図書館でパチュリーが本を読んでいる。
それは当たり前の光景で、その姿に疑問をもつものなど皆無だろう。
そのパチュリーの邪魔をしないように、小悪魔と図書館担当の妖精メイドができるだけ静かに仕事をこなし、静かに時間は流れていく。
といっても妖精メイドは本を所定の場所に戻すだけで四苦八苦しているので、実質働いているのは小悪魔だけだ。
虫に食われた本がないか点検している小悪魔をパチュリーが呼ぶ。
仕事の手を止めて主の下へと向かう。
「呼びましたか?」
「ええ、実験を始めるわよ。
塩を1kgとってきて」
「わかりました」
小悪魔は妖精メイドに休憩を言い渡し、自身は倉庫へと塩を取りにいく。
図書館にパチュリーだけが残る。
本を机に置いて、実験の準備を始める。
本の表紙には楽しい理科と書かれている。外の世界で小学生用教科書として使われているものだ。
パチュリーは本に書かれている内容は知識としては知っている。だが実際に実験したことはなかった。
基礎をおろそかにできないと言う思いと少しの好奇心で、昨日からこの本に載っている実験をやっているのだ。
パチュリーが炉に火をつけて熱していると小悪魔が戻ってきた。
渡された塩をすべて炉に入れる。
「今日はどんな実験をするんですか?
昨日みたいな失敗するとまたメイド長に怒られますよ」
「昨日の失敗はあなたのせいでしょう」
昨日やったことはレンズを通して光を集め物を燃やすこと。
ただし、小さなレンズではなく幅1mの巨大レンズを使った。
この実験のためだけに、パチュリーが美鈴に手伝わせ一日かけて作ったのだ。
それを庭に出して空中に浮かべ高さの調整をして、いざ実験というときにレンズの角度調整のため浮かんでいた小悪魔がくしゃみをして、レンズに触れ角度を変えた。
「光の焦点の先がレミィの部屋で、ちょうどトイレのために起きて窓近くにいたっていうのはタイミングが悪かったわね」
「窓から光が入ってカーテン貫通してお嬢様の腕に直撃したんですから、コントとしか思えない出来事ですよね。
まさに体をはった芸」
「焦点があってて良かったわ。光が集まりきってなかったら、レミィの体全部照らしてたでしょうし」
二人ともすまないことをしたとは思っている。だがタイミングがよすぎて笑えてしまったのも事実だ。
今思い出しても笑えてしまう。
「なに笑っているんですか?」
突如現れた咲夜が二人に聞く。
咲夜がこうやって現れても驚きはしない。いつものことで慣れているから。
「昨日のこと思い出してしまって」
「笑い事じゃありませんよ。昨日の件でお嬢様の腕一本消えてしまったんですから」
「ちゃんと謝ったじゃない」
「そうですが……まあいいでしょう。
それよりもまた実験すると聞きましたが、本当ですか?」
「またレミィに被害が行くと思って止めにきたのね。
大丈夫よ、今回は湖にいる氷精がターゲットだから」
「念のため屋敷の外でやってください」
「わかったわ」
それで納得したのか咲夜は仕事に戻った。
「さっきも聞きましたけど、今日の実験はなにをするんですか?」
「氷に塩をかけると冷やすことができると書かれていたわ。
ならば氷精に塩を与えれば、さらなる冷気をまとい力を増すことができると思わない?」
「たしかそれって氷は溶けてしまうでは?」
「一応生物っぽいからその点は大丈夫じゃない?
それに妖精の体のつくりはわりと単純だから、たいしたことにはならないと思うわ」
魔理沙との弾幕ごっこやフランドールの遊びに巻き込まれる妖精たちを見ての感想だ。
力が強いといっても、同じ妖精だ。だからたぶん大丈夫だろうと推測している。
話しているうちに塩が溶け液状になっていた。
パチュリーはそれを魔法で浮かせ、球体にして始めは自然に冷やし、ある程度冷えると魔法で冷却し固めた。
掌大の塩のボールに、さらに魔法をかけて錠剤と同じ大きさに縮める。
「準備はこれで終わり、あとはチルノに飲ませるだけ」
「素直に飲んでくれますかね?」
「そこはなんとかなるわ」
主がそう言うのなら大丈夫なのだろうと小悪魔は頷く。
二人は実験のため屋敷を出る。
普段は動くことの少ないパチュリーも、好奇心を満たすためなら若干アクティブになるらしい。
チルノはすぐにみつかった。水に氷を浮かばせ、その上で昼寝していたのだ。
周囲には大妖精はおらず、いまなら簡単に塩を飲ませることができる。
二人は静かに近づき、チルノが口を開けたときに錠剤を放り込んだ。
「辛ーい!」
チルノは飛び起きて塩を吐き出す。
「なんなのよ!
今のはあんたたちの仕業ね!?」
「もったいない。強くなる薬なのに」
「そんなもの飲まなくてもあたいは最強よ!
しょーめーしてやろうか」
チルノの周囲にいくつもの氷が現れだす。
「まあ、待ちなさい。
あなたが最強なのは知っているわ。でも霊夢や魔理沙には負けてるでしょう?」
「ふんっ次は勝つもん」
「でもまた負けるかもしれない。
でもそれを飲めば確実に勝てるようになるわよ」
「あたいってば最強だから、そんなのいらないよ」
「そう? 残念ね。
その薬は強い者が飲んでこそ意味があるのに。私が持っていても意味はないのよ。
あなたがいらないなら捨てるしかないわ」
パチュリーは困ったような演技で塩を拾う。
演技のおかげかチルノは少し興味が出たようだ。
「んー……あたいにしか飲めないの?」
「ええ」
「そこまで言うなら飲んでもいいよ!」
「いらないんじゃなかったの?」
「いいからちょうだい!」
「はいはい」
チルノは塩を受け取り、辛いのを我慢して飲み込む。
「なにも変わらないけど?」
「すぐに効果がでるわ。
少しずつ冷気が強くなってるのを感じない?」
「んー……そういえば?」
パチュリーの言葉に導かれるように、チルノから冷気が流れ出て元々低い周囲の気温がさらに下がりだす。
「おおー!」
チルノは驚き自身の体を見る。
溢れ出る力に興奮し、空を飛びまわる。その速度はいつもの比ではない。
「成功でいいのかしらね」
「あの様子だとそう言っていいと思います」
実験が上手くいったようで上機嫌な主従。
動きまくっていたチルノはピタリと止まり、スペルカードを掲げる。
「パーフェクトフリーズ!」
「ちょっと!?」
いきなりな行動にパチェは慌てて距離をとり、迫る弾幕を避ける。
「うわっあわわっ」
小悪魔もグレイズしつつなんとか避けることに成功しているようだ。
流れ弾が紅魔館へと勢いよく飛んでいく。紅魔館にたどりつく頃には勢いも弱まって、門番が門番をしていたらなんの問題もなく叩き落せるだろう。
チルノは二人のことなど気にせず二枚目のスペルカードを掲げる。
「ダイアモンドブリザード!」
二人はもう一度回避行動をとる。いやとろうとして止まる。
チルノがスペルカードを掲げたまま、弾幕を飛ばさなかったからだ。
二人は不思議に思いながらチルノに注目する。
チルノは掲げた格好のまま湖へと落ちていった。
「どうしたのかしら?」
「さあ?」
水に浮かぶチルノを回収して岸に連れて行く。
顔色の悪いチルノは苦しそうな表情で気絶したままだ。
小悪魔が簡単に診察していく。病弱な主を支えるため医療知識は最優先で身につけた知識だ。
「これは……塩分過剰摂取です!」
「当然といえば当然の結果ね」
「1kgの塩を食べさせたんですから、予想すべき結果でしたね」
「実験結果は出たし帰るわ」
「ちょっと待ってください、さすがにこのままってのはかわいそうなので」
小悪魔が魔法を使い地面を温める。そこに穴を開けて、チルノを放り込む。
チルノは首だけ出て地面に埋まっている状態だ。
汗をかかせて体内の塩分を出させようという考えだ。
治療法としてこれでいいのからわからないし、氷精を暑い状態へとおいやるのはどうなのだろう?
仕上げに治療中と書いた紙を頭部にペタリとはった。
「もういいわね」
「はい」
本当にいいのか?
「今回の実験は有意義なものだったわね。次はなにをしましょうか」
紅魔館へと帰りながら二人は次の実験のことを話し合う。
三人とも気付いていないことだが、チルノパワーアップはただの思い込みがもたらした結果だった。
ある意味純粋なチルノはパチュリーの言葉で思考を誘導され、塩を本当に強くなる薬だと思い込んだ。
催眠術で常温の鉄棒を高温だと思わせ手に当てて焼けどさせたという現象と同じことが起こっただけだ。
この事実は誰も知らないほうがいい。さらなる被害者を出さないためにも。
実験を終えて紅魔館に帰った二人が見たものは、少し寒そうなレミリア。
チルノの放った弾幕が見事寝ているレミリアに命中したらしい。
今回は二人のせいだとばれなかったので、仕事をしていなかった美鈴が咲夜に怒られていた。
咲夜に怒られ謝る美鈴の声を聞きながらパチュリーは本を開く。そこには地熱のことが書かれていた。
次の被害者は地中にいる者たちかもしれない。
……パチュリーと小悪魔が掘った穴を覗き込んだレミリアに、噴き出た源泉が直撃する未来が見えるのは気のせいだろうか?
それは当たり前の光景で、その姿に疑問をもつものなど皆無だろう。
そのパチュリーの邪魔をしないように、小悪魔と図書館担当の妖精メイドができるだけ静かに仕事をこなし、静かに時間は流れていく。
といっても妖精メイドは本を所定の場所に戻すだけで四苦八苦しているので、実質働いているのは小悪魔だけだ。
虫に食われた本がないか点検している小悪魔をパチュリーが呼ぶ。
仕事の手を止めて主の下へと向かう。
「呼びましたか?」
「ええ、実験を始めるわよ。
塩を1kgとってきて」
「わかりました」
小悪魔は妖精メイドに休憩を言い渡し、自身は倉庫へと塩を取りにいく。
図書館にパチュリーだけが残る。
本を机に置いて、実験の準備を始める。
本の表紙には楽しい理科と書かれている。外の世界で小学生用教科書として使われているものだ。
パチュリーは本に書かれている内容は知識としては知っている。だが実際に実験したことはなかった。
基礎をおろそかにできないと言う思いと少しの好奇心で、昨日からこの本に載っている実験をやっているのだ。
パチュリーが炉に火をつけて熱していると小悪魔が戻ってきた。
渡された塩をすべて炉に入れる。
「今日はどんな実験をするんですか?
昨日みたいな失敗するとまたメイド長に怒られますよ」
「昨日の失敗はあなたのせいでしょう」
昨日やったことはレンズを通して光を集め物を燃やすこと。
ただし、小さなレンズではなく幅1mの巨大レンズを使った。
この実験のためだけに、パチュリーが美鈴に手伝わせ一日かけて作ったのだ。
それを庭に出して空中に浮かべ高さの調整をして、いざ実験というときにレンズの角度調整のため浮かんでいた小悪魔がくしゃみをして、レンズに触れ角度を変えた。
「光の焦点の先がレミィの部屋で、ちょうどトイレのために起きて窓近くにいたっていうのはタイミングが悪かったわね」
「窓から光が入ってカーテン貫通してお嬢様の腕に直撃したんですから、コントとしか思えない出来事ですよね。
まさに体をはった芸」
「焦点があってて良かったわ。光が集まりきってなかったら、レミィの体全部照らしてたでしょうし」
二人ともすまないことをしたとは思っている。だがタイミングがよすぎて笑えてしまったのも事実だ。
今思い出しても笑えてしまう。
「なに笑っているんですか?」
突如現れた咲夜が二人に聞く。
咲夜がこうやって現れても驚きはしない。いつものことで慣れているから。
「昨日のこと思い出してしまって」
「笑い事じゃありませんよ。昨日の件でお嬢様の腕一本消えてしまったんですから」
「ちゃんと謝ったじゃない」
「そうですが……まあいいでしょう。
それよりもまた実験すると聞きましたが、本当ですか?」
「またレミィに被害が行くと思って止めにきたのね。
大丈夫よ、今回は湖にいる氷精がターゲットだから」
「念のため屋敷の外でやってください」
「わかったわ」
それで納得したのか咲夜は仕事に戻った。
「さっきも聞きましたけど、今日の実験はなにをするんですか?」
「氷に塩をかけると冷やすことができると書かれていたわ。
ならば氷精に塩を与えれば、さらなる冷気をまとい力を増すことができると思わない?」
「たしかそれって氷は溶けてしまうでは?」
「一応生物っぽいからその点は大丈夫じゃない?
それに妖精の体のつくりはわりと単純だから、たいしたことにはならないと思うわ」
魔理沙との弾幕ごっこやフランドールの遊びに巻き込まれる妖精たちを見ての感想だ。
力が強いといっても、同じ妖精だ。だからたぶん大丈夫だろうと推測している。
話しているうちに塩が溶け液状になっていた。
パチュリーはそれを魔法で浮かせ、球体にして始めは自然に冷やし、ある程度冷えると魔法で冷却し固めた。
掌大の塩のボールに、さらに魔法をかけて錠剤と同じ大きさに縮める。
「準備はこれで終わり、あとはチルノに飲ませるだけ」
「素直に飲んでくれますかね?」
「そこはなんとかなるわ」
主がそう言うのなら大丈夫なのだろうと小悪魔は頷く。
二人は実験のため屋敷を出る。
普段は動くことの少ないパチュリーも、好奇心を満たすためなら若干アクティブになるらしい。
チルノはすぐにみつかった。水に氷を浮かばせ、その上で昼寝していたのだ。
周囲には大妖精はおらず、いまなら簡単に塩を飲ませることができる。
二人は静かに近づき、チルノが口を開けたときに錠剤を放り込んだ。
「辛ーい!」
チルノは飛び起きて塩を吐き出す。
「なんなのよ!
今のはあんたたちの仕業ね!?」
「もったいない。強くなる薬なのに」
「そんなもの飲まなくてもあたいは最強よ!
しょーめーしてやろうか」
チルノの周囲にいくつもの氷が現れだす。
「まあ、待ちなさい。
あなたが最強なのは知っているわ。でも霊夢や魔理沙には負けてるでしょう?」
「ふんっ次は勝つもん」
「でもまた負けるかもしれない。
でもそれを飲めば確実に勝てるようになるわよ」
「あたいってば最強だから、そんなのいらないよ」
「そう? 残念ね。
その薬は強い者が飲んでこそ意味があるのに。私が持っていても意味はないのよ。
あなたがいらないなら捨てるしかないわ」
パチュリーは困ったような演技で塩を拾う。
演技のおかげかチルノは少し興味が出たようだ。
「んー……あたいにしか飲めないの?」
「ええ」
「そこまで言うなら飲んでもいいよ!」
「いらないんじゃなかったの?」
「いいからちょうだい!」
「はいはい」
チルノは塩を受け取り、辛いのを我慢して飲み込む。
「なにも変わらないけど?」
「すぐに効果がでるわ。
少しずつ冷気が強くなってるのを感じない?」
「んー……そういえば?」
パチュリーの言葉に導かれるように、チルノから冷気が流れ出て元々低い周囲の気温がさらに下がりだす。
「おおー!」
チルノは驚き自身の体を見る。
溢れ出る力に興奮し、空を飛びまわる。その速度はいつもの比ではない。
「成功でいいのかしらね」
「あの様子だとそう言っていいと思います」
実験が上手くいったようで上機嫌な主従。
動きまくっていたチルノはピタリと止まり、スペルカードを掲げる。
「パーフェクトフリーズ!」
「ちょっと!?」
いきなりな行動にパチェは慌てて距離をとり、迫る弾幕を避ける。
「うわっあわわっ」
小悪魔もグレイズしつつなんとか避けることに成功しているようだ。
流れ弾が紅魔館へと勢いよく飛んでいく。紅魔館にたどりつく頃には勢いも弱まって、門番が門番をしていたらなんの問題もなく叩き落せるだろう。
チルノは二人のことなど気にせず二枚目のスペルカードを掲げる。
「ダイアモンドブリザード!」
二人はもう一度回避行動をとる。いやとろうとして止まる。
チルノがスペルカードを掲げたまま、弾幕を飛ばさなかったからだ。
二人は不思議に思いながらチルノに注目する。
チルノは掲げた格好のまま湖へと落ちていった。
「どうしたのかしら?」
「さあ?」
水に浮かぶチルノを回収して岸に連れて行く。
顔色の悪いチルノは苦しそうな表情で気絶したままだ。
小悪魔が簡単に診察していく。病弱な主を支えるため医療知識は最優先で身につけた知識だ。
「これは……塩分過剰摂取です!」
「当然といえば当然の結果ね」
「1kgの塩を食べさせたんですから、予想すべき結果でしたね」
「実験結果は出たし帰るわ」
「ちょっと待ってください、さすがにこのままってのはかわいそうなので」
小悪魔が魔法を使い地面を温める。そこに穴を開けて、チルノを放り込む。
チルノは首だけ出て地面に埋まっている状態だ。
汗をかかせて体内の塩分を出させようという考えだ。
治療法としてこれでいいのからわからないし、氷精を暑い状態へとおいやるのはどうなのだろう?
仕上げに治療中と書いた紙を頭部にペタリとはった。
「もういいわね」
「はい」
本当にいいのか?
「今回の実験は有意義なものだったわね。次はなにをしましょうか」
紅魔館へと帰りながら二人は次の実験のことを話し合う。
三人とも気付いていないことだが、チルノパワーアップはただの思い込みがもたらした結果だった。
ある意味純粋なチルノはパチュリーの言葉で思考を誘導され、塩を本当に強くなる薬だと思い込んだ。
催眠術で常温の鉄棒を高温だと思わせ手に当てて焼けどさせたという現象と同じことが起こっただけだ。
この事実は誰も知らないほうがいい。さらなる被害者を出さないためにも。
実験を終えて紅魔館に帰った二人が見たものは、少し寒そうなレミリア。
チルノの放った弾幕が見事寝ているレミリアに命中したらしい。
今回は二人のせいだとばれなかったので、仕事をしていなかった美鈴が咲夜に怒られていた。
咲夜に怒られ謝る美鈴の声を聞きながらパチュリーは本を開く。そこには地熱のことが書かれていた。
次の被害者は地中にいる者たちかもしれない。
……パチュリーと小悪魔が掘った穴を覗き込んだレミリアに、噴き出た源泉が直撃する未来が見えるのは気のせいだろうか?
寝てたら先生に飛ばされて眼球に直撃した記憶が…
お嬢様が不憫でしょうがないw
幻想郷は科学法則よりもマーフィーの法則のほうが強力に作用するみたいですねw