Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

そーなのかー実験

2005/12/28 12:03:38
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 すっかり木枯らしと寒風吹き荒ぶようになった白の季節。
 中央に赤い館を湛える湖から、程よく離れた森の中。
 今日も今日とて馬鹿達+αは集まっていた。
 この日のメンバーはチルノ・リグル・ルーミア・レティ・大妖精の5人。
 +αはレティである。
 ちなみにこの中にはミスティアも本来含まれていたりする。
 年がら年中暇なこの少女らは、寒さに弱いリグルの提案で比較的風が凌げる森の中でおしゃべりに興じていた。
 もっとも、ルーミアだけは食事の真っ最中だったりするのだが。

「ところで前から思ってたんだけどさー」
 快活で動く方が大好きなチルノは、暇そうに一心不乱に食事に励むルーミアを見ながらそう切り出した。
「何? チルノちゃん」
 一番最初に反応したのは大妖精。
 気配り上手でこのメンバーの姉役を務める彼女にとっても、このメンバーにとっても自然な事である。
「ルーミアってさ、何でも信じるよね」
「あの子、何も考えてない能天気娘だからねー」
 リグルのその言葉に対し、大妖精は「貴女も人の事言えないわよー」と思ったが、基本的に気弱なので口には出せなかった。
 表情には苦笑という形で出ていたが、気づいたのはレティだけであった、
「でも、貴女達もそういうとこはあるわよ~。で、それがどうかしたの? チルノちゃん」
「そこでちょっと実験を兼ねて勝負しようと思うんだけど、やってみない?」
 レティのさり気ない代弁に気づいているのかいないのかは分からないが、特に反応を返す事もなく、チルノはそう提案した。
「実験? どうやってするのよ?」
「んっとね、一人ずつ順番にルーミアに突拍子の無い嘘を吐いていくの。で、嘘を信じて貰えなかったやつから脱落。最後まで残った人の勝ち。どう? やってみない?」
「ふむふむ。面白そうだし、私はいいわよ~」
「ちょっとレティさん、一番ねんちょ……としう、じゃなくてお姉さんの貴女が止めないと……」
 ちなみに何故2回も言い直したのかと言うと、レティは年上――とりわけ、おばさん扱いされるのを嫌うからである。
 最後まで言ってないものの、レティのこめかみには青筋2本。
 これで最後まで言っていたら、大妖精は痛い目に遭っていたところである。
「いいじゃないいいじゃない。大妖精ちゃんの代わりに嘘考えてあげるから~」
「私はいいわよ、別に。こういう時に反対しても押し切られるのがオチだもん」
「あああ、リグルちゃんまでぇ~……」
「観念しなよ、大妖精。レティとペアでいいからさ」
「はううぅぅぅぅぅぅ…………」
 涙混じりのその声はある意味で大妖精の最後の抵抗だったが、生憎と気づく程器用なのはレティしかいない。
 しかしレティは気づいていつつも面白そうだからという理由でシャットアウト。
 こうして7割の暇潰しと3割の興味による実験は幕を開けた。

「じゃあ、あたいが最初にルーミアに嘘をつく。さっき言った通り、後のやつはあたいのより信じられない嘘をつく。で、信じてもらえなかったやつは脱落。最後まで残った人の勝ちだからね。じゃ、いくわよ」
「どんな嘘つくのさ?」
 リグルのその問いに、チルノは自信満々に腕を組んでこう答えた。

「この世には……月より大きなカエルがいる」

「うわ、それすっごいこわぁ……」
「す、すごい嘘だね、チルノちゃん……」
 信じる方がどうかしてるのは確かなぐらい頭の悪い嘘だが、本能だけで生きてそうなルーミアにとっては、ある意味スレスレのボーダーラインであろう。
「よし、行って来るわよ」
 そうして、チルノは食事真っ最中のルーミアの元へ向かった。
「ちょっといい? ルーミア」
「ん? どうしたの? チルノ」
 一心不乱に食べ物を口に放り込んでいたルーミアは、ピタリと手を止めてチルノの方に顔を向けた。
「いい、ルーミア。この世にはね、月より大きなカエルがいるんだよ」
「そ――そーなのかーっ!?」
 ルーミアは心底驚いていた。
 微塵も疑う様子はなく、真面目に驚いている。
「マジだよ。あたい見た事あるんだから。湖に行く途中、いきなりびよーんって跳ねて来て、横を飛んでた妖精を丸呑みしちゃったんだよ」
「た、食べられちゃうのかー……」
「でも大丈夫だよ。あいつが丸呑みするのは弱い妖精だけ。だからあんたぐらいの強さなら安全よ」
「そ、そーなのかー……」
「邪魔したね。じゃあもうご飯に戻っていいよ」
 不安そうなルーミアを尻目に、チルノは3人の元へ戻った。
「へっへー。クリアっ」
 得意げな顔にVサイン、意気揚々である。
「あ、あんまり怖がらせない方がいいんじゃないかなぁ、チルノちゃん……」
 大妖精の心配げな声にも誰も耳を貸す事はなく、大妖精は一人心の中で涙を流していた。
「じゃあ次は私ね」
「リグルはどんな嘘つくのさ?」

「湖の底には……人間が住んでいる」

「む、やるわねリグル……」
「そ、それはいくら何でも……」
 これを信じるやつはいっぺん人間を観察して来いと言いたいところだが、本能で生きて人肉も食べるルーミアの場合は当て嵌まらない可能性の方が高いのが事実でもあった。
「へへ、勝負を決めにかかるわよ。じゃあ行って来る」
 今の不安はどこへやら、といった感じで食事を再開しているルーミアの元へリグルは向かった。
「ねぇルーミア」
「今度は何ー?」
 ルーミアは再度食事の手を止めてリグルの方に顔を向けた。
「湖にはね、人間が住んでるのよ」
「ほぇ? そーなのかー?」
 相変わらず疑う様子はなく、可愛らしく小首を傾げていたりする。
「ほんと、ほんと」
「その人間は湖の底で何してるの?」
「ん、普通に暮らしてるわよ。ただ湖の底は寒いから、人間たちはコートとかマフラーとかで重装備してる」
「それで大丈夫なのかー?」
「うん、だいぶ違うんだってさ。まぁほとんど気分の問題らしいんだけどね」
「へー……」
 何やらとてつもなくルーミアは感心している。
 まさに知るべき事を知ったという風である。
「というわけだよ。ごめん、食事の邪魔して」
 何やらぼーっと空中を見つめるルーミアを尻目に、してやったりという顔でリグルは3人の元へ戻った。
「へへ、クリアしたわよ」
「むむぅ……なかなかやるわね」
「なーんかルーミアちゃんの教育に良くないような……」
 大妖精は相変わらずルーミアの事を心配しているが、他の3人も相変わらずその意見を意図的にシャットアウトしている。
 この3人が自分の話をまともに聞かないのはいつもの事なので、大妖精は内心で呆れつつもそれ以上は何も言わなかった。
「ふむふむ……なるほど。コツ掴んだわよ~」
 そこで、今までずーっと黙っていたおばさん疑惑のある冬の妖怪が口を開いた。
「え? どんな?」
「ちょっと耳貸して、大妖精ちゃん」
「うん……」
 リグルを華麗にスルーしつつ、レティは大妖精の耳に口を寄せた。
「(どんな嘘でもね、その後に『マジです』とか『ほんとほんと』とかフォローすれば信じるのよ、ルーミアちゃんは)」
「なーんかムカつくわねぇ……」
 距離の近いを二人を見てプチ嫉妬しつつも、チルノは自分が嫉妬してる事にさえ気づいていなかったのでじと目で睨みつつも直接は何も言わなかった。
「というわけで、私達も勝負賭けるわよ、大妖精ちゃん」
「うぅ、ほんとに大丈夫なのかしら……」
「まぁまぁ。大妖精ちゃんは普段嘘つかない子だから大丈夫よ~」

「でね、嘘はね―――リグルちゃんはもうすぐ脱皮するの」

 ……想像するとそれなりに不気味な光景なのは確かである。
「いや私脱皮する妖怪じゃないし」
「しかも脱皮したらナイスバディになるのよ」
 何故か嬉しそうに言うレティを見てチルノはさらに怒りを覚えるが、これまた怒りの種類がよく分かってない為に表には出さなかった。
「う~ん……ほんとにこれでいいのかなぁ……?」
「じゃあ行って来なさい、大妖精ちゃん」
「うん……」
 声色からして気乗りしてなさ100%の大妖精の歩みは、これまた気乗りしてなさ100%である。
 そうしてても、元から見える位置にルーミアがいる為、あっという間に辿り着いた。
「えっと、ルーミアちゃん……ご飯食べてるとこ悪いんだけど、ちょっとお話があるの。いい?」
「え? あ、うん、いいよー」
「…………あの、ね、ルーミアちゃん」
 そこで少しの間大妖精は躊躇ったものの、ちらりと後ろの3人の期待に満ちた目を見て漸く覚悟を決めた。
 そんな大妖精の葛藤をルーミアは露ほども知らず、大人しく大妖精の言葉を待った。
「そ、そのね。リグルちゃんはもうすぐ脱皮するの」
「そそ、そーなのかーっ!?」
 何やら衝撃の事実発覚! という感じでルーミアは大きな瞳をさらに大きく見開いて驚いた。
「えとね、ほんと、ほんとなのっ」
 大妖精は大妖精で必死である。
 ルーミアに嘘を吐いているという罪悪感と嘘を吐いている自分自身に対する嫌悪感、でも後ろの3人で不和を起こしたくはないという想いが色々と鬩ぎあって内心はめちゃくちゃ大変なのである。
「む、むぅぅぅ……」
 ルーミアは何やら思うところがあるらしく、唸っていた。
「えと、邪魔しちゃったね、ルーミアちゃん」
「うん……」
 そして大妖精は逃げるようにして3人の元へ駆け戻った。
「クリアね。よくやったわ大妖精ちゃん~」
「ううううう……凄い罪悪感……、なんか悩ませちゃったから、後で謝ろう……」
 戻った大妖精は座り込んで頭を抱えていた。
 こんな時にいい人属性は大変なのだ。
「ふぅ、次はあたいね。――こんなのどう?」

「よく撃墜されてる毛玉は……全員毛玉の着ぐるみを被った妖精」

「うわ、凄いとこきたわねチルノちゃん……」
「そ、それはちょっと無理なんじゃない? いくらなんでも……」
 じゃあ普通の毛玉はどこ行ったんだ、という突っ込みがくるのは当然な穴だらけの嘘。
 しかし相手はルーミア。
 本能で生きて疑う事を知らない純真無垢の子供妖怪。
 通じても何らおかしくはないのである。
「いや……あたいはいくわよ」
 そして再度チルノはルーミアの元へ向かった。
「またちょっといい? ルーミア」
「ん? またチルノ? どーしたの?」
「これから先知っておいた方がいい事があるから、あんたには教えとくわね。ほとんどのやつが知らない秘密だから、誰にも言っちゃだめよ」
「うん、言わないよー」
「実は……毛玉はどれもまったく同じに見えるけど、中身はそれぞれ違う妖精なんだよ」
「そそそ、そーなのかぁーっ!!」
 バッチリ信じて驚いている。
「毛玉は妖精よりも低いランクの存在だけど、それぐらい力の弱い妖精は馬鹿にされないように、わざわざ毛玉の着ぐるみを被ってるんだよ」
「もし、もし……私がお腹空きすぎて、それぐらい弱い力しか出せなかったら毛玉の着ぐるみ被らないといけないの……?」
「被らないといけないわよ」
「えぇぇぇぇ~~~…………。私、毛玉になんてなりたくないぃ……」
「ルーミア。案ずるよりうみんちゅ大安売りよ。自分で言ってて訳分からないけど」
 それは案ずるより生むがやすしだ。
 しかしこの場において、チルノにもルーミアにも元の言葉の意味さえ解ってないので何も問題は無かった。
「うーん……」
 ルーミアは物凄く心配そうに唸っていた。
「クリアよ」
「いや、あれはどう見ても信じてないわよ?」
「信じてるって。物の見方が変わったからああなってるだけよ」
「そ、そろそろやめてあげようよ……。ルーミアちゃんが可哀想だよぅ……」
 大妖精はどこまでもいい人だった。
 しかし遊び7割のこの3人には馬の耳に念仏なのが哀しいとこである。
「まだ勝負ついてないじゃん。ほら、次はリグルよ」
「う、う~ん……」
「今のを上回るには、相当突拍子の無い嘘じゃないと無理だからね」

「じゃあ…………。今、幻想郷は……丸ごと外の世界を高速飛行している」

「や、やるわね……」
「いや、それは信じないわよさすがに」
 世界が飛ぶとは如何なるものか。
 もはや嘘というより虚言にしか聞こえないが、この場においては無茶苦茶な事=嘘という間違った公式が存在していた。
「行って来る」
 その自信満々な後姿には妙な頼もしさが感じられるが、意味は感じられなかった。
「ねぇ、ルーミア」
「ん? 今度はリグル? 何?」
「うん、能天気なあんたを不安にさせない為に言わなかったんだけど……」
「何ー?」
「実は、ね……。今、幻想郷は外の世界を高速飛行しているの」
「そ、そ、そ……そーなのかーっ!!?」
 この瞬間、ルーミアの辞書に疑うという単語が存在しないのは明らかとなった。
 しかしこの遊びに熱中してしまっている3人とルーミアへの罪悪感に凹み続ける大妖精は気づかない。
「さっき外の世界からの侵入者が入ろうとしてね、そういう危険が迫ると自動察知が働いて侵入者が入る前に高速で外を飛ぶようになってるんだよ。あ、でも危険だから、くれぐれも結界には近寄らないでね」
「そ、外の世界は怖いよー」
「大丈夫よ、結界にさえ近づかなければ。降りたらまた言うね。邪魔して悪かったわね」
 幻想郷が空を飛んでいる光景でも幻視しているのか、ルーミアは涙を浮かべていた。
 そんなルーミアに気づいているのかいないのか、リグルはさっさと3人の元へ戻っていった。
「クリアー」
「あれって怖がってるだけでしょ~?」
「それが信じてるって証拠よ」
「なんか皆で苛めてるみたいだし、可哀想だよルーミアちゃん……」
 しかし大妖精は諦めていなかった。
 本気で心配しているのは本来ならば伝わるのだが、生憎と熱中真っ最中の3人にはあまり伝わらなかった。
「ルーミアには審判してもらってるだけよ。後でちゃんとわけは話すし。それよりほらほら、次は大妖精の番よ」
「う、うん……」
「もう突き抜けた嘘じゃないとダメだからね、レティ」
「そうねぇ、次の嘘は……チルノちゃんが難しい言葉を喋り出した」
「うわ、すっごいのきたわねっ」
「ちょっとー。それじゃ私が普段バカって言ってるみたいじゃないのよーっ」
 しかしチルノを見つめるレティとリグルの目はそう言っていた。
 目が口ほどに物を言ってしまい、チルノは視線に圧倒されつつ少し凹んでいた。
「うぅぅ、もう無茶苦茶……」
 見つめていなかった大妖精は涙を流してこの展開を嘆いていた。
 まぁ姉という立場は取っているものの、実際の大妖精の力が弱いので止められなくても仕方なくはあるのだが。
「ここまできて引き下がるわけにはいかないんだから、頑張って大妖精ちゃん」
「もう引き下がりたいよぅ……」
「ほらほら、覚悟を決めて堂々と行って来なさいっ」
「はうぅ……」
 現実はかくも非情なものである。
「えっと、その、ね……度々申し訳ないんだけど、いいかなルーミアちゃん」
「ふぇ? うん、いいよー大妖精」
「聞いて欲しい話があるの」
「何々?」
「チルノちゃんが突然難しい言葉を喋り出したの」
「難しい言葉?」
「うん。なんとか理論ー、とかなんとか効果ー、とか」
「えーっ、それは一大事だよーっ」
 チルノのバカに関してはルーミアにも絶対的なものであったらしい。
「うん、一大事なの。でも多分大丈夫。熱暴走起こしてさっき気絶しちゃったから」
「そ、そーなのかー……」
 ルーミアはそれを聞いてほっと胸を撫で下ろした。
「じゃ、じゃあそういう事で……邪魔してごめんね、ルーミアちゃん」
「うぅん、いいよー別に」
 ルーミアに見えないように涙を流しつつ、大妖精は3人の元へ戻った。
「クリアよ~」
「ふっふっふ……あたいも読めてきたわよ。多分ね、内容とかはあんまり関係ないんだよ」
 腕を組んでかなり自信たっぷりである。
「何それ?」
「勢い」
「はぁ?」
「適当に、フォーーーーーーーーーーーーーて言って腰振っておく。それ信じさせてみせるから」
「ある意味究極ねぇ、チルノちゃん」
 もはや嘘でも何でもないのだが、悲しみに暮れる大妖精含めて誰も気づかない。
 趣旨がルーミアがどこまで信じるのか、からルーミアで遊ぶ、に変わっていた事にも誰も気づいていなかった。
「じゃ、行って来るわね」
 そうして腰を振りつつチルノはルーミアの元へ向かった。
 後姿は果てしなくかっこ悪かった。
「またちょっといい? ルーミア」
 腰フリフリ。
「ん? 今度はどーした……の?」
 振り向いたルーミアの顔はぴきっと引き攣った。
「聞いて欲しい話があんの」
「な、何ー?」
「……フォーーーーーーーーーーーーー。本当だからね、ほんと」
「……?」
「…………フォーーーーーーーーーーーーー。本当だからね、ほんと」
「……何やってるの? チルノ」
 もう脈絡も目的も何もない、単なる奇行に過ぎない事に、チルノはまだ気づかない。
 ルーミアはこんな友人の対応に困るばかり。
「お願いルーミア。信じて~」
 くねくね。
「えー、意味分かんないよー」
「いや本当だってほんと」
「だから、何がー?」
「……フォーーーーーーーーーーーーー」
 その時、チルノの腰はパーフェクトフリーズの高速弾の如き速さで前後左右にふりふりくねくね、自由自在に動いていた。
 あまりの奇怪さに、ルーミアはぶるぶると震えている。
 しかしチルノは気づかない。
 ルーミアぶるぶる。
「もう自棄になってるわね、アレは」
「ほらチルノちゃん、戻ってきなさい」
 相変わらずの腰の動きでチルノは3人の元へと戻った。
「もーやめよ。ね? これ以上はほんとにルーミアちゃんに悪いから」
「うぅぅぅ……あたいの一人負けじゃないのさセイセイセイセイッ」
 くねくねふりふり。
「ま、まぁいいじゃないチルノちゃん。遊びなんだし」
「それより、チルノ。その動きキモイからやめて」
 すると、チルノの腰の動きはピタリと止まった。
 誰かが止めてくれるのを待っていたのだろう。
 色々と引っ込みつかなかったらしい。
「遊びー? 皆で何かしてたの? 皆ずるいー。私も入るーっ」
 漸く食事を終えたのか、いつの間にかルーミアは4人の側に立っていた。
「う……」
「う……」
 ピタリと硬直するチルノと大妖精をよそに、レティとリグルはこそこそと内緒話。
「(あのさ……。あの顔見て、今更誰が『全部嘘でしたー』なんて言えるの?)」
「(ん~……リグルちゃん?)」
「(言えないわよっ)」

 湖は今日も平和だった。
ハロゲンの熱でうとうととしていたら、突然受信したのでノリで書いてしまいました。
某アフターのパk……パロを。
しかしながら、単にパロりだけというのも面白くない、と知り合いに指摘されたのでラストはオリジナルに。
リグルとレティがうまく動きません。
萌え度が足りないというのか。そーなのかー。
そのうちリベンゾ、ではなくリベンジ。
凪羅
[email protected]
コメント



1.銀の夢削除
>>ハロゲンの熱でうとうととしていたら
ハーローゲン……なんでもないです。

可愛いです。笑いました。みんな馬鹿です。お見事w
2.まっぴー削除
うみんちゅ大安売り……見てみたい。

って、銀の夢氏。17属ですか?ハァーロォーゲンッ!!
3.名無し妖怪削除
「実は、全部嘘だったの」
「そーなのかー」
おあとがよろしいようで。
4.名無し妖怪削除
と言う事はチルノは100人いて
今のチルノはナンバー9のチルノなのかw
5.名無し妖怪削除
ルーミアかわいいよルーミア