Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方 アリスとフラン その7

2008/09/13 23:01:26
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1
終幕 

誰かに呼ばれる声が聞こえた・・・
「ア・・・・・リス」
「あっ・・・私・・・意識を・・・魔理沙!?」
「よぉアリス、やっと起きたか・・・まったく・・・正直しんどいぜ」
「魔理沙その怪我!・・・無茶して・・・長生きできないわよ・・・」
「あぁ、だろうな。だから私は今を生きるんだぜ」
「・・・あなたらしいわ」
「ははっ、今頃気づいたか」
「えぇ・・・って、それより!フランはどうしたの!?」
「それよりって・・・パチュリーが着てくれたんだよ。でも、辛そうな顔してたな」
「・・・パチュリーが・・・・・・そう・・・」
「なんとか凌いでるみたいだが・・・」
「お願い魔理沙・・・フランは今、狂気に取り付かれてるわ。あの子を助けてあげて・・・私では・・・無理だから・・・」
「私に任せとけ!っと、言いたいところだが、残念ながら私では無理だ」
「そん・・・な」
「だから力を貸して欲しい。あれをやる」
「あれって・・・!・・・パチュリーは手が離せないんでしょ?」
「それなら大丈夫だぜ。時間を稼ぐのに適任がいる」








パチュリー・ノーレッジは考える
(私が馬鹿だった・・・レミィの願いを聞いた後の事など考えていなかった。いえ、考えたくなかったのかも・・・フランがどうなってしまうか・・・そんな事にも気づけないなんて長く図書館に引きこもりすぎたかしら?・・・ごめんなさいフラン・・・。そしてアリスには驚かされる・・・フランとすぐに打ち解けた事もだけど、魔法の教え方も上手いみたいだわ。こんな厄介なスペルを教えていたなんてね)




「はぁ・・・はぁ・・・下にいる人達だけでも逃がさない・・・と」
「アハハッ!アハッ!」
「フラン・・・あなたとは短い時間しか一緒に過ごせなかったわ・・・でも、あの時すごせた時間はすばらしいものだったわね。私はその事を忘れないわ・・・」
「ア・・・ァ・・・・・・パ・・・チェ・・・?」
「フラン!?」
「・・・シ・・・ネ・・・『4・・・9・・・5』
「あっ!」
(反応が遅れた!やらr)
『ブレイジングスター!!』
「魔理沙!?」
「あぶないあぶない。お前にいかれたら勝てないところだったぜ」
「・・・ごめんなさい。あなたまで巻き込んで・・・」
「ん?それは誤解だぜ。これは私が勝手に首を突っ込んだ事だ。・・・それより、あれをするから力を貸して欲しい」
「えっ?あれって・・・駄目よ・・・時間がかかりすぎる」
「ここにはそういうことが得意な奴がいるだろ?」
「え?誰が」
ガチャ
「そろそろお休みの時間ですよフランドールお嬢様。それに夜更かしなさる場合はもう少しお静かにお願いします。・・・それとも私が寝かしつけて差し上げましょうか?」
「・・・イ・・・ヤ・・・」
「そうですか・・・それならば、よく眠れるよう私が遊びのお相手をしましょう。・・・さぁ、永遠に時間を稼いであげるわ」
「咲夜!?あなた・・・・・・」
「ッ・・・サ・・・ク・・・」
「まったく頼もしいな!いくぜアリス!パチュリー!」









(フラン・・・私は間違っていたわ。あなたに力がなければ・・・と思っていた。でも、あなたは皆に大切に思われていた・・・あなたを傷つけないようにしようとしていた事が、逆にあなたを傷つけていた・・・気づいてしまえば簡単な事だった。そして・・・)
「フラン・・・今はお休みなさい。次に目を覚ましたときにはもう一人じゃないわ。だから安心して・・・」
「ァ・・・リ・・・・・・・ス・・・・」
「さぁいくぜ!!全力全開!マスターブレード!!!」























あの時からフランの扱いは変わった。地下にいるのは変わらないが結界は張られず、館をある程度自由に出歩いてもよくなった。それでも来るのは図書館だけだが・・・
そしてまだ力は抑えられずにいる。
私だけではどうしても知識に限界がある、そこで今度は魔女三人が教育係となって教える事になった。しかし魔理沙はろくな事は教えない・・・でもフランは楽しそうにしてるから・・・いいのかしら



パチュリーは何も言わないが図書館に新しい人形が増えた。少し不恰好だが中々可愛らしい。だが触ろうとすると怒る・・・そしていつの間にか術式が組み込まれていた。こうして哀れな呪いの人形が出来ていくのか・・・魔法使いに人形を送るのは止めといたほうがいいみたいだわ・・・呪われては適わない



咲夜はいつもどおり完全で瀟洒なメイドだ。本当にただの人間とは思えない・・・




そして・・・












コンコン
「誰かしら?」
「私よ」
「来ていたのね。人形遣い」
「えぇ、今日はあなたと一緒にお茶をしたいと思ってね。レミリア・スカーレット」
「ふふっ、そんな戯言はいいわ。何か聞きに来たんでしょ?」
「話が早いわね。なら聞くわ。あなた何処まで見えていたの?」
「何のことかしら?」
「・・・答えなさい」
「ふふっ・・・全てよ、あなたがここに来る事まで」
「それは、嘘ね」
「あら?どうしてあなたにそれが分かるというの?人形遣い」
「あなたが嘘吐きだから。嘘吐きの言葉なんて誰も信じないわ」
「おもしろいわね。それならあなたは何をしにここに来たのかしら?」
「見てみたら?これからの運命を」
「あははははは。本当におもしろい事を言う。ただの魔法使い風情が!」
「滑稽ね。そこまでしないといけないのかしら?」
「ナニヨイッテル?」
「もう十分に役目は果たしたわ。妹は・・・フランもう大丈夫。もう運命に逆らう必要なんて無い」
「ナニヲイッテ?」
「もう真実を見せてあげて・・・あの子も・・・あなただってきっと救われる」
「ナニヲ?」
「フランを信じてやって。私にも出来た事だし姉のあなたが出来ないはず無いわ」
「ナニヲ・・・」
「偽りの姿じゃ本物の心は掴めないのよ」
「ナニ・・・」
「ここは運命を操り作り変えた世界。・・・夢を見てるようなものね。それ故にところどころに綻びが出来てるわ」
「・・・」
「私が気づけたのは偶然ね。禁書の封印を無理やり解かせようとした所為かしら?・・・でも、もう終わりよ。全てを元に戻しなさい。・・・こんなことでは本当にフランを救えたとは言えないわ。・・・・・・今度はあなたの手で・・・」
「そう・・・」




























聞き覚えのある声が聞こえた・・・

「ぉ~ぃ・・・」
「だれ?・・・ここは・・・魔法の森?」
「よぉアリス。こんなところでどうしたんだ?」
「えっ・・・あっ、魔理沙!」
「こんなところにいるなんて珍しいな。何か見つかったか?」
「いえ。魔理沙こそこんなところで何を?」
「私か?私は今から紅魔館に行くんだ。あそこの図書館に用があってな」
「紅魔館・・・私も・・・知ってるわ」
「おっ、知ってるのか?じゃあ一つ警告だ。あそこの地下には行かない方がいいぜ」
「えっ?」
「だからあそこの地下には行かない方がいいって言ってるんだよ。気の触れた妹がいてな・・・それが厄介で」
「・・・その子なら・・・私も知ってるわ」
「おっ?そうなのか?あそこの事まで知ってるなんてやるじゃないか」
「でも、間違ってるわよ魔理沙」
「ん?何がだ?」
「あの子は・・・フランはとてもいい子よ」







END
物語の終わりには違いない
2008/09/01
コメント



1.地球人撲滅組合削除
約束どおり、ここまで溜めてきた感想をドバッと吐きます。
Ⅰ 怒涛の連続投稿、お疲れ様でした。初投稿らしいですが、楽しく読ませていただきました。
Ⅱ 私以外にも指摘されたみたいですが、『十六爪炎壁』『マスターブレード』は、万人向けとは言いがたいです。
Ⅲ でもこの展開は読めなかった。どこからがレミリア幻想?
Ⅳ やっぱり魔理沙がいいところもっていくんですね。『マスターブレード』だって、魔理沙メインだし。
Ⅴ フランドールの表裏の性格がよかったです。やっぱりフランは素直でいい子だ。
Ⅵ 細かいことを抜きにすれば、この激動のフィナーレは素晴らしいものです。シリーズ集大成って感じが出てて。
Ⅶ 最後に、感動をありがとう。



また会う機会があれば。
2.名前が無い程度の能力削除
ここまでとても面白く読ませていただきました。ありがとうございます。
これからも頑張ってください。
3.2008/09/01削除
>>1
感想どうもありがとうございます。
スペカについては変わったの出したいなと思っていまして・・・ストーリーはレミリアが寝る発言を繰り返していた事でなんとか・・・
どこからが~という事ですが、お答えする事は出来ません。アリスとフランの思い出は真実であり幻想でした。そして最後に、氏に最大限の感謝を
>>2
最後まで読んでくれてありがとうございます。ここのコメ欄には本当に助けられました