前作を先に読まないと訳わかりません
覚悟は良いですか? →Yes No
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カリスマ扇に乗っかって、腹ぺこ幽々子と半身妖夢がやって来たのは
「湖ね」
「湖ですね」
湖 LAKE
遙か彼方には余り近づきたくない紅い屋敷も見える。
「でも・・・わざわざ此処を突っ切らなくても良いんじゃないんですか?幽々子様」
「だってえ・・・面倒くさいんだもん キャハッ」
「横断の方がよっぽど面倒臭いわ!このボケ!!」
「まあまあ、良いじゃないのホラ翼の能力あげるから」
幽々子が投げた翼を依り代として妖夢の姿が翼付きに変わった。
「幽々子様・・・」
「なあに?」
「この翼何処かで見たことがあるのですが・・・」
「気の所為よ気の所為」
「確か以前・・・氷精と仲の良い妖精がこんな翼を持っていたような・・・」
「・・・キノセイヨキノセイ」
「その間は何ですかああああああああ!!!」
妖夢の絶叫を無視して幽々子は飛び立った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふう・・・やっぱり此処の妖精は好いわねえ、肉付きが良いし」
「そうか・・・これが西行妖の咎ってやつかあ・・・ふふふ」
毛玉氷塊妖精その他諸々を手当たり次第に飲み込んだ張本人は途中の小島でポンポンと腹を叩く。
「あ~・・・でも何か調子悪いわ、味が混ざって変な感じ」
「で、能力の方はどうなんですか?」
「あ~・・・何か混ざってる、ミックス中ね」
「さいですか・・・まあすこし休んで下さい、一気に飛んできましたし・・・っと」
居合い
抜刀
粉砕
飛んできた氷塊が妖夢のカッターにより粉砕される。
「あら、何時の間に変化したの?」
「ちょっと危なかったので適当な敵に取り憑いちゃいました、それよりも・・・」
二人が同時に向けた視線の先
「見つけた・・・このろくでなしいぃ!!!!!」
氷精 チルノ
どうやら怒っているらしくいつもよりも一段と寒い。
「不意打ちの上にろくでなしとは・・・斬り潰される覚悟は良いんだろうな?」
「黙れぇ!姉ちゃんの翼もいだの・・・誰だと思ってるの!!!!」
間
「幽々子さまぁ・・・?」
「あらあら、丁度良いところにぼんやりと浮かんでるあの妖精が悪へぶおおっ!!!!」
無言で幽々子の頬をカッターでひっぱたく妖夢
「あ~・・・その・・・なんだ、その妖精は・・・無事か?」
「家で泣いてるわよ!もうお嫁に行けないってさ!」
「・・・いや、まあすまん」
「そーれーでーすむと思ってんの!!!??最近食い物がないから丁度良いわ、此処でかき氷かシャーベットの練習台よ!!!」
「やれやれ・・・仕方無い、ならその翼ももぎ取って・・・」
げふうっ・・・
「あら、失礼、妖夢頑張って」
「約束しよう、後でひっぱたく」
「いらないわ、どのみちあたいがフリーズドライよ!!」
カッター符「現世斬 ~ダッシュ切り~」
ドシャアアアアアアン!!
「ちきしょう・・・」
「そこの馬鹿、君は良い中ボスだったがそれは君の能力故なのだよ」
「謀ったな・・・謀ったなああああああ!!!」
チルノ撃墜
「お疲れ様~、さあ行きましょう、妖夢?」
「オラ!!」
妖夢の神速の拳がみぞおちを捕らえた。
「ヤッダッバアアアアアアアアッ!!!」
吹き飛ばされる幽々子、行き先は・・・
「あ、マズイ!」
紅い館の屋上に向かって真っ直ぐ飛んで行く、妖夢は全速力で幽々子を追いかけた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「幽々子様~って・・・解りやすいなあ・・・」
わりかし広い紅魔館の屋上。
その中で花の様に拡がった亀裂とその中心に見える幽々子
「ゆ・・・幽々子様、こんな所に長居は無用です、あまり紅魔とはいざこざを起こしたくな」
「妖夢」
「はっはいいい!!すいません!!やっぱ誤魔化しは効きませんかあ!!!!」
酷く乾いた声に一瞬薄ら寒い物を感じた妖夢だったが何かが違うようだ。
「も~駄目・・・ちょっともう我慢できない・・・」
「な・・・何がデスか?」
「さっきね、妖夢がお腹殴った所為でまあ良い具合に混ざっちゃったの、お腹の中」
腹の内、混ざった、良い具合、何だか良く解らない単語が並ぶ。
しかしそれを理解する前に再び現れる。
「春ですよ~」
「うふふ、春よ・・・」
春の妖精、白と黒の二色で登場。
「何の用だ?お前達・・・」
「何だか楽しそうなので~」
「すこしぐらい春を分けて頂けないかしら・・・と・・・」
「すまん、急いでいるので、後にしてくれ」
無視して振り向こうとした妖夢、
だが
唐突に二人は弾の壁を放ち、すんでの所で剣の一薙ぎ
弾の壁の一部が消え、自分だけでなく背後の幽々子にも弾は来ない。
「何のつもりだ?」
「やっぱり~、お腹が空いていると~」
「苛々してくるのよ・・・ね」
もはや向こうは臨戦態勢のようだった。
仕方ない、と妖夢も剣を構え直す。
「幽々子様!行きます・・・よ・・・?」
背後の幽々子はゆっくりと立ち上がった。
それだけで妖夢の第六感が警鐘を鳴らした。
何かがヤバイ
何か解らないがヤバイ
逃げろ、と
「行きますよ~、リリーと」
「リリィの」
「「弾幕二倍のリリーアピール!!」」
弾、弾、弾が空間を埋め尽くし、怒濤の波となって幽々子に迫る。
妖夢は遠方に避難し、今から幽々子の元に駆け付けるには間に合わない。
だが全く脅える素振りも戸惑うこともなく、一つの能力を使った。
クラッシュ符「ギャストリドリーム」
「ギャストリフォオオオオオオオオオオ!!!!!!」
奇怪な声と共に死蝶が周囲の命を食い荒らしてゆく。
それは弾を喰らい、妖精を喰らい、紅魔の館をも喰らっていった。
「きゃーーーーー・・・」
「キャアアアアアァァ・・・」
春の妖精は星になった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
館内、その中心部にある主人の部屋で従者と共に午後の紅茶をたしなむ紅魔がいた。
「ん・・・美味しいわ」
「有り難うございます」
「・・・貴方の血が混じっているわね、すこし背徳的な味だわ」
「すみません、造っている最中に興奮で鼻血が・・・」
「しょっぱいのはそれか、入れ直せ、お湯の代わりにお前の血で」
それでもカップに入っている分は飲み干すレミリア、カップを机の上に置くとそろそろ傾き始めた斜光に目をやる。
「ああ・・・早く沈まないかしら、この逢魔が時が一番恨めしいわ」
「そう急かなくても、あの巫女は何処へも行きませんよ・・・」
「あら、妬いてるの?」
「・・・」
頬を僅かに膨らませて黙り込む咲夜
レミリアはクスリと笑って唐突に咲夜の身体を自分の膝の上に横たえた。
このまま立ち上がればお姫様抱っことなる態勢だ。
「お・・・お嬢様?」
「最近貴方とはご無沙汰だったからね、今夜は丁度十六夜・・・ひさしぶりに貴女と・・・」
「(ああ・・・胸キュン最高オオオオオオオオオ!!!!!!!)」
主人酔ってる、従者は最高潮、そんな桃色超特急に
「フォオオオオオオオオオオオオ!!!」」
邪魔が入った。
窓ガラスは外側に向かって吹き飛び、家具や調度品は地震が起こったかの様に倒れ、壁に亀裂が入る。
だがそれも長くは続かず、治まった。
幸運なのは主人の部屋が崩壊しなかった事と腕の中にいるメイドに怪我がなかったことだろうか。
「今の声は・・・アノ幽霊ね・・・」
「・・・」
腕を組む主人、その掴んだ二の腕からは血が滴り、血管が浮き出る。
「ぬううううううううん!!!!!」
べきぼきばきぺき
組んだ腕全体が嫌な音を立て幾重にもへし折れる。
すぐに治ったが。
「お嬢様!!!今のは・・・今のは何ですか!!??」
扉の向こうから門番の声が聞こえてくる。
上から来た敵に対応しろとは言っていない、うん、まあ、無罪だ。
「咲夜・・・私が言いたい事、解ってるわね?」
既に従者は主人の腕の中より離れ、臨戦態勢は万全だ。
「コー、ホー・・・コー、ホー・・・」
うむ、若き月時計は暗黒面に落ちている。
今の咲夜はキング○ドラよりも強いだろう。
「美鈴、パチェに修繕を依頼して、それから館内の清掃も、咲夜は少し出かけるから貴女がメイド達を率いて・・・ね」
「サー、イエッサ!!」
門番の足音が遠ざかる。
「さあ、咲夜、行きなさい」
「ワカッテマス、我ラノ蜜月ヲ邪魔スル不届き者ヲブッ殺セ・・・DEATHね?」
「違うわ咲夜、『ぶっ殺す!』と思った時はもうそいつを殺している時よ」
「解りました・・・」
「当然、成功したらご褒美、失敗したらお仕置きよ」
「お仕置き・・・オオオオオオオオオオ!!!!オシオキイイイイイイイイ!!!!」
何で失敗する方から考えるのかしら・・・?
「行って参ります!!」
そこから音も立てずに咲夜が消えた。
あの調子なら・・・(運命覗見)やっぱ駄目か
「さて、霊夢の所行こ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
屋上は完膚無きまでに破壊され、惨憺たる有様の下階の廊下が見える。
「あ~すっきり、妖夢~?」
「こ・・・ここです・・・」
遠方からふらふらと元気無さげに飛んでくる半身妖夢。
「大丈夫?」
「えぇ、私も幽々子様も問題ないようですが・・・」
階下より獣のような咆吼が聞こえてくる。
「今の犬は狗神と化しています」
「じゃあ逃げましょうか・・・面倒な事になっているみたいだし」
「何処へですか・・・?湖には隠れる場所なんか・・・」
と、そこへ頃合いを見計らったかの様に、飛んでくる。
カリスマ扇
「決まってるじゃない」
扇に跨るという奇妙な図になりながら幽々子は上を指さした。
「隠れるのなら、雲の中よ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「此処カアアアアアアアアアアア!!!!!???」
メイド長が屋上の扉を蹴り破る、が、そこには破壊の残滓と瓦礫しか残されていなかった。
つまり
逃げられた。
「ぬおおおおおおおおおおおお!!!!!畜生畜生畜生畜生ちっっくしょおおおおおおおおおお!!!!」
なお、この日の夜、館の何処より
メイド長の絶叫、艶声の入り交じった不思議な叫びが聞こえてきたのはまた別の話・・・
stage 3 天上クラウズ
覚悟は良いですか? →Yes No
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カリスマ扇に乗っかって、腹ぺこ幽々子と半身妖夢がやって来たのは
「湖ね」
「湖ですね」
湖 LAKE
遙か彼方には余り近づきたくない紅い屋敷も見える。
「でも・・・わざわざ此処を突っ切らなくても良いんじゃないんですか?幽々子様」
「だってえ・・・面倒くさいんだもん キャハッ」
「横断の方がよっぽど面倒臭いわ!このボケ!!」
「まあまあ、良いじゃないのホラ翼の能力あげるから」
幽々子が投げた翼を依り代として妖夢の姿が翼付きに変わった。
「幽々子様・・・」
「なあに?」
「この翼何処かで見たことがあるのですが・・・」
「気の所為よ気の所為」
「確か以前・・・氷精と仲の良い妖精がこんな翼を持っていたような・・・」
「・・・キノセイヨキノセイ」
「その間は何ですかああああああああ!!!」
妖夢の絶叫を無視して幽々子は飛び立った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふう・・・やっぱり此処の妖精は好いわねえ、肉付きが良いし」
「そうか・・・これが西行妖の咎ってやつかあ・・・ふふふ」
毛玉氷塊妖精その他諸々を手当たり次第に飲み込んだ張本人は途中の小島でポンポンと腹を叩く。
「あ~・・・でも何か調子悪いわ、味が混ざって変な感じ」
「で、能力の方はどうなんですか?」
「あ~・・・何か混ざってる、ミックス中ね」
「さいですか・・・まあすこし休んで下さい、一気に飛んできましたし・・・っと」
居合い
抜刀
粉砕
飛んできた氷塊が妖夢のカッターにより粉砕される。
「あら、何時の間に変化したの?」
「ちょっと危なかったので適当な敵に取り憑いちゃいました、それよりも・・・」
二人が同時に向けた視線の先
「見つけた・・・このろくでなしいぃ!!!!!」
氷精 チルノ
どうやら怒っているらしくいつもよりも一段と寒い。
「不意打ちの上にろくでなしとは・・・斬り潰される覚悟は良いんだろうな?」
「黙れぇ!姉ちゃんの翼もいだの・・・誰だと思ってるの!!!!」
間
「幽々子さまぁ・・・?」
「あらあら、丁度良いところにぼんやりと浮かんでるあの妖精が悪へぶおおっ!!!!」
無言で幽々子の頬をカッターでひっぱたく妖夢
「あ~・・・その・・・なんだ、その妖精は・・・無事か?」
「家で泣いてるわよ!もうお嫁に行けないってさ!」
「・・・いや、まあすまん」
「そーれーでーすむと思ってんの!!!??最近食い物がないから丁度良いわ、此処でかき氷かシャーベットの練習台よ!!!」
「やれやれ・・・仕方無い、ならその翼ももぎ取って・・・」
げふうっ・・・
「あら、失礼、妖夢頑張って」
「約束しよう、後でひっぱたく」
「いらないわ、どのみちあたいがフリーズドライよ!!」
カッター符「現世斬 ~ダッシュ切り~」
ドシャアアアアアアン!!
「ちきしょう・・・」
「そこの馬鹿、君は良い中ボスだったがそれは君の能力故なのだよ」
「謀ったな・・・謀ったなああああああ!!!」
チルノ撃墜
「お疲れ様~、さあ行きましょう、妖夢?」
「オラ!!」
妖夢の神速の拳がみぞおちを捕らえた。
「ヤッダッバアアアアアアアアッ!!!」
吹き飛ばされる幽々子、行き先は・・・
「あ、マズイ!」
紅い館の屋上に向かって真っ直ぐ飛んで行く、妖夢は全速力で幽々子を追いかけた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「幽々子様~って・・・解りやすいなあ・・・」
わりかし広い紅魔館の屋上。
その中で花の様に拡がった亀裂とその中心に見える幽々子
「ゆ・・・幽々子様、こんな所に長居は無用です、あまり紅魔とはいざこざを起こしたくな」
「妖夢」
「はっはいいい!!すいません!!やっぱ誤魔化しは効きませんかあ!!!!」
酷く乾いた声に一瞬薄ら寒い物を感じた妖夢だったが何かが違うようだ。
「も~駄目・・・ちょっともう我慢できない・・・」
「な・・・何がデスか?」
「さっきね、妖夢がお腹殴った所為でまあ良い具合に混ざっちゃったの、お腹の中」
腹の内、混ざった、良い具合、何だか良く解らない単語が並ぶ。
しかしそれを理解する前に再び現れる。
「春ですよ~」
「うふふ、春よ・・・」
春の妖精、白と黒の二色で登場。
「何の用だ?お前達・・・」
「何だか楽しそうなので~」
「すこしぐらい春を分けて頂けないかしら・・・と・・・」
「すまん、急いでいるので、後にしてくれ」
無視して振り向こうとした妖夢、
だが
唐突に二人は弾の壁を放ち、すんでの所で剣の一薙ぎ
弾の壁の一部が消え、自分だけでなく背後の幽々子にも弾は来ない。
「何のつもりだ?」
「やっぱり~、お腹が空いていると~」
「苛々してくるのよ・・・ね」
もはや向こうは臨戦態勢のようだった。
仕方ない、と妖夢も剣を構え直す。
「幽々子様!行きます・・・よ・・・?」
背後の幽々子はゆっくりと立ち上がった。
それだけで妖夢の第六感が警鐘を鳴らした。
何かがヤバイ
何か解らないがヤバイ
逃げろ、と
「行きますよ~、リリーと」
「リリィの」
「「弾幕二倍のリリーアピール!!」」
弾、弾、弾が空間を埋め尽くし、怒濤の波となって幽々子に迫る。
妖夢は遠方に避難し、今から幽々子の元に駆け付けるには間に合わない。
だが全く脅える素振りも戸惑うこともなく、一つの能力を使った。
クラッシュ符「ギャストリドリーム」
「ギャストリフォオオオオオオオオオオ!!!!!!」
奇怪な声と共に死蝶が周囲の命を食い荒らしてゆく。
それは弾を喰らい、妖精を喰らい、紅魔の館をも喰らっていった。
「きゃーーーーー・・・」
「キャアアアアアァァ・・・」
春の妖精は星になった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
館内、その中心部にある主人の部屋で従者と共に午後の紅茶をたしなむ紅魔がいた。
「ん・・・美味しいわ」
「有り難うございます」
「・・・貴方の血が混じっているわね、すこし背徳的な味だわ」
「すみません、造っている最中に興奮で鼻血が・・・」
「しょっぱいのはそれか、入れ直せ、お湯の代わりにお前の血で」
それでもカップに入っている分は飲み干すレミリア、カップを机の上に置くとそろそろ傾き始めた斜光に目をやる。
「ああ・・・早く沈まないかしら、この逢魔が時が一番恨めしいわ」
「そう急かなくても、あの巫女は何処へも行きませんよ・・・」
「あら、妬いてるの?」
「・・・」
頬を僅かに膨らませて黙り込む咲夜
レミリアはクスリと笑って唐突に咲夜の身体を自分の膝の上に横たえた。
このまま立ち上がればお姫様抱っことなる態勢だ。
「お・・・お嬢様?」
「最近貴方とはご無沙汰だったからね、今夜は丁度十六夜・・・ひさしぶりに貴女と・・・」
「(ああ・・・胸キュン最高オオオオオオオオオ!!!!!!!)」
主人酔ってる、従者は最高潮、そんな桃色超特急に
「フォオオオオオオオオオオオオ!!!」」
邪魔が入った。
窓ガラスは外側に向かって吹き飛び、家具や調度品は地震が起こったかの様に倒れ、壁に亀裂が入る。
だがそれも長くは続かず、治まった。
幸運なのは主人の部屋が崩壊しなかった事と腕の中にいるメイドに怪我がなかったことだろうか。
「今の声は・・・アノ幽霊ね・・・」
「・・・」
腕を組む主人、その掴んだ二の腕からは血が滴り、血管が浮き出る。
「ぬううううううううん!!!!!」
べきぼきばきぺき
組んだ腕全体が嫌な音を立て幾重にもへし折れる。
すぐに治ったが。
「お嬢様!!!今のは・・・今のは何ですか!!??」
扉の向こうから門番の声が聞こえてくる。
上から来た敵に対応しろとは言っていない、うん、まあ、無罪だ。
「咲夜・・・私が言いたい事、解ってるわね?」
既に従者は主人の腕の中より離れ、臨戦態勢は万全だ。
「コー、ホー・・・コー、ホー・・・」
うむ、若き月時計は暗黒面に落ちている。
今の咲夜はキング○ドラよりも強いだろう。
「美鈴、パチェに修繕を依頼して、それから館内の清掃も、咲夜は少し出かけるから貴女がメイド達を率いて・・・ね」
「サー、イエッサ!!」
門番の足音が遠ざかる。
「さあ、咲夜、行きなさい」
「ワカッテマス、我ラノ蜜月ヲ邪魔スル不届き者ヲブッ殺セ・・・DEATHね?」
「違うわ咲夜、『ぶっ殺す!』と思った時はもうそいつを殺している時よ」
「解りました・・・」
「当然、成功したらご褒美、失敗したらお仕置きよ」
「お仕置き・・・オオオオオオオオオオ!!!!オシオキイイイイイイイイ!!!!」
何で失敗する方から考えるのかしら・・・?
「行って参ります!!」
そこから音も立てずに咲夜が消えた。
あの調子なら・・・(運命覗見)やっぱ駄目か
「さて、霊夢の所行こ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
屋上は完膚無きまでに破壊され、惨憺たる有様の下階の廊下が見える。
「あ~すっきり、妖夢~?」
「こ・・・ここです・・・」
遠方からふらふらと元気無さげに飛んでくる半身妖夢。
「大丈夫?」
「えぇ、私も幽々子様も問題ないようですが・・・」
階下より獣のような咆吼が聞こえてくる。
「今の犬は狗神と化しています」
「じゃあ逃げましょうか・・・面倒な事になっているみたいだし」
「何処へですか・・・?湖には隠れる場所なんか・・・」
と、そこへ頃合いを見計らったかの様に、飛んでくる。
カリスマ扇
「決まってるじゃない」
扇に跨るという奇妙な図になりながら幽々子は上を指さした。
「隠れるのなら、雲の中よ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「此処カアアアアアアアアアアア!!!!!???」
メイド長が屋上の扉を蹴り破る、が、そこには破壊の残滓と瓦礫しか残されていなかった。
つまり
逃げられた。
「ぬおおおおおおおおおおおお!!!!!畜生畜生畜生畜生ちっっくしょおおおおおおおおおお!!!!」
なお、この日の夜、館の何処より
メイド長の絶叫、艶声の入り交じった不思議な叫びが聞こえてきたのはまた別の話・・・
stage 3 天上クラウズ
チルノ=ミスターフロスティ?でリリーコンビがロロロとラララですか・・・
とりあえず、紅魔館の皆さん及び湖の妖精さんは流れ爆風ご愁傷様
ボスが弱すぎて…まあ、ゆゆ様強いからいいか。
確かに、ロロロとラララはクラッシュ一撃で倒せますね。
クラッシュといえば、最近スパロボの影響でメイオウ攻撃に見えます。
…でも、ゆゆ様が木原マサキ様みたいになるのは怖いですね。
そして、咲夜さん、何か哀れ(ぉ