この小説は前作の「筋肉革命1、2」および「レミリア・スカーレットの優雅な一日」を見てないと分からない所が多いです。
よって、先に見ていただけると幸いです。
あと、レミリアが壊れています。
暑い。
ひたすらに暑い。
「寝てられないわね」
最近はブラをつけないと先っぽが痛い胸が余計暑苦しい。
まだペッタンだったほうが良かった。
お姉さまの視線も痛いし。
「起きてご飯にしましょ」
髪を一房だけお下げにして、帽子をかぶり、赤いワンピース。
でも、ソックスだけが片一方が無かった。
嫌な予感がする。
いや、これは確信だ。
予感ではない。
「ま、お姉さまに会えばわかるわね」
予想通り。
お姉さまは口に何かを含んで登場した。
とりあえず取り返そうと思う。
「お目覚めから変態ねお姉さま、なんで妹の靴下を毎日齧るのかしら??」
「いやね、これをやらないと毎日のテンションががた落ち………」
「そう、関係ないわ」
ガタガタほざくお姉さまの口を強制的に開き、口の中に手を突っ込む。
吐いたら壊すわよ、お姉さま。
あ、あったあった。
「うわぁベトベト、次やったらお姉さまを壊すからね」
とは言ってもお姉さまの顔は「よし明日もやろう」だった。
ホントに壊そうかな??
席に着くと、お姉さまとパチュリーが話し始めた。
「病んでるわね」
だとか。
「健康に」
だとか聞こえてくる。
暫くすると、お姉さまがテーブルの上に片足を乗せてパチュリーに怒鳴った。
「……ゴラァッ、テメエは家をマッチョだけにするつもりか、アアァ??」
マッチョだけ、凄くいやだ。
相変わらずパチュリーは筋肉を愛しているな。
今日の食事だって自前のプロテインをドバドバかけて食べている。
その内マチョリーとパチュリーの区別がなくなるぞ。
あ、今日は好物のオムライスだ。
「妹様、持ち方が違いますよ」
また咲夜にスプーンの持ち方を指摘された。
ちょっと恥ずかしい。
「アタイったらサイキョーねっ」
なんか巨大ツララが突っ込んできたが、私には関係ないので無視。
面倒事はお姉さまとパチュリーで十分事足りている。
よく見たらチルノは大人だった。誰だよコイツ。
お姉さまがじーとくどい程見てくる。ウザイ。
お姉さまの方を見ると既に食事は終わっていた。
「お姉さま何ジッと見てるのよ、あげないわよ」
「いいのよ、フラン」
どうやら少しくれ、という意味ではなかったらしい。
じゃあどういう意味なのだろうか??
相変わらず解らない姉である。
「よし、次はルーミアを捕まえるわよ」
「サイキョーのアタイに任せてよ」
パチュリーが新たな犯罪に手を染めようとしていた。
コイツそろそろ紅魔館から追い出したらよくないか??
お姉さまを見たら凄い渋い顔をしていた。
夜中、廊下を歩いていたら前の方をお姉さまが歩いていた。
ブツブツと何かを呟いている。
まるで危ない人だ、幻想郷に精神科の人って居たっけ??
「こうなったらフランのパンツを頭にかぶるしか」
「なんでそうなるのよお姉さま」
「あらフラン、いい夜ね」
「そうね、お姉さまのアホ言さえ聞かなければ」
私が話しかけるなりお姉さまは話題を変えてきた。
だが、相変わらずの変態だ。
だからヘタレなんだよ、カリスマだせよ。
「さ、フラン私とお話しましょ」
「ヤダ、壁と話てたら??あとブラ返せ」
ちょっと言い過ぎたかな??でも私のオニューのブラを頭に乗っけてたし当然、だよね??
なんだか居づらくなったので、部屋に帰ることにした。
「なんでこんなにダメになったんだろ、昔はもう少しまともだったのに」
時代は時としては残酷、そんな意味が分かった気がした。
「うー、さっきのは言いすぎだったかなぁ」
壁に話してたら危ない人だよなぁ。
明らかに精神病んでる風にしか見えないよ。
「なんか上が騒がしいな」
またマチョリーだろうか??
人が真剣に悩んでいるのに。
相変わらずダメなヤツだ。
「こうしてベットの上でゴロゴロしててもダメだし、ケーキでも持って謝りにいこ」
抱きしめていたレミリア人形をタンスに隠し厨房に向かう。
そこに行けば咲夜が居るだろうし。
居なくても妖精メイドに頼めばケーキ位はどうにでもなる。
「咲夜ー、居るー??」
「なんですか、妹様」
泣きはらした後のような目をしていた。
一体どうしたのだろうか??
「なんでもありません、ケーキなら其処に……ううグス」
聞いても教えてくれないので、そっとして置こう。
きっと辛い事があったのだ。
適当な妖精メイドを捕まえて話を聞くと、お姉さまは図書館に居るらしい。
なんかよからぬ事をやってないだろうな。
具体的には私の盗撮写真集を作っていたり。
だいたい、本物の私が直傍に居るのに、なんであんなのを見るんだろ。
「あ、あう」
「さてお持ち帰りするか」
ドアを開けた先では、お姉さまが赤い髪の幼女を抱っこしていた。
お持ち、帰り??
手から二人分のケーキの乗った皿が落ちて割れる。
「お姉さま??」
信じたくはない、信じたくないが。
「ふ、フラン!?」
「さっきは言いすぎたと思ってケーキ一緒に食べようと思ったのに………
まさか、まさかお姉さまが幼女拉致ってお持ちかえりしようとしてるなんてっ」
「ち、違うのよ、これは誤解なのよっ」
「五階も六階もないわよっ、お姉さまの馬鹿ぁーーーーーーー」
「ふらぁぁぁーーーーーーーーーーーーん」
私は久しぶりに泣いた。
涙が止まらなかった。
姉だけは、姉だけは私を本当に裏切らない、そう思ってたのに。
お父様は借金のかたに私を売ろうとし、お母様は他所の男と逃亡。
お姉さまだけが、本当に信じられたのにっ。
お姉さまの馬鹿っ、馬鹿っ、バカぁぁぁぁ。
「うう、ぐすっ、ひっく」
姉が私にセクハラするのは愛情の裏返しだと、そう思ってた。
だから一回だけ復讐して、それでお終いにしてたのに。
ホントは私に欲情してただけだったの??私本人はどうでもいいの??
三十分近く私は泣いていたと思う。
それでも涙は止まらなかった。
「妹様っ、お嬢様が、お嬢様がっ」
「ぐすっ、お姉さまが、なによう」
「お嬢様が首を吊られましたっ」
「ぶーーーーーーー」
ええー、首を吊りたかったのはこっちなのになんでお姉さまが吊ってるの??
と、とりあえず現場に。
「咲夜、急ぐわよ」
「はい、妹様っ」
第一発見者は咲夜で、即座に紐を切ったがお姉さまの意識はなく。
今はパチュリーに見てもらってるらしい。
なんでか凄く不安だ。
お姉さまの部屋に辿り着くと、床には梯子が転がっており、天井から短い紐がぶら下がっている。
そして、お姉さまは首に縄の痕をつけながらもベットに寝かされていた。
「お姉さまっ!!」
即座にベットに駆け寄ると、お姉さまの呼吸音が聞こえてきた。
「今は安静にする事ね、一命は取り留めたわ」
「お姉さま、どうして……」
「フラン、あなたに嫌われたと思ってショックでついやっちゃったのよ」
つい、のレベルじゃないと思う。
危なく死ぬところだったのに。
お姉さまが居なくなったら私本当に一人になっちゃうのに。
だから、お姉さまが目を覚ましたら一番に謝ろうと思う。
それが私に出来る精一杯の事だから………
「あ、お姉さま気が付いた??」
「フラン………私は確か」
「部屋で首を吊っていたのよ、お姉さま」
「そう、確かフランに誤解されて嫌われたショックで死のうとしたんだったわね」
「あの、その事で謝りたいの………まさかお姉さまがそこまで追い詰められるなんて考えられなくて。その、ゴメンなさいっ」
お姉さまは何も言わずに微笑んで、私の頭を撫でてくれた。
皆が居て恥ずかしくて言えないけど。
お姉さま、だーいすきっ
これが私の華麗なる一日
なにその家庭環境、フランが真っ直ぐに成長(二次性徴)していることは奇跡と言えるでしょう。
>縄の後を
縄の痕を
「少し気が触れていて、能力の制御が利かないから地下に幽閉されている495歳の幼女」
と言う設定が木っ端微塵で影も形も見当たらないフランドールですが。
物凄く可愛いからもうどうでもいいですw
らんらんるー。
1>
自分で書いてて萌えました。ちょっと首吊ってきます。
2>
それが重要。
3>
レミリアを反面教師にした結果がこれだよっ
4>
誤字修正しました。感謝。
5>
設定なんて知りません、書き手はそれを知らんのです。(嘘
6>
レミリアはね、辛い事があるとついやっちゃうんだ。
「ぶーーーーーーー」
なんかwwwもうwww妹様wwwwwww
お嬢様も妹様も結婚しちゃえばいいのに。