Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

もけ 最終章

2008/07/01 11:26:42
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1
~もけ2~異世界本格バトル編
 
 いつしかすれ違いはじめた二人。
 お互いにどこか気まずさを感じながらも口に出せない、そこに突如現れた謎の敵。
 謎の敵との戦いのさなか、異世界に飛ばされてしまった二人は離れ離れになり、その土地で生きるため軍へと所属した。
 もう一度会えることを信じて生き抜く、それが二人の選択。

 しかし皮肉なことに、二人が再会した場所は血を血で洗う戦場だった。
 
 部下を率いる身である二人は、お互いの存在に気づいていても、声をかけることすら許されない。
 二人を引き裂くように飛び交う謀略、傷つき倒れていく気のいい仲間たち、そして新たに芽生える友情、愛。

 星の降る丘で誓いあった、遠い日の約束。

 まことしやかに囁かれる魔王の存在。
 
 そして、封印されし龍とは一体?
 
 この世界に隠された謎とは?

 こうして彼女らは、全米川くだり選手権へ出場することを決めたのだった・・・・・・。












~もけ3~時代考証なんてかんけーね編












「おぉーいけいね」

「なんだいもこう」

 けい音が寺子屋でのおしごとをすませての帰り道、みちの向こうから同姓であり同棲もしちゃったりするもこうが話かけてきました
 ふしぎなことに、もこうはとてもうれしそうです。
 けい音がふしぎに思ってそのりゆうを聞くと、まってましたといわんばかりに、もこうはけい音に抱きつきました

「じつはなけい音、家をしんちくしたんだ」

「しんちくとな」

「今からきてくれよう、はやくけい音に見せたいんだ」

 きゃっきゃうふふと二人は手をつなぎ、いっしょにあるきはじめます

 そんなふたりを、ものかげからじっとみつめるしょうじょがいます

 ほうらい山かぐ夜、ぜんかいにひきつづき、もこうとけい音をひきさくために暗やくする気まんまんです

「むきー! もこうと手をつなぐだなんてゆるせない!」

 今回、かのじょのブレインであり、厨2せっていの固まりであるえーりんはおやすみです
 あまりにとんちんかんなことばかりするので、かのじょはとおいとおい
 シベリアというさむーいばしょへと飛ばされてしまいました
 けっかい? 天才だからだいじょうぶです

「たすけてれーせーん!」

 かぐ夜がおお声で叫ぶと、すぐにウサ耳ブレザーふとももの三種の神器がかけつけました
 かのじょの名前はごぞんじ、れいせんうどんげいんたらば。
 苦しいしたづみをこえて、ついにうさぎ肉とカニのはーもにーを奏でることができるようになりました。

 すげえ!

「で、お呼びですか? 姫様」

「空気をよみなさい、ひらがなを使うのよ」

「はぁ・・・・・・何を言ってるかよくわかりませんが、何の用ですか?」

 ざんねん! うどんげはどうやら空気がよめません!

「まぁいいわ、私もひらがなで喋るのに疲れたし」

「さいで・・・・・・。それで私に何か御用ですか?」

「もけよ! もけ! あれが気に食わないの!」

 そういうと、輝夜ビシッと、輪になって踊っているもけを指差しました

「・・・・・・幸せそうじゃないですか、なんか頭の上に大仏乗ってますし」

 疲れた表情の鈴仙は、ものすごく帰りたそうにしていますが、輝夜はそんな空気が読めません
 ブツブツと恨み言を呟きながら、いつのまにかプロレスごっこをしているもけを睨みつけます

「・・・・・・師匠、いったい私にどうしろと」

 あの優しく聡明な師匠は一体どこへ消えたんだろうか

 たしかに輝夜のことになれば目の色が変わり、たまに失敗もやらかすけれど
 それでも最低限の一般常識は兼ね備えていたはず
 まさか入れ違いにシベリアへと飛ばされていくとは夢にも思っていなかった

 私のいない半年の間、一体彼女に何が

「あ! もけが動いたわよ、おいかけなきゃ!」

「あ、姫! 待ってください!」

 手を繋いで歩いていくもけを、輝夜は十二単のすそをあげながら追いかけます
 生足がちょっぴりセクシィですが、反応する代表格の永琳は今はシベリアです
 鈴仙はうんざりとした表情で輝夜のあとを追いかけました





「この資本主義の手先が!」

 怒号が響き渡ります
 ここはシベリア、手も悴む寒さの中で、ツルハシを持って必死に労働に従事する若者たち

 それらを監督する八意永琳

「されるのもいいけど、するのも悪くないのよね」

 島流しが終わるのはあと1ヶ月ほど、永琳は天才なので、この状況も百パーセント楽しんでいました
 
「おいィ? そこのお前、手が止まっているぞ」

 永琳は目ざとく、一人の若者の手が止まっているのをみつけました
 若者は子羊のような目で許しを乞いますが、その目が永琳の嗜虐心を刺激します

「お前、私の名前を言ってみろ」

 永琳は胸倉をつかみ、笑みを湛えながらそういいました

「・・・・・・八意永琳さまです」

「おいィ? 美人でキュートという二律相反を高度に達成した月の頭脳、八意永琳17歳だろうがダラズ」

「び、美人でキュートな月の頭脳、八意永琳17歳さまです!」

「よろしい、休憩を与える」

(おいおい・・・・・・月の頭脳とかいってんよ、正気かよ)

(美人でキュートで17歳とか・・・・・・)

(バカッ! 聞かれたら消されんぞ!)
 

 姫・・・・・。永琳は、八意永琳は元気です
 たまに心無い虐めにもあいますが、姫を思えば、こんなもの辛いうちには入りません

 独房へと数名ぶち込みながら、永琳はそんなことを思いました





「けーねついたぞ、これがわたしたちのあたらしいいえだ!」

「おぉう、まるでべんとうばこみたいだな、まどがひとつもない」

「ふふ、おどろいただろう。これはけーねのぼうしににせて作らせたんだ」

「そーなのか・・・・・・。もこう、私はうれしい!」

 そういうと、けーねはもこうをだきしめました
 もこうのほうが背が高いので、それはすこしぶかっこうにもみえますが
 大仏がもこうのはなさきへとヒットして鼻血がたれたので問題ありません

「鈴仙、何かいい手はないかしら」

「はぁ・・・・・・」

 相変わらず、輝夜は物陰からもけの様子を眺めています
 その姿を見て、若干ストーカーだなーと鈴仙は思うのですが、口に出せばシベリア送りじゃ済みません

 以前も島流しと称して、紅魔館に売り飛ばされてしまった過去があります
 てゐも、最近は笑顔を見せるようになりましたが、まだまだ表情が硬い気がします

 がんばれレーセン! 永遠亭の未来は君の手に!

「とりあえず、師匠から手紙を預かっていますのでそれを読みますね」

 永琳はシベリア送りにされる前日、手紙を託していきました
 輝夜がもけに嫉妬しはじめたらこれを・・・・・・と約100通
 毎回毎回、よくこんなものが思いつくものだなという嫌がらせの数々が書かれていましたが
 最近は考えるのがめんどくさくなってきたのか、9通連続で爆発オチとだけ書かれていました

 さて、らぶらぶちゅっちゅなもけを見ている輝夜の怒りのボルテージはもう破裂寸前
 このままでは腹筋することで怒りを発散させようとするかもしれません
 それはかの天才、八意永琳も危惧していることです

「腹筋が割れたら輝夜の魅力は6割減・・・・・・数値で言えば500ガバスまで下がるわ」

 正直言って、もう少し自分の頭について危惧してもらいたいと鈴仙は思うのですが
 輝夜のこと以外は師匠は超優秀、ナチュラルに実験台にしてくるのと普段の趣味以外は尊敬していました
 
 あれ? 尊敬するところ欠片もない
 
 鈴仙は溢れ出す涙を抑えることができずに、手紙を開きました

『祝 爆発オチ10回目 倉庫に入っている座薬型爆弾を使うよう』

 ちくしょう、仕えるところ間違えた。
 
「鈴仙? 永琳はなんて?」

「爆発オチだそうです・・・・・・」

 鈴仙はもうそれ以上、涙で読むことができませんでした

「また爆発オチなの? そろそろ飽きないのかしら」

「伝統だそうです・・・・・・」

 トラバーユも真剣に考える鈴仙、目は真っ赤

 もけは相変わらず、ちょっと地上波だとマズい絡みを展開しています

「とりあえず・・・・・・永遠亭の倉庫いってきますから・・・・・・」

「お願いね、今回もいつもどおり爆発オチよ」





 座薬ボムを抱えて戻ってくると、鈴仙はとんでもない風景に一瞬目を疑いました
 
「ふんっ、チャージなどさせるものかっ」

 いつのまにか弁当箱は変形して巨大ロボになり、輝夜と弾幕勝負をしていました

「輝夜アアアアアアアアアア!! お前を許すわけにはいかないんだよォ!!」

 被弾した弁当箱ロボは(外観手足が生えただけ)外部スピーカーで叫びます。

「妹紅!! ハリケーンミキサーを仕掛けるぞ!!」

「その程度で私を倒せると思って!? 『プディストダイヤモンド』!!」

 あまりの超展開にインド人もビックリですが、鈴仙はなんとか落ち着きを取り戻しました。

「落ち着くのよ私、収拾がつかなくなる前に爆発オチにもっていくのよ」

 弾幕をもろともせずに突っ込んできた弁当箱ロボ(仮名)に轢殺された輝夜は天まで吹き飛び
 数十秒後にリザレクション途中の何気にグロい状態で落下してきました
 服は破けて若干えっちですが、早いところ爆発オチにもっていきたい鈴仙はそれを華麗にスルー

「終わったな・・・・・・慧音、これで元の世界へと帰れる」

「ああ、そうだな・・・・・・。悲しいこと、辛いことはあったが、私たちの絆はいっそう深まった」

「・・・・・・帰ろう、幻想郷へ」

 まさかのもけ2展開、しかし鈴仙はすでに、弁当箱へと張り付いていました

「師匠、姫・・・・・・。あなたたちのマトモな姿、見たかったです」

 その瞬間、弁当箱は黄金の光に包まれた



◆エピローグ


 こんにちは、因幡てゐです。あれから、あの4人がどうなったのか・・・・・・。
 知りたい人もたくさんいるでしょう。
 ・・・・・・実は、それが、誰にもわかっていないのです。
 
 ただひとつわかること、4人は生きている。
 
 お師匠さまが言うには、時空震というものに巻き込まれ、平行世界へ飛ばされた可能性が高いとのこと。
 八雲紫ですら干渉できない世界・・・・・・。

 でも、私は信じています、大体そういう世界って、条件満たせば帰れるって・・・・・・。

 広くなった永遠亭が寂しいけど、二人がいつか帰ってくるその日まで
 ずっと、ずっと待ってます。












もけ 完
なんだこれ

>>1
やべ、ナチュラルにてるよにしてた。
直してくる
電気羊
http://ayayayayayayayaya.blog43.fc2.com/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
>輝夜オオオオオオオオオオ
輝夜をどんな読み方したらいいか解りません
2.名前が無い程度の能力削除
なんて漢憧の嘲怠錯。
思わずほくそ笑んでしまう程に。
せめて次の作品ではてゐと鈴仙をささやかな幸せで満ち足りた気持ちにしてあげて下さい。
でもこの報われなさが丁度良い様な気もして鬱だ死のう。
多分もこは「かぐよ」と呼んだんだとナチュラルに思ったのです。
3.名前が無い程度の能力削除
なんという超展開!置き去りにされた身にもなりやがれい!!
4.名前が無い程度の能力削除
これは読者を放置プレイに処する良いSSですね。
5.芳乃奈々樹削除
ちょw何という腹筋クラッシャーww
この超展開には誰もついていけまい…
6.名前が無い程度の能力削除
すごくいいSSですね。
7.名前が無い程度の能力削除
れいせんうどんげいんたらばにふいたのは自分だけでいい
8.名前が無い程度の能力削除
>同姓であり同棲も
同性?それとも結婚して姓も同じになったとか…?
9.名前が無い程度の能力削除
さりげない「おいィ?」自重