もう、分かってるんでしょう?
これを読んだら、後悔しか残らないんだよ?
それでも・・・読むの?
ふんふ~ん♪
鼻歌を歌いながら薬品を調合する永琳。
机には試験管やフラスコが並ぶ。
その背後2cmまで近寄ってから、輝夜は声をかけた。
「永琳・・・」
「ひっ」
ビクッと身をすくませる永琳。
「ひ・・・姫・・・な・・・なんですか?」
「頼みが・・・あるのよ・・・」
「え?」
ほとんど永琳に抱きつくように輝夜は
「・・・・・・・・・欲しいのよ」
「ひ・・・姫」
言った。
「飲んだ人を十歳当時の姿に戻す薬が・・・」
カシャーン
永琳の手から、試験管が滑り落ちた。
「あ・・・あはは・・・いきなり変な事言うから動揺しちゃいましたよ」
引きつったように笑いながら永琳が言った。
「でもまぁよく考えれば・・・」
月面一、と言われた頭脳はすぐさま冷静さを取り戻し、こう結論付けた。
「姫ですからねー」
「ね――」
なぜか楽しそうに輝夜も合わせた。
「――で・・・そんな薬を使ってどうしたいんですか?」
「ん? いや欲望のままに使うのは当然として一つ試したいことが・・・」
少し真剣な表情になって輝夜は続けた。
「例えば普段全く萌えない人も・・・ちっちゃくなれば極めて低い可能性だけど もしや萌えられるのでは・・・と」
「あー」
輝夜は回りくどい言い方をしたが、永琳はそれが誰なのかすぐに気付いた。
「白沢ですか」
「おっと、それ以上は色々とアレなので私の口からは・・・」
輝夜は目を閉じ額を指で押さえ、自分も考えないようにしながら制した。
「じゃまぁ・・・それが誰かは置いといて」
今まで以上に真剣な顔つきになって、二人は問答を続けた。
「仮にその人が萌えたら そのとき姫はどうするんですか・・・?」
「・・・そりゃもう・・・」
間をおいて、輝夜は言った。
「びっくりする」
顔が素だった。
「なるほど・・・まぁ私なら確実に萌え萌えなウドンゲをちっちゃくして」
二人の妄想が走り出す。
「そのウドンゲがメイド服を着てくるっと回ったり・・・」
涙を浮かべ上目遣いのちっちゃい鈴仙
「あぁ・・・いいわね・・・そんな姿見たら私・・・」
じっとこちらを見つめ、「おししょうさま・・・」と呼ぶちっちゃい鈴仙
「きっと我慢できない」
「あー・・・わたしも」
自分の理性の限界をよく知っている二人だった。
やっぱり顔は素だった。
「まぁそんな感じで・・・へにょりイナバには使わないからいい加減薬出しなさいよ 4・50人分でいいから」
「え?」
心外だ、と言うように永琳は答えた。
「私持ってるなんて一言も言ってませんよ?」
人がその時の輝夜の顔を見たならば、『絶望』という題をつけるだろう。
あるいは『なんじゃこりゃあ』かも知れないが、輝夜は絶望していたのだ。
千年にも及ぶ生の内で、最も深く絶望していたのだ。
BAD ENDING NO.X (次は作ってもらうように頼んでみよう!)
これを読んだら、後悔しか残らないんだよ?
それでも・・・読むの?
ふんふ~ん♪
鼻歌を歌いながら薬品を調合する永琳。
机には試験管やフラスコが並ぶ。
その背後2cmまで近寄ってから、輝夜は声をかけた。
「永琳・・・」
「ひっ」
ビクッと身をすくませる永琳。
「ひ・・・姫・・・な・・・なんですか?」
「頼みが・・・あるのよ・・・」
「え?」
ほとんど永琳に抱きつくように輝夜は
「・・・・・・・・・欲しいのよ」
「ひ・・・姫」
言った。
「飲んだ人を十歳当時の姿に戻す薬が・・・」
カシャーン
永琳の手から、試験管が滑り落ちた。
「あ・・・あはは・・・いきなり変な事言うから動揺しちゃいましたよ」
引きつったように笑いながら永琳が言った。
「でもまぁよく考えれば・・・」
月面一、と言われた頭脳はすぐさま冷静さを取り戻し、こう結論付けた。
「姫ですからねー」
「ね――」
なぜか楽しそうに輝夜も合わせた。
「――で・・・そんな薬を使ってどうしたいんですか?」
「ん? いや欲望のままに使うのは当然として一つ試したいことが・・・」
少し真剣な表情になって輝夜は続けた。
「例えば普段全く萌えない人も・・・ちっちゃくなれば極めて低い可能性だけど もしや萌えられるのでは・・・と」
「あー」
輝夜は回りくどい言い方をしたが、永琳はそれが誰なのかすぐに気付いた。
「白沢ですか」
「おっと、それ以上は色々とアレなので私の口からは・・・」
輝夜は目を閉じ額を指で押さえ、自分も考えないようにしながら制した。
「じゃまぁ・・・それが誰かは置いといて」
今まで以上に真剣な顔つきになって、二人は問答を続けた。
「仮にその人が萌えたら そのとき姫はどうするんですか・・・?」
「・・・そりゃもう・・・」
間をおいて、輝夜は言った。
「びっくりする」
顔が素だった。
「なるほど・・・まぁ私なら確実に萌え萌えなウドンゲをちっちゃくして」
二人の妄想が走り出す。
「そのウドンゲがメイド服を着てくるっと回ったり・・・」
涙を浮かべ上目遣いのちっちゃい鈴仙
「あぁ・・・いいわね・・・そんな姿見たら私・・・」
じっとこちらを見つめ、「おししょうさま・・・」と呼ぶちっちゃい鈴仙
「きっと我慢できない」
「あー・・・わたしも」
自分の理性の限界をよく知っている二人だった。
やっぱり顔は素だった。
「まぁそんな感じで・・・へにょりイナバには使わないからいい加減薬出しなさいよ 4・50人分でいいから」
「え?」
心外だ、と言うように永琳は答えた。
「私持ってるなんて一言も言ってませんよ?」
人がその時の輝夜の顔を見たならば、『絶望』という題をつけるだろう。
あるいは『なんじゃこりゃあ』かも知れないが、輝夜は絶望していたのだ。
千年にも及ぶ生の内で、最も深く絶望していたのだ。
BAD ENDING NO.X (次は作ってもらうように頼んでみよう!)