あらすじ
上海アリス幻樂団 ふたたび
今日のお空はほんのり白くて
雲のかかった薄曇り
「おっかあ、これじゃあ天の川が見えないだよ」
「なーんも心配することないだよ。今夜は年に一度の七夕だでな」
「パチュリーさま、準備できました」
「ん。本番もよろしくね、こぁ」
「あーあー、きゅっとしてどーんしてあげられればいいのに……」
「もう少し加減を覚えたらにしましょうね、フラン」
「はーい、お姉様」
「留守番はお願いね、美鈴」
「はい。咲夜さんもお嬢様たちもお気をつけていってらっしゃい!」
ところの最初は紅魔館。
パチェとみんなで一緒に作った。
自信の一品、晴れ薬。
さてさてきちんと効くかしら?
それは見ての、お楽しみ。
「貴女に雲が斬れれば良いのだけれど」
「申し訳ありません幽々子様………かくなる上は私の命に代えましても剣訣に至って天地を全て斬り裂いてご覧に―――」
「うんごめんなさい幽々子言い過ぎたわ落ち着いてね落ち着いてね妖夢?」
ところのにばんめ白玉楼。
真面目な妖夢の決死の覚悟に。
ちょっと慌てる幽々子様。
そんな二人をほっこり見守り。
八雲さんちは「ふふふ」と笑顔。
「しかし、私たちは動かずともよいのですか、紫様?」
「私と藍様に仰ってくださったら、くるくる~って回って雲をばーって!」
「ふふ、いいのよ、藍、橙。たまには他のお手並みを拝見しましょ」
「ふ~、お、終わったあ」
「お疲れ様です、姫様」
「すぐに波長で疲れを和らげますね」
「さあ、アンタたち、今すぐ竹林に吊るしにかかるのよ!」
「ガッテンですウサ!」
ところのさんばん永遠亭。
姫の力をうーんと注いで、たくさん作ったてるてる坊主。
すぐによく効く不思議なお宝、てゐとイナバで吊るしてく。
お疲れ姫様癒して鈴仙。
にっこり永琳、ひざまくら。
「待て、妹紅、落ちつけ!」
「いやでも慧音、、私がひとっ飛びして雲の中でヴォルケイノすればこんな曇り空とか一発で」
「ふ、萃めるとか散らすのなら私の出番!」
「ふん! 鬼っ娘の出番じゃないわ! あたいが雲を凍らせれば一発よ!」
「みすちー、どっちが勝つと思う?」
「うーん、9:1で萃香じゃないかなあ」
「いや、ルーミアもみすちーも止めようよ!?」
『じゃあリグルが止める?』
「チルノ~、がんばれ~! 今日こそ1勝だよ!」
「リグルちゃん切り替え早いね……」
『大ちゃんこんばんわ~』
「こう、雲をこの緋想の剣でかき混ぜて散らしたりとか」
「ここは大人しく地上の方々のお手並みを拝見といきましょう、総領娘様」
「ええ~? つまんない~」
「まあまあ」
慧音や妹紅や萃香やチルノ。
ルーミア、みすちー、リグルに大ちゃん。
さらに衣玖さん天子さま。
「どう、神奈子?」
「十中八九晴れるわよ、諏訪子」
「手伝ったりしないの~?」
「神徳はみだりに示さないことにしたのよ。早苗、準備は出来た?」
「はい、ばっちりです!」
「どんぶらどんぶら」
「あ、雛さまだ」
「こんばんわにござる、雛さま」
「こんばんわ、にとりさん、椛さん。川辺から七夕ですか?」
「はいでござる」
「雛さまも川流れやめて一緒に見ない?」
「ではお言葉に甘えて。秋さんたちも来ればよいのに……」
「あー」
「まだお塞ぎでござるか……」
守矢一家に雛さまにとり。
椛も交えて、仰ぐ空。
年に一度の七夕祭り。
雲の向こうに天の川。
恋に恋する彦星様と。
恋する乙女の織姫様が。
年に一度の逢瀬を楽しむ。
年に一度の七夕祭り。
ところのさいごは一軒家。
三途の川のほとりにたたずむ。
仲良し夫婦の一軒家。
「あ、ほら、見てください映姫様」
「雲が晴れていきますね」
「アレは紅魔館の連中ですね」
「ええ。他にも一組、手伝ってるようですね」
「おや? どこですか?」
「永遠亭の方々ですね。射命丸さんの速報です」
「なるほど。しかし、ホントに」
「ふふ、ええ」
『なんとも乙女なおせっかい』
乙女囃子は年中無休。
恋に恋する幻想乙女。
年に一度の逢瀬の日なら。
叶えてあげなきゃそのデート。
「わー、おっかあ、天の川があんなにきれいに見えてるだよ!」
「言ったべ~。なーんも心配することありゃせん」
「うん!」
毎年毎年みんなで叶える。
恋の七夕天気予報。
去年も今年も来年も。
七夕予報は、きっと晴れ。
上海アリス幻樂団 ふたたび
今日のお空はほんのり白くて
雲のかかった薄曇り
「おっかあ、これじゃあ天の川が見えないだよ」
「なーんも心配することないだよ。今夜は年に一度の七夕だでな」
「パチュリーさま、準備できました」
「ん。本番もよろしくね、こぁ」
「あーあー、きゅっとしてどーんしてあげられればいいのに……」
「もう少し加減を覚えたらにしましょうね、フラン」
「はーい、お姉様」
「留守番はお願いね、美鈴」
「はい。咲夜さんもお嬢様たちもお気をつけていってらっしゃい!」
ところの最初は紅魔館。
パチェとみんなで一緒に作った。
自信の一品、晴れ薬。
さてさてきちんと効くかしら?
それは見ての、お楽しみ。
「貴女に雲が斬れれば良いのだけれど」
「申し訳ありません幽々子様………かくなる上は私の命に代えましても剣訣に至って天地を全て斬り裂いてご覧に―――」
「うんごめんなさい幽々子言い過ぎたわ落ち着いてね落ち着いてね妖夢?」
ところのにばんめ白玉楼。
真面目な妖夢の決死の覚悟に。
ちょっと慌てる幽々子様。
そんな二人をほっこり見守り。
八雲さんちは「ふふふ」と笑顔。
「しかし、私たちは動かずともよいのですか、紫様?」
「私と藍様に仰ってくださったら、くるくる~って回って雲をばーって!」
「ふふ、いいのよ、藍、橙。たまには他のお手並みを拝見しましょ」
「ふ~、お、終わったあ」
「お疲れ様です、姫様」
「すぐに波長で疲れを和らげますね」
「さあ、アンタたち、今すぐ竹林に吊るしにかかるのよ!」
「ガッテンですウサ!」
ところのさんばん永遠亭。
姫の力をうーんと注いで、たくさん作ったてるてる坊主。
すぐによく効く不思議なお宝、てゐとイナバで吊るしてく。
お疲れ姫様癒して鈴仙。
にっこり永琳、ひざまくら。
「待て、妹紅、落ちつけ!」
「いやでも慧音、、私がひとっ飛びして雲の中でヴォルケイノすればこんな曇り空とか一発で」
「ふ、萃めるとか散らすのなら私の出番!」
「ふん! 鬼っ娘の出番じゃないわ! あたいが雲を凍らせれば一発よ!」
「みすちー、どっちが勝つと思う?」
「うーん、9:1で萃香じゃないかなあ」
「いや、ルーミアもみすちーも止めようよ!?」
『じゃあリグルが止める?』
「チルノ~、がんばれ~! 今日こそ1勝だよ!」
「リグルちゃん切り替え早いね……」
『大ちゃんこんばんわ~』
「こう、雲をこの緋想の剣でかき混ぜて散らしたりとか」
「ここは大人しく地上の方々のお手並みを拝見といきましょう、総領娘様」
「ええ~? つまんない~」
「まあまあ」
慧音や妹紅や萃香やチルノ。
ルーミア、みすちー、リグルに大ちゃん。
さらに衣玖さん天子さま。
「どう、神奈子?」
「十中八九晴れるわよ、諏訪子」
「手伝ったりしないの~?」
「神徳はみだりに示さないことにしたのよ。早苗、準備は出来た?」
「はい、ばっちりです!」
「どんぶらどんぶら」
「あ、雛さまだ」
「こんばんわにござる、雛さま」
「こんばんわ、にとりさん、椛さん。川辺から七夕ですか?」
「はいでござる」
「雛さまも川流れやめて一緒に見ない?」
「ではお言葉に甘えて。秋さんたちも来ればよいのに……」
「あー」
「まだお塞ぎでござるか……」
守矢一家に雛さまにとり。
椛も交えて、仰ぐ空。
年に一度の七夕祭り。
雲の向こうに天の川。
恋に恋する彦星様と。
恋する乙女の織姫様が。
年に一度の逢瀬を楽しむ。
年に一度の七夕祭り。
ところのさいごは一軒家。
三途の川のほとりにたたずむ。
仲良し夫婦の一軒家。
「あ、ほら、見てください映姫様」
「雲が晴れていきますね」
「アレは紅魔館の連中ですね」
「ええ。他にも一組、手伝ってるようですね」
「おや? どこですか?」
「永遠亭の方々ですね。射命丸さんの速報です」
「なるほど。しかし、ホントに」
「ふふ、ええ」
『なんとも乙女なおせっかい』
乙女囃子は年中無休。
恋に恋する幻想乙女。
年に一度の逢瀬の日なら。
叶えてあげなきゃそのデート。
「わー、おっかあ、天の川があんなにきれいに見えてるだよ!」
「言ったべ~。なーんも心配することありゃせん」
「うん!」
毎年毎年みんなで叶える。
恋の七夕天気予報。
去年も今年も来年も。
七夕予報は、きっと晴れ。
でも今年は曇ってます・゚・(ノД`)・゚・ @神奈川
各家族のいろいろな思いにほろりとしました
しかし幽々子さまも落ち着いてw
実は織姫と彦星は、会う事が出来ない七夕以外の一年を、願い事をかなえて過ごしている。
七夕の時にお願いするのは、年に一度の逢瀬で気前が良くなっている時を狙っているのだと
あれ、なんか去年もどっかでこんなことを書いた気が……
京都は晴れてます|д・)ノ
読んだら心が晴れました。
妖夢も妹紅も天子も超直球実力行使未遂、だがそれがいい。
萃香と張り合うチルノ可愛いよチルノ
熊本は蒸し暑くも晴れますた。
どこもかしこもかわいいなぁもうw
東京も晴れてました。
私の住んでるとこじゃ、七夕は八月だぜ。
晴れちゃいないが俺の目にはしっかりデート中の織姫と彦星が見えるぜ
千葉はちと曇ってたな
そうか、昨日は七夕だったのか。空を見上げる事すら忘れてたぜ orz