※この作品は『ボクっ娘フランに萌える』の番外編です。
「でねでね、その夜魔理沙がボクの事、いっぱいい~っぱい可愛がってくれたの♪」
「あら……そう。」
フランドールの部屋でお茶会をするスカーレット姉妹。
お茶会でフランドールの口から出るのは魔理沙の事ばかりだった。
レミリアは紅茶に口をつけながら興味なさげに話を聞いている。しかし……心の中は違った。
「(フランがボクっ娘なんて………なんて素敵なのかしら………。ハァハァ……お姉ちゃん興奮しちゃうじゃない…)」
フランが一人称をボクに変えて以来、レミリアの頭はフランドールの事でいっぱいいっぱいだった。故に興味なさげな返事になってしまうのであった。
しばらく話している内に扉が乱暴に開かれた。そこには、フランドールの想い人、黒白の魔砲使い霧雨魔理沙が立っていた。
「フラン、遊びに来てやったぜ。」
ニカッと笑いながら中に入ってくる魔理沙に、フランドールは迷うことなく抱き付いた。
「魔理沙~♪今日も遊ぼ~♪」
「ああ。その前に…レミリア、少し話がある。」
「生憎、私はアナタに話すことなんて無いわ。」
冷たく突き返すように断る。しかし魔理沙はお構い無しにレミリアの対面に座る。この辺り、相当神経が図太い事が伺える。
フランドールは気を利かせてか、部屋から出て行った。それと同時に魔理沙が口を開く。
「なあ………フランの喋り方、あのままで良いのか?」
「良いのよ。フランも気に入ってるし。それに何より…魔理沙も満更でもないんでしょ?」
「あ、やっぱりそう見えたか?」
「ええ。見え見えよ。」
「かく言うお前も、ここ最近フランにデレデレじゃないか。」
「姉として当然の事をしてるだけよ。」
「フランを見る目……変わったんだな。」
魔理沙に言われてふと気付く。
確かにフランドールと会うことが多くなった。それは何故か?それは、自分でも気づかない内に、変わりつつあるフランドールを見守っていたのだろう。
「ええ……そうね。」
しばらく自問自答を繰り返しやっと返事をするレミリアに、魔理沙は笑顔を作った。
「それで?話って何なの?」
「ああそうだ。忘れるところだったぜ。」
「普通肝心な事を忘れる?」
「まあそれは置いといて………なあレミリア……フランを私にくれないか?」
「ゲホッ!」
突然の事にレミリアは飲んでいた紅茶を吹き出した。
苦しそうに息を整える。
「アナタ……何考えて…」
「私は本気だ。」
魔理沙の目は本気だった。いつものようなふざけた様子もなく、その眼孔はレミリアを射抜いていた。
「好きになさい。こればっかりは私が関与できる事じゃないわ。」
「レミリア………」
「アナタになら…安心してあの娘を預けれる。だから…泣かせたら承知しないわよ?」
「ありがとう…レミリア…」
短く告げると、魔理沙は部屋から出て行った。
残されたレミリアはどこか寂しそうな、しかし満足したような表情を浮かべていた。
「フラン、今レミリアに話をつけてきた。」
「……どうだった?ボクと魔理沙の結婚、認めてくれた?」
「ああ。快諾してくれたぜ。」
その言葉を聞いた瞬間、フランドールは魔理沙に抱き付いた。
魔理沙は優しく抱き締めると、耳元に口をよせ「愛してるぜ…」と囁いた。
フランドールは顔を赤に染めて同じように囁いた。
そして……二人はゆっくりと唇を重ねた。
数日後、博麗神社にて結婚式が執り行われた。
タキシードを着た魔理沙と、ウェディングドレスを着たフランドール。
二人は終始嬉しそうな顔をし、周囲の祝いの拍手を受けた。
そして…フランドールは高らかに叫んだ。
「魔理沙はボクが幸せにするー!」
いきなりの発言に驚いていた魔理沙だが、負けじと大きな声で叫んだ。
「私もフランを幸せにしてやるぜー!」
式場は笑いと歓声に包まれ、魔理沙とフランドールは祝福された
尚、二人が結婚してもフランドールの口調は全く変わらなかった。
どこのキリスト教が開かれた大阪で建てられたピラミッドだよ
GJ
もうただただ最高ですとしか言えません。
いいぞ、もっとやれ!ww
お嬢様いいよお嬢様