※欲望だけで書いた。NO REMORSE。
※パロネタ豊富。嫌いな人はバック。
※冒頭で忠告したから感想で「パロネタ多すぎてつまらない」的な感想は受け付けない。
今日もまた、魔理沙が紅魔館にやってきて門周辺に恋色の閃光を放った。
何時もの光景。ただ一つ違うことがあった。
門だった瓦礫が四方に吹っ飛ばされると、そこから現れたのは門番長の美鈴。
魔理沙が美鈴の姿を見て呆然としたのと、美鈴が黄色い悲鳴を浴びたのはほぼ同時だった。
幾度の恋符を受けた美鈴の一張羅は、既に耐久値が限界に達し……その膨大な熱量の前に、蒸発したのだった。
故に今、女性ホルモンがたっぷりつまった中華なパイパイがぼよんぼよんと自己主張していた。
追記。その派手な自己主張に事の発端である霧雨魔理沙は瞳が緑色になるほど嫉妬したとかしないとか。
慌てて瓦礫の影に隠れる美鈴。手に届く場所に着替えなど無い。
このままでは明日の鴉天狗の朝刊トップを飾ってしまうかもしれない。
それを見て、なんかこういい笑顔の狐がスッパでやってくるかもしれない。
冗 談 じ ゃ な い 。
幸いな事は、周りに門の残骸だったり壁の残骸だったり。身を隠すものは一応ある。
手ごろな大きさの石を抱えて自室に戻ることも出来る。
あるいは瞬く間にこれらを微塵まで砕き、擬似的な煙幕を作るか。
現実的なのは前者、確実に隠せるのは後者。
やるしかない。美鈴は覚悟を決め、残骸に向かい『連続で物体に二度衝撃を与え粉砕する技』を行おうとしたところで、
霧雨魔理沙に話しかけられた。
「咲夜」
「はい、お嬢様」
「以前貴女魔法冥土まじかる☆さくやちゃんとか言ってた時期があったわよね」
「お嬢様、それは邪気眼と同じです」
「触れられると痛いのね、分かるわ。
まぁ、貴女はまだ若いからそういうのは許されるのだろうけど」
「どうなんでしょうね、あれは」
今日、魔理沙が紅魔館に訪れたのは、拾ったマジックアイテムをパチュリーに見せる為だった。
杖状のそれは、香霖堂の店主曰く、名前を『魔法のステッキ』で『衣服を変える程度の能力』を持っていることが分かった。
恐らくは、外の世界で残っている魔法使いか魔女のサポートツールであるか、後継者に己の術を託したものだろう、というのが彼の見解だった。
それについて、パチュリーの意見も聞こうと思って持ってきた先でのこの出来事だ。
何処かの神が、美鈴に使え、と言っているように聞こえた魔理沙は迷わずにその杖を使った。
そして、目の前に現れたのは――
深紅の長い髪は二つのお団子ヘアーで纏められ。
瑠璃色のチャイナ服にプロテクターがついたようなその衣装は、何故かお臍がくっきり見えるくらいのツーピースで。
服とお揃いのグローブの先には、件の魔法のステッキが一振り。
――そう、強いて言うのであれば、
魔法中華みらくる☆めーりん
「ぶははははははははははははははは!」
「笑わないでくださいよぉ! 大体こんな格好にしたの魔理沙さんじゃないですかぁ!?」
「一応、あれ歳は私以上あるはずなんだけど」
「貴方が望めば皆少女、って神主様が仰っておりました」
「神主が言うなら仕方が無いな。……しかし」
「しかし?」
「臍だしktkr」
「ktkr」
「おかしいと思わない? 脇を見せる人はいるのに臍を見せる人が誰一人もいないなんて」
「四季のある土地で臍を出しているようでは、お腹を下すと思われますが」
「脇出してるほうが問題あるでしょうに。ああ、美鈴のあのお臍掃除したいわぁ」
「レミリア様、それはなりません」
「何故? それは美鈴のお臍が汚いから?」
「まさか。美鈴のお臍ですよ、汚い訳がありません」
「じゃあ臭いから?」
「まさか。美鈴のお臍ですよ、きっと匂いはホイコーローの如く香ばしい匂いですわ」
「ホイコーローの匂いもどうかと思うけど……なら、何故掃除してはいけないのかしら?」
「私が掃除するからです」
注釈1.魔理沙がステッキを使ったのに効果が美鈴に行ったのは、なんかこう不思議な力場が働いたから。
注釈2.美鈴の姿を見て爆笑していた魔理沙は、暫くの間姿を消していた。
戻ってきた彼女は致死量一歩手前まで血を抜かれていたという。
何があったのか聞いても「もう門番の臍だし姿を見て笑うなんてしないよ!」と元気ハツラツに言うだけだった。
アリス・マーガトロイドが紅魔館を訪れた。
なんでも、人形に着せる服の衣装に使う資料をパチュリーから借りているそうだ。
グリモアしかないのでは、と思ったが、あの無尽蔵に本を喰らう図書館なら、そういうものがあっても不思議ではない気がする。
ちなみに、魔理沙によって蒸発した一張羅はまだ作りかけである。現在美鈴は小豆色のジャージを着て門番をしている。
それ自体は、山の巫女がこちらに来てしばらくした後に行った身辺整理の際に村の衣装屋に売ったものを、自分の小遣いで買ったものだ。
通気性もよく動きやすい。元々そういう用途の為に作ったものだから当然かもしれないが。
しかし胸がきついのはとても辛かった。
というか全体的に丈が短い。腕も足も八分袖程度で、上着の裾から下に着ているシャツがちらちら見えている。
そんな美鈴を哀れに思ったのか、あるいはどこかで魔理沙の件で責任を(何故か)感じているのか、アリスは一着の衣装を持ってきた。
「ブルマやスパッツばかりちやほやされてばかりいる気がするけど、ジャージもいいわよね」
「……すいません、私には少し分かりかねます」
「ジャージというのは手頃な着衣。運動に使うことも出来れば部屋着にもなり、軽い外出にも対応できる。
運動する時は兎も角、それ以外は当人にとっては比較的ラフな時間帯……つまり無防備な時間帯。
つまりジャージは、衣服を身に着けながら裸同然の姿を晒すような、魔法のツールなのよ」
「流石ですお嬢様。この咲夜、感服致しました。
ただ、あまりジャージを褒め称えるのはよしたほうが。あと軽い外出とか、部屋着という言葉も。
あまりにも庶民的過ぎてカリスマが漏れてしまいますよ」
「そうね。配慮が足りなかったわ。
……しかし、学校系統の衣装でいうなら、やはりセーラー服が一番だとは思わない?」
魔理沙の蒐集作業の付き添いをしていた時、外界から流れてきた人形の中に、この服を着ているものがあったそうだ。
永遠亭の兎が似たような服を着ていた気もする。しかしあれは青が基調であったのに対し、こちらは暖色系であった。
赤い襟とスカートに胸のリボン。アリス曰く、布地の淡い桃色を出すのにとても苦労したらしい。
それに加えて、白いニーソックを履く。
奇しくも人形の髪の色と髪型もいじる。真正面から見ると、猫か犬かの耳のようにも見える。
アリスの目の前に、あの人形を原寸大にしたものが出来上がった。大きさ以外で違うのは、それが生きているということ。
美鈴自体、幻想郷でトップクラスのとんでもない包容力を持っている。
その性質は母性的なものであったが、この衣装、いやこの格好はそれを変質させた。
とても身近で、優しくもあり厳しくもある、例えるならそう……姉のような。
「り、リン姉(ねぇ)って呼んでもいいですか?」
「え? いいけど……何で敬語?」
「リン姉たまんねぇ」
「リン姉ぱねぇ」
「ナンダイ! ナンダイアノ絶対領域ハァ!」
「ドコマデー! ドコマデワタシオー!」
「「魅了スルンダーイ!!」」
「……お嬢様、ですからカリスマが」
「今のでむしろ上がらないかしら? それは置いといて。とてもそっくりねぇ」
「名前ネタで緑色の軍服というのもありますが、私はこちらが好みですね」
「どこぞの不人気アニメとは違うのよ。萌えが違うのよ!」
「楽屋ネタですが、作者は『機体だけ』好きなそうですよ」
「そんなのどうだっていいのよ。……咲夜、あの人形遣いに褒美をあげなさい」
「かしこまりました」
注釈1.この日から、アリスが理由も無く紅魔館に近寄ることが多くなった。
「この泥棒猫」
「パチュリー!?」
注釈2.この後、着替えさせる暇も無く美鈴に握力測定を行った所、495kgを計測。というか、一個計測器を潰した。
注釈3.スカートの丈は膝上と、咲夜のメイド服並にミニではあったのだが、
その中身は射命丸文の全力を以てしても覗くことは出来なかった。
この件について文は「私が遅い? 私がスロウリィ!? 冗談じゃなあああああああい!!」と叫んで飛んでいった。
紅魔館門前。別名『妖怪託児所』。そこには、氷精を初めとする『子』型妖怪が多く集う場所である。
……まぁ、彼女達の親は確認できていないので、託児所と言うより集会所といったところか。
今日は天候は曇りだが、それでフランドールも外出でき、その集団に混じって遊んでいた。
もう一人、今日は新しいメンバーが増えていた。
巨大な桶の中からこちらを伺っている緑色の髪をした、
『右手の中指薬指を曲げてこめかみの辺りに持ってくるともっと別のキャラに見えなくも無い』彼女は、洞窟に住む釣瓶落としだという。
チルノを初めとするメンバーで洞窟に探検に行ったところ、ばったり会い、そのまま遊ぶ仲になったそうだ。
釣瓶落としって巨大な顔した妖怪じゃなかったかなぁ、と美鈴は自分の記憶を掘り返す。
しかし直に、まぁこういうのがいていいだろう、ということで納得した。
そこで、ムードは俄かにキスメ歓迎会のようになる。
時刻は正午近く。昼食もかねて何か料理を振舞えればいいが、厨房の食材を私的に使うことは許されない。
しかし十人未満の腹を満たせる量の食材を、自室にストックしている訳が無い。
しばらく考えを巡らせた美鈴は、名案が浮んだのと同時に倉庫に向かった。
「世の中には色々なフェチがあるけど、ずぶ濡れフェチというのもあるらしいわね」
「特殊な趣味ですね、お嬢様」
「雨の中で傘もささず健気に門番の務めを果たしている美鈴を想像してみろっ!」
「当然の趣味ですね、お嬢様」
「液体によって体に張り付く衣服、不快さと息苦しさで歪む顔……最高だとは思わない?」
「最高です、お嬢様!」
「どうでもいいけど、貴女語尾が『お嬢様』になってるわよ? 新ジャンル?」
「はっ、私としたことが。瀟洒度が少し減っていました。もう大丈夫です。私は平気です」
「そう……でも、あれを見てまだ平気でいられるかしら」
紅魔館の前の湖に住むのは、何も妖精と化け物カエルだけではない。それだけでは生態系は成り立たない。当然魚等もいる。
ただ、紅魔館が近くにあるだけあり、その湖の水は、普通の水より魔力が混ざっている。
そんな環境で育った魚は、やたら凶暴になる。
そんな環境でやたら凶暴に育った魚は、やたら食う。
そんな環境でやたら食いやたら凶暴に育った魚は……それに比例して、やたらデカイ。
どれくらいでかいかと言えば、今それを担いでいる美鈴の身長と同じくらいなのだ。
基となったのはニジマスなのだが、何をどう食えばそうなるのか、今や立派なお化けニジマスである。
当然、そんな大きさになってしまえば釣ることは困難。実際に潜って捕まえるしかない。
「みんなー! お昼ごはん捕ってきたわよー!」
門前の子供達に向かって、片手でお化けニジマスを持ちながら、もう片方の手で手を振る美鈴。
その格好は、彼女の理想的なラインをはっきりと浮かび上がらせるグレーのウエットスーツ。
泳ぐためにアップに纏めた髪は、その端からポタポタと雫をたらしている。
水中で如何なる戦いが繰り広げられたのか、その顔は赤く息も僅かに荒かった。
「たまらんだろ?」
「たまらん!」
「 た ま ら ん だ ろ ! ? 」
「 た ま ら ん ! ! 」
~少女冷却中~
「狭いウエットスーツの中で窮屈に揺れる巨乳……いいわ、凄くいいわ」
「お尻から腿にかけての曲線……まるで桃のような黄金比」
「水で冷え切った美鈴の体を温めてあげたいわ、主にハグで」
「風邪をひかれては困りますのでお嬢様は引っ込んでてください」
「ひっこ!? 咲夜今私に向かって引っ込めって言ったわね!」
「お嬢様、いくらお嬢様でもその役割、譲れません!」
「美鈴をハグするのは私なのおおおおお!」
「美鈴とお風呂に入るのは私の役目ですううううう!」
注釈1.お化けニジマスはこの後おいしく頂きました。
注釈2.濡れて火照った美鈴はこの後お嬢様とメイド長がおいしく頂きました。
注釈3.ちなみに、お化けニジマス一匹につき、保存状況を無視すれば霊夢がどうにかすれば一ヶ月繋げるくらいの量になる。
(保存具合を加味すると、一週間で腐敗するため食べられない)
ちなみに、
「誰も居ないわよね……よしっ。
……天が呼ぶ地が呼ぶ人妖が呼ぶ、悪を倒せと私を呼ぶ……。
聞きなさい、悪人共!
私は炎の魔法中華、みらくる☆めーりんよっ!」
「……めい……りん……さん?」
「ぴわー! 小悪魔さん!?」
気に入っていたとか。
それはそうと俺の愚息はチンジャオロースの匂いがするんだ。ほら作者、とりあえずしゃb(ry
ここは、あなたのわががまを通す場所ではありません。
あなたの書かれた作品ですが、お世辞にも面白いといれるものではありませんでした。
ご自分が書かれた作品を褒めて欲しいのであれば自身でサイトを創られそこでされたら如何でしょうか?
少なくともルールには違反していないのだし、正直、あまり過敏に反応しすぎるのもどうかと思う。
どっからどう見てもギャグなんだから。気に入らなければ、ブラウザバックすれば、それで良い話かと。
ただ申し訳ないが、確かにあんまり面白くなかった。パロにこだわりすぎるのも、どうかと…
めーりん好きにはたまらんが、前記のように話の筋がもう少し欲しかった。それと場面転換についていけないところが多かった。
もちろん、純粋に作品を楽しみたい人がいることはわかりますが、一部の心が狭い人間のせいで全体の評価が貶められているのは、非常に残念です。
作品の方は、わからないネタ盛りだくさんでしたが楽しめました。元ネタを知らない方が楽しめるんでしょうか?
普段パロネタに関しては元ネタがわからないことのが多いんですが、今回はなぜか思い当たるものばかりで何時にも増して吹きまくりましたwww東方ファ〇タまで出すとはwwwレミ咲の掛け合いもよいですwww
ただ場面転換が唐突過ぎるのは同意できるかも。
あと細かいかもしれませんが、お化けニジマスの項注釈2がどっか行ってますw
それより、>>12.の東方創作話を貶めるコメントが気になります。
レスレスそこまでねw
自分も元ネタ知らないけど楽しめました。
ぴわーw
「ノリと勢い」って大事ですよねww
私はいいと思いますね~。
突っ込みきれないので一つだけ。
作者は好き好き大好きをやってきなさい。
それがあなたにできる唯一の善行です。
何よりも途中の「右手の中指(ry」のキスメを想像してキスメの新たな魅力に気づいたのが大きい。
作者とはうまい酒が飲めそうだ
つきましては小悪魔さんに目撃されちゃった美鈴の続きを所望したいのですががが。
パロディ関係なく話自体が面白かったし、パロディも、「(現実に存在する戦車)はブリキ缶だぜ!」
みたいな特定の職業の人を傷つけるものでも無いし、これはこれでいいかなーと。
でも、お嬢様とメイドは手遅れだと思うんだ。
パロディも大体わかりました。まさかの某ヘルシーな油のCMネタに思わずふきましたよw