「さて、なにして遊ぼうかパチュリー」
「何って、いきなり何よ」
さっきまで一緒に読書していた魔理沙が、いきなり本を置き口を開いた。
「いや、ちょっと息抜きがてら遊ぼうかと」
「私は疲れてないわよ」
「私は疲れたぜ?」
「なら自分のうちに帰りなさい」
「そういうなって。ほら、いつぞやの遊びみたいに面白いかもしれないぞ?」
「…ああ」
ちょっと前に魔理沙が、定規をつかった遊び。「定戦」とやらをやった。
これが以外に楽しく、レミィと対戦などもして遊んだ。
「で、だ。今回は道具なしで遊べるゲームをしようと思う」
「『しようと思う』じゃないわよ。まだやるとはいってないじゃない」
「いいからいいから。だまされたと思ってやってみろって。ちょっと眠さが出始める三時間目の休み時間にも重宝するぜ?」
「いや、意味わからないんだけど」
私が抗議をあげるがなんのその、結局は読んでた本を置かれ参加させられてしまった。
「いいか?まず両手をグーにして出してくれ」
「こう?」
スッと魔理沙の前に拳を二つ作って、前に出す。
「そうそう。まあイメージ的には犯人逮捕のポーズだ」
嫌なイメージね。
「それでだ、親指が立てられるだろ?」
「うん」
「いっせーのっせで数字を言って、その数字があってたら一本腕を下ろして良いんだ」
「それじゃあ、二回勝てばいいってこと?」
「そうだな」
「ちなみに今回は数字は0、1,2だからな?」
「今回って、それ以降あるの?」
「非常にめんどくさいが、指十本使ってやるルールもある」
「うわぁ…」
一人頭十本。これを例えば六人でやった六十本。
…勝率計算が面倒ね。
「まあ、とりあえずやってみようぜ」
「いいわ」
お互いに指を向け合う。
「んじゃ、先行はパチュリーでいいぞ」
「そう?それじゃあ…」
ピクピクピク。
魔理沙が親指を小刻みに震わせている。
…フェイントね。
「いっせーのーいち!」
魔理沙が指を二本、私が零本だった。
「っふ」
「む…」
「残念だったな。次はこっちからいくぜ!」
とりゃー!と奇声をあげて指先に力をこめる魔理沙。
「いっせーのーーーぉぉぉぉぉ…」
「…」
「ぉぉぉぉぉ~…」
「ちょ、遅いわよまり…」
「に!」
「え?わ!」
あまりに遅い魔理沙に文句を言おうとした瞬間を狙われた。
あわててた為か、私の指は二本出してしまった。
「ふふん」
対する魔理沙は零本。
「これでまず一勝だな」
「むきゅー。ずるいんじゃないかしら…?」
「作戦勝ちだ」
「ぐぅ…」
いきなりピンチになってしまった。
「あー、パチュリー。実はこのゲーム数が少ないほうが不利なんだぜ?」
「え?」
「だってほら、今まで私は0,1,2の3つの数字が出せたじゃないか。でも今は手は一本。だがパチュリーは3つ数字が出せるまま。私のほうが数字合わせる確立は低いだろ?」
「…確かに」
以外に深いゲームねこれ。
「よし、いくわよ魔理沙。いっせーの…零!」
「うぐ」
「やった」
私は指を上げておらず、魔理沙もあげていない。
これで五分五分となった。
「定戦に続いて連続初戦敗退は避けたいところだぜ…。いっせーのー…さん!」
「…?」
「うあ、しまったぁ!」
どうやら魔理沙は相当あせっていたらしい。
「私の番ね」
「くっ…」
ここまできたら確率云々ではない、0か1。
「いっせーのーに!」
「ぐああああああああぁぁぁぁ!」
「やったあ!」
ものすごく魔理沙が悔しそうな顔をしていた。
「ちぇ…」
なんだかとっても運だけで勝敗が決まるゲームだった。
博麗神社の紅白巫女がやったら勝てないかもしれない。
「でも、このゲームたのしかったろ?」
「ええ、なかなか面白かったわ。それでなんて言うの?このゲーム」
「え?あ~…」
突然困った顔をする魔理沙。
「忘れたの?」
「あ、いや。そうじゃなくてな。このゲーム名前はわからないんだ」
「はい?」
「いや、このゲームやるときはいつも、これやろーぜ!って言うだけだったし…」
「本当にないのね…」
「まあ、いいじゃないか。それよりもう一回やろうぜ。なんか悔しい」
「かかってきなさい。全勝してみせるわ」
魔女たちの戦いはまだまだ続く。
やる時同じく「これやろーぜ」だったがw
うちの地元では「せっさん」と言いますが。掛け声も、「せっさーーーん に!」っていう具合です。
正式名称なんだろ?ww
掛け声が「いっせーのっ!」じゃ無くって
「チッチッチッバリチッチ」って言うんですよw
「これやろうぜww」でしたw
・・・・名前なんだっけ?(
『タコタコ』でしたよ?因みに指全部でやるのは
『スーパータコタコ』と呼ばれた居たはず
私の地元(仲間内だけ?)では「せのせ」でした。
でも始める時は「コレやろうぜ!」でしたね(笑)
「これやろーぜ」だよなw
私の学校だと「いっせーの」って呼ばれてましたね。
「ジンチー-…2っ!」てやってましたが、確かに何でそう呼ぶのかはわかりませんでした。
この遊びも幻想入りしたか・・・
ずいぶん懐かしいものを・・・・・
過去に10人ちょいで大10本指スマ大会をやって、1戦に2時間近くかかったのはいい思い出
「いせせ」でした
名前とか記憶に無いな~
正式名称も気になるが発祥地てどこなんだろ?特に無いのかな?
名称「いせので」
でした、名称は適当だったと思いますが。
でもやり始めはいつでも「これやろーぜ!」でしたね
埼玉の某市では、
名称「指スマ」
掛け声は3の方と同じ「チッチッチッバリチッチ」でした。
やる時?えぇ、「これやろーぜ!」でしたが何か?
それにしても懐かしくて目から汗が・・・・
青さめ(ざめ?)赤さめ(ざめ?)でしたね。
ランドセル背負ってた頃よくやってましたわ… 懐かしい
たまに遊ぶなww
暇な時に「いっせっせやろーぜ!」とか言ってた記憶がw
1さん
をを、結構たくさん呼び名があるんですね~
ティファーリエさん
やはり各地で違いますか…。せっさんは初耳ですね。
Unknownさん
バリチッチですか。語呂がいいですねw
4さん
やはり真命は「これやろーぜw」でしょうか…
脇役さん
あ、やはりタコという名前がありましたか~。
万葉さん
仲間内の呼び方もありましたね。私の仲間内には、いくぞ!っ言えば通じてました。
7さん
やはりそれですか~。
8さん
なんとなくですが、私は東方=ほのぼのと捉えてまして…
9さん
「ジンチ」ですか。また違う名前を教えてもらえて嬉しいです。
10さん
私的には現役ですね…。
てるるさん
二時間…。恐れいたしました…。
12さん
「いせせ」ですか。何故かってもかわいい響きが…。
灰華さん
あ、テレビでもやってましたね。確か夕方あたりだったと記憶してます。
僻人さん
ですねえ。その掛け声は必ず休み時間になると、誰かしらが言ってました。
Nonameさん
私も書いてる途中に懐かしさが…。これやろーぜ?w
16さん
わ、また聞いたこと無い掛け声が。私もランドセル時代が最盛期でしたね。
時空や空間を翔る程度の能力さん
ですね。たまにやりたくなっちゃいます。
コメントしてくださった皆様。ありがとうございました。
レミリアも交えた定戦の方も見てみたいw
「いっせっせやろーぜ」。何故か一番しっくりきてしまった…。
連続レス失礼いたしました。
あ、アレの続きでいいのでしたら書かせていただきますよ。
何度も連続スレすみません。
こういう単純な遊びは今も昔も無くならない物なのでしょう。
>確立
確率かと。IMEの変換で確立の方が先に来るんですよねぇ・・・
で0じゃなくて芋。「いーーーちっ」とか「いーーーーもっ」とかやってました。
まだまだ現役なのは嬉しいですね。誤字ご指摘ありがとうございます。
24
芋w今のところ一番面白い言い方かもしれないですw
霊夢は運が悪いと言う表現でしたら問題ありませんが、運が良いと言う表現だとすると、
博麗神社の紅白巫女とやったら勝てないかもしれない。
の方が適切かと思います。
私のとこも名前は無かったのでいつも「これやろうぜ!」で通してましたw
それにしても、バリキンセブン懐かしいですね。今から10年ちょっとくらい前でしたか?覚えている人はいるのでしょうか?
指上げ(旗上げのアクセント)で読んでたときもありましたね。
指スマはあくまで後出しだし、結局正式名称ってなんでしょうね?
ちなみに秋田県南部。
0が「いも」で、1以降が普通の数で
誰が考えたんだろうなあ
やはりタコってメジャーな言い方なのでしょうか。
27さん
成程、大変参考になります。本当にありがとうございました。
28さん
もはや全国共通語になりつつありますね
ななななしさん
私はバッチリ覚えてます。
30さん
指あげも初耳ですね
31さん
本当になんて言うのでしょうかね・・・?
32さん
タコって言い方は秋田から生まれたのでしょうか…?
33さん
そうですね、きづいたら知ってましたし…。誰なんでしょうか?
コメントしていただきありがとうございました。
数字を英語でいってました「コバルトワン」「コバルトツー」「コバルトスリー」
みたいに