Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

さかいのかたち

2008/07/26 12:32:26
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1
「熱い。」
「落ち着いて蓮子、字が違うわ。」
とはいえ一理ある。
冷房の効いた学内を出て街に繰り出そうとした矢先に、この気温である。
アスファルトすら溶けている。逃げ水とかではない。
「とりあえず近場の涼しいところに避難しましょう…。」
異議なし。
靴の裏をべたべたさせながら、無言で歩く。
これって後で落ちるのかしらー、とか考えつつ、無気力に前へ進む。
熱い。確かに熱い。
全身から汗が噴き出している感覚がする。
蓮子の黒い帽子は日射避けとして有効なのか、蒸し風呂状態で最悪なのか。
そんなことを考えながら、足は自然に最寄りの喫茶店へ。


ドアを開けるなり、涼しい風が私達に吹きつける。
少しでも冷気を逃すまいと、素早く店内に入り、ドアを閉め、
「――――」
「――――」
言葉にできない。
「あー涼しい」とか「死ぬかと思った」といった定型文すら無駄である。
強いて言うならば「ほあぁ」と言った感じの蓮子の恍惚とした表情が全てを物語っている。
たぶん私もそんな感じだろう。
たっぷり1分ほど入り口で過ごした後、適当なテーブルに着く。
店員さんがメニューとお冷やを持ってきてくれた。
とりあえず、
「「お冷やのお代わりお願いします。」」
と、一気に飲み干した空のグラスを差し出した。


「ところでメリー、境界ってどんな形をしてるの?」
一息ついたところで蓮子が訊ねてきた。
「形?」
少し珍しいタイプの質問に、思わず質問で返す。
大体、境界と言えば気になるのはその向こうにあるものについてだからだ。
「そう。形。丸とか四角とか、スティッキー・フィンガーズのジッパーみたいなのとか。」
「最後のそれは例えとして一般的でない気がするわ…。」
閉じろジッパー。
「まあとりあえず。メリーにはどんな風に見えているの?」
「そうねえ…。」
少し考える。境界と言っても一概に言えた物ではない。
「境界にもいろんな種類があるわ。目的、場所、他にも様々な要因によって形は違ってくるの。」
「ふうん?初耳ね。」
「言ってないからね。」
訊かれてないし。
「境界に目的なんてあるの?」
「そうね、例えば私以外には見えていないというのが目的の一つかしら。」
ちょっと謎かけ形式で答えてみる。
しかし、この手の会話に慣れている蓮子はすぐに正解にたどり着いてくれた。
「…ああ、つまり見られて困る物があるわけね?」
「そう言うこと。他には区別を付けやすくするため、とかいうのもあるわね。
 つまりは線引きよ。羊と馬がいる囲いの絵に線を引いてそれぞれを分ける。
 線を壁と定義するなら羊や馬からはお互いが見えないわ。
 ただ囲いの外にいる存在からは、その囲いに羊と馬が居て、それが分けられていることも認識出来る。」
「境界のこちら側と向こう側を同時に観測する存在ねえ…。」
蓮子相手に少し迂闊すぎたか。
その存在についてはあまり考えないようにしてきたが、蓮子には感づかれてしまったらしい。
「…まあいいわ。それより、形よ形!」
気になるのはその一点だけらしい。楽でありがたい。
「二次元的な囲いの絵に線を引けばそれは壁。三次元目の存在よ。
 ならば四次元空間であるここに境界を追加するならばそれはどのように見えるのか?」
「うーん例えば、そうねえ…。そこっ!」
「!?」
びしりと指さす。そこには。


<!-- 汗でブラが透けてるれんこちゃんうふふ -->


「何もないわよ…?」
当然である。それが見えるのは私だけだ。
ていうか見えてたら危なかった。冷や汗が。
誰だこんなもん隠したやつ。
「…うん。まあそう言う事ね。世の中見えない方が良いこともあるわ。」
「何よそれー!?イラストでもいいから教えなさいよー!」
多分無駄だろう。書き終えた瞬間に蓮子にはそれが認識出来なくなるのだ。
「きえー!教えろー!!」
とりあえずこの暴れる相棒をどうしようかなーと考えながら、砂糖多めのアイスコーヒーをまた一口。
//ひっふー!樽です。
<!--普通のタグで投稿したら表示されなくなっちゃったので、!マークが大文字です。-->
/* とりあえずれんこあいしてるー! */
#あ、あと今回の意味がわからなかった人はHTMLのコメントアウトについて調べてみて下さい。
実験結果がちょっと面白かったので今度はソース読んで倍楽しめるお話とかも面白そうかも。
コメント



1.喚く狂人削除
れんこちゃんうふふと言わざるをえない
2.名前が無い程度の能力削除
熱い、もっとやってくれ。