幽々子
「妖夢、今晩のご飯はマグロの兜焼きがいいわ」
---ここから妖夢の世界--------------------------------------------------------------------------
リーダー妖夢
「ではこれから、回数なんて忘れたけどまあいいや、魂魄 妖夢脳内会議を行います。
今日の議題は、今晩の晩御飯をどうするかについてです。続きどうぞ」
保護者妖夢
「はい。幽々子様から、今晩の晩御飯はマグロの兜焼きがいいとリクエストがありました。
ところが、マグロの兜なんて、普通売ってないんですよってことで意見を聞かせてください」
データ妖夢
「私の集めたデータによると、9割の確率で、幽々子様はリクエスト通りのものが来ないと満足しません」
下克上妖夢
「ぶっちゃけさぁ、そんなのどうだっていいじゃん。私が喰えればあんな亡霊どうだっていいんだよ」
武士道妖夢
「いや、一度主従関係を結んだのだから、主人を第一に尊ばないと」
みょん妖夢
「みょん!」
空気を読まない妖夢
「あー、地霊殿出たかったなぁ」
ビシッと妖夢
「どういう話の流れですか!?」
リーダー妖夢
「こら、話題をそらすな」
下克上妖夢
「でもさ、私が出られなかったのってさ、あの阿呆主人のせいじゃね?」
データ妖夢
「いや、私のデータによると、仮に幽々子様と一緒でなくても、私と組んでくれる妖怪ってあんまりいませんよ」
ルナサチック妖夢
「紫様は霊夢に持ってかれて、残ったのは猫と狐だけ………ああ、鬱だ」
メルランチック妖夢
「いや、考えようによっては、霊夢を倒して紫様をこっちに引き戻せばよいのでは!?」
バーサーカー妖夢
「そうか、よし、霊夢を斬りに行こう」
ビシッと妖夢
「待て待て。しばかれるぞ」
武士道妖夢
「それだけの理由で辻斬りとは、刀も泣くぞ」
保護者妖夢
「ふと気づいた。私、刀持ってる時間より包丁持ってる時間のほうが多い!」
データ妖夢
「私のデータだと、刀:包丁 = 2:8 ですからねぇ」
下克上妖夢
「正直さぁ、庭師やめて顕界に飲食店開いたほうがいいんじゃね?」
みょん妖夢
「みょん?」
リーダー妖夢
「いやいや、それはおいといて、とりあえず今晩のご飯を……」
⑨妖夢
「マグロの兜?何それ。それって切れ味いいの?」
武士道妖夢
「ふむ。兜というくらいだから、頭を守る防具なんだろう」
ビシッと妖夢
「どんな防具!?かぶってて生臭いから!」
保護者妖夢
「マグロの頭よ、マグロの頭」
みすちー妖夢
「まーぐろまぐろ、あーみのなーかのまーぐーろ♪」
ルナサチック妖夢
「なんだ、防具じゃないのか。鬱だ」
メルランチック妖夢
「かぶったら頭突きの威力が上がるのかしら」
ビシッと妖夢
「あがるかぁ!」
データ妖夢
「いえ、私の集めたデータを参考にすると、30倍は軽く跳ね上がりますよ」
ビシッと妖夢
「マジで!?」
リーダー妖夢
「また話の流れを変えるな。じゃあ、売ってないんだったらマグロの調達に行こうか」
下克上妖夢
「めんどくせぇ」
バーサーカー妖夢
「頭は私が斬り落とすから、ほかの妖夢で行って来い」
メルランチック妖夢
「分担作業!?それは盲点だったわ!」
ルナサチック妖夢
「自分に嫌な役が回ってこなくちゃいいけど、なんか不安だなぁ」
ビシッと妖夢
「できる訳ないでしょ!分担作業なんて、体がいくつもある訳でもあるまいし」
バーサーカー妖夢
「よし、じゃあ今から私を斬り分けるか」
⑨妖夢
「私、左足がいい!」
みょん妖夢
「みょーん」
リーダー妖夢
「とりあえずおまえら、1度脳の手術を受けろ。話が一向に進まん」
リリカチック妖夢
「というか、なぜ私がマグロを釣りに行くことになってるの?」
一同
「!!」
リリカチック妖夢
「なにもさぁ、喰いたいって言う幽々子様本人に行かせればいいじゃん」
下克上妖夢
「そいつは名案だ!よくやったリリカチック妖夢!」
武士道妖夢
「いや、主に命令された者として、やはり調達まで己でやるのが筋ではなかろうか」
⑨妖夢
「筋って何?美味しいの?」
ルナサチック妖夢
「筋は食べてもあんまりねぇ」
メルランチック妖夢
「好みにもよるんじゃない?」
みょん妖夢
「みょ……ん………」
リーダー妖夢
「話題をそらすなぁ!」
リリカチック妖夢
「じゃあ、幽々子様にマグロを釣ってきてもらって、私が捌く方針で!」
保護者妖夢
「でもさぁ、幽々子様が釣ったマグロに手をつけないと思う?」
一同
「!!!」
データ妖夢
「私のデータによれば、その思考は120%無理だ」
ルナサチック妖夢
「それは盲点だったわ」
メルランチック妖夢
「なんだかこの妖夢、盲点ばっかりね」
リリカチック妖夢
「仕方ないよ。妖夢だもん」
下克上妖夢
「だから私は言ったんだ。あんな腑抜けに仕えてたらこっちまで腑抜けになるって」
空気を読まない妖夢
「小町の鎌は稲を刈るのに便利そうだなぁ」
みすちー妖夢
「彼岸にゃ田んぼがないから意味がない~♪」
ビシッと妖夢
「いい加減にしなさいっ!」
リーダー妖夢
「じゃあ、どうしろって言うのよ!」
武士道妖夢
「だから私が行けば問題ないのでは」
下克上妖夢
「やなこった。だるい」
みょん妖夢
「みょん!」
みすちー妖夢
「みょんみょん♪」
みょん妖夢
「みょんみょっみょん♪」
みすちー妖夢
「みょーん♪」
リーダー妖夢
「もうあんたらどっか行け!」
武士道妖夢
「この失態、もはや切腹しか道はないのでは」
⑨妖夢
「切腹って何?新しい音楽?」
空気を読まない妖夢
「メイド服なら紅魔館、うさみみなら永遠亭、何なら白玉楼なの?」
ルナサチック妖夢
「和の心を尊び」
メルランチック妖夢
「主人に仕えながら」
リリカチック妖夢
「みょんであること」
みょん妖夢
「みょん!」
みすちー妖夢
「イエスザッツライト!」
バーサーカー妖夢
「あー、このうざってえ私を斬りてぇ」
保護者妖夢
「おさえておさえて」
武士道妖夢
「だから、切腹するしかないと言っているであろう!」
下克上妖夢
「なんであんな役立たずの無理難題のために腹切んなくちゃいけないんだよ」
リーダー妖夢
「腹を斬るかどうかについてはまた今度として、とりあえずマグロの調達について」
メルランチック妖夢
「なかったら作ればいい!」
ルナサチック妖夢
「前向きで後ろ向きな考え……」
みすちー妖夢
「れーんきんじゅつ♪れーんきんじゅつ♪」
ビシッと妖夢
「できるかぁ!プリズムリバーの頭で物を考えるのはやめろ!」
ルナサチック妖夢
「自重…」
メルランチック妖夢
「自重☆」
リーダー妖夢
「もういいわ。パッと決めましょう。日が暮れちゃう」
下克上妖夢
「そうだ。漁師になるって言えばここやめられるんじゃね?」
データ妖夢
「難しいですね。成功率は4割ちょっと。賢い選択ではありません」
みょん妖夢
「みょ、みょん!?」
バーサーカー妖夢
「いや、いっそマグロがあるところに行って、全員斬殺して奪えばいいんじゃねぇか?」
保護者妖夢
「そんなことした幻想郷の勢力バランスがくずれるわ!」
武士道妖夢
「自らの主人を窮地に追い込むことなどできん!」
下克上妖夢
「関係ねぇな。自分でまいた種、あいつが滅ぼうが自業自得って奴よ」
リーダー妖夢
「待った。これは重大なことだ。いったん幽々子様に聞いたほうがいい」
空気を読まない妖夢
「突撃となりの晩御飯!」
みすちー妖夢
「あの子のランチはふーじんしょーじょー♪」
ビシッと妖夢
「よく考えたら1番うるさいのあんたらだよね」
リーダー妖夢
「とにかく、聞いてみよう。いや、なんて聞けばいい?」
武士道妖夢
「切腹か」
下克上妖夢
「白玉楼のっとりか」
ルナサチック妖夢
「マグロを選んで破滅するか、秋刀魚を選んで存続するか」
メルランチック妖夢
「ヘルムを選んでゲームオーバーか、ソードを選んで冒険を続けるか」
リリカチック妖夢
「防具か武器か!」
みょん妖夢
「みょん!」
ビシッと妖夢
「もういやだ、こいつら」
⑨妖夢
「ねえ、切腹って何?誰か教えてよ」
リーダー妖夢
「ああ、もう時間がない!会議はとりあえず一旦終了!」
---会議終了-------------------------------------------------------------------------
妖夢
「幽々子様、ランチは風神少女が切腹でいいですか?」
幽々子
「……………はい?」
てか何人いるんだ脳内妖夢w
一応、体は二つあるなw
>仮に幽々子様と一緒でなくても、私と組んでくれる妖怪ってあんまりいませんよ
影の薄い虹川三姉妹がいるじゃないか(脳内に)
他のキャラでも見てみたいなぁww
でも、実際これぐらいはしませんか?
いやいや妖夢、これは魂魄 妖夢「脳内」会議であって…
データ妖夢がいい味出しすぎww
後ろの半霊がいくつも増えてわさわさ会議やってそうですね
>体がいくつもある訳でもあるまいし
芋ルナの二重の苦輪では3人いるんだから体は無理としても幽霊側は分けられることになる。
もうちょっと修行すれば全員の分身を作れそう。
「れ・れ・れ・レス返し~♪」
みょん妖夢
「みょん!みょーん!」
>1
(脳内妖夢たちが)頑張った結果がこれだよ
>2
妖夢
「だ、誰だってこのくらいの脳内会議やりますよね!?同情してくれますよね!?」
>3
本文には書かれていないが『無口妖夢』とか『発言権を与えられていない妖夢』とかもいるから、全体数把握は無理w
>4
どちらにどう分けるかが勝負の分かれ目です。
>5
『空気を読まない妖夢』や『プリズムリバー系妖夢』がいる限り難しい。
>6
誤字指摘ありがとうございます。
確かに、(脳内では)あの3姉妹は無敵だわww
>7
他のキャラでも!?その発想はなかった。具体的に誰?
>8
分厚いメガネをかけ、発言のたびにメガネの位置を直す妖夢を想像していただければ。
>9
わ さ わ さ
>10
そんなことしたら幻想郷が崩壊するぞ!
何気なく若干高いなw
妖夢の価値って…。