Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

レミリアのカリスマ観察日記

2008/07/09 02:51:42
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 我が名はレミリア・スカーレット!
 誇り高きスカーレット家の主にして
 紅魔館の主なり!
 我が館を討ち取りに来る愚か者には
 我と、我が家族が御相手しようぞ!


 うん!これでカリスマ分はばっちりね♪
 本当は『レミリアだよ?』って書きたかったけど我慢我慢…
 この前、フランが美鈴に日記帳を貰って
 書いていたのがうらやましかったから、私も美鈴に貰いに行って来た

 …仕方ないもん…私も書きたかったから…
 まあ、深夜に美鈴の部屋にもぐりこんでこっそりと起そうとしたら
 抱き枕にされたのは嬉しいハプニングだったけど…


 次の日に、美鈴が日記帳を用意してくれたんだけど
 …困ったわ…何を書こうかしら? 
 …私の一日を書いてもいいけど、それではつまらないし
 咲夜の胸の記録をとっても、あんまり面白くない…
 あ!でも、この前ブラが大きくなったのは確認したわ
 
 …いけない、話がそれちゃった
 まあ、あたしがそう言うと、美鈴が何かの苗を持ってきてくれたのよ
 そして、私にこう伝えてきたの
「この苗は、カリスマがある者にしか育てられず、そしてその実はカリスマがある者にしか食べられません」
 
 ……来たわ…つまりカリスマがある者、私に育てられる為の苗ってわけね!?

「ただし!最後まで育て、そしてその実を食べることができなければ
 一生『へタレミリア!』と呼ばれ続けることになります」

 な、なんて恐ろしいの…だ、だが我がカリスマはけして負けない!
 良いでしょう!私の全てのカリスマを持ってして、その苗を育ててみせる


 というわけで、今日からこの日記帳は、カリスマを育てる日記に決まったわ


 一日目…

 まだ、苗を地面に植えたばかり…
 紅魔館の中で、一番日光が当たるのは
 門番隊の宿舎の隣
 美鈴が細かい事を手伝ってくれるといっていたが
 私も自身も苗を植えるために地面を掘る事にした
 …全てを人任せにして明日食う飯はうめえかい?
 否!美味しいはずが無い、我がカリスマはそんな人任せの物ではない!

 無事に植える…そして、育てる為には肥料が必要との事
 地面に肥料を混ぜて、かき混ぜる
「めーりん!こんなものでいい?」
「はい、後は水をやってください」
 水を撒いて、今日は終了


 二日目…

 しばらくの間は、地道に水をやり続けるだけらしい…つまらない、日記をかけない…


 三日目…

 大変!水をやりに行こうとしたら、虫が居た
 おのれ!我がカリスマにたかる虫が!

「め、めーりーん!む、虫~!」
「はいはい…」

 …結局めーりんに排除してもらう
 ああ、彼女はなんて立派な門番なのだろう…
 私は、今までこれほど彼女が頼もしく思えた事は…
 ついぞ最近なかった… 

 今日も水をやる…大きくなれよ?


 四日目…

 また、私のカリスマに虫が…
 今度は負けない!我が力で虫達を蹴散らしてくれる!
 怯えろ!竦め!…自分の性能を生かせぬまま死んで行くがいい!
 
「きゃ、きゃ~!?こっちに飛んできた!」

 結局美鈴に助けてもらう…

 五日目…

 …また虫が増えている…
 ふ、ふふ…初めてですよ?私をここまで怒らせたのは…
 絶対に許さんぞ!このアブラムシどもめ!一匹一匹残らず
 スピア・ザ・グングニルの餌食にしてくれる!

「スピア・ザ・グング…」
「お、お嬢様ストップ!ストップです!」

 美鈴に止められて、説教をされた…
 確かに、あのままだと私のカリスマまで吹っ飛ばしてしまう…反省…

 でも、毎回虫に襲われたら、いかに我がカリスマといえど…
 虫?
 あ、いい事考えた…

 六日目…

「…というわけで、虫をよらないようにして欲しいの」
 フランと遊んでいた四人の一人、リグルを強襲
 誰にも見つからないように段ボール箱にいれてから
 私のカリスマのところまで運ぶと、虫が寄らないようにする事をお願いする
「わかった…」
 ある程度渋々ながら、分かってくれた模様
 ちょっとの間、リグルがあたりに話しかけると
 私のカリスマから虫たちの姿が消えた
「うん、これだけいい苗なら、虫達が寄ってくるのも分かるよ」
 ナルホド!それなら仕方の無い事かもしれない
 リグルの言葉に感謝する事にする

 今日も水やり…頑張って大きくなれよ?



 十日目…

 しばらくの間、水をやっていたおかげでかなりカリスマが大きくなった
 私ったら最強ね♪
 今度は、暑さにやられないようするために
 敷き藁を地面に置くらしい…
 直射日光に弱いのは、私譲りなようだ
 だって、吸血鬼だもん…
 
 傘を差しながらの水やりも結構慣れてきた
 
  
 十四日目…

 おお!遂に…遂に我がカリスマに実が!
 小さいけど、初めて実ができた
 レミ、リア、ウー♪
 嬉しいから少し小躍りしちゃったわ
 
 そして水をやる…頑張って大きくなってくれることを信じて




 十五日目…

 悲しい事件が起こった…朝にカリスマを見に行くと
 何者かによって、その実が…
 おのれ!誰の陰謀だ!?永遠亭か!?
 冥界か!?それとも隙間か?
 いやいや!もしかしたら妖怪の山かもしれない!
 戦線布告?ならばいいだろう!
 相手をしてくれる!
 
 だが、犯人は意外な所に居た…
 信じていた者に…私は裏切られたのだ…
「あ、お嬢様、実の部分切っておきましたよ?」
「めーりん!?はかったのね!」

 後から聞いたのだが、この苗の一番初めにできた実は
 小さいうちに切ってしまうほうが良いらしい

 …さよなら…私の始めてのカリスマ(涙の跡)



 二十日目…

 悲しみを乗り越えて、水をやりに行く
 一番初めのカリスマは悲しい事になってしまったが
 第二、第三のカリスマがこの場にできてきた
 今度は…今度は絶対にお前達を死なせてなるものか!
 
「私が…絶対に護ってみせる」

 胸にそう誓った

「めーりん!お願いね」
「はい!命に代えましても!」



 二十四日目…


 今日も今日とて水やり…
 あたりを見回したら、紅魔館の色を吸い取ったかのように赤い実がなっていた
 大きくなったものだ…美鈴曰く
「もうそろそろ収穫できるみたいですね」らしい…

 その日まで、私はこの子達に水をやり続ける
 無事に育って頂戴… 
 

 二十五日目…

 今日は少し寝坊…急いで水をやりに行こうとしたとき
(ずどーん!)
 とんでも無い振動と共に、屋敷が揺れた
 久しぶりに魔理沙がやってきたみたいだ

 困ったものだと、不意に外をみてみると
 な、なんという事だ!
 門番隊の宿舎が…マスタースパークによって破壊されているでは無いか
 あ、あそこには!私のカリスマが!
 
 急いで現場に駆けつける
 …だが、現場はほぼ瓦礫の山に…
 思わず膝を地面につける…
 私の…私の育ててきた…カリスマ…

「さくっと借りていくぜ!」
「もってかないで~」
 そんな時、私の背後から声が聞こえてきた
 
 …私の…私の育ててきた…娘達を踏みにじった者の声が!
「魔理沙!」
「う、うわっ!?」
 
 表から出ようとした魔理沙を、全力で掴みかかり
 屋敷の中に叩き込む

 最早カリスマ等、どうでも良い
「私は貴方を絶対に許さない!」
 これは、収穫されずに消えていった我が娘達の…
「弔い合戦だ!」

 驚いている魔理沙に、問答無用のスピア・ザ・グングニルを投げつける
 私は戦いながら、目から汗を流した
 気が付けば、魔理沙は地面に倒れて気絶していた
 
 止めを刺そうと思えば刺せる…そんな状態で槍を構えた
 だが、それを振り下ろす気にはなれなかった…
 このまま、魔理沙に止めを刺せば
「…私も同じになってしまう」

 結局、私は敵である魔理沙を、咲夜に任せ
 勝ったことを報告する為に、カリスマ(娘)の元に向かった


 瓦礫になった門番隊の宿舎の隣…
 娘達が育っていた場所の前に私は立っていた 
「…終わったわ…」
 私がそう言うと同時に…
(ガバッ!)
「ぷっは~死ぬかと思いましたよ」
 その地面からボロボロになった美鈴が姿を現した
 驚いている私の前で、美鈴が笑いながら答えた

「お嬢様、他の野菜と門は駄目でしたけど、お嬢様の苗は護りましたよ!」
 そう言って、美鈴が指差した先には
 地面に倒れてはいるが、まだ生きている実の姿が
 
 良かった…本当に…(涙の跡)




 三十日目…

 無事に生き残った実を、無事に収穫
 そして、初めて気が付いた
「良く見たら、私の嫌いなピーマンじゃない!」
「ちょっと違いますよ?これはパプリカって言うんです」
 
 育てていたカリスマが、嫌いな食べ物である、ピーマンだったとは

「お嬢様料理ができました」
 その日の夜、咲夜が持って来た料理は
「ピーマンの肉詰めです」
 それを筆頭にして、大量のピーマン料理
 前の私なら、駄々をこねて逃げていただろう
 だが、不思議とそのような事は出来なかった

 これは、全て私が育ててきた娘… 
 娘を嫌がる母親など…何処に居ようか?
 私は無言のまま、ピーマンの肉詰めを口元まで運ぶ
 そして…遂に口にのなかに…

「あ、美味しい…」


 こうして、私はピーマンを克服することに成功した…
 そして、この日記帳も終わりを迎えた…


「お嬢様、今度はこの苗を育ててみませんか?」
「いいわね、面白そうだわ」

 今度は、咲夜と一緒に苗を育てる予定だ
 

 追記

 ついでに日光も克服してしまった 
 今度出来上がった野菜は、霊夢にも食べてもらおう
ピーマンを克服したレミリア…それを脅威に思う者も出てきた
 紫「ば、馬鹿な!?レミリアがピーマンを克服!?」
輝夜「ありえない!?嫌いな物を克服するなんて…」
 
藍・永琳「二人とも、キッチリと食べてもらいますからね!?」
紫・輝夜「いや~!ピーマン嫌い!」
 


 どうも、脇役です
 フランのめーりん観察日記の続きで 
 最近、カリスマの低下が激しいレミリアお嬢様のカリスマを
 頑張ってあげてみようと書いてみた
 
 後悔はしていないが、苦情はカンベンな?それではまたノシ
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
不覚にも目から汗が流れました。
めーレミGJ!
2.欠片の屑削除
いやもうww
お見事としかwww
3.名前が無い程度の能力削除
どんだけピーマン嫌いなんだ幻想郷。
ピーマンだけで制圧できそうだ
4.名前が無い程度の能力削除
……( ゚Д゚)

どうみてもカリスマ0です。 あと日光克服はやりすぎだと思った。
5.名前が無い程度の能力削除
何というカリスマ
毎日の水遣りと嫌いな食べ物を克服するという、二つの困難なる偉業を成し遂げるとは!

二冊目は『レミリアだよ?』でよろしく
6.名前が無い程度の能力削除
これ夏休みの宿題だろww
7.名前が無い程度の能力削除
すばらしい、ガチで。
8.名前が無い程度の能力削除
自分で育てた野菜は美味しいですよね
9.名乗ることができない程度の能力削除
上がっているようで上がっていないカリスマwwwていうか夏休みの自叙伝吹いたwww

それはそうと自家菜園いいよなぁ……
10.名前が無い程度の能力削除
日光<ピーマンとか……

次はしいたけの番ですか?
11.名前が無い程度の能力削除
日光を克服した・・・だと・・・?
レミリアのアーカード化も近いな!

次はニンニクを作るんですね、わかります
12.てるる削除
魔理沙空気読めよw
そして紫と輝夜吹いたw

もうお見事ですねw


>次は椎茸の番?
椎茸は苗から出来ませんよ。
寧ろ次はナスとかブロッコリーでは?
トマトは平気でしょうし
13.名前が無い程度の能力削除
不覚にも涙が。・゚・(つД`)・゚・。

お嬢様輝いておられます。
14.名前が無い程度の能力削除
カリスマ?なにこれ、おいしいよ。
てか弱点すら克服させる農作業Sugeeee。
15.名前が無い程度の能力削除
パプリカがカリスマ…?
あっ、キッ○ンスタ○アム!
16.時空や空間を翔る程度の能力削除
なんだろ・・・カリスマと偽った農作業ww

でもね、1つ判った事、
お嬢様は大切なことを学びました。
17.名前が無い程度の能力削除
あれですな、紫や輝夜のみならず、てんことか、また案外えーき様とかもピーマン嫌いかもw

というかお嬢様、それはカリスマじゃありません、かりちゅまです。
18.名無し妖怪削除
れみりあはたべもののたいせつさがわかった!
19.名前が無い程度の能力削除
良い子になる為の情操教育www
20.名前が無い程度の能力削除
やっぱり美鈴は良いお母さんだな
21.イスピン削除
みんな突っ込まないから俺が言うぜ、咲夜さんのブラがサイズが大きくなったってことはパッドじゃなかったn(ピチュ-ン)
22.名前が無い程度の能力削除
にっこり微笑む農家りんが脳内にフラッシュバックした。
23.名前が無い程度の能力削除
農業って偉大ですね。農香りんのカリスマがあがりました。
24.名前が無い程度の能力削除
美鈴は良い娘だ。そして良い門番だ!
25.名前が無い程度の能力削除
カリスマありすぎwwwwwwww
26.回転魔削除
このレミリアはうー☆ではないウー☆だ(カリスマ的な意味で)
27.名前が無い程度の能力削除
ぐやは兎も角、紫は好きそうだなと思ったり。
諏訪子、天子は好き嫌い凄そう(偏見)
28.名前が無い程度の能力削除
日光の克服!?
緋想天で外に出回ることが出来るじゃないか!!(雨さえなければ)
29.名前が無い程度の能力削除
次はセロリかな?

苦いのイヤーッ!!
30.ガナー削除
>レミ、リア、ウー♪
>嬉しいから少し小躍りしちゃったわ

カリスマ急下降(笑)
31.名前が無い程度の能力削除
カリスマの実って何のことかと思ったら…。
やられた!
ピーマンを克服できたおぜうさまは素晴らしい!