※魔理沙VSフランドールですが、スペルカードの順番等フランドールの戦法が実際とは異なります。
ご了承ください。
フラン「一緒に遊んでくれるのかしら?」
…この人間、咲夜とは違う
魔理沙「いくら出す?」
…こいつ、なかなか強そうだぜ
フラン「コインいっこ」
…なんだか、楽しくなりそう
魔理沙「一個じゃ、人命も買えないぜ」
…やってやるか!
フラン「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
…あなたは私に敵うのかしら!
東方紅魔境 ~And then there were none.
フラン「あなた、お姉様を倒したんだって?」
魔理沙「まあな。でも、お姉様も強かったぜ?」
フラン「あなたは何処までいけるかしら?」
フランがスペルカードを取り出す。
害なす魔杖…禁忌『レーヴァテイン』
カードが消えると同時にフランの右手から炎の大剣が生成される。
フラン「真っ二つにしてあげる!」
魔理沙「まだまだ、そんなのじゃ私を捉えることはできないぜ?」
大剣の素振りを難なくかわす魔理沙。フランはスペルカードを替える。
孤独の檻…禁忌『カゴメカゴメ』
魔理沙を取り囲むように弾幕が並べられていく。
フラン「これが私! カゴの中の鳥なのよ!」
続くは、その檻を破壊するかのような大型の弾。
魔理沙「それじゃ、鳥は逃げ出すぜ?」
魔理沙は檻の切れ目から弾幕の外に出る。
忘れ去られし過去…禁弾『過去を刻む時計』
まるで大時計のような十字のレーザーが出現する。
フラン「私の過去、あなたは耐え切れるかしら」
魔理沙「495年だったか? まだまだ短いぜ」
短針と長針をすれすれの所で避ける。
魔理沙「……お前さんのスペルカードには、強い意思が込められているみたいだな」
そっと、魔理沙が呟いた。
完全なる孤独…秘弾『そして誰もいなくなるか?』
フランの姿が掻き消える。
魔理沙「お前さんのスペルカードには、お前さん自身の思いが強く感じられる…」
呟くも、弾幕を放ち続ける存在からの返答はない。しかし、魔理沙は続ける。
魔理沙「これは…495年間の思いの結晶か…」
そして、弾幕は消えた。
四重存在…禁忌『フォーオブアカインド』
魔理沙「妹君が四人か。ぞっとしないな」
フラン「あなたには、私たちの意味がわかる? そう、私たちは、フランの現在、過去、未来なのよ」
魔理沙「それじゃ、残りの一人はなんなんだ?」
フラン「抜け殻よ。他者に私という存在を気遣わせない為の」
魔理沙「……」
フラン「なんと言われてもいい。私はこの屋敷のみんなが大好きなの。
だからこそ、迷惑を掛けたくなかった。私は、あらゆるものを破壊してしまう。
そんな危険な存在に触れさせたくなかった。壊したくなかったのよ!
だから、私は抜け殻の私を作った!」
フランは、知らずの内に魔理沙に全てを打ち明けていた。しかし、魔理沙は一言、
魔理沙「それは、違うぜ」
否定した。
魔理沙「抜け殻? 他人を気遣うお前の何処が抜け殻なんだって? 私から見れば、
4人目のフランドールは、現在と、過去と、未来、全てを併せたフランドールそのものだ」
495年間に及ぶの証明の間違いを、魔理沙は優しく、しかし厳しく指摘した。
フラン「そう…だった……の? わ…私が……私は…」
言葉にならない思い。その瞬間、
現在に至るまでの証明が、完成した。
Q.E.D『495年の波紋』
フラン「きゃあぁぁっ!」
魔理沙「くっ、さすがに、これは重たいぜ…」
全身に波紋を感じながら、魔理沙はフランの元へ飛ぶ。弾幕を避け、掠り、ただ一心に。
二人は腕を伸ばす。
フラン「ま、りさ…」
魔理沙「フラン!」
そして、二人の手が、届いた―――
ぼろぼろの魔理沙が言った。
魔理沙「要するに、先ずは己を知れってことだ」
フラン「む~、そうだけどさぁ」
魔理沙「なんだ、何でも壊す能力だっけ?」
フラン「…そう」
魔理沙「私は壊れてないぜ?」
フラン「そう、だね」
魔理沙「壊すべきは、その気遣いだったのかもな」
フラン「え…?」
魔理沙「お前は、誰も壊さないってことだ。あんなに他人思いのやつが、そんなことできるはずがない」
フラン「……」
魔理沙「もっと、甘えていいんだぜ?」
フラン「…ぐす」
魔理沙「これからは、もっと自分を表に出したほうがいいぜ」
フラン「…うん。そう、する、よ」
フランの双眸から涙が流れた。
フラン「あれ…これは、涙? 悲しくないのに、流れるの?」
魔理沙「秘めていた感情が開放された証なんだ、涙っていうのものは」
フラン「泣いても、いい?」
魔理沙「ああ、気が済むまで泣くといい」
フラン「……」
そしてフランは、魔理沙の胸で泣き、そのまま眠りに落ちた。
魔理沙「一人きりってのは、楽しくないからな」
そう、魔理沙は呟いた。
ご了承ください。
フラン「一緒に遊んでくれるのかしら?」
…この人間、咲夜とは違う
魔理沙「いくら出す?」
…こいつ、なかなか強そうだぜ
フラン「コインいっこ」
…なんだか、楽しくなりそう
魔理沙「一個じゃ、人命も買えないぜ」
…やってやるか!
フラン「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
…あなたは私に敵うのかしら!
東方紅魔境 ~And then there were none.
フラン「あなた、お姉様を倒したんだって?」
魔理沙「まあな。でも、お姉様も強かったぜ?」
フラン「あなたは何処までいけるかしら?」
フランがスペルカードを取り出す。
害なす魔杖…禁忌『レーヴァテイン』
カードが消えると同時にフランの右手から炎の大剣が生成される。
フラン「真っ二つにしてあげる!」
魔理沙「まだまだ、そんなのじゃ私を捉えることはできないぜ?」
大剣の素振りを難なくかわす魔理沙。フランはスペルカードを替える。
孤独の檻…禁忌『カゴメカゴメ』
魔理沙を取り囲むように弾幕が並べられていく。
フラン「これが私! カゴの中の鳥なのよ!」
続くは、その檻を破壊するかのような大型の弾。
魔理沙「それじゃ、鳥は逃げ出すぜ?」
魔理沙は檻の切れ目から弾幕の外に出る。
忘れ去られし過去…禁弾『過去を刻む時計』
まるで大時計のような十字のレーザーが出現する。
フラン「私の過去、あなたは耐え切れるかしら」
魔理沙「495年だったか? まだまだ短いぜ」
短針と長針をすれすれの所で避ける。
魔理沙「……お前さんのスペルカードには、強い意思が込められているみたいだな」
そっと、魔理沙が呟いた。
完全なる孤独…秘弾『そして誰もいなくなるか?』
フランの姿が掻き消える。
魔理沙「お前さんのスペルカードには、お前さん自身の思いが強く感じられる…」
呟くも、弾幕を放ち続ける存在からの返答はない。しかし、魔理沙は続ける。
魔理沙「これは…495年間の思いの結晶か…」
そして、弾幕は消えた。
四重存在…禁忌『フォーオブアカインド』
魔理沙「妹君が四人か。ぞっとしないな」
フラン「あなたには、私たちの意味がわかる? そう、私たちは、フランの現在、過去、未来なのよ」
魔理沙「それじゃ、残りの一人はなんなんだ?」
フラン「抜け殻よ。他者に私という存在を気遣わせない為の」
魔理沙「……」
フラン「なんと言われてもいい。私はこの屋敷のみんなが大好きなの。
だからこそ、迷惑を掛けたくなかった。私は、あらゆるものを破壊してしまう。
そんな危険な存在に触れさせたくなかった。壊したくなかったのよ!
だから、私は抜け殻の私を作った!」
フランは、知らずの内に魔理沙に全てを打ち明けていた。しかし、魔理沙は一言、
魔理沙「それは、違うぜ」
否定した。
魔理沙「抜け殻? 他人を気遣うお前の何処が抜け殻なんだって? 私から見れば、
4人目のフランドールは、現在と、過去と、未来、全てを併せたフランドールそのものだ」
495年間に及ぶの証明の間違いを、魔理沙は優しく、しかし厳しく指摘した。
フラン「そう…だった……の? わ…私が……私は…」
言葉にならない思い。その瞬間、
現在に至るまでの証明が、完成した。
Q.E.D『495年の波紋』
フラン「きゃあぁぁっ!」
魔理沙「くっ、さすがに、これは重たいぜ…」
全身に波紋を感じながら、魔理沙はフランの元へ飛ぶ。弾幕を避け、掠り、ただ一心に。
二人は腕を伸ばす。
フラン「ま、りさ…」
魔理沙「フラン!」
そして、二人の手が、届いた―――
ぼろぼろの魔理沙が言った。
魔理沙「要するに、先ずは己を知れってことだ」
フラン「む~、そうだけどさぁ」
魔理沙「なんだ、何でも壊す能力だっけ?」
フラン「…そう」
魔理沙「私は壊れてないぜ?」
フラン「そう、だね」
魔理沙「壊すべきは、その気遣いだったのかもな」
フラン「え…?」
魔理沙「お前は、誰も壊さないってことだ。あんなに他人思いのやつが、そんなことできるはずがない」
フラン「……」
魔理沙「もっと、甘えていいんだぜ?」
フラン「…ぐす」
魔理沙「これからは、もっと自分を表に出したほうがいいぜ」
フラン「…うん。そう、する、よ」
フランの双眸から涙が流れた。
フラン「あれ…これは、涙? 悲しくないのに、流れるの?」
魔理沙「秘めていた感情が開放された証なんだ、涙っていうのものは」
フラン「泣いても、いい?」
魔理沙「ああ、気が済むまで泣くといい」
フラン「……」
そしてフランは、魔理沙の胸で泣き、そのまま眠りに落ちた。
魔理沙「一人きりってのは、楽しくないからな」
そう、魔理沙は呟いた。