Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

雨雲を晴らす天の川

2008/07/07 23:30:36
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「う~ん」
 紅魔館の門番である美鈴は心を痛めていた
 それは、今日が雨だからだ

「どうにかして、あの雲を退けないと」
 冥界の庭師である、魂魄妖夢は悩んでいた
 それは、今日が雨だからだ

「永遠亭の皆も悲しそうにしているんです」
 永遠亭の月兎である、鈴仙・優曇華院・因幡も考えていた
 年に一度のこの行事が駄目になりそうだからだ

「このままでは、橙と一緒に作った七夕飾りが無駄になってしまう」
 マヨヒガの九尾狐である、八雲藍も何とかしようと考えていた
 自分の式と、主が悲しい顔をしないように


「「「「今夜の七夕を、なんとしても成功させる」」」」


 事の発端は簡単、ほぼ恒例となっている
 博麗神社で行なわれる、七夕の飾りつけ
 妖怪だろうが妖精だろうが、皆楽しんで騒げる日の一つである。
 それは、六ボスだろうが、中ボスだろうが関係の無い楽しみのひとつである。
 だが、そんな日なのに、天気は曇り
 場合によっては雨が降ってきそうな天気であった。


「このままでは、妹様とお嬢様が昨日あんなに楽しそうに
 準備していたのが無駄になってしまう」
 美鈴は、紅魔館の主とその妹
 そして、表情には出さないが鼻歌を歌いながら短冊を書いていたメイド長
 白黒と人形遣いと一緒に願い事を書いていた、図書館長とその司書の事を思い浮かべる。
 
「幽々子様が、落胆されるのを見過ごすわけにはいけません」
 妖夢は、楽しい事と食べるのが大好きな。優しい自分の主の事を飾りつけをするための
 短冊等を自分と一緒に作っていた主の顔を思い浮かべた。

「師匠と輝夜様、それとてゐ達も楽しみにしているんです」
 永遠亭の者にとって、このような行事はとても大切であり、年に一度の行事、それは毎年盛大に行なう。
 普段は部屋に篭っている事も多い輝夜や、研究室や病人の治療等で忙しい永琳も
 この日ばかりは、兎達と一緒に短冊を作る。
 鈴仙も、輝夜と永琳、そしててゐも一緒に楽しみにしている日
 
「橙も…紫様も…この日を毎年楽しみにして居られるのだ」
 八雲藍にとって娘のような存在である、式の橙は沢山の短冊に願い事を書いていた。
 それを竹につけると、喜んでいた事を思い浮かべる
 そして、自分の主である八雲紫…胡散臭いといわれる主だが、
 このような行事は実はとても嬉しそうに参加をする
 皆が集まり騒ぐ…その中に自分が入れるのがとても嬉しいのだ。


 だが、その七夕祭が、雨で中止になる
 自分の大切な者の為に、それだけは何とか阻止しなければと
 何とかできないかと思った四人がこの場に集まったのだ。

 四人は、お互いが七夕の為に、あの雨雲を何とかしようと考え込み
 そして、遂に一つの作戦が思い浮かんだ。

「我々四人の力を合わせれば!」
 美鈴が力強く話しかける
「はい!あの雨雲の一つや二つ!」
 妖夢が覚悟を決めて答える
「消し飛ばす事ができるはずです!」
 鈴仙がやるべき事を頭に浮かべる
「時間がない!急いで準備をしよう」
 藍が作戦の為の場所を考える




 
 そして、四人は大急ぎで妖怪の山の頂に向かった。
 この場所が選ばれた理由は
 第一に空に近い事…雲を何とかするには高いほうが良いのである
 第二にこの場所には、大地の力が流れる気脈が走っている事だった

「さあ、時間が無いぞ!」
 八雲藍が皆に話しかけると同時に、皆が所定の位置に着く。

 妖夢が一番前で、白楼剣と楼観剣を真っ直ぐに構え
 その妖夢の肩を後ろから鈴仙が掴み、鈴仙の背後に美鈴が構えて
 その背後に藍が準備をしていた。
 
「いきます!目標は大きな雨雲!」 
 美鈴がそう伝えると、皆が集中し始める

「エネルギーライン…全直結!」
 美鈴が地面に走っている気脈を操り全てを自分の体に集める
「足場の固定…完了!」
 そして、転倒を避けるために地面に足を突き刺す

「発射位置の調節……」
 鈴仙が、雨雲の中心を正確に見つめる

「発射角度の調節!」
 妖夢が、剣尖をその中心に向けて微妙な角度調節をする 

「エネルギー…正常還元中…」
 藍が美鈴の体から流れる気脈の流れを
 全て打ち出すための力に書き換える
「尻尾…回転開始…」
 雨雲を消す為のエネルギーをさらに増幅する為に、藍の九本の尻尾を回転させる

 
 四人が雨雲を消す為に力をあわせる
 そして、撃てる事を藍が確認すると藍が叫んだ
「撃てます!」

『願符』「雨雲を晴らす天の川(Lunatic)」


 藍の掛け声と共に、今まさに雨を降らせようとしていた雨雲に対して
 ファイナルマスタースパーク以上の極太レーザーが放たれた。
 
 七夕を望んでいる者のため
 四人の願いを乗せた一撃は綺麗な光を放ちながら
 雨雲に向かって一直線に伸びていき
 その光は雨雲に直撃し、その雨雲を綺麗に消し去った。 

 四人がそれを見届けてガッツポーズを取る

 そしてその光は、まるで天の川のように天に向かって行き
(がっすん!)
「「「「あっ!?」」」」
 博霊大結界に穴を開けてしまった……



 こうして、七夕祭は無事に行なう事はできるようになったのだが…

「さ、きりきり働いてもらいましょうか?」
「「「「…はい(涙)」」」」

 四人は博霊大結界を壊したバツとして
 当分の間、霊夢にこき使われる事になったとさ
 脇役です
 七夕に間に合った!良かった!
 あと、ベクターキャノン打てて楽しかった!
 巨大なレーザーは天の川にたとえれると思うんだ僕は…
 まあ、それだけです、ではまたノシ

(天まで届け極太レーザー)
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
がっすんw
2.欠片の屑削除
漢らしい!!
3.ティファーリア削除
うーん、流れとしては面白いんですけど・・・

「、」はあるのに「。」がなかったり。所々ですが、改行が「?」って思える部分で入るので読みづらいです。
ここの掲載スペースは結構、横にも広かったりするので、思い切ってつなげてしまってみては?

撃てます>そのすぐ上の文章で「打てます」と書いてあるので、どちらかに統一してみては?
4.名前が無い程度の能力削除
ちょっとヘリで突撃してくる。
5.ヘルシア削除
神奈子「………」