〔はじめに〕
こんにちは、書き手のSTRといいます。
さてこのS・Sはタイトルどおり、レティチルすなわち『レティ』と『チルノ』が、じゃがバターと雌雄を決するお話です。
なぜ、じゃがバターなのか?
じゃがベーコンとか肉じゃがとかじゃがホタテでは、いけないのか?
そんなこと俺の知ったことか!
と、いうのは冗談で、たまたま読んだマンガに出てきていたからです。じゃがバター。
考えてみるとじゃがバターといえばホクホクなイメージであり、それは冬の風物詩的なところもあるわけですからして、寒さ冷たさ系列のレティチルノとは相性が悪かろうはずはないのです。
いっぽうではしかし、ホッカリホッカリとしたあの熱さ、立ち上る湯気のポクポク感、ということになりますとこれはたいへんHOTな食物であって、COOLが売りのレティさんチルさんとはミスマッチともなる。
そういう、いわば一面では手が合うが、一方ではまるでそぐわない関係性が面白いと思い、今回のマッチメークを組みました。
ちなみにオチはすでに考えておりまして、せっかくだからここに書いておきますと、いろいろあってけっきょくレティとチルノはじゃがバターに敗れます。判定で。
しかしそれは終わりではなく、いわば新たなる旅立ちにほかならない。
敗北は終わりではない。むしろ始まりなのだ。
そんな思いをこめて、今回の『レティチル座vsじゃがバター』を書きました。
それでは、本編をお読みください。
〔本編〕
レティ「聞いたところじゃ、じゃがバターというものがあるそうよ」
チルノ「へぇ! そりゃどういうもの?」
レティ「さぁてね? おや! ちょうど、じゃがバターの屋台があるじゃあないの」
ミスティア「おや寒い連中! あんたたちがじゃがバターを御所望とは面妖だぁねぇ?」
チ「へぇこれがじゃがバター? うへっ、熱い熱い!」
ミ「そりゃあポックポックのホッコロホッコロだからしてね」
レ「こんなものでどだい商売になるっての?」
ミ「どっこいそこが口先三寸舌三寸、雀の舌は一寸五分、売り方しだいで儲けにつながるというわけよ」
チ「へぇ! どうよレの字、あたいたちも対抗して一儲けしようじゃあないの」
レ「と、いうと?」
チ「じゃがバターとやらが受けるなら、チルノとレティのセット――さしづめチルノティーだっていいってことよ!」
レ「はぁぁ?」
そこでチルノとレティはセットでチルノティーとして販売されたが、じゃがバターほど盛況とはいかなかった。
チ「なにさなにさ! どうしてじゃがバターほどには評判よくないのさ?」
大妖精「というのは(テレポートで登場しながら)、この寒いのにあンたたちみたいなお寒い連中を、しかもセットで求めてもしゃアないからじゃないかしらねェ――」
チ「い、いわれてみれば……!」
レ「最初から分かってたことでしょうに」
大「これが夏なら、むしろ逆に受けただろうけれどね! ままならないものだこと」
ところで大妖精は、次の夏、とっておいたチルノティーを売りさばいてちょっとした小銭を稼いだが、当然のように独り占めしたとのことである。
テレポート 弾は避けてもかわせても 運命からは逃げられやしない
(大妖精・作)
こんにちは、書き手のSTRといいます。
さてこのS・Sはタイトルどおり、レティチルすなわち『レティ』と『チルノ』が、じゃがバターと雌雄を決するお話です。
なぜ、じゃがバターなのか?
じゃがベーコンとか肉じゃがとかじゃがホタテでは、いけないのか?
そんなこと俺の知ったことか!
と、いうのは冗談で、たまたま読んだマンガに出てきていたからです。じゃがバター。
考えてみるとじゃがバターといえばホクホクなイメージであり、それは冬の風物詩的なところもあるわけですからして、寒さ冷たさ系列のレティチルノとは相性が悪かろうはずはないのです。
いっぽうではしかし、ホッカリホッカリとしたあの熱さ、立ち上る湯気のポクポク感、ということになりますとこれはたいへんHOTな食物であって、COOLが売りのレティさんチルさんとはミスマッチともなる。
そういう、いわば一面では手が合うが、一方ではまるでそぐわない関係性が面白いと思い、今回のマッチメークを組みました。
ちなみにオチはすでに考えておりまして、せっかくだからここに書いておきますと、いろいろあってけっきょくレティとチルノはじゃがバターに敗れます。判定で。
しかしそれは終わりではなく、いわば新たなる旅立ちにほかならない。
敗北は終わりではない。むしろ始まりなのだ。
そんな思いをこめて、今回の『レティチル座vsじゃがバター』を書きました。
それでは、本編をお読みください。
〔本編〕
レティ「聞いたところじゃ、じゃがバターというものがあるそうよ」
チルノ「へぇ! そりゃどういうもの?」
レティ「さぁてね? おや! ちょうど、じゃがバターの屋台があるじゃあないの」
ミスティア「おや寒い連中! あんたたちがじゃがバターを御所望とは面妖だぁねぇ?」
チ「へぇこれがじゃがバター? うへっ、熱い熱い!」
ミ「そりゃあポックポックのホッコロホッコロだからしてね」
レ「こんなものでどだい商売になるっての?」
ミ「どっこいそこが口先三寸舌三寸、雀の舌は一寸五分、売り方しだいで儲けにつながるというわけよ」
チ「へぇ! どうよレの字、あたいたちも対抗して一儲けしようじゃあないの」
レ「と、いうと?」
チ「じゃがバターとやらが受けるなら、チルノとレティのセット――さしづめチルノティーだっていいってことよ!」
レ「はぁぁ?」
そこでチルノとレティはセットでチルノティーとして販売されたが、じゃがバターほど盛況とはいかなかった。
チ「なにさなにさ! どうしてじゃがバターほどには評判よくないのさ?」
大妖精「というのは(テレポートで登場しながら)、この寒いのにあンたたちみたいなお寒い連中を、しかもセットで求めてもしゃアないからじゃないかしらねェ――」
チ「い、いわれてみれば……!」
レ「最初から分かってたことでしょうに」
大「これが夏なら、むしろ逆に受けただろうけれどね! ままならないものだこと」
ところで大妖精は、次の夏、とっておいたチルノティーを売りさばいてちょっとした小銭を稼いだが、当然のように独り占めしたとのことである。
テレポート 弾は避けてもかわせても 運命からは逃げられやしない
(大妖精・作)
冬のアイスもオツなものです。
まず間違いなく凍傷になりますがw