年寄りの筋肉痛は遅れてやってくる。
彼女のそれは3日後にやってきた。
ああ、腰痛え
紫は起き上がってから気付いた。
自分は今、女子高生なのだ。このような言葉を使ってはいけない。
もっと女子高生らしくあるべきだ。
「やだっ、遅刻遅刻」
これだ。
紫はセーラー服に着替えると、トーストを咥えた。
彼女の描く理想の女子高生像の一つである。
紫以外のメンバーはすでにセーラー服で白玉楼に集結していた。
「ごっめーん、待ったぁ?」
「うぅん、全然」
「良かったぁ、あっ、何だかみんな変わったね」
前作から今作までの空白期間、彼女らはいたずらに時間を浪費していたわけではない。
研究に研究を重ねて、女子高生に近づく努力を怠らなかった。
極端に短くなった文のスカート、顔面に死に化粧を思わせる厚塗りのメイクを施した幽々子、永琳とてゐの眉毛はすっかり薄くなっている。言うまでもないことだが、誰一人として自前の帽子など身に付けてはいない。
「おお、これはまた」
じっくりと見渡すと、流石の紫も言葉に詰まった。
「い、今風ってやつ?」
「まぢで? ウチらもそう思ってたところ」
「どんだけだし」
永琳が爆笑し、猿の玩具さながらに手をばんばん叩いた。
彼女らの口調もすっかり女子高生顔負けである。
「でさあ、これからウチらどうすんの?」
「紫ぃ」
「うん、今日は里の寺子屋借りたから実地訓練しましょう」
慧音から「実力者間の重大な話し合い」との名目で借り受けたのである。
文が興奮の余り身を乗り出してむせた。
「まぢで? 超やべえじゃん?」
「が、学園ライフってやつ?」
「私達で中学生日記とかやっちゃう系?」
永琳の無神経な発言の後、場が水を打ったように静まり返った。
そこで、彼女もようやく事の重大さを認識する。
「ごめんなさい、私が悪かったわ。その、つい、学園ライフって聞いて調子に乗っちゃって。いくらなんでもそれは無いわよね。本当にごめんなさい」
「じゃあ、早速行きましょう」
紫の後、てゐが文に耳打ちした。
「待ってないって言ったけど、すんげえ待ったよな」
「ああ、軽く半刻な」
教室内に隙間が、ぐばあ、と開き紫を筆頭に未来の女子高生達が現れた。
「うわあ、教室だ教室だ」
幽々子が椅子に座り舟をこぎ始めた。
永琳の涙腺も緩む。
「若返った、椅子と机から若さが染み出してくる」
「ぱねえ」
「ウチら、かなりいい所まで来てんじゃん」
てゐが叫んだ。
「あだ名とか付けちゃったり、委員会とか決めちゃったりする?」
神妙な声で文が聞く。
「まぢで? それぢゃ女子高生どころの騒ぎじゃなくね?」
「はいはい、委員会もいいけれど、ここでみんなに大事なお知らせがあります」
紫は既に委員長になった気でいる。憧れていたのだ。
「何」
「実はですね、新たに参加者、いえ、転入生がいます」
「まぢでぇ」
一同が素っ頓狂な声を上げる。
幽々子は舟こぎしている内に居眠りに入った。女子高生にまた一歩近付いたのだ。
突如、廊下側からの入り口に当たるガラス戸に新女子高生のシルエットが映った。
「どうぞ、入ってください」
彼女のそれは3日後にやってきた。
ああ、腰痛え
紫は起き上がってから気付いた。
自分は今、女子高生なのだ。このような言葉を使ってはいけない。
もっと女子高生らしくあるべきだ。
「やだっ、遅刻遅刻」
これだ。
紫はセーラー服に着替えると、トーストを咥えた。
彼女の描く理想の女子高生像の一つである。
紫以外のメンバーはすでにセーラー服で白玉楼に集結していた。
「ごっめーん、待ったぁ?」
「うぅん、全然」
「良かったぁ、あっ、何だかみんな変わったね」
前作から今作までの空白期間、彼女らはいたずらに時間を浪費していたわけではない。
研究に研究を重ねて、女子高生に近づく努力を怠らなかった。
極端に短くなった文のスカート、顔面に死に化粧を思わせる厚塗りのメイクを施した幽々子、永琳とてゐの眉毛はすっかり薄くなっている。言うまでもないことだが、誰一人として自前の帽子など身に付けてはいない。
「おお、これはまた」
じっくりと見渡すと、流石の紫も言葉に詰まった。
「い、今風ってやつ?」
「まぢで? ウチらもそう思ってたところ」
「どんだけだし」
永琳が爆笑し、猿の玩具さながらに手をばんばん叩いた。
彼女らの口調もすっかり女子高生顔負けである。
「でさあ、これからウチらどうすんの?」
「紫ぃ」
「うん、今日は里の寺子屋借りたから実地訓練しましょう」
慧音から「実力者間の重大な話し合い」との名目で借り受けたのである。
文が興奮の余り身を乗り出してむせた。
「まぢで? 超やべえじゃん?」
「が、学園ライフってやつ?」
「私達で中学生日記とかやっちゃう系?」
永琳の無神経な発言の後、場が水を打ったように静まり返った。
そこで、彼女もようやく事の重大さを認識する。
「ごめんなさい、私が悪かったわ。その、つい、学園ライフって聞いて調子に乗っちゃって。いくらなんでもそれは無いわよね。本当にごめんなさい」
「じゃあ、早速行きましょう」
紫の後、てゐが文に耳打ちした。
「待ってないって言ったけど、すんげえ待ったよな」
「ああ、軽く半刻な」
教室内に隙間が、ぐばあ、と開き紫を筆頭に未来の女子高生達が現れた。
「うわあ、教室だ教室だ」
幽々子が椅子に座り舟をこぎ始めた。
永琳の涙腺も緩む。
「若返った、椅子と机から若さが染み出してくる」
「ぱねえ」
「ウチら、かなりいい所まで来てんじゃん」
てゐが叫んだ。
「あだ名とか付けちゃったり、委員会とか決めちゃったりする?」
神妙な声で文が聞く。
「まぢで? それぢゃ女子高生どころの騒ぎじゃなくね?」
「はいはい、委員会もいいけれど、ここでみんなに大事なお知らせがあります」
紫は既に委員長になった気でいる。憧れていたのだ。
「何」
「実はですね、新たに参加者、いえ、転入生がいます」
「まぢでぇ」
一同が素っ頓狂な声を上げる。
幽々子は舟こぎしている内に居眠りに入った。女子高生にまた一歩近付いたのだ。
突如、廊下側からの入り口に当たるガラス戸に新女子高生のシルエットが映った。
「どうぞ、入ってください」
もうにやけっぱなしw
なんでこう…悔しいんだ…
GJ…なんだろうな…多分…
吹いた。師匠なにやってんすか。
そして若々しくみせようとすると余計に加齢臭が漂ってくる罠。
対抗 西瓜
穴 けーね
大穴 レティ
ねーよ ⑨
とかってに予想してみる。
あなたの発想が羨ましいわ
しかし読み進めるうちにだんだんかわいそうになってきた……
ああ、だから幻想郷なのか・・・
哀愁を感じるのは何故だろう…
似非女子高生っぷりに盛大に吹かせていただきましたwwwww
さて、シルエットは、年増か早苗あたりのセーフな人たちか・・・・・
一言で言えば、まじぱねぇw
ともかく早苗さん早く来てー!
あれ、涙が…
転入生に期待
転入生か・・・期待して良いですか??
ツッコミがいねぇwwwww
ギシギシと悲痛な勢いできしむ
能力(忘れられない)のせいで死ぬんじゃないか?w
笑いからくる腹痛でなくて、なんだかわからない奥底からの鈍痛だ
現に俺は笑っていない 泣いている
おもしろい、おもしろいんだけど、声に出して笑うことができない
それはきっと、僕がおもしろさだけじゃなくて悲しみや痛々しさや腹立たしさとかいったものも同時に感じているからなんだね
まじぱねぇ
俺もむせました