Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

モフモフテクニック

2008/08/22 03:23:31
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 里の守護者の慧音先生
 
 常識人で知識人だから、いろんな人がやってきます

 里の事問題を話しに来る者

 寺子屋の生徒さん

 蓬莱人間…

 だけど、たまに珍しい方々がやってくる事も有る

 今日はそんな日だった



「さて…今日は暇だから、妹紅とのんびりするかな…」

 今日は珍しく、慧音先生お休み…

 こうして息抜きをする事も大事なことです

 そう思っていたら…

(ぴんぽーん!)



 せっかくのんびりしようとしていた時に、誰かがやってきた

 流石の慧音も少しむっとしたが
 
 そこは常識人、我慢して表に来た人の所に向かう



「どなたかな?」

 慧音がそう言ってドアを開けると

「わう!」
「コーン!」

 そこに居たのは、二匹の動物…

「こんにちは、もふもふ同盟の者です」

「会員である、里の守護者を迎えにやってきた」

 ではなく、隙間妖怪の式と哨戒天狗でした

 慧音先生が一瞬だけ動きを止めると

 頭に浮かんだ事を呟いた

「…いや、モフモフ同盟とはなんだ?」

「ああ『もふもふした尻尾の持ち主の集まり』のことだ、知っているだろう?」

「いや、私はそんなの知らないぞ!?」

 慧音の記憶にそんな同盟に入った覚えは無かった

「わう?でも、会員登録所にお名前書いてありますよ?」

「なに!?」

 哨戒天狗が見せた会員登録書を見せてもらう

「なになに…もふもふ尻尾会会員…」

 そこには、確かに名前が書いてあった

「『藤原慧音』…」

「わう…この前家を訪ねた時に、蓬莱人の方が代わりにお名前を…」

「…妹紅!」

 慧音は静かに怒った

「…今度あったら、叱っておかないといけないな」

 とりあえず、この怒りを一時的に収める為に
 
 家の中に有る、特注の柱に頭突きをする事にした

 …これで今年三本目になる柱であったが、
 
 もうすぐ四本目になりそうな勢いだった







「…お待たせした」

 しばらくの間、慧音が家の柱に頭突きをして気持ちを落ち着けると

 モフモフ同盟の二人の前にやってくる

「いやいや、この位なら」

「わう、お疲れ様でした」

 この二人も、常識人なのが幸いであった

「…しかし、モフモフ同盟とは一体なんなんだ?」

 慧音の言葉に、哨戒天狗が詳しく答えた

「わう!幻想郷のなかで選ばれた者である
『モフモフの尻尾』を持つものだけが入れる同盟でして…」

「うむ、自分の意中の人や家族を喜ばせる
 尻尾の技術を磨く為の同盟なのだ」

 詳しい同盟の話を聞いて、慧音が少し悩む

「…意中の人や、家族を喜ばせる技術?」

 尻尾にそんな力があるとは知らなかった慧音が驚くと

「わう、とりあえず今日も実践をしますから」

「ああ、そうだな…少し時間をもらえるか?」

「…まあ、一時間程度なら…」
 
 相手が常識人達だったので、慧音も家の中に招いた     
 



「粗茶ですまないな」

「いえいえ…」

「ああ、お茶を出してくれるだけで申し訳ないと思っている」

 慧音が二人にお茶を出すと

 早速、二人が慧音に対して同盟の話をし始めた

「…とりあえず、会長である八雲藍だ…」

 八雲藍…その尻尾のモフモフは幻想郷でも有名であり

 その尻尾にモフモフする事を許されたものは

 魂を奪われるとされている
 
「わう…会員の哨戒天狗の犬走椛です」

 犬走椛…白狼天狗である彼女の尻尾も八雲藍に勝る事はできないが

 かなりのモフモフであり、その尻尾をモフモフする事が許されるのは

 今の所、彼女の上司と親友の河童…後、未確認だが妹分だけである

「…会員の人数が余りにも少なくてな…」

「…それで、慧音さんにも会員に入ってもらおうと…」

「なるほど…」

 同盟とは一応の事で、実際には軽く尻尾の話をしたりするだけの

 意外に楽しいものであった
 
(…悪くないな…)

 慧音自身、別にこのまま会員に入っても良いと思えてきた

 そんな時… 

「…わう?…そろそろ実践の時間です」

「む?もうそんな時間か?」

 突然、椛と藍が立ち上がる
 
「…どうした?」
 
 慧音が不思議そうにしていると
 
 八雲藍と犬走椛が、慧音に立ち上がるように指示をした

「…これから、技の実践をします」

「技の実践?」

 何をするのかと、慧音が不安に思っていると

 八雲藍が二人の前で講義を開始し始めた

「よし、では今日は尻尾を使ったお仕置きの方法を教える」
 
「お、お仕置きの方法?」

 わけが分からないという慧音を無視して

 八雲藍の講義が進んでいく
 
「尻尾と言うものは、時と場合のよっては
 とてつもない凶器になりえる、たとえば…」

 こうして、しばらくの間尻尾の使い方と言う講義が進む

 意外と、考えられた話であり、気がつけば慧音は無言のまま話を聞いていた

「…つまり、うまく使えば相手を攻撃せずに無力化することができるのだ」

「…無力化…」

 その言葉に、慧音は惹かれた

(…む…頭突きに変わる新しいお仕置きに仕えるかもしれない)

 そして、講義が全て終ると実践をする事になった


「では、今日は『尻尾ビンタ』を教える…
 慧音殿…すまないが目の前に立ってくれ」

 八雲藍がそう言うと、慧音を目の前に立たせた

「これで良いか?」

「ああ、まず相手にどのような衝撃を与えるか、その身で確かめてくれ」

 慧音に一言伝えてから…

「では、軽く行くぞ?」

 そのモフモフな九尾の尻尾で

(モフモフ!)

 慧音の顔を叩いた…

「!?(こ、これが…モフモフ!?)」



 それは、慧音が今まで生きてきた中でも、受けた事の無い衝撃であった

 確かに、顔に当たったはずの一撃…痛みはほとんど無かった

 だが、そのモフモフという感触は少しでも気を緩めると

 思わず意識を持っていかれそうになるぐらいに危険であった

(…なんて…モフモフ…)

 途切れそうになる意識を何とか保つが

 慧音はその場に膝を着いた 

「すまないやりすぎたようだ…大丈夫か?」

「い、いや…大丈夫だ…」

「…因みに、本気の場合は尻尾九本連続で喰らわせる」

「!?」

 恐ろしい事であった、そんな技を受けたらその辺の者は

 精神がモフモフによって壊される

「…まあ、本来なら紫様と橙以外には使わないがな」

 藍はそう言って、少し照れると

「…今日はこの技を、練習する事にしよう」

 椛と慧音に対してそう告げた







 こうして、慧音はその日一日、尻尾ビンタの練習をして

「わう、これなら十分です」

「ああ、これだけできるのなら、もう教える事は無いな」

「そ、そうか!」

 遂に、二人から免許皆伝をもらう事に成功したのだ









 そして、満月のある日…

「慧音~遊びに来たよ~」

「おお、良く来たな妹紅」

 これから会いに行こうと思っていた相手が、自分の所に遊びに来てくれた

「慧音!オイスー(ノシ)」

「オイスー(ノシ)」

 少し高いテンションの妹紅に、慧音も一緒にご挨拶

 挨拶が終って、妹紅が慧音の家の中に入り込む

「ところで慧音、今日は何か予定があるの?」

 テーブルの傍に座り込むと同時に、妹紅が慧音にそう伝える

 慧音に何か予定があるとなれば、妹紅も臨機応変に考える 

 手伝える事は一緒にやり、無理なら慧音の家出留守番

「いや、今日は妹紅に話をしようと思っていた所だ」
 
 だが、その心配はないようだったので

 妹紅はとりあえず安心する

「で、慧音が私に話って…なに?」

 妹紅が慧音にそう伝えると、慧音は笑顔で答えた 

「…この前、勝手に会員に名前を書いてくれたよな…(笑顔)」

「…ごめん!帰る!」

 その笑顔を見た瞬間、妹紅が全力で逃げようとする

 だが、慧音の腕が妹紅の肩を掴んでいた 

「け、慧音…ご、ごめん!勝手な事して悪かった!」

 妹紅が笑顔の慧音に額から汗を流しながら必死に謝る

「…まあ、それは怒ってないんだが…」

 だが、慧音は笑顔のまま妹紅を離さない

 それと同時に、慧音の頭から二本の角が生える

「け、慧音?」

 完全なハクタク状態であった

 妹紅がこれから何をされるのかを、頭の中で想像する

(お、落ち着け…藤原妹紅は焦らない…
 1…可愛い妹紅は自分でいい考えを思いつく…無理!
 2…誰かが助けてくれる…駄目!今の慧音見たら皆逃げる!
 3…現実は非情である…caved!!!!)

 どう考えても3番しかなかった
(…覚悟を決めるしかないか…)

 妹紅がcaved!!!!の恐怖を思いながら、慧音の審判を待っていると  

 不意に肩から手を退けられた
  
「…そこで新しい技を教えてもらったんだ」

「えっ?」

 妹紅が思わず慧音の方を振り向こうとした瞬間

(もふっ♪)

 妹紅の顔になにやら、モフモフした感覚があたり…

 そのまま、妹紅は意識を手放した…



 後に、妹紅はこう語る…

「…慧音の尻尾が当たる瞬間…全てがスローモーションになって
 顔に少しずつ少しずつ近づいてくるのが分かるんだ…
 そして、それが顔に当たった瞬間…なんていうか…モフモフって感覚が…
 ゆっくりゆっくり…多好感が来るんだけど…
 それが、まるで永遠のように永い時間をかけてやってくるんだ
 …あんなのをもう一回受けたら…肉体的によりも精神的にやられる」


 これを、里の子供のお仕置きに使うと慧音が妹紅にいうと
 妹紅が全力で阻止、結局お仕置きは頭突きと言う事になったそうな
 
 どうも、脇役です
 慧音の尻尾と椛の尻尾、それに藍様の尻尾を支配する
 それは、まさに『世界』を支配すると同じ意味である

 モフモ符『モフモエクスぺリエンス』

 顔に尻尾が当たる瞬間が永遠に感じられる
 心が弱い者は、精神をモフモフによって破壊される技…

 大体こんな感じ  
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
藍かわいいよ藍
もふもふって言葉はいいですね

「藤原慧音」って出てきましたが、これって慧音と妹紅が夫婦になってるってことですか?
2.名前が無い程度の能力削除
練習はできんでしょう・・・無いから
3.てるる削除
妹紅の解説が凄い・・・・・

モフモ符吹いたwでも、もふもふは、全部ひらがなで統一してほしいですね~。その方がもふもふしてそうですし。
4.名前を表示しない程度の能力削除
「一度でいいから受けてみたい もふもふ尻尾のお仕置きを」
どうも、歌m(ピチューン)

でも慧音の場合は満月の日限定な気がするので常用は無理かも?
5.グランドトライン削除
もふもふってこんなに強かったんだ……知らなかった。
もふもふに関して少し改めなければなるまい……
6.欠片の屑削除
もふもふもふもふもふもふ…
会社に子猫が来た事を思い出しました。(先輩が追い出した…)
やっぱり脇役さんの椛は最高や!
7.名前が無い程度の能力削除
真のもふもふとはうどんげとてゐとケンチャラポンだ!
うさぎって本当にもふもふ言うんですよ(´・ω・`)
8.名前が無い程度の能力削除
あれ?練習した時って変身してないからしっぽないですよね?
9.時空や空間を翔る程度の能力削除
シッポがあると前提に練習したとかwww
10.名前が無い程度の能力削除
藍しゃまの本気のしっぽビンタ食らいたい
11.名前が無い程度の能力削除
ウホッ、良い尻尾。
椛の尻尾ビンタ喰らったら二度と立ち上がれない自身があります。