Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

博麗霊夢のお賽銭日記

2005/12/09 08:16:41
最終更新
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1
 私の名前は、博麗霊夢。
 人が来なくて有名な、博麗神社の主人です。っていうか、客が来ないのは私のせい……じゃないとは思うけど。
 ともあれ、最近、日々の貧乏具合が身にしみてきたので、お賽銭箱の中身について、日記をつけてみることにした。




 一日目


 収入:十円玉一枚。


 ……入れてくれるのは嬉しいけど、せめて百円がよかったなぁ。


 今日の晩ご飯:うまい棒×1


 ああ、幻想郷の夕日が目にしみる……。世界がにじんでいるのは、これは、涙じゃないわ! 心の汗よ!!





 二日目

 
 収入:生魚×10 お箸×1


 ……何だこれ。何で生魚? 何でお箸? あ、しかも、このお箸『マヨヒガ観光協会』とか書いてるし。
 ……なるほど、誰が入れてくれたかわかったぞ。


 今日の晩ご飯:白いご飯におみそ汁、焼き魚


 悔しいけど、魚はとても美味しかった。






 三日目

 
「あら、妖夢。久しぶりね」
「あ、どうも。こんにちは」

 何だか知らないけど、今日、妖夢が訪ねてきた。事情を聞いたら、「特に理由はないけれど、お参りしたくなった」とのこと。ちゃんとお賽銭(何と紙幣ですよ、奥さん!)を持ってきてくれたので、晩ご飯でもおごってやろうと思った。


 収入:紙幣×10


 ……もちろん、私の作った晩ご飯は、昨日のあまりなのだけど。妖夢を探してやってきた幽々子に全部食われた。


 今日の晩ご飯:なし


 ……ああ、空きっ腹に幻想郷のすきま風がしみる……。
 とりあえず、『博麗復讐予定帳』に幽々子の名前を記載。







「ふーん……なるほどなるほど」
「ちょっと、紫!? あんた、一体いつから!?」
 四日目。
 今日の賽銭箱の中身は空っぽだったので、ため息混じりに自室に戻ってきたら、どこからか現れるスキマ妖怪が、勝手に人の日記を読んでいた。慌てて、彼女からそれを奪い取る。
「相変わらず、わびしい生活を送っているようね?」
「ほっといてちょうだい」
 さて、本日の収入を……と。
「あっ」
 それを書こうとした瞬間、後ろから、ひょいと紫に日記を取られた。そして、開かれたスキマの中へ、彼女はそれをぽいと放り投げる。
「何するの!」
「あなたね。あんな、自分を追いつめるような、『博麗霊夢がなぜ自殺に至ったのか』の証拠記録を遺さなくてもいいでしょうが」
「……くっ、何か否定できない……」
 あなくちおしや、って。
 じろりと彼女をにらむ私に、彼女は、スキマに手を突っ込んで、何かを取り出した。取り出されたのは、お酒の入った一升瓶一本と、
「藍の手作りお弁当。わたしのご飯にしようと思っていたのだけど。いるかしら?」
「……いいの?」
「一人で食べるよりは。一人で飲むよりは。二人の方が楽しいでしょう」
 ……まぁ、それなら、好意に甘えようかな。
 現に、取り出されたお重の中身は、ちょうど二人で空っぽになるくらいだった。


 今日の晩ご飯:藍の手作り弁当×1 お酒×1


 ……お金だけが全てではないと言うけれど。
 何か、嬉しかった。





 明日は、とてもいい日になりそうだ。
 日記は、三日坊主で終了、と。
















 ○日目

 その日、お賽銭箱の中を覗いたら、ふんどしが入っていた。添えられていたメッセージは『さる西の国で、魔王を倒した勇者が身につけていた、伝説の防具。オークションで高値で売れます』。


「こんにちは~。霖之助さん、いらっしゃいますか~?」
「ん?
 ……ああ、いらっしゃい。何かな?」











「博麗神拳究極奥義、夢想転生ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「字、字が、字が違、あ、あぁっ、あぁぁぁぁっ、あべし!!!」
もちろん有情拳のわけはありません。
いえ、霊夢の永夜抄ラストワードスペルで世紀末救世主を思い出しただけなんですけどね。
haruka
コメント



1.774削除
>世紀末救世主を思い出しただけなんですけどね

奇遇だな。俺もだw
2.無名剣削除
見てて凄く悲しいので、ここにコイン一枚(スロット用)置いときますね。(神拳
3.銀の夢削除
……いい話で締められてると思ったんだけどなぁ……
時代は北斗かなぁ……

余談:ゆゆさまにご飯食べられちゃったなら、ゆゆさまからミルk(反魂蝶
4.名無し妖怪削除
ふんどし……マー●ャですね。
ドラクエ四こまネタの