こーりんのにっき

注意書き　　先生はルナサが大好きです。文句がある人は後で職員室に来なさい。






XXXX年　８/２０（金）　晴れ

今日は何時ぞやの鴉天狗が取材にやって来た。テーマが『香霖堂店主の漢の美学』だった。彼女は僕の事を何か凄い方向に勘違いをしていると思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：３００円（カメラのフィルム）　　　　　　　　　　　　　　　　　　


８/２１（土）　雨のち晴れ

今日はとても蒸し暑かった。朝に数分だけ雨が降ったと思ったらその後にあの日本晴れだもの。何らかの嫌がらせだろうか。そう言えば魔理沙から八卦炉の修理を依頼されていたな。明日から本格的に取り組む事にしようと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：０円


８/２２（日）　曇り

今日は魔理沙がやって来た。いつもの変わらず物を掻っ攫って行くだけだろうと思ったら、椅子に座ろうとした瞬間に椅子を引っこ抜かれた。お陰で盛大に転んでしまい尾骶骨を破壊してしまった。魔理沙が言うには寺子屋で流行っているらしい。僕と同じ目に会う子供が出ない事を祈ろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：－２５０００円（治療費、盗まれた品々）


8/２３（月）　晴れ

今日はやけに皆の視線が痛かった。魔理沙でさえ僕から３ｍも距離を開けて物を持って行こうとしていた。試しに魔理沙が手を伸ばした商品にそれとなく近づいてみたら魔理沙が慌てた様子で手を引っ込めていた。それを30分位続けていたら魔理沙が　「香霖の筋肉眼鏡ー！」　と言いながら八卦炉を僕の手から奪い取って飛んで行ってしまった。軽く傷ついた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：０円


８/２４（火）　晴れ

今日はちょっとした噂を聞いた。何でも僕の名前を名乗りながら褌一丁で森をうろついているらしい。傍迷惑極まり無いので後日、そいつを捕らえ、磔の刑にして人里へと持っていこうと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：７５００００円（爪切り×８０００）


８/２５（水）　曇り

苦戦の末に偽森近霖之助を捕まえた。疑いが晴らす事も出来たので良かった。あと、慧音さんが自分の尻を擦りながら真面目な顔で　「クソ餓鬼共が・・・」　と言っていた。恐らく例の尾骶骨キラー（僕命名）を喰らってしまったのだと思う。あの時の慧音さんの目はとても怖かった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：－３６００円（幻想郷円換算）（エクスポーション）


８/２６（木）　雨

今日は青い服の妖精と緑色の服の妖精がやって来た。青い妖精は嬉しそうに３００円のアイスを一本右手に持って　「これあげる！」　と言って僕の手の上に氷漬けの蛙を置いて飛んで行った。緑の妖精は疲れた顔で必死に僕に平謝りをしていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：氷漬けの蛙（棒アイス×２）


８/２７（金）　晴れ


今日の晩御飯はカレーだった。美味しかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：０円


８/２８（土）　曇り


今日は霊夢がやって来た。お茶を飲むだけ飲んだ後、食材などをあるだけ持って行ってしまった。なので今日は晩御飯が食べられなかった。あと、紅魔館のメイドさんが食器とナイフとお菓子を買って行った。　「君が舐めるのかい？」　と聞いたらメイドさんは満面の笑顔＋鼻血で　「そんな訳無いでしょ。お嬢様が舐めるのよ」　と言っていた。その時の顔はとても怖かった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：－３５００円（（食器×５、ナイフ×１０、ペロペロキャンディ）－（霊夢に持って行かれた食材達））


８/２９（日）　晴れ

今　は珍し　客がや　て来た。妖　の賢　こと八　紫だっ　。とても真剣　眼つ　で此処か　逃げ　と言っていた。彼女は　理沙　らも胡　　臭いとの　　を聞　て　　たので適当に聞き流し　帰って貰う事　した。そう言　れ去って行　彼女　とても悲し　うな顔　し　いた。あと、そ　式が油　げを買って行った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売り　げ：２３０　０　（　揚げ×１　０）


/３　（月　　　り

今　は珍し　　事があった。魔　沙が今まで　りて行っ　商品達を返　に来た。明日　雪が　らない　を祈ろ　と思う。やは　寒いの　嫌だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売　　げ：０　（今　での盗　の　々）


８/３１（火）　晴れ

なんとか無事に残っていたこの日記帳に書き残す。過去のページは焼けてしまい、最後の２、３ページは読むことが出来なくなってしまった。だが重要なのはこのページだけなのでどうでも良い。今日は何も無かった。いや、何もかもが無くなった。森と人は焼け、館は崩れ、神社も消し飛んでしまった。一昨日の八雲の大妖怪が言っていた事とはこの事だったのだろう。幻想郷は突如舞い降りた鉄の塊によって一瞬で無に帰されてしまった。半分妖怪と言う身を憎むべきか喜ぶべきか、僕は辛うじて生きているが霊夢や魔理沙は人間なので心配だ。この日記を付けるのも今日で最後だと思う。これから僕は、重い体を起こして僕の事を　「どうせ三日坊主だろ」　とからかった魔理沙にこの三日以上書き綴られた日記を見せ付けるべく魔理沙達を捜索に行こうと思う。だが困った事に探しに行こうにも僕の足はもう
　　　　　　　既
　　　　　　　　に
　　　　　　　　　廊
　　　　　　　　　　下
　　　　　　　　　　　の

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　売り上げ：







日記は此処で終わっていた。幻想郷で何が起きてしまったのか？それは、この一冊の日記だけが知る。我々は１９３９年からの悪夢、そして１９４５年の絶望を絶対に幻想にしてはならない・・・。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

僕は、戦争とはこの世の悪夢そのものだと捉えております。最初を軽いギャグ風味したのは、こんな何気無い日常を前触れも無く突然破壊してしまう戦争の恐ろしさを僕なりに表現した結果でした。何かと遺憾を感じた方に、深く謝罪します。


８月１６日
指摘された所をほんのちょっと修正しました。感想をくれた方々、激感謝です。これからも今回貰ったアドバイスを参考に精進したいです。