幻想郷の博麗神社…
そこには、ほぼ毎日誰かがやってくる
「よう!とりあえずお茶入れてくれ霊夢」
「こんにちは、霊夢お茶請けのクッキー持って来たわよ」
「はい、魔理沙には熱湯、アリスには少し高級なお茶」
今日は魔理沙とアリスがやってきた
たまに、霊夢と魔理沙とアリスは
ぼへ~っとお茶を飲みながら
他愛も無い事を話す
そのつど、話は変わるのだが
「なあ、アリスと霊夢は自分の保護者から何か教えてもらった事あるか?」
魔理沙の一言から、今日は自分の保護者から教わった事を
皆に話すことになった
「私は、魅魔様から魔法と心構えを教わったぜ」
魔理沙が自分の本当の両親でなく
魔法を教えてくれた師匠の事を自慢げに話した
「ん~…私はほとんど覚えてないわね…」
霊夢が少し寂しげにそうつぶやいた
「…で?アリスはどうなんだ」
魔理沙がアリスに声をかける
「どうと言われても…普通の事しか教えてもらってないわよ?」
アリスが魔理沙にそう伝えると
霊夢から貰ったお茶をすする
「普通ねぇ…それでもいいから何か話してちょうだい」
そのまま終わったらつまらないので
霊夢がアリスに話を続けさせた
「ん~…小さい頃だけど、魔法を教えてくれたりとか…」
アリスが目を閉じて、お母さんから教わった事を思い出す
「え~と…御菓子を一緒に作ったり…」
ごくごく普通の事をアリスは魔理沙と霊夢に話していく
(…本当に普通ね…)
(つまらないぜ…)
魔理沙と霊夢がもうそろそろ話を止めようとした時だった
「あっ!そうそう、ベッドの上のテクニックをお母さん直々に教えてもらったわね」
「「ぶっ!?」」
アリスの言葉に、霊夢と魔理沙が飲んでいたお茶を吹きそうになる
「ちょ、それ本当なの!?」
「えっ?本当だけど…どうしたの?」
魔理沙よりも先に復活した霊夢が
顔を赤くしながらアリスに詰め寄る
どうかしたの?と言う感じでアリスが答える
「く、詳しく聞かせてくれ!アリス」
「いいけど?」
興味を持った魔理沙が、
霊夢と同じくらい顔を赤くしてアリスにそう伝えた
「初めてすぐは凄く痛かったけど、お母さん優しく教えてくれて」
「「い、痛かった?」」
霊夢と魔理沙が絶叫する
「うん…凄く痛かった…でも、数日間教えてもらうと
そのうち、慣れてきてお母さんにも仕返しする事ができるようになって」
「「し、仕返し!?」」
霊夢と魔理沙が鼻から血が垂れそうになる
「もう、ほぼ毎日お母さんとワンツーマンでの特訓で
それこそドロドロになるまで教わったっけ」
「「ほ、ほぼ毎日!?」」
魔理沙が必死に首を振って頭に浮かぶ妄想を振り払う
その隣で霊夢は、必死に素数を数えていた
「そして、遂にお母さんを手駒に取れるぐらいになったの」
「「親子丼!!」」
アリスの最後の発言で霊夢と魔理沙が鼻から赤い血を流して
後ろに倒れこむことになった
「ちょ、ちょっと?霊夢、魔理沙!どうしたのよ一体!」
いきなり倒れた霊夢と魔理沙をアリスが心配するが
「…あ、アリスと魔界神の…」
「親子丼…」
倒れた霊夢と魔理沙は幸せそうな顔で気絶した
この後、なぜか幻想郷中に
『アリス・マーガトロイドには手出し無用!迂闊に手を出すと危険』
と言う暗黙の了解ができた
「霊夢と魔理沙、どうしちゃったんだろ?
最近、私の顔を見ると顔が赤くなっている見ただけど…」
霊夢と魔理沙が気絶した日から約一週間後
家の中でアリスは、人形型のダンベルを動かしながら
霊夢と魔理沙の事を上海人形と蓬莱人形に話していた…
嘘です。本当はマッサージだと思ってました。
行って来るわね~♪ では?
しかし、親子丼じゃないのね………(´・ω・`)
後日、対アリスの主導権を確保する為に、紫相手に必死で「本物のテク」を練習する霊夢を幻視。
でも大丈夫!
『コータローまかり通る』という漫画にはどんな凄腕の女子柔道家をもそっちのテクニックで試合中にオトすキャラがいてだな・・・。
霊夢ならそうなれると確信している!
固め技とは夢にも思いませんでした。