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『紅魔郷』製作者インタビュー 最終回

2008/08/05 22:44:34
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本作は「もしも紅霧異変が映画の中の架空の出来事だったら」というお話です。
そのため「原作キャラ設定」が「映画内の設定」と改変され、キャラの性格が著しく変化しています。
そういった表現が苦手な方は、ここで引き返すことをお勧めします。





映画『紅魔郷』製作者インタビュー、最終回である第4回は、5ボス役の十六夜咲夜氏、6ボス役のレミリア・スカーレット氏、そしてEXボス役のフランドール・スカーレット氏にお話を伺いました。完全で瀟洒な従者、永遠に幼き吸血鬼姉妹に隠された秘密とは? 引き続き森近監督にもご登場頂きます。





■波乱の予感

――今日はよろしくお願いします。

十六夜咲夜氏(以下十六夜、敬称略):ウッス、こちらこそよろしくお願いしやす!

――あややややや、早速出鼻を挫かれましたか……。どういうことですか、これは。

森近霖之助氏(以下森近):咲夜は極道の出身なんだよ。昔は性別を偽っていたらしいけど。

十六夜:女の身では何かと不都合の多い稼業でして。言葉遣いはその時の名残ですかね。

――もういいです、次行きましょう……。レミリアさん、よろしくお願いします。

レミリア・スカーレット氏(以下レミ):ん…………。

――あの~……。私、何か機嫌を損ねるようなことを……?

フランドール・スカーレット氏(以下フラ):ほらレミィ、ちゃんとご挨拶しないとダメでしょ?

レミ:ぁ、の……ょろしく、ぉ願ぃします……。

フラ:はい、よくできました~。記者さん、今日はよろしくお願いしますね。

――えーと、すいません、これは一体……?

森近:本当はフランさんがお姉さんなんだよ、映画では立場が逆だけど。レミリアさんは超がつくほどの人見知りでね、いつもフランさんにべったりなんだ。

フラ:この子ったら、いくつになっても甘えん坊でね。いつもは「お姉さま、お姉さま~」ってうるさいんですよ。まあそこが可愛いんだけれど。

レミ:ぉ、ぉ姉さまやめてょ、恥ずかしぃょ……。

――大丈夫なんですか今回……。いきなり前途多難に見えるんですが。

森近:フランさんに頼るしかないんじゃないかなあ。妹自慢が始まらなければ大丈夫。

――自分が何とかしようという気はないんですね。





■仁義なき戦い

――十六夜さんが演技に興味を持つようになったきっかけは何ですか?

十六夜:そいつァモチロンのコト、レミリアのお嬢の演技を見たことでさァ! そのお嬢が“姉妹”の盃を酌み交わしたフランの姉御のコトも当然お慕い申し上げておりやすぜ! 紅の姉御、パチェの姉御、こぁの姉御……紅魔組には素晴らしいお方が大勢おられる! しがねェヤクザ者だったあっしを拾って頂いたこのご恩、一生忘れるこたァございやせん!

――盃? 組? 紅魔館はいつの間にそんなことになってるんですか?

森近:夢見がちな乙女なんだよ。なってないけど、面白そうだから黙っておこうよ。

十六夜:今では紅魔組の切り込み隊長を名乗らせて頂けるまでになりやして。一度は捨てたこの命、また何かのために役立てられる日がこようとは! あっしは幻想郷一の幸せ者ですぜ! ねェお嬢!?

レミ:さ、咲夜さん……怖ぃです……。ぉ、ぉ姉さま~……。

フラ:もう、ダメでしょ咲夜ちゃん。レミィが怖がってるじゃないの。

十六夜:こ、こいつはとんだご無礼を! レミリアのお嬢を泣かせたとあっちゃあっしの沽券にかかわる! 腹ァカッ捌いてワビ入れさしてもらいやす!

――ちょっと! 何だか雲行きが怪しくなってきましたよ!? ……って、サラシ!? それにドス!? (※短い刃物類のこと)

十六夜:……おやァ記者さん、いいトコロにお気付きなられやしたね! サラシは仁侠者にとっての心意気! ドスは当然銀製でさァね!

森近:例の疑惑の謎が解けちゃったね。本当はもうちょっと隠しておきたかったんだけど。

――なるほど……と言うとでも?

十六夜:動き回るにゃ煩わしいばっかりで、サラシは欠かせやせんねェ! 頼んでもいねえのにバカみたいにデカく育ちやがって、邪魔で仕方ねェですよ!

森近:まだ疑うの?

――本人の口から出たことですから、信じます……。嘘付くぐらいなら舌噛み切って自害したほうがマシ、みたいなオーラを醸し出してますから。

フラ:あら記者さん、咲夜ちゃんの扱いがお上手なのね。私も見習いたいですわ。咲夜ちゃんたら、ちょっと目を離したスキにハラキリしようとするんですもの。

十六夜:いやァ、あっしの話はあまり周囲に理解してもらえねェモンですから、ついつい悲しくなっちまいやしてねえ! しかし記者さんもなかなかお詳しい! 今度一杯どうです?

――遠慮しておきます。演技で一番こだわった部分は何ですか?

森近:記者さんもすっかりスルースキルが身についちゃって。このままだと霊夢みたいになってしまうぞ。ああ、怖ろしいことだ。

フラ:霊夢ちゃんといえば、あの子が来たときのパチュリーちゃんの喜びようったらなかったわねえ。なんといっても初めてできた後輩ですものね。いつでもどこでもべったりで、まさに溺愛って感じ。霊夢ちゃんはそういう猫可愛がりに慣れてなくて戸惑ってたけど、今じゃ貫禄十分で堂々としたものね。すっかり大人の余裕を身につけちゃって、パチュリーちゃんのほうが若く見えるもの。

レミ:れ、霊夢ちゃんは、すごぃ……。

フラ:そうね、レミィがそう言うんだったら間違いないわね。「天才は天才を知る」というやつね。さすがはレミィ、人を見る目も確かだわ~。

――こういうお話が聞けるのは嬉しいですよ? でも、段取りを大切にして頂けるともっとありがたいかな、なんて……。

十六夜:パチェの姉御には色々と世話になりやした……。昔、あっしがお嬢を泣かせてしまって、指を詰めようとしたときもねェ……。

――紫さーん! このファンシーヤクザなんとかしてくださーい!





■それぞれの意義

十六夜:そうですねェ、時間を操っての構図や画面構成にこだわりやしたかね。あっしとしては紅の姉御のような殺陣に憧れやしたが、手前は手前の職分を果たさねェと。パチェの姉御もこぁの姉御も自分の色を打ち出されておられやした。あっしばかりがワガママ言ってちゃいけねェや。極道者にとっちゃ、ハッタリも立派な武器でさァね。いかに敵の目を欺くか、ここが肝心要! 例えちょいとばかしカッコ悪かろうと生きてくためにゃァ必要なことです。昔とった杵柄ってェヤツですかね。

――死力を尽くすという言葉を体現した戦いぶりでしたね。でも、格好悪くはなかったですよ? まさに瀟洒といった感じじゃないですか。

十六夜:映画ですからああいった表現に落ち着きやしたが、実際はああは行きやせんやね。もっとこう、汚い手を使ってでも敵は打ち倒さんとね。例え己が泥に塗れようと信義を貫くが極道の美徳。体面なんぞに固執するなんてェのは愚の骨頂ッ! それじゃ勝てるモンも勝てやしねェですよ。時間止めてる間に仕留めちまえばいいだけの話ですからね。でもそれじゃ見てるほうは興醒めでしょうから、嘘も方便てェヤツです。

――その嘘が気にならないほど白熱した展開ですから大成功ですね。お次はレミリアさんにお話を伺いたいのですが……。

レミ:はっ、はぃ……。わか、りましたっ……。

フラ:大丈夫よレミィ、この帽子を被れば勇気100倍よ! はいっ。

――あ、それは映画で被っていた帽子ですね。

レミ:で? 何が聞きたいのかしら。私もあまり暇ではないのだけれど。

――何ですかこりゃ。私もリアクションに困るんですが。

森近:レミリアさんは憑依型の役者さんなんだよね。霊夢と同系統のタイプ。

十六夜:おお、お嬢! あっしが惚れ込んだのは、この姿のお嬢でさァ! 失礼かもしれねェですが、普段はちぃっとばかし頼りねェ部分がねェとは決して言い切れねェかもしれねェなーんてちょっとした気の迷いが生まれる隙を作るような雰囲気を持っていねェこともねェという噂があるかもしれねェお嬢ですが、こうなった時のお嬢は正に向かうところ敵ナシ! 裏社会を牛耳るに相応しい器をお持ちでいらっしゃる!

フラ:どんな役だろうとレミィは可愛いわ。ねえレミィ?

レミ:あらフラン、姉に向かって随分な口の聞き方ね。次からは気を付けなさいな。

フラ:あらあら、そうだったわね。は~いお姉さま~、ごめんなさ~い。

――まあ、こっちのほうが話を聞きやすいですかね……。演じられる上で最も気を使ったことはなんですか?

レミ:一応私が親玉なわけだしね、強さはもちろんのこと、風格がなくてはいけないわ。それに、理念のない者に人はついてこないものよ。紅魔館の海千山千の兵どもを束ねるには智慮に長けてなくてはね。それら全てが備わって初めてスカーレットの当主足り得るの。だからレミリアの強さばかりを際立たせてしまうと、後に控えるフランとの対比が引き立たなくなってしまうのよ。フランは力に特化したキャラだものね。その制約の中でレミリアを最後の敵であると認識させて疑わせないことは、とても難しいことだわ。

――全てにおいてレミリアを上回っているわけではないですよね。いわゆる裏で全てを操る黒幕タイプとは違うというか。

レミ:そう、いわばフランはレミリアの未来の可能性の一つを具象化したともいうべき存在ね。気品も知恵もかなぐり捨てて、力だけを追い求めた平行世界のレミリアというべき存在。映画が終わっても、映画の中の世界は終わらないわ。紅霧異変といっても所詮はお遊び。この前提がある限り、この映画ではレミリアがフランに成り代わることは絶対にできないの。当主であるレミリアは、映画には映らないけど、紅魔館を存続させられるだけの力を温存しておかなくてはならない。幻想郷ではその辺の線引きが曖昧だけど、映画としてはそれじゃあスッキリしないでしょう? でもフランだったら、生きていさえすれば多少の無茶はやれないこともない。レミリアと紅魔館という後ろ盾が保証されているからね。クライマックスを飾るにはうってつけのキャラでしょう?

――ディティールにこだわった演出なんですね。幻想郷を舞台にしているわけですから、本当の意味での死闘を繰り広げるには色々と工夫が必要ということですか。

フラ:お姉さまにそう言ってもらえるのはすごく嬉しいよ~。でもね? 人の台詞を取るのは感心しないなあ~? 罰として帽子は没収! とりゃっ!

レミ:フラン、あなた突然何を……! ……ぁ、ご、ごめんなさぃ……ぉ姉さま~。

フラ:いいのいいの、お姉さま怒ってないよ~。姉思いの妹を持ってお姉さま幸せだな~。

――色々と忙しない姉妹ですね。監督、今回は悪ノリはなしですか?

森近:僕がやるまでもないほど既にメチャクチャじゃないか。

――まあ、3パート目でようやくまともな話が出てきたくらいですからね……。紫さん様様です。





■モケーレムベンベといっしょ!

――レミリアさんは小物があると役に入りきれるんですか?

レミ:……は、はぃ……そぅですね……。

フラ:あらあら大変そうねレミィ。帽子は返してあげるわ。てりゃっ!

レミ:ぎっ…………。

――何か様子がおかしいですよ?

レミ:ぎゃおー! たーべちゃうぞー!

森近:こ、これは緋想天バージョンの帽子!

――なるほど、そういうことでしたか。って、これじゃあインタビューが進まないですよ、フランさ~ん……。

十六夜:お、お嬢……。

フラ:やっぱりレミィは何をやっても可愛いわね~。ねえ咲夜ちゃん?

十六夜:おいたわしや、お嬢……。好奇の衆目に曝され、尚も生き恥を曝さねばならんとは! 生きるも地獄、死ぬも地獄……。どの道地獄行きならば、いっそあっしの手で引導を……!

――ちょっと! その、物騒な刃物を、しまって、くださいっ……! ……監督も押さえつけるの手伝ってくださいよ!

森近:まだ死にたくないよ。U-1も完治しちゃったし。

十六夜:離してくだせえ記者さん! これ以上は直視に耐えられんのです! お嬢も心の内では苦しんでいるハズ! やはりあっしが引導を渡してさしあげなくてはッ!

フラ:ダメねえ咲夜ちゃん、この演技を見てもレミィの役者魂を感じることができないなんて。見なさい、このカリスマをかなぐり捨てたレミィの目を! こんなことは真にカリスマを持つ者にしか出来ない芸当よ!

十六夜:フランの姉御、お戯れも程々になさって……!?

レミ:ぎゃおー!

十六夜:い、いや……このお嬢の鋭い眼光、確かに堅忍不抜の所思が宿っておられる! な、なんと……! お嬢はその身を粉にしてあっしに訓辞を授けて下さってたんで……。不肖、十六夜咲夜、忸怩たる思いでごぜえやす! 我が身の至らなさで、慙愧に堪えねェばかりでさァ!

レミ:さくやー、ぎゃおー!

十六夜:お嬢……。こんな魯鈍で浅薄なあっしを宥恕されるんで……? 斯様に易きにつくわけには……しかしお嬢のお心遣いを無碍にしたとあっちゃ女が廃る! くうっ、お嬢は弥勒菩薩の如き仁愛の心神を持ったお方だ! この咲夜、冥府魔道の果てまでお嬢にお供させて頂きやすぜ!

フラ:咲夜ちゃんって、たまに何言ってるか分からないのよね。

――なぜレミリアさんと意思の疎通ができているんでしょうか……。これも役者魂とかいうやつですか?

森近:レミリアさんはいま役に入りきっているから、咲夜の勝手な思い込みの可能性大だね。現実は非情だ。

レミ:ぎゃおー! さくやー!

十六夜:ぎゃおー! お嬢ー!

レミ:……ぎゃおー?

フラ:まあでも、美しい師弟愛よね、羨ましいわ。ああいうのを漢泣きっていうのかしら。突然抱き締められて呆気にとられているレミィも素敵ね。

――結果的にはそうかもしれませんが、フランさんがいなかったら刃傷沙汰でしたよ。

森近:「喜劇と悲劇は紙一重」って言うからね。





■仁義なき戦い 紅魔死闘篇

魂魄妖夢氏(以下魂魄):紅魔組組長、レミリア・スカーレット! 命(タマ)ァ殺(と)らせて頂きやす、お覚悟を!

――ちょっと何ですか、いきなり!

十六夜:白玉組の“長ドスの魂魄”! 最近ここらのシマ荒らしとんなァおどれか!

フラ:あらあら大変ね。レミィ、これを付けなさい。

レミ:ぅ、ぅん……。

――下駄とキセルですか?

フラ:魅惑の変身アイテムよ。

十六夜:お嬢にゃァ一切手出しはさせねェんで、どうかご安心を!

レミ:オウ、当然だろ十六夜の……。おどれがいりゃァ、万に一つも間違いは起こりゃァせんわい。

十六夜:合点だお嬢! 必ずその信頼に応えて見せやすぜ!

――なんじゃあこりゃあ!

森近:敢えて命名するとすれば……新ジャンル「ロリオジキ」とか?

――そういう意味で言ったんじゃありません!

魂魄:“銀ドスの十六夜”……。ここでやりあうことになるたァな。

鈴仙・優曇華院・イナバ氏(以下鈴仙):待ちな! それ以上動くとこいつの命ァないぜ!

十六夜:おどれは蓬莱組の“ハジキの鈴仙”!

西行寺幽々子氏(以下西行寺):妖夢~助けて~。

魂魄:幽々子お嬢! おんどれェ、汚ねェぞ!

鈴仙:ふん、何とでも言いやがれ!

森近:「切れば分かる!」……まさに鉄砲玉の台詞だよね。もう一人は永遠亭の荒事担当だし。

――ああ、いつから幻想郷はこんな人たちばかりに……。

森近:たった三人だけなのに。大げさだなあ。

――え、三人? ……なるほどね。で、いいんですか? ほうっておいて。

フラ:質問の順番が間違ってないかしら。まあ死にはしないでしょ、亡霊だし。幽々子ちゃんもいい遊び相手を見つけられてよかったわね。

――え? 西行寺さんは保護者でしょう?

森近:亡霊を見た目で判断しちゃいけない。幽々子ちゃんは亡霊になったばかりだから、精神的にはまだ子どもみたいなものなんだよ。

――そんなバカなこと信じられるわけが……。

西行寺:妖夢~もう帰ろ~お腹すいた~。

魂魄:お嬢! ご無事で! オウオウおどれら! 今日のところは大人しく引き下がってやらァ!

鈴仙:くっ、銃が効かないとは……! 一度態勢を立て直すべきか……。次は覚悟しておくんだな!

森近:ほらね。

――た、確かに、以前から持っていたイメージとは大分違っている気が……。

フラ:“東方義侠心~集う邪気眼たち~”、楽しんでいただけましたでしょうか?

――話を聞いた限りでは、少なくとも十六夜さんは本職のような気がしますがね。あれ? 十六夜さん酷い出血じゃないですか! まさか今の騒動でどこか負傷を……!?

レミ:十六夜の! バカ者、無茶ァしやがって……! 血まみれじゃァねえかよ!

十六夜:へへ……どうやらお嬢の侠気(おとこぎ)に中てられちまったようで……。だが、お嬢が無事で……よかっ……。

レミ:目ェ閉じるんじゃねえ! まだ若いおどれが、この老いぼれより先に逝くこたァねえだろうが!

――そりゃあれだけ鼻血流したら気絶もするでしょうね。

森近:イイ顔して眠ってるねえ。

フラ:レミィったら、漢泣きしている顔も素敵ね。







――では皆さん、最後に一言ずつお願いします。

十六夜:霊夢や魔理沙のヤロウもなかなかイイ演技してやがりゃァすが、何と言ってもやはりお嬢! 影の主役はこのお方と言っても過言じゃァございやせん! 加えて紅魔の姉御の錚々たる面々! こいつを逃す手はねェでしょうよ! 活目して見よッ!

フラ:大先輩のルーミアさん、チルノさんも忘れてはいけないわ。大妖精さんもこれから伸びるわよ。それに、霊夢ちゃんも魔理沙ちゃんも咲夜ちゃんも素晴らしい演技をしているわ。もちろんレミィもそれに負けず劣らず素晴らしいのだけどね。

レミ:ぇっと……こ、『紅魔郷』……は、とても面白ぃ映画です……。み、皆さん、見てくださぃ……。

森近:遂に最終回か。皆勤賞の身としては、なかなか感慨深いものがあるね。まあ、言いたいことはインタビューの中で全部語ったし、もう言うことは何もないかな。

――ろくなこと言ってなかったような気がするんですが、思い返すのも面倒なので、もうそれでいいです。ともかく、皆さん本日はどうもありがとうございました!
――『紅魔郷』インタビュー全日程、これにて終了です! 最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!
(記者:射命丸 文)

おまけ:「永遠亭の平穏な日常」
鈴:姫ッ!
輝:な、なあに? イナバ。
鈴:これからは「お嬢」とお呼びしてもよろしいでしょうか?
輝:えっと……どうして?
永:いいじゃないの、そういうのに憧れるお年頃なのよ。
  紅魔館にも白玉楼にもお嬢さまがいるのに、永遠亭にいないのは不公平でしょ?
輝:そういう問題かしら……。まあ、いいわよ、別に。
鈴:八意の姉御、恩に着ます! 御用向きがあればいつでもお呼びつけくださいね、輝夜お嬢!
  では失礼しまーす!
永:あんなにはしゃいじゃって……。よっぽど嬉しかったのね、うどんげったら。
て:お、お師匠さま~、鈴仙ちゃんがまた表札を……。
『蓬莱組』
永:……うどんげェッッ!
鈴:お呼びでしょうか姉御ー! まさか紅魔組と全面戦争ですか!?
  この鈴仙、蓬莱組に入ったその時から命を投げ出す覚悟はできてますぜー! では行ってまいりまーす!
輝:ああ……またいろんな人たちに頭を下げて周らなくてはいけないのかしら……。

「■仁義なき戦い 紅魔死闘篇」よりも少し前のお話。

何とか完結にまで漕ぎ着けることができました。
メタとパロディは極力排除し、キャラを前面に押し出すように心がけています。
「仁義なき~」という単語が頻出していますが、私は仁侠物にあまり詳しくないので、パロディというよりは
モチーフに近いものになっていると思います。言葉遣いも大分怪しいです。
後半はどうしても他の展開が思いつけなかったので、細部に手を加えただけになってしまいました。
己の力量不足を甚く痛感しております。

最後に、ここまでお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。
沃野
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
今回の感想を一言で言うと「やりすぎ」。
咲夜、レミリア、フランの(役者さんの)キャラ付けとノリが濃すぎて辟易しました。
やはり第1、2回の雰囲気が良かったです。
2.名前が無い程度の能力削除
欠かさず見てました。途中カオスになってましたけど全体的にはよかったと思います

レミィとフランお持ち帰りしていいですか?
3.名前が無い程度の能力削除
咲夜さんのキャラがいきなり濃くて吃驚しましたが中々見かけない設定に楽しませて頂きました。
それにしても鈴仙さんや、姫さま達を困らせちゃあイカンぜ。
4.名前が無い程度の能力削除
今回の作品からおもしろさを感じることができなかったです。
従来のイメージとのギャップを狙いすぎているような気がしてなりません。
5.名前が無い程度の能力削除
2回あたりでもうネタ切れの印象がありましたがここまでやっちゃいましたか。
ギャップのインパクトに頼りすぎでインタビューってよりただの壊れSSみたいになっちゃったのは残念。