※この作品は、『うー☆こそがジャスティス』と微妙にリンクしています。
読んでいただければありがたいですが、読まなくても十分お楽しみいただけるはず。
ただ、この作品はもしかしたら前回と違い、大幅に人を選ぶかもしれません。
『あらすじのあらすじ』
さっきゅん「やっぱ幼女でしょ!」
えーりにる「残念、私はオールラウンド」
こうして紅永戦争講和条約は破棄された。
(チルノ以外なら誰でも分かる慧音の楽しい歴史学第39巻より)
『あらすじ』
敵の激しい攻撃の前に、総大将輝夜はついに、宿敵妹紅と手を組むことを決意。
そのとき、潜入調査中だった諜報部、てゐ、コードネーム『てうぃ』から連絡が入る。
それは、紅魔館が戦争を終わらせる為に新しい武器を開発したという情報だった。
名づけて、紅砲『きゅっ☆としてドカーン☆』。
見かけは普通の中距離弾道ミサイル。しかし、その弾頭には狂気のフランドールが搭載されている。
着弾と同時に中のフランドールが飛び出し、周囲を破壊する、恐ろしい非人道的兵器(二重の意味で)。
そこで、輝夜はさっそく、破壊工作員、妹紅にこのミサイルの破壊を命じた。
ところが、参謀、永琳から、紅魔館に潜入するにはそれ相応の容姿が必要だといわれ、否応なしにオペタイム。
気がついたら、見かけ年齢7歳でした。もこたんマジやばいっす。貞操が。
幼女ハンターとして悪名高きさっきゅん、むきゅりー、こぁから逃げられるのか!
頑張れもこたん!負けるなもこたん!『きゅっ☆としてドカーン☆』発射まであと1時間だ!
(幻想郷に満ち溢れる魑魅魍魎変態図鑑 Vol.04(あっきゅん著)より)
『本編とあらすじの間のコマーシャル』
幻想郷に満ち溢れる魑魅魍魎変態図鑑 Vol.05
【実際にあった、変態に襲われた少女談】
絶賛発売中。詳しくは里の書店か香霖堂まで。
収録内容一部抜粋!
◇半獣、ついに地球を掘る!
◇アリスからの手紙 ~私たち、友達だったはずじゃない。
◇巫女の執念 ~米を求めて八十八夜。
◇門番が語る、紅魔館の日常。
◇特集、魔理沙は見た!メロドラマよりひどいアリパチェ紛争、パルスィの罠!
◇鴉天狗、決死の撮影!弾幕少女寝起き百選、ベスト5は見開きで。
『お待たせしました本編です』
「あのクソニート、絶対ぶっ殺す!」
藤原 妹紅、実年齢1XXX歳、見かけ年齢7歳。現在、単身で紅魔館への道中。
今回、幼女化の影響でリザレクション使用不可。けっこうやばい。
輝夜から支給された道具は以下の通り。
○通信機
○永琳の薬、『これ飲んで死ぬと100年は蘇れない薬』(敵に捕まったらこれ飲んで舌噛みきれ(輝夜談))
○スペルカード3枚『もこたん自爆』『もこたん大爆発』『たすけてえーりん』
「これで私に何をしろって言うんだ!死ねってか!?蓬莱人に死ねってか!?」
怒りまくる妹紅、見かけ年齢7歳。
「まあいいや。怒ってても仕方ないし、あいつをどう殺すか考えながら行くとするか」
Stage01 紅魔館の門
「そこの白髪の嬢ちゃん、ちょっと待った!」
門の前に立ちふさがる軍曹、紅 美鈴。
「この屋敷にはいるにしては、あなたは見かけ年齢が若すぎる!狩られるぞ!」
「見かけ年齢はおまえより若くとも、実年齢はきっとおまえより上だ!」
「そういう問題じゃない!ここは幼女ハンターが3人もいる紅魔館、浅はかな考えは通用しない!」
「じゃあ、実力を見せてやる!とりゃあ!」
もこう は めいりん のすねをけった。
めいりん に 3 のだめーじ。
めいりん は たおれた。
「うぎゃああ、足が、足が折れたぁぁ!」
「チャイナ服なんて着てるからだ。足の防御力を高めたかったらもんぺにするんだな」
Stage01 クリア
Stage02 魔女の潜む図書館
「待ちなさい、そこの白髪」
天井からふわりと舞い降りた紫もやし、兼、参謀、パチュリー・ノーレッジ。
「私のデータベースにあなたに関する項目が載ってないわ。ここで個人情報をすべてぶちまけなさい」
「うわ、こういう変態は予想してなかった」
「本名、住所、スリーサイズ、チャームポイント、担当、成分、全て記録させてもらうわ!」
「させるか!ジメジメした変態はなお嫌いなんだよ!」
もこう は ぱちゅりー のすねをけった。
しかし ぱちゅりー は こうげきをかわした。
「くっ、思ったよりすばしっこいな」
「あなたはもんぺ。もんぺのデータならたくさん集まっているのよ。もっとデータをよこしなさい!」
ぱちゅりー は じゅもんをとなえた。
もこう の こじんじょうほう を 30 きゅうしゅうした。
「分かったわ!あなたは藤原のもこたん!チャームポイントはもんぺと白髪!常識人担当ね!」
「な、なんか大切な何かを失った気がする」
もこう は ひるんでいる。
「常識人属性の人にはこういう攻撃がきくのよ!」
ぱちゅりー はじゅもんをとなえた。
もこう は ねこ になってしまった。
「うにゃぁ!?な、なんにゃ、これはぁ!?」
「そう、それがあなたの理想の姿よ!」
「ふざけるにゃ!」
もこう の ねこぱんち。
ぱちゅりー に 1 のだめーじ。
ぱちゅりー は たおれた。
「HP1かよ!」
猫の呪いがとけて、見かけ年齢7歳に戻った妹紅はパチュリーを見下ろした。
「おまえは知識を溜め込むまえに、常識を溜め込んだ方がいいかもな」
Stage02 クリア
Stage03 燃える悪魔
「そこの白髪!私の叫びを聞いてもらおうか!」
廊下に立ちふさがるリトルデーモン、兼、中佐、小悪魔。
「な、なんだこいつ、見かけは普通の常識人だが」
「それが甘い!私の真骨頂は概観ではなく、この燃えるようなハートにあるのさ!」
「な、なんかうぜえ!」
「とりあえず、ミスティア師匠に習ったこの歌唱力をとくと味わえ!」
こあくま は もえるうたをうたった。
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何回やっても 何回やっても
パチュリー様がおとせないよ
いくら口説いてもパチュリー様は振り向かない
寝込みを襲ってアタックしたけどロイヤルフレアで焼かれる
何度もアタック重ねてみたけど、結局魔理沙しか見えてない
だから次は絶対おとすため わたし魔理沙をきちんと消しておくぅ
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もこう は にげだした。
「逃げるか侵入者!」
「駄目、こいつ危険!こいつ脳内もう終わってる!」
「待ってぇ!そんな目で見ないでぇ!」
Stage03 クリア?(無事逃げ切れました)
Stage04 変態の代名詞
「ちょっと、そこの幼女、ここから先に進むんならまず私の寝室にきなさい!」
キリモミ回転で床を突き破り現れた諜報部員・十六夜 咲夜、コードネーム『さっきゅん』。
「こいつもう駄目だ!人間としてもう駄目だ!」
「そんなことは分かってる、だけどいいんだ、私は幼女があれば満足なんだぁ!」
「そういう発言が終わってるって言うんだ!」
もこう の ばくれつすねげり。
さくや は こうげきをかわした。
「さすがにステージ4まで来れば敵も強くなるか」
「そう。私は幼女ハンターの筆頭、十六夜 咲夜。これまでのハンターとは格も核も違うわよ」
「そりゃ、おまえは根っから腐ってる。蓬莱の薬あげるからいっぺん死んでみたら?」
「あいにく、今の私で満足しているわ!あとはあなたさえあれば!」
さくや は もこう をめでた。
もこう に 3200 のだめーじ。
「ば、馬鹿な、愛でられただけで、こんなダメージがっ!?」
「レミリアお嬢様はれみりゃになって、愛でてもおもしろくもない。
フランドールお嬢様はミサイルに搭載しちゃったから愛でられない。
私の欲求は最高潮なのよ!私のはけぐちになりなさい!」
さくや は もこう を めでまくった。
もこう の のこりHP が 1 になった。
「うぎゃぁぁぁぁ、も、もう駄目だ、幼女化しなかったほうが絶対クリア楽だった気がする!」
「いやいや、夜はまだ始まったばかり、本番はこれからよぉぉぉぉ!」
「私もう残りHP1なんだけどぉ!(いや、待てよ。こいつの駄目ぶりを逆手にとれば………)」
もこう は じゅもんをとなえた。
「もこたん☆うー」
「新境地を見ちゃったうぴゃあぁぁぁぁぁぁ………」
さくや は たおれた。
鼻血を噴出し倒れた咲夜。またプライドを1つ捨て、勝利を得た妹紅。
「じゃあな。クイーン・オブ・駄メイド。次に会うまでに、少しは更生しとけよ」
Stage04 クリア
Stage05 きゅっ☆としてドカーン☆
「そこまでよ!」
再び現れた狂気のシンガーソングライター、小悪魔。
「この先にはミサイルがあるわ。これ以上踏み込ませる訳にはいかない!」
「こっちも、最初は乗り気じゃなかったが、おまえ達みたいなノンカリスマに幻想郷支配されるわけにはいかないからな。
悪いが、そのミサイルは破壊させてもらうぞ!」
もこう は こあくま のすねをけった。
こあくま に 2 のダメージ。
こあくま は こくごじてんのかどで もこう をたたいた。
もこう は こうげきをかわした。
「って、私もう残りHP1だったんだ!食らったら終わりだ!」
「そいつは好都合。なんせこの小悪魔、残りHP3億だ!」
「そりゃ反則だ!」
「蓬莱人に言われる筋合いはない!」
「だったらこっちも奥の手だ!」
もこう は こあくま にしがみついた。
「な、突然何をする!?」
「見ておけ。世界で一番強い武器を見せてやる」
もこう は するどいさけびごえをあげた。
「うわー、小悪魔に襲われるー、これは大スクープだー(棒読み)」
『スクープだと聞いてかけつけましたぁ!』
しゃめいまる が せんとうにくわわった。
「あややや!小悪魔さん、ついにパチュリーさんから路線転換ですか!?」
「ち、違う、これは違う!私はパチュリー様一筋なんだぁ!」
「いえいえ、照れ隠ししなくても私には分かりますよ!よし、スクープだ、これは号外だ!」
しゃめいまる は せんとうをりだつした。
「うう、これはもう首くくるしかないわ」
こあくま は せんいそうしつした。
「これでミサイル破壊への障壁は消えた。さっそく破壊活動に取りかかるか」
ミサイル保管部屋に乗り込む妹紅。そこに1本の無線が入った。
『こちら輝夜!妹紅、聞こえる!?』
「ああ、ばっちり聞こえる。ミサイルの前にいるんだが、どうやって壊すんだ?」
『心配しないで。手順は私が伝えるから、妹紅はその通りやって』
「オーケー。最初はどうすればいい?」
『まず、妹紅、蓬莱の薬を100年間打ち消す薬を飲んで』
「の、飲むのか!?」
『いいから早く!』
「ああ、分かった。それで、次は?」
『飲んだ?』
「飲んだ」
『あとはそのミサイルのそばにずっといて』
「は?」
『実は、永琳に頼んでオペの際、あなたの体内に時限爆弾をセットしておいたの』
「………………………………」
『ミサイル発射1分前の爆発、半径1kmを焼き尽くすから、そこから離れないでね!』
プチ、ツー、ツー
Stage05 終幕。
Stage06 そして幻想へ
「姫様、大変です!妹紅さんが全力で永遠亭に戻ってきました!」
「マジで!?急いで迎撃!体内に時限爆弾抱えてるんだから1発でも被弾すれば爆発するわ!できるだけ被害を最小限にとどめなさい!」
「我々イナバ隊が全力で弾幕を繰り広げましたが、妹紅さん、EXキャラとしてカリスマ全開です!あたりません!」
「鈴仙は!?」
「すねを蹴られてすでに落ちました!」
「永琳は!?」
「爆弾が乗り込んできたのを聞いて、手荷物まとめて非難しました!」
「と、とりあえず、一刻も早くげきつ『かぁぁぐやぁぁぁぁぁ!!』」
司令室の障子を破り、見かけ年齢七歳の妹紅が飛び込んできた。報告に来たイナバ三等兵は妹紅につぶされた。
「も、妹紅!?なんで帰ってきたの!?」
「なんで爆弾のことを言わなかったんだ!」
飛び込んできた妹紅を見て、屋敷中のイナバはもう駄目だと逃げ出した。
「だって、言ったらあなた、ここで自爆するでしょ!」
「そういう問題じゃない!」
ちっちゃな妹紅は輝夜を押し倒した。
「離して!」
「離すもんか!」
「私を道連れにする気!?」
「馬鹿野郎!私が言いたいのはそういうことじゃないんだ!大体、私はおまえのこういうムチャクチャな所が好きだ!」
「!!」
「ただ、ここで死んだら、私は100年、おまえの顔を見られない。寂しいじゃないか」
「も、妹紅……」
「千年も一緒だったんだ。百年の眠りにつくなら、せめておまえがそばにいてほしいんだ」
「妹紅、忘れないわ、何百年だってあなたを待つわ!」
「ありがとう、輝夜」
そして、妹紅は輝夜をグッと引き寄せ、
そっと唇を重ねた。
Stage06 終幕
ENDING 最後に笑うのは
永遠亭は爆発した。半径1kmが灰と化し、瓦礫が散乱している。
ところどころからは煙が立ち上っている。
瓦礫が動いた。下から誰かが這い出してきたのだ。
「ぷはーっ、ひどいめにあった」
瓦礫の山から生還したのは、輝夜ではなく、妹紅だった。
真相はこうである。
まず、ミサイルを前に妹紅が無線で連絡を受け、薬を飲めと言われたときだ。
いくらなんでも、薬を飲めと言われで飲む妹紅ではない。まだあの時、飲んでいなかった。
とりあえず、飲んだと嘘をついてみると、自分の体に爆弾が埋め込まれていると聞かされる。
最初、妹紅は激怒し、輝夜をとっちめてやろうしたが、途中でこの状況を利用しようと考えたのだ。
あとは三文芝居で輝夜を騙し、キスをして、その際、口に含んだ薬を口移しで輝夜に飲ませたのである。
だから、これから100年蘇らないのは、妹紅ではなく、輝夜の方なのだ。
「お、爆発の影響で体も元に戻ったみたいだな」
元の見かけ年齢10代に戻った自分の体を見て、妹紅は満足した。
「輝夜、おまえが悪いんだ。最初からムチャな要求だったしな」
瓦礫の上に寝転がり、妹紅は満天の星空を眺めた。
空に特に輝く金色の星が見える。帰ったら慧音になんて星か聞こうとした、が
「おい、なんかあいつ、こっちに近づいてきてないか」
そして、気づいた。
「あ、きゅっ☆としてドカーン☆、壊すの忘れてた」
もう瀟洒の欠片ものこってねえええええ!!!!
( Д ) ゚ ゚
うっわ、すげぇ見てぇwww
とりあえずEXを楽しみにしています。
駄目だこの二つ名……エレガント過ぎる……!
妹紅の芝居にかなりどきどきさせられました。