幻想川柳集
序
私が書いた幻想郷縁起を購入していただき感謝の極みである。
今回は、私が稗田家の十代目だと言う事で、いつも執筆している幻想郷縁起とは別に、一風変わった趣向を取り入れる事にした。それは川柳である。
読者はご存じかもしれないが、川柳は十七字の短詩だ。しかし、俳句と異なり、季語と切れ字を使わなくてもよく、二重季語でも構わないとこちらの方が少し自由である。
そんなものを用いて、本編で取り扱った人間以外の者の一面を表現し、本人(人ではないが)の許しを得たものについてはこの場に記載しようと企てている。
今回は、紅魔館で生活をしている五人(人ではないが)の分を見て頂きたい。
紅魔館の門番長 紅 美鈴
門の下
みんなの日常
守りたい
館の中の大図書館の主 パチュリー・ノーレッジ
増え続ける
私の辞書にも
未知はある
大図書館の司書を務める小悪魔 通称 こあ
狭い世界
不思議と嫌な
気はしない
紅魔館の主 レミリア・スカーレット
ツェペシュから
プライド受け継ぐ
私たち
レミリアの妹 フランドール・スカーレット
ねえあなた
一緒に遊びましょう
コイン一個で ウフフフフ
そして、紅魔館の皆の強い希望によりもう一人。
館のメイド長を人間としては初めてこなし、完全で瀟洒という目標に恥じない仕事を最期まで一貫した 十六夜 咲夜
紅い花
支える従者
ここにあり
後書き
ここまで読んでくれるとは感謝しきれません。
ここではそんな感謝へ足しになるよう、予定等をいくつか語ろう。
まず、他の者からも許可を頂き、評判が悪くなければ続編を書こうかと考えている。
また、半分人である者の分も本人の許可さえ得れば掲載しようと思っている。
何故紅魔館の者の分しか無かったかというと、紅魔館にだけ訪問する機会があり、そちらで住まう者にこの計画を言い協力を頼むと、皆寛容だったため快く了承してくれたのだ。他の所へはまだ文しか出しておらず、現地へ赴く機会が今のところ無かっただけである。決して冷たかったわけではない。
上白沢 慧音は、この計画への協力は得たが、最近は歴史の編纂作業等で多忙な為、今回は辞退の形にした。心して待ってほしい。
続編は、この書物を見せる事で無料で渡すように頼んでいるので、気に入った方は無くさないよう注意してほしい。
最後に、紅魔館の訪問を許可してくださったレミリアさん。紅魔館への行き帰りの際に、私の護衛をしてくださった博麗さんと霧雨さん。共に川柳を考え、許可をくださり、そして、十六夜 咲夜の川柳を一緒に考えてくださったみなさんへ感謝を申し上げる。
十代目阿礼乙女
それでも続きが楽しみです。