プチ創想話28にある「鍵盤狂想」に出てきた、妄想少年の目線のSSになっております。
つまりは、オリキャラ目線となっていますので、苦手な方は「戻る」をお願いいたします。
※ ※ ※
いや~、「心臓が止まりそうになる」ってのは、こういう事を言うんだね。
何がって?
そりゃ、今日の寺子屋から帰る直前の事さ。
慧音先生の言葉がなければ、明日僕はこの世にはいなかっただろうね。
「え~、先週に出した宿題の提出は明日だ! 忘れた者はどうなるか……わかるな?」
慧音先生のその言葉を聞くまで、僕の頭の中には微塵もその事が記憶されていなかったね。
今でも思い出すと、冷や汗が出てくるよ。
あの冷ややかな目で自分のおでこを軽くポンポンと2回叩く慧音先生……
あれは紛れもなく「宿題を忘れた奴には、全力の頭突きをするぞ」という無言のパフォーマンス。
僕はまだ頭突きの洗礼は受けたことはないけど、隣の席の奴がこの前頭突きの洗礼を受けて、
廃人寸前まで行っていたっけ……
おー怖い怖い。
僕はあんな風にはなりたくないよね。
「じゃあ、また明日!」
慧音先生の挨拶と共に、僕は家に奥歯を噛んでダッシュで帰宅したさ。
もちろんまったく手付かずの宿題を終わらせる為にさ。
そりゃ、一分一秒も惜しいさ。
まだ日が高い午後から、僕の戦いは始まったんだ。
※ ※ ※
夕飯は親に頼んで簡単な物にしてもらって、部屋で宿題をしながら食べたんだ。
少しでも時間が惜しいからね。
気が付くと、もう辺りは真っ暗さ。
里の中を見ると、酒場の様な夜がメインな場所しか明かりが灯っていない。
という事は、本当なら「よい子は寝る時間」なんじゃないのか?
でも、手元を見ると宿題はやっと半分が終わった程度。
あと半分! さて、もう少し頑張ろう!
【数時間後】
眠い……一体今は何時なんだ?
酒場の明かりも半分以上消えているぞ。
里の中は、段々と暗くなって行っているぞ!
宿題の進み具合は、現在75%だ。
あと少し……本当に後少しなんだ!!
【さらに数時間後】
もう、ゴールしてもいいよね?
そうだよ!
今寝ておいて、朝早く起きたらその続きをするってのはどうだろう?
でも、これって「起きる時間を失敗して結局宿題が出来なかった」というフラグじゃないか!
ダメだ! やっぱり全部終えてからゆっくりと寝ないと……
【数十分後】
なぜだ!
なぜなんだ!!
どうして、こういう時に限って、いつもはやらない部屋の掃除とかしたくなるんだ!!
気が付いたら、筆箱の中の整理とかしているし、机の引き出しの中の整頓まで始めようとしていたんだ。
……危ない危ない……
きっと、何かの罠だ策略だ陰謀だ!
僕は負けないぞ!!
あと10%で宿題が終わる!!
頑張れ、僕!!
【日付の変わる頃】
ああ、もうすぐで終わる。
頑張ったよな、僕。
もうすぐで、暖かい布団にIN TOダイブできるんだよ。
でも、宿題もラストに近づくに連れて、まるでRPGの様に手ごわくなってきていたんだ。
なんだよ、この最後の問題は!
まったくわからないじゃないか!!
RPGのラスボスじゃないんだからさ!!
もう何回やってもこの問題だけわからない……
仕方ない、ちょっとだけ気分転換をしよう。
僕は窓を開けて外の空気を吸おうとしたんだ。
遠くに見える妖怪の山の輪郭が夜の闇の中でも薄っすらと見える。
僕はそれを見てある事を思い出したんだ。
そう、それは「神頼み」
慧音先生から聞いた話では、あの山には6柱がいらっしゃるらしい。
僕が見た事があるのは、代理教師で来ていた厄神様と、この前の里の催し物で見た現人神って言われていた、
東風谷 早苗さんっていう人と、その付き添いのガンキャ……いや、八坂 神奈子様と、
生徒と見分けの付かない洩矢 諏訪子様だけだね。
あとは誰だ?
う~ん、影が薄くってまったくわからないや。
まあ、とりあえずちゃんと神様は居るって事で、お祈りしてみよう。
「神様! 助けてください!!」
僕は目を瞑り、手を合わせて山に向かってちゃんと2礼2拍1礼で祈ったんだ。
「呼んだ?」
うわぁぁ!!
だ、誰だよ!!
突然のその声に驚いた僕の前に薄いピンク色の服を着て、頭に小さい兎の耳の様な物がある少女がいたんだ。
にこやかな笑顔を振りまいていて、一瞬で僕の警戒心も無くなったね。
よく見ると……かわいいじゃないか……
で、一体どちら様で?
「私は『因幡てゐ』っていうのよ」
へぇ、『てゐちゃん』って言うのか……
で、なぜここに?
「今、貴方が祈ったでしょ? 『神様! 助けてください!!』って」
おお、じゃあ、僕の祈りが通じたんだね。
で、てゐちゃんは何の神様なの?
「いや、私は神様じゃないわ。 神様の使いって所ね」
なんだ、神様じゃないんだ……
「だって、秋の神様の姉妹は『夏だから』って言ってまだ寝ているし……
厄神様も、今は別件でいないのよ。
現人神っていわれている東風谷 早苗は、『夜更かしはお肌の大敵』って言ってもう寝ているし、
洩矢 諏訪子は『子供は寝る時間』って言われて、寝かされているし……
あ、八坂 神奈子は起きているよ。
でもさっきまで天狗達と酒盛りしていたから、今きたらクダ撒かれるだけだけど……それでもいいなら呼ぶ?」
あ、いいです。 呼ばなくっていいです。
「あ、後ね『死神』ってのもいるけど、サボってばっかりなんだよ」
……てゐちゃんだけで充分です……
「で、お願い事ってなにかしら?」
おお、そうだった。
でも、こんなお願いごとも聞いてもらえるんだろうか?
……じゃ、じゃあいいかな?……
『この宿題の最後の問題がわかりません! どうか答えを教えてください!!』
「うん、いいよ。 わかった!!」
ええっ! 本当!!
じゃ、じゃあ早速教えてよ!!
これが終われば、僕は夢の世界へGO GO HEAVENできるんだよ!!
「でも、その前に……」
そう言って、てゐちゃんが僕の目の前にある物を差し出したんだ。
ん? 何かプレゼント? それとも……?
夜で、しかも宿題をやっていてショボショボした目がそれに焦点を定めるまでに少し時間が掛かったんだ。
……うん、今ならよく見えるよ……
小さな賽銭箱がね。
「やっぱりお願いごとをするなら、お賽銭がないとね」
うん、理屈は合っているよ。
「さ、今貴方が持っているお賽銭を全部この中に入れて!!」
ああ、てゐちゃん!
まるで天使の様な笑顔でそう言われると、どう聞いても詐欺にしか聞こえない『お賽銭を全部この中に入れて』
っていう言葉でも、それが真実に聞こえてくるよ……
え~っと、今いくら持っていたかな?
ちょっと待っててね。
……ひぃ、ふぅ、みぃ……
胸を張って言える金額じゃないね。
僕の手の平にある小銭を見たら、きっとてゐちゃんはガッカリして帰ってしまうかもしれないよ。
とりあえず、見せてみようかな?
どう? この位しか今持っていないんだけど……
「あ~、これだとこのお願いごとは叶えられないね~」
……ああ、やっぱり……
ん? ちょっと待った!
そうだよ、あれだよ!
あれがあったじゃないか!!
陶器で出来た豚の貯金箱が!!
あの割らないと取り出せない貯金箱!
僕が数年前からコツコツと貯めて来た貯金箱があるじゃないか!!
て、てゐちゃん! ちょっと待ってて!!
……少年捜索中……
あった! あったよ!!
やっぱり、年季が入っている分、重たいよ!
きっとこれなら、てゐちゃんも満足できる位入っているに違いないさ!!
……でも……
割らないと中身が出せないんだよね?
さて、どうしようかな?
ここまで来てなんだけど、何かもったいないって気もするし、
さっきのてゐちゃんの詐欺まがいの言葉も気になってきたよ。
「ねぇ? どうしたの?」
ああ、その笑顔がぁ!! 笑顔がぁ!!
僕の頭の中に「割れ! 割れ!」と言って来ている様だよ!!
「うわぁ、これだけ重ければ、きっとお願いごとは叶えられるよ!!」
ああ、笑顔と言葉とその可愛らしく豚の貯金箱を持ち上げている仕草による、かわいさの波状攻撃!
気が付くと、僕の手にかなづちが握らされていたけど、そんなの気にしない!
「ほらっ、一気にいっちゃえ~!! 楽になるよ」
ああ、僕の右手。
大きく振りかぶった、僕の右手。
その振りかぶる右手の先には、机の上に置かれた可愛らしい豚の貯金箱が!
ああ、どうしよう。
僕にとって、究極の選択。
目の前の可愛らしいてゐちゃんの笑顔を取るか、
それとも、思い出とお金の詰まったこの貯金箱を取るか……
……ああ、悩む……
「チッ、さっさと割れって~の!」
ん? てゐちゃん? 今「チッ」って舌打ちしなかった?
おかしいな? 今、何かてゐちゃんの顔に暗黒面を見た様な気がするんだけど、気のせいかな?
「じゃあ、今それを割ったら、これをサービスでつけるよ」
ん? 何々?
てゐちゃんが持っていた袋から取り出したのは……
ああ、それは!
里の健全な男子の間で、伝説や幻とまで言われている、あの本じゃないか!!
「鈴仙・優曇華院・イナバ 写真集 『私はモルモット』」 (てゐ出版)
うぉっ、これをおまけに?
里のお金持ちのボンボンでも、手に入らなかったと言って悔しがっていた、あの伝説の本が今僕の目の前に!!
うわさでは、限定10部しか作られなかったという伝説まであって、
里のマニアの間では、ものすごい高額で取引されているとかいないとか……
肝心の中身は……
とある天狗の写真家による隠し撮りが大半を埋めていて、その中には一般人がなかなか中に入れない竹林の奥にある
大きな館の中で、怪しい薬師によって優曇華院さんが、あ~んな事や、そ~んな事や……
……ああ、鼻血が……
これで僕の心は傾き始めたよ。
健全な男子がこれを目の前にして心が傾かなかったら、ウホッ認定だよ。
さあ、僕の右手よ!
思い切り、その手を振り下ろせ!
ん? どうした僕の右手?
なぜその手を振り下ろさない?
なんだ? 僕の頭の中で天使君と悪魔君が戦っているよ。
右手は悪魔君が優勢だけど、頭の中は天使君が優勢だよ。
『待って! 思い直して!!』
頭の中の天使君が必死な形相で僕に訴えかけてきていたんだ。
ああ、なんだこの頭と体の違和感は?
多分、今僕の顔はおかしい表情をしているだろう。
あの写真集を我が手に! という欲望むき出しの顔と、だまされるな!という野生の勘とも言える困惑の表情が、
入り混じった表情になっているはず。
なぜわかるのかって?
そりゃ、自分自身で顔の筋肉がおかしい力によって、変な風に引き攣っているのが分かるからさ!
「チッ、仕方ない。 じゃあこれも付けるか」
ん? なんだい? てゐちゃんの手にある、その丁寧に梱包された物は?
大きさから言って、あの写真集と同じ大きさじゃないか!
ま、まさか……
それも、幻の写真集?
いや、そんな話は聞いたことがないよ。
も、もしかして新刊?
「もったいないな……3部しか作れなかった奴なんだよな~」
3部! 優曇華院さんのよりもレアじゃないですか!!
しかも、丁寧な梱包をちょっとだけ開いて僕に偽物とかダミーじゃないってチラッと見せてくれているじゃないか!!
うん、あれは間違いなく写真集!
けど、一体誰のだ?
「これを見たらうどんげちゃんの貧相なバディなんて霞むよ」
な、なんだってぇ?
僕は、その声と共に右腕を振り下ろした。
頭の中の天使君も黒くなり悪魔君と同じ色に染まっていた。
僕の視線の下の方で「ガシャン」と陶器の割れる音がした。
でも後悔はしないよ。
だって、目の前に伝説が2つある。
こんなチャンスを逃してはいけないよね。
「お、やっぱり! 結構入っているじゃないの!」
満面の笑みで割れた貯金箱の破片を避けながらお金を集めているてゐちゃん……
ああ、今僕は幸せです。
こんなすばらしい光景をみながら、伝説をこの手にぃぃ!!
「はい、じゃあこれあげるね」
僕はてゐちゃんから2つの写真集を受け取った。
ああ、伝説が……この手に!
「じゃ、確かにお賽銭は頂戴したからね! じゃあね~」
うん、じゃあね~! ありがと~!!
※ ※ ※
さあ、興奮して目が冴えたよ!
これで、やっと宿題に手がつ……く……?
ああっ! やられた!!
お願いごとの宿題の答え教えてもらってないじゃん!!
うぉぉっ!! てゐちゃん! カムバッ~ク!!
今の僕に出来る事は、窓の外に向かって、時間を気にしないで叫ぶ事だけだったよ。
遠くで犬が僕の声に反応して遠吠えを始めたけど、そんなの気にしない!!
ああ、宿題の答えをぉぉ!!!
『騙された』という怒りと、『宿題の答えを教えてもらえなかった』という絶望感が僕を襲う。
僕は頭を抱えてその場にうずくまった。
「うぉぉぉっ!! てゐちゃん!! 君は!! 君はぁぁ!!」
でも、その落ち込んだ気持ちも、机の上に置いてある写真集を見た瞬間吹き飛んだんだ。
よし……、この気持ちのモヤモヤ感を、この写真集の中をみて吹き飛ばして、宿題おぉぉl!!
僕はまよわず、優曇華院さんの方の写真集を手に取る。
もう、表紙の時点で鼻血物。
手術台の様な台の上に眠らされてしまった優曇華院さんが赤と青の医者によって、
これから何かされようとしている場面を真上から撮影している所が表紙だ。
ああ、ここからものすごい妄想を得られるぞ。
ドキドキしながら、1ページをめくる。
グハァ! こ、これは!!!
純でウブな僕には、これは刺激が強すぎる!!
と、心の吐血をしながら、僕は次のページをめくろうとした。
その時だった。
「ちょっと! そこの貴方!!」
さっきまで、てゐちゃんがいた窓の所から、違った女の人の声が聞こえたんだ。
今度は誰だよ?
って、あ……貴女は! 今、僕の手の中で伝説を公開している人!!
鈴仙・優曇華院・イナバさんじゃありませんか!!
僕は、手に持っている写真集とご本人を何度も視線を往復しながら、
言葉にならない言葉をただ「あ~う~」というしかできなかったね。
「錯乱している時にごめんね、今ここらへんで兎の耳の小さい女の子を見なかった?」
ああ、いい声だ。
この本の中でも、やっぱりこのいい声を出していたんだろうか……
って、え~っと……今、僕に聞いてきたんだよね?
それって……もしかして、てゐちゃんの事?
「ああ、やっぱりここに来たのね……。 ねぇ、どっちの方向に行ったか覚えている?」
僕はなぜか緊張していたので、粋な言葉を言える余裕はなかったね。
ただ、指をてゐちゃんが行った方向に指差して、「あっち」というしか出来なかったね。
「ありがとね。 じゃあ、私急ぐから……って、ちょっと貴方!!」
ひぇ! なんでしょうか!!
「貴方の手に持っている本よ!! ちょっと見せてくれないかしら?」
え? ご自分の本でしょう?
なんで、そんなに驚いた顔をしているんだろう?
あ、段々と優曇華院さんの顔に怒りマークが出てきたぞ。
こりゃ、見せないといけないのかな?
でも、騙されたとは言え、ちゃんとお金を払って買った物だよ。
だから、僕の物なんだよ!
いくら、優曇華院さんが「私の物は私の物、貴方の物は、私の物」という古のいじめっ子の名台詞を
言ったとしても、これはまだ全部見ていないんだ!
渡す訳には行かないよ!!
「そう……じゃあ、私の目をよく見て……」
……はい……
うわぁ、赤くってきれいな目だなぁ……
それに、やっぱり可愛いなぁ……
「はい、じゃあ、その手に持っている本を私に渡してくれる?」
あ、これどうぞ。
僕の両手は、無意識のうちに優曇華院さんに持っていた写真集を渡していたんだ。
僕の頭の中でまた天使君が白くなって騒ぎ始めたよ。
『なんで渡しちゃうんだよ!!』
だってしょうがないじゃないか!! 体が勝手に動くんだよ。
「やっと1冊見つけたわ……、ごめんね、この本回収しているのよ」
え? 不具合とか落丁とか?
「違うわよ! 私の許可もなく勝手に作って売っていたのよ!」
つまりは自主回収?
じゃあ、こっちの本はどうなるの?
この丁寧に梱包されたコレは?
優曇華院さんは、ちょっとだけ中身の見えている部分をチラッと見て言ったんだ。
「ああ、これは……も、持っていていいわ」
何か言葉に詰まっていた様だけど?
まあいいっか! とりあえず安心したよ。
「じゃごめんね、急ぐから。 待て~! てゐ!!!」
そういいながら、窓の外にいた優曇華院さんはてゐちゃんが逃げていった方向へ飛んで行ったんだ。
一体なんだったんだろう?
本当に嵐が過ぎた様な気がしたぞ。
って、まだ宿題の最後の問題が残っているじゃないか!!
急いでやらないと!!
※ ※ ※
優曇華院さんが去って、静寂が訪れた。
もう犬の遠吠えは聞こえない。
聞こえてくるのは、僕がいまだに解けない宿題を解こうと必死に問題を解いている時にでる、
鉛筆の走る音と、僕の頭をかきむしる音だけ。
もう、諦めかけていたその時だったんだ。
「……厄いわ……」
ん? 窓の外から何か聞こえたぞ?
「夜空に不幸が蔓延る影で、厄の笑いが木霊する。 人から人へ、涙渡って不幸の始末!
厄神様の鍵山 雛ちゃん! お呼びとあらば、即参上!」
いや、呼んでませんけど~
「くるくる、くるくる情け~無用~、 蓬莱人のニートも~、瀟洒なメイドも震えだす、厄神の雛ちゃ~ん」」
おいおい、歌いだしたよ。
僕は窓の外でくるくる回りながら気持ち良さそうに歌っている厄神様を見て、一瞬落ちかけたんだ。
そしたら、ピタッと厄神様の動きが止まったんだ。
そして、ビシッと僕に指を指して真剣なまなざしを僕に向けたんだ。
「貴方! ここらへんにものすごく厄い物があるわよ!! 見て、この私の厄レーダーの反応を!!」
え~、どれですか?
素人の僕には分かりませんよ?
「これだから素人は……」
いや、僕は普通の素人の人間ですが?
「まあ、いいわ。 とにかく厄い物がこの近くにあるのよ。
何か心当たりはないかしら?
下手をしたら、貴方にもその厄の影響があるかもしれないわ」
厄いもの?
もしかして、これ?
僕はさっきてゐちゃんから買った丁寧に梱包された写真集を厄神様に見せたんだ。
「これよこれ! ああ、厄いわ~」
そういいながら、その写真集から厄を取ろうと手を伸ばした厄神様だったんだけど……
「キャァッ!!」
え? どうしたの? 大丈夫ですか!!
見ると、伸ばした右手に何か痛みが走ったみたいで、右手を押さえている厄神様の姿があったんだ。
「う、嘘よ! この私が取れない厄なんてあるはずがないわ!!」
え~
そんなにこの写真集の厄はすごいんですか?
「まだまだ私も神としての力が不足しているのね……、いいわ! 修行してもう一度挑戦するわ!!」
へぇ~、神様も修行するんだ。
「貴方! お願いよ! 私の修行が終わるまで、その本を持っていてね」
って事は、それまで僕は厄まみれって事ですか?
「いい! 絶対よ! お願いよ!!」
ま、まあいいんですけど……
それより、僕の宿題を……
「こうしちゃいられないわ! 一刻も早く帰って修行しないと!! この少年の未来が!!」
いや、だったら今救ってください。
そんなに厄いものだったら、なんとかしてくださいよ。
「じゃあね、なるべく早く修行を終わらず様に頑張るからね!!」
そういい残すと、厄神様は急いで妖怪の山の方へ帰っていったんだ。
あ、また忘れたよ。
最後の宿題の答えを聞くのをさ……
っていうか、もう東の空がほんのり明るくなってきている様に思えるのは幻か?
まあ、とりあえず最後の宿題を片付けないと!
慧音先生の頭突きだけは本当に勘弁だよ!!
※ ※ ※
また静寂が訪れる。
もう、鉛筆の走る音はしない。
しているのは、僕の頭をかきむしる音と、イライラが募って机を指でトントンと叩いている音しかしない。
そんな僕の目線の先には、さっき買った丁寧に梱包された(一部破損)写真集がある。
それを見つめて僕は思ったんだ。
優曇華院さんの写真集は、もったいない事をしたね。
あの伝説を数秒だけでも手に出来ただけでもすごい事なんだろうけど、
ほとんど中身を見れなかったっていう悔しさが一杯だよ。
でも……、でも、僕にはもう一冊あるじゃないか!!
視線の先にある写真集は一体誰の写真集なんだろう?
限定3部? ものすごいレア度だよね?
もう、眠気とイライラと悶々とした興奮の三つ巴が僕の中で決着のつかない戦いを繰り広げている。
う~ん、どうしようかな?
今見ようかな? それとも宿題をちゃんと終わらせてから見ようかな? それとも宿題を終わらせて
寝てから、ちゃんとした頭の状態でじっくりと写真集を見ようかな?
あまり思考回路が働いていない今の僕の頭では、もうどれが一番いい選択なのかわからなかった。
そんな思考回路が答えをはじき出した。
うん、単純に欲望に負けただけだね。
よし! 決めた!
今見よう!!
だって、またさっきの様に、自主回収とか言って持っていかれるかもしれないしね。
僕の手は、机の横に置かれている丁寧に梱包された写真集に伸びていったんだ。
そして、その梱包をゆっくりと、ドキドキしながら剥がして行く……
ああこの瞬間が堪らないよね!
優曇華院さんが持って行かなかったという事は、優曇華院さんのではないって事は分かるんだけど、
じゃあ一体誰のなんだろう?って思うと、ドキドキ感はさらに倍増さ!
梱包を剥がしながら、ちょっと予測してみよう!
博霊の巫女?
お賽銭を集める為にはやりかねないね。
でも、胸がないから、『腋写真集』って事も考えられるね。
まあ、そんなのは余程のマニアしか欲しいとは思わないけど……
湖の氷精?
里の噂では、かなり無防備らしいよね。
まあ、これも一部マニアが喜ぶかもしれないけど……
守矢神社の面々?
信仰を集めるために!!ってやりかねないね。
でも、博霊の巫女と同じ様に腋写真集になりかねないね。
けど、あそこの3柱の合同写真集ってのもアリだな。
熟女、女子高生、幼女と3タイプ揃っているしね。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる戦法も考えられるね。
でも、限定3部でしょ?
信仰を集める為にって言っても、少なすぎないか?
と、色々と妄想している内に、梱包が全部取れたんだ。
今、僕が見えているのは裏表紙。
これも、「てゐ出版」が発行していて、カメラマンは「射命丸 文」っていう人だ。
僕はドキドキしながら、その写真集を裏返して表紙を覗き込んだんだ。
なになに?
表紙には3人の女性の姿があるね。
どの女性もかなりの巨乳だね。
で、この写真集のタイトルは……
「Beautiful Absolute Body Allstars 八雲 紫、西行寺 幽々子、八意 永琳 写真集 (てゐ出版)」
ん? 里の男子の中で噂になっている幻想郷の3大年増じゃないか!
本に付いている帯には、大きくこう書かれていたんだ。
「熟成された完璧なバディ、永遠の刻を刻みながらも、輝きを失わない奇跡のバディ」
そりゃ、妖怪だもんな。 嘘は言っていないよね?
……はぁ……
表紙をみて、正直、僕は気落ちしたね。
だって、やっぱり僕の様なお年頃ならさ、さっきのてゐちゃんとか優曇華院さんとかさ、
そういういわゆる「若さ溢れる」っていう写真集がツボなんだよね。
確かに、ナイスバディなのは分かるけどさ……
でも、やっぱり何か違うんだよね。
さっきの優曇華院さんの時の様な、ドキドキ感がまったくないんだよ。
でも……お金を出して買ってしまったから仕方ないよね。
とりあえず、見てみようかな……
そう思いながら、ピラピラとページをめくっていく。
ほとんど、いい年ぶっこいた3人が、おしげもなく水着でポーズを取っているページが延々と続くんだよ。
最初は好奇心から見れていたけど、段々と拷問に近い感覚に襲われてきたんだ。
見ながら僕は思ったね。
僕は年増が趣味じゃないんだよ。
やっぱり、てゐちゃんとかうどんげさんとか、厄神様とかの、まだピチピチと若さ溢れる人がいいんだよ!
こっちの写真集の中の人達は、違う意味でピチピチだけどさ!!
ああ、てゐちゃんにだまされたよ。
僕のお金を返せぇ~!!!
僕は窓の縁に片足を乗せて、怒りに身を任せてどこぞのスターの様にシャウトしたんだ。
今度は、遠くでニワトリが「コケコッコー」と返事をしてくれたよ。
気は晴れなかったけど、もう過去の事だ。
忘れよう……そう思った時だったんだ。
また、窓の外から女性の声が聞こえてきたんだ。
「……あら? そこの貴方?……」
今度は誰ですか?
もう僕は驚きませんよ?
って、うわぁ! 貴女はこの写真集の中の一人!!!
そう。
僕の目の前に居たのは赤と青のエクスタシーこと、八意 永琳さんだったんだ。
驚いている僕を尻目に、何事も無かったかのように冷静に僕に聞いてきたんだ。
「ここらへんに兎の耳をした2人が来なかったかしら?」
ええ、来ましたよ。 しかも、僕は小さい方に騙されましたよ。
「あら? やっぱりコッチに来たのね? でどっちに行ったのか分かるかしら?」
さっきと同じで、僕は指をさして『あっち』と言うしか出来なかったね。
僕の指差した方向を一度チラッと見た永琳さんは、フゥとため息をついていたんだ。
そして、「ヤレヤレ」という感じで両手を腰にあてて、小さく「まったく、も~」とつぶやいていたんだ。
「分かったわ、どうもありがとう……って、貴方! その手に持っているのは!!」
今さっきまですごい冷静な口調だった永琳さんの声がうわずってるよ!!
ん? そういえば、さっきも似たような展開を体験したぞ?
でもいいんだ。
さっきは、うどんげさんが自分の写真集を自主回収と言って持って行ってしまったけど、
今僕が持っている写真集は自主回収じゃなくってもいいから、持って行って欲しいくらいだよ。
永琳さんは、僕の手に持っていた写真集を指差して、少し興奮気味に僕に聞いてきたんだ。
「この本……どうしたの?!」
ええ、さっきてゐちゃんから騙されて買いましたよ。
持っていたお金全部と引き換えにね。
「すばらしいわ! 貴方!! この素晴らしい芸術作品を分かってくれるのね! うれしいわ!!」
ん? 何かさっきと展開が違うぞ?
それに、僕はこの写真集は趣味じゃないんですよ。
もっと、こう……若くってピチピチしているのが……
「お礼をしなくちゃね」
ええ、僕にとってのお礼は、この写真集を持っていってもらう事です。
そう思ってその写真集を永琳さんに差し出したんだ。
「え? サインが欲しいの? ますますうれしいわ!」
お~い、何か勘違いしてますよ~
僕の声もむなしく、その写真集にうれしそうな顔でどこからか出してきたマジックペンで
写真集にものすごい笑顔でサインをしている永琳さんの姿があったんだ。
あ、おまけにキスマークまで付けているよ!!
「はい、どうぞ! 大切にしてね」
ああ、また僕の手元にこの写真集が戻ってきたよ。
複雑な顔をして写真集を手にしている僕。
「じゃお礼をしなくっちゃね」
その言葉を耳にした瞬間、僕の視界は赤色と青色で埋まったんだ。
僕の顔は何かにうずもれている。
両側のほっぺたに、何か柔らかく暖かい感触が大波の様に押し寄せてくる。
一体何が? 何が起こったんだ?
息苦しい! でも……でもなんだこの感触は……
それに、ちょっとだけ薬品臭いけど、何かとてもいい匂いが……するよ……
僕はもがきながらも、今の現状を理解した瞬間、僕の中で何かが音を立てて崩れていった。
そして、僕は満面の笑みを浮かべながら意識を失ったんだ。
※ ※ ※
「あらら?」
意識を失った少年を永琳は布団に運ぶ。
「ちょっと刺激が強すぎたかしら?」
意識を失いながらも、鼻血とよだれを垂らしながら、布団の上で悦の表情をしている少年がいた。
「さて、じゃあうどんげ達を追いますか」
と行こうとした時、永琳の目に少年の机の上にあるやりかけの宿題の問題が目に止まった。
「これ……最後の問題だけ出来てないじゃない」
何かこういうのを見ると、解答欄をすべて埋めたくなってくるわ。
「フフ、サービスよ」
そういいながら、永琳は少年がどんなに頑張っても答えが分からなかった問題をサラサラと解いていく。
「はい、これでおしまい! じゃあね」
そういい残し、永琳はうどんげ達の後を追い、夜の闇の中へと消えていった。
【翌朝】
「ほら、起きなさい!! もう寺子屋に行く時間よ!!」
むにゃむにゃ……、あと5分……
「馬鹿言ってんじゃないわよ! もう友達も迎えに来てるわよ!!」
母親のその言葉で、僕は目を覚ましたね。
鼻血で血まみれになっている布団なんて眼中になかったね。
とりあえず、急いで着替えて寺子屋に行く用意をしたんだ。
もう、宿題の最後の問題は、寺子屋に着いたら出来た友達から教えてもらうしかないよ。
と思って、机の上に広げっぱなしだった宿題を鞄に入れようとした時だったんだ。
あ、あれ? 最後の問題……出来てるよ?
でも、どうみても僕の字じゃないけどね。
そうか! きっと昨日の神頼みが今頃効いたんだ!!
そうだ! そうに違いない!!
なんか、それに釣られて色々な思い出したくないよ~な事も思い出してきたけど、
あれは夢に違いない、そ~に違いない!!
僕は外から聞こえる友達の僕を呼ぶ声に答えながら、急いで宿題を鞄に入れて寺子屋に向かって出発したんだ。
もう、宿題は終わっている。
昨日の苦労は報われたんだ。
あまり良く眠れなかったけど、なぜか清々しい気分で僕は寺子屋へ向けて家を出たんだ。
もう、慧音先生の頭突きは回避されたんだ!
周りで宿題の事で顔を青くしている友達をみて、僕は優越感に浸っていたんだ。
【寺子屋】
授業が始まった。
昨日、慧音先生の言っていた宿題の事もあってか、寺子屋の生徒達の緊張はMAX状態。
「え~、じゃあ昨日言っていた宿題を提出してもらう」
教壇の上にいる慧音先生に生徒が一人ずつ宿題を提出しに行く。
廊下側の席の人から順々だから……僕が一番最後か……
もう、何も怖いものは無いね。
だって、すべて宿題は終わらせているんだ。
それにあれだけ昨日の夜がんばったんだぜ。
きっと点数もいいに決まっているさ。
僕は優越感に浸りながら寺子屋の窓の外を「フッ」といいながら見つめていたんだ。
「おい、最後だぞ! はやく持って来い!」
おお、余韻に浸りすぎたよ。
今持って行きますよ。
そう思い、僕は鞄の中に手を入れて宿題を手にしたんだ。
【その数分後】
静寂な空気に包まれた寺子屋。
咳をするのも禁止されたかの様な、誰も物音一つ立てれない程の緊張感が漂う中。
その静寂を破る音が周辺に響き渡る。
「ゴンッ!!!」
寺子屋の外で木陰で休んでいた妹紅がその音を聞いてボソッとつぶやいた。
「あ~あ、誰か慧音の頭突き喰らったな」
【授業が終わった寺子屋】
あ、あれ?
僕はどうしたんだ?
さっきまで朝だったのに、もう夕方だよ?
って、おでこが痛たいよ!
その時、教室にいる全員が明らかに僕を変な奴を見るかの様な目で見ていたんだ。
ねぇ、みんな! どうしたんだよ?
明らかに、何か僕に一線引いているんだよ。
一体何があったんだ?
慧音先生に宿題を渡しに行った所までは覚えているんだよ。
でも、そこから先はまったく覚えていないんだ。
ねぇ、誰か!!
何があったのか僕に教えてくれないか!!
【慧音と妹紅】
「まったく……ふざけているにも程がある!!」
慧音はある物を持ちながら怒りをあらわにしていた。
「そーいえば、今日頭突きしてたな…… そいつか?」
「ああ、そうだ。 宿題を提出しろと言ったら、笑顔で私にコレを渡したんだ」
といい、慧音は持っていた一冊の本を妹紅に見せた。
「うわっ、キッツゥ~!!」
表紙の時点で妹紅はギブアップしていた。
「こんなのを宿題と間違えるか? 私を馬鹿にするにも程がある!!」
と、表紙の横に書いてあった永琳のキスマーク付きのサインを指差しながら、
「よりにもよって……なんでコイツが……」と、慧音は苦い顔をする。
「なあ、とりあえず……ちょっと見てみるか?」
ギブアップはしたものの、好奇心に負けた妹紅が慧音に持ちかけた。
「見たくは無いが……、まあ後学の為という事にしておいて……」
と、机の上に写真集を置き、慧音はゆっくりとページをめくる。
その数分後。
「「うおぇ~っ」」という2つの雄たけびが響いたのは言うまでも無い。
【少年のその後】
しばらくしたら、寺子屋のみんなも以前の様に遊んでくれるようになったんだ。
僕が慧音先生の頭突きを喰らってから、気がつくまでに何があったんだろう?
それを友達に聞こうとすると、みんな口をつぐむんだ。
ま、いいっか。
その後、家に忘れていた宿題もちゃんと提出して、いい点をもらったしね。
きっとあの時間は、幻だったんだよ。
うんそうだ。そうに違いない。
今度からちゃんと宿題は早めにやっておこう!
【友達の裏話】
「どうやら、元に戻ったみたいね」
「うん、そうだね」
「しかしさ、宿題を提出する時に、なんであんな趣味の悪い写真集なんか提出したんだろうね?」
「間違えたんじゃないの?」
「だといいんだけどさ」
「でもさ、頭突きを喰らった後の方がやばかったよね」
「うんうん」
「うつろな目でさ、天を仰ぎながら『ババア最高! ババア最高!!』ってブツブツ言ってるんだよ」
「彼が熟女マニアとは知らなかったね」
【てゐとうどんげ】
「まったくもー!! やっと一冊回収出来たわよ!」
「あと残り9冊か……見つかるといいね」
「まったく、元はといえば、てゐのせいじゃないのよ!!」
「いいじゃない、結構良い値で売れたんだよ」
「そういう問題じゃなくって……」
「まあ、いいさ。 あの本も一冊処分出来たしさ」
「あの本って……あの少年に売りつけた奴?」
「うん、そうだよ」
「でもてゐ? なんであんなの作ったのよ?」
「だって、永琳がうどんげの本をみたらしくってさ、『私のも作って!』って強引にせがむんだよ」
「……し、師匠……」
「そしたらさ、どこからか話を聞いてきた連中が『私も!!』って言ってきたから、強引に一冊にまとめたのよ」
「類は友を呼ぶ……ね」
「一番の被害者は射名丸ね。 引き攣った笑顔で、嗚咽を堪えながら撮影していたんだから」
「まあ、あの人には調度いい日頃のお仕置きにしか思えないけどね」
「で、タイトルで3人が揉めたんだ。 だから私がビシッと決めたのよ」
「そういえば何かそれらしい単語が並べられていたタイトルだったわよね?」
「ええ、ささやかな私からの反逆よ」
「え? どういう事??」
「単語の頭文字だけを続けて読んでごらんよ。 それがあの写真集の本当のタイトルさ」
「え~っと……、 ……てゐ…… あんたバレたら殺されるわよ」
【妖怪の樹海】
よし、あの本の厄の塊を取り除いて、あの少年を助けるために!!
厄立てふせ 10回ワンセットを10回!!
厄背筋も厄腹筋も鍛えないと!!
待っててね、少年!
きっと私があの本の厄から貴方を救ってあげるわ!!
よ~し、次は厄懸垂よ!!
……しかし、厄神様は彼がもう厄の被害にあってしまった事を知らない……
あやまれっ!秋姉妹にあやまれっ!・゚・(ノД`)・゚・
しかしまさかの続編とは……
そして雛様のテンション!悪い物でも食べた?w
それにしても、雛様のテンションがおかしすぎる。
苦有楽有さんの雛は相変わらず素晴らしいです!
>『私はモルモット』
・・・ちょっと見てみたい(ぉ
妹紅は確実にかぐや姫の頃から生きているわけで。
外見を問題にするなら、幽霊で年を取ってない幽々子や蓬莱の薬を飲んだ永琳と
半分人間でそれなりに生きてる慧音にそんなに違うとは思えないわけで(絵的にも)
もちろんネタなのでこういう見方をする方がおかしいのですが、
小中学生によくある悪意のないイジメみたいで気分悪いなあと思ってしまいました
だがな少年よ、これだけは言わせてもらう
慧音先生だってもこたんだって雛様だってリリカだっててゐちゃんだってウドンゲだって文ちゃんだって早苗さんだってケロちゃんだって腋巫女だって⑨だってみんなみんな年を取ればVAVAになるんだ友達なんd(Caved!!!&フジヤマヴォルケイノ&流刑人形&リリカ・ソロライブ&開運大紋&マインドシェイカー&風神少女&モーゼの奇跡&ミシャグジさま&ケヒヒと笑いながら夢想封印&パーフェクトフリーズ&アポロ13&ギャストリドリーム&弾幕結界と足の裏)!!!!!!!!!!!!!!
あと・・・
>「Beautiful Absolute Body Allstars 八雲 紫、西行寺 幽々子、八意 永琳 写真集 (てゐ出版)」
売ってくれ、お願いだから私に売って、ストライクなのよ~~!!!
>1
本当に厄いです~w
>2
某映画のキャッチコピーのパクリだったり……w
>3
秋姉妹! ごめんなさい!!
>4
>5
雛の部分は、今回姪が担当しています。
夏休みが終わるからって、ちょっと変なテンションですw。
>6
>10
限定3部ですから……そのうち1部は慧音さんが持っていますからね……
残りはいったいどこへ?w
>7
『私はモルモット』
うさぎなのに、モルモット……
残り9冊です! がんばって探してみてください!!
>8
あとがきと私のブログ内でその点については注釈をいれているのですが……
でも、話の流れ的にいったら、妹紅と慧音はあの立場でないと、このSSは成立しないんですよね。
でも、不快に思われたのなら申し訳ありません。
>9
違うんだ!
みんな永遠の17歳なんですよ!!w
年なんて取らないんですよ!!(多分)
しかし、よくスペカの名前覚えてますね~~w
「俺の後ろに立つんじゃねぇ!!」ですね?
>雛の部分は、今回姪が担当しています。
姪っ子さんの発想力は相変わらず素晴らしいですねwwww
正解は……越後製菓……
ではなく、「天と地と」という1990年公開の角川映画でした。
>姪
たまに、自分の中にパルシィが宿ることがありますw。