この提案を、誰も否定することは出来なかった。
しかし、その日の深夜、偉大なる教授は1人の腰を痛めた巫女に葬り去られることになる。その時の記録は残っていない。
でも、幻想郷のメンバーの夢を与える研究には間違いない
やったね教授ww
クイズの答え
天狗の威厳は早さ、故に空気抵抗を少なくする為に大きくない
都会派の意地、それは見栄だから小さくないが大きくも無い
見た感じ二人とも大きそうだがそんなに大きくない
つまり、見た感じで物を言うなという事である
というわけで、魅魔と魔理沙の親子な話を書いてください
答えと理由?これは調べることのできる方法の一つにござんす。方法が答えを教えてくれましょう。理由は「むしゃくしゃしてやった。だが負けるとは思っていなかった」と、露出狂の片割れが申しておられた。
あ、感想・・・
今日も体操してるでしょうね
自分の部屋でこっそりとwwwww
答え:見た感じのイメージで、文は割と薄めの美乳、アリスは普通の美乳。
天狗の威厳は風系の容赦ない高速弾で表され、
都会派の意地はパワーではなくブレインを使う弾幕で表現されるものなので、
胸とは関係無く、この語群は「見た感じでものを言うな」も含め、全て出題者の
ミスディレクションであると考えられる。
よって、アリスのほうが少し大きいと結論します。
ということで、教授とちゆりの胸に関する話を一つ頼みます。
東方学院入れる気がしねぇw
見た感じで物を言うな!天狗の威厳も都会派の意地も関係無い。
教授のエクササイズで文もアリスも胸が大きくなるため、今の大きさには意味が無いと思われます。
これで東方学院の入試は完璧、あたいったら最強ね!!
れみりあ☆うー、って①両手を交差②手のひらを合わせる③両手を胸の前に広げて「うー」じゃなかったのか。
片仮名だから別物なのか?
大きさなんぞただの目安ですよ。エロい人にはそれがわからんのです。
見た感じで物を言うな、と言われるかもしれないが
アリス=美乳 文=美乳
これは周知の事実であると思われる。ここで
アリス←都会派の意地 文←天狗の威厳
をそれぞれに加算する。すると
美乳+都会派の意地 : 美乳+天狗の威厳
= 都会派の意地 : 天狗の威厳
この二つの値を比べればよい。しかし両方の値にさほど差が無い為
アリス ∽ 文
が成り立つ。だがユークリッド幾何学とか関係なく
私 = 二人のおっぱいが大好きです!