「お嬢様。お茶が入りました」
「あら、御苦労さま」
「どうぞ」
「ありがとう」
幻想郷を見渡せるテラスでお茶を嗜む。太陽の光は忌々しいが、この光景は中々に気分が良い。
そう言ってカップに口をつけようとしたところで、私はとある異常に気づく。
「…やけに赤いわね。これ紅茶じゃないでしょ?」
「お気づきになられましたか」
「そりゃあ気づくわよ。今度はいったい何を混ぜたの?
ここまで赤いとなると……血でも入れたのかしら?」
「いいえ、血ではありません」
それは残念。ここまで鮮やかな赤なら余程上等な血かと思ったのだが、そうではないようだ。
血ではないとするなら何だろうか? 咲夜は偶に変な物を混ぜてくるから皆目見当もつかない。
「じゃあ何を入れたの? 他に赤い物と言ったら……トマトとか?」
「そんな普通の物は混ぜません。今回はちょっと珍しいものが手に入ったものでして」
お茶にトマトは普通とは言わないと思うけどね…
それにしても珍しいもの…? あぁ、このままでは埒が明かない。とりあえず飲んでみることにしよう。
「珍しい、ねぇ…」
「はい、今回はそれをペースト状にして混ぜ込んでみました」
カップに口が近づく。その間も咲夜は話を続けていった。
「普通に生活していれば、まずお目にかかることのないもので…」
縁に口をつけ、話を聞きながらゆっくりとカップを傾ける。
「新陳代謝を異様なまでに活性化する働きがある…」
とうとうそれを口に含み、しばし味わってみる。
「ハバネロです」
ブゥーーーーッ!!!!
「あ、虹」
>1. 名前が無い程度の能力さん
ティーがレインボーするだけですので
>2. 名前が無い程度の能力さん
咲夜さんに悪意はないんですよw
>3. 喚く狂人さん
おぜう様かわいいですよね。
>4. 万葉さん
おぜう様は皆のアイドルですから。
被害は続くよどこまでも…
>7. 名々死さん
その通りですが、ギャグ特性を身につけているので一日で復活します。
小悪魔がたくましい。(主に想像力)
魔理沙が乗り込んできたら何食わぬ顔で出してやればいいのに
「も、もうにどろほなひぜ!」
そっちの用法は思いつかなかったです。これでパチュリーの蔵書も安泰ですね。