GOING　FOR THE FOUR

多少キャラが壊れております。
また、この作品は特定の年代の方を馬鹿にするものではございません。
（アラフォー＝４０歳前後の女性を指す言葉、女性誌などで目にすることが出来る）






　情報が錯綜していた。
　ある者曰く「紫が発狂した」
　ある者曰く「紫かどうかは分からない」


　不安に駆られた妖怪達が後から後から神社に到着した。

「霊夢、どういう事なんだ」

「紫が狂ったら誰が、幻想郷は、どうなるんだ」


「一体、何が起きているんだ」

霊夢は当初、参拝客かと思って喜んだが全く違った。

「落ち着いて。現在魔理沙が情報の確認に当たっているわ」

「どこが出所なんだ」

「だから、それが分からないの」

　その時、妖夢が手を挙げた

「私は非常事態との報告を紅魔館から受けて、永遠亭の協力のもと各方面に呼びかけました」

　妖怪達は耳を傾け、発言権が咲夜に移った。

「私がこの騒動に気づいたのは三刻ほど前です。湖上の妖精達が騒いでいたので調査に乗り出したところ、何か大変なことが起きているのではないかと感じ紅魔館内に注意を呼びかけました。白玉楼に伝わった経緯については分かりません」

　こうなると一番情報源に近いのは、この場にいる限りではチルノである。
一同は失望した。

「えっとね、うんとね、朝、橙ちゃんと遊んでいたらね、うーん何だっけなあ。とにかく大変だって」

「そうだ、あの猫と狐はどうした」

「あいつら、ここに来てないぞ。何か知っているに違いない」

　再び、境内が騒然とした。

「こうしてはいられないわ、私だけでも」

　何人かがマヨヒガに向かおうとしたその時、魔理沙が文を連れて神社に飛び込んできた。
彼女らは人混みの中をかき分けて、息を切らしながら霊夢に新聞を差し出した。

「これが情報源ね、一体何だったの？」

「上手く私達の口からは説明できません。すみません、私の新聞がこのような騒動を起こしまして」

「まあ一度読んでみてくれよ」

　霊夢は魔理沙に勧められるまま問題の記事を読み始めた。


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今、幻想郷はアラフォーブーム。

　みなさんアラフォーをご存知でしょうか。アラフォーというのは「Around Four」の略語で
年齢が四桁前後の女性を指す言葉なんだそうです。
　現在、幻想郷ではこのアラフォーがとってもブーム。
女性の間で頻繁に使われる言葉の一つになっています。
　そこで、記者は実際にアラフォー美人に話しを伺ってみました。

　「この年代の女性は「綺麗なお姉さん」ってイメージが強いとおもうんですけど。
そうじゃなくってやっぱり一人の女の子として見てもらいたいですよね。
　食事や買い物なんかの時にも気を遣われ過ぎるとちょっとNGかなって（笑）
　まだまだアラフォー世代は大人になりきれない幼さ、みたいなものも持ってるんですよ。
若い男の子にも同年代として扱ってもらわないと。それも意識的にじゃなくて、こう、ナチュラルな感じに
　アラフォーの人たちって素直だから注文も多いんですけど、みんなびっくりするくらい魅力的なんですよ」

　笑いながら答えてくれたのはY・Yさん（マヨヒガ在住）。

　どうでしょう。若い男性の皆さん、勇気を出してアラフォーの魅力に触れてみませんか？

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「すみません、他に記事が埋まらなかったんです」

　文は柄にもなくすみません、すみませんと頭を下げた。

「おい、結局何だったんだ」

「真相は分かったんですか」

　霊夢は苛立つ妖怪達に向かって一礼すると、声を張り上げた。

「ご安心ください、いつも通りコメディでした」

プチでは初めまして。
yuzです。
プチでない方と合わせると紫が害を被るSSが続いてしまいましたが、嫌いなわけではありません。好きです。
あと、年上も好きです。