Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

魔界神の技術を継ぐ者

2008/06/28 19:08:47
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 幻想郷の博麗神社…
 そこには、ほぼ毎日誰かがやってくる

「よう!とりあえずお茶入れてくれ霊夢」
「こんにちは、霊夢お茶請けのクッキー持って来たわよ」
「はい、魔理沙には熱湯、アリスには少し高級なお茶」


 今日は魔理沙とアリスがやってきた
 たまに、霊夢と魔理沙とアリスは
 ぼへ~っとお茶を飲みながら
 他愛も無い事を話す
 そのつど、話は変わるのだが


「なあ、アリスと霊夢は自分の保護者から何か教えてもらった事あるか?」
 魔理沙の一言から、今日は自分の保護者から教わった事を
 皆に話すことになった 
「私は、魅魔様から魔法と心構えを教わったぜ」
 魔理沙が自分の本当の両親でなく
 魔法を教えてくれた師匠の事を自慢げに話した

「ん~…私はほとんど覚えてないわね…」
 霊夢が少し寂しげにそうつぶやいた
  
「…で?アリスはどうなんだ」
 魔理沙がアリスに声をかける
「どうと言われても…普通の事しか教えてもらってないわよ?」
 アリスが魔理沙にそう伝えると
 霊夢から貰ったお茶をすする
「普通ねぇ…それでもいいから何か話してちょうだい」
 そのまま終わったらつまらないので
 霊夢がアリスに話を続けさせた

「ん~…小さい頃だけど、魔法を教えてくれたりとか…」
 アリスが目を閉じて、お母さんから教わった事を思い出す

「え~と…御菓子を一緒に作ったり…」
 
 ごくごく普通の事をアリスは魔理沙と霊夢に話していく
(…本当に普通ね…)
(つまらないぜ…)
 魔理沙と霊夢がもうそろそろ話を止めようとした時だった

「あっ!そうそう、ベッドの上のテクニックをお母さん直々に教えてもらったわね」

「「ぶっ!?」」

 アリスの言葉に、霊夢と魔理沙が飲んでいたお茶を吹きそうになる
「ちょ、それ本当なの!?」
「えっ?本当だけど…どうしたの?」
 魔理沙よりも先に復活した霊夢が
 顔を赤くしながらアリスに詰め寄る
 どうかしたの?と言う感じでアリスが答える
「く、詳しく聞かせてくれ!アリス」
「いいけど?」
 興味を持った魔理沙が、
 霊夢と同じくらい顔を赤くしてアリスにそう伝えた



「初めてすぐは凄く痛かったけど、お母さん優しく教えてくれて」

「「い、痛かった?」」
 霊夢と魔理沙が絶叫する

「うん…凄く痛かった…でも、数日間教えてもらうと
 そのうち、慣れてきてお母さんにも仕返しする事ができるようになって」

「「し、仕返し!?」」
 霊夢と魔理沙が鼻から血が垂れそうになる 

「もう、ほぼ毎日お母さんとワンツーマンでの特訓で
 それこそドロドロになるまで教わったっけ」

「「ほ、ほぼ毎日!?」」
 魔理沙が必死に首を振って頭に浮かぶ妄想を振り払う
 その隣で霊夢は、必死に素数を数えていた



「そして、遂にお母さんを手駒に取れるぐらいになったの」

「「親子丼!!」」
 アリスの最後の発言で霊夢と魔理沙が鼻から赤い血を流して
 後ろに倒れこむことになった

「ちょ、ちょっと?霊夢、魔理沙!どうしたのよ一体!」
 いきなり倒れた霊夢と魔理沙をアリスが心配するが

「…あ、アリスと魔界神の…」
「親子丼…」

 倒れた霊夢と魔理沙は幸せそうな顔で気絶した
 

 この後、なぜか幻想郷中に
『アリス・マーガトロイドには手出し無用!迂闊に手を出すと危険』
 と言う暗黙の了解ができた
 



「霊夢と魔理沙、どうしちゃったんだろ?
 最近、私の顔を見ると顔が赤くなっている見ただけど…」
 
 霊夢と魔理沙が気絶した日から約一週間後
 家の中でアリスは、人形型のダンベルを動かしながら
 霊夢と魔理沙の事を上海人形と蓬莱人形に話していた…
 どうも、脇役です…
 さて、上のオマケはこのぐらいにして
 下の方の本編に進んでください
 








 事の真相…

神綺「いい?アリスちゃん…幻想郷は恐ろしい所だと聞いているわ」
ロリス「大丈夫!私も魔法使えるもん!」
神綺「…もし、魔法が使えなかったら?」
ロリス「そ、その時は…」
神綺「その時の為に、お母さんが最後の技を教えてあげる」
ロリス「うん、わかった!」

 数人ぐらい眠れる大きなベッドの上に神綺がアリスを連れて上る

ロリス「…神綺様…何するの?」
神綺「…いい?痛かったら言いなさい?」
ロリス「うん…わかった…」

 神綺がアリスを強引にベッドに押し倒す、そして

ロリス「痛い!痛い!痛いよ!」
神綺「…いい?アリスちゃん、これが『アームロック』よ!」
ロリス「ひっぐ…アーム…ロック?」
神綺「ええ、これからアリスちゃんには私の『グラウンドテクニック』の全てを教えるわ」
ロリス「……痛い…」
神綺「…ごめんね…アリスちゃん…でも、幻想郷に行くのでしょ?」
ロリス「…うん…」
神綺「全ての技を覚えきったら…お母さん幻想郷に送ってあげる」
ロリス「うん!」


神綺「アームロック!」
ロリス「えいっ!(前転して回避)」
神綺「まだまだ甘いわよ?卍固め!」
ロリス「痛たたたっ!」
神綺「どうする?もうやめる?」
ロリス「嫌!まだまだ続ける!」


 激しいグラウンドの特訓は毎晩アリスが汗だくになるまで続いた
神綺「…お風呂入ろうか?」
ロリス「うん!神綺様と一緒に」


 そして、遂に…

神綺「ゴリエースペシャル!」
 神綺がアリスの腕を掴んで技をかけようとする
アリス「甘い!魔神風車固め!」
 だが、アリスはそれを切り返して神綺をベッドの上に投げる 
 投げられた神綺が、アリスを優しく見つめる
神綺「…いい?アリスちゃん…これが私の最後の技になると思うわ」
 神綺の言葉にアリスが、真剣に頷く
 それを確認した神綺が最後の技を仕掛けるべく
 アリスを掴み肩に担いだ

神綺「私の教える技の一番最後は!」
アリス「こ、これは?」
 アリスの中に嫌な記憶が蘇る
 神綺が色々なテクニックをアリスに教えてきたが
 この技だけはアリスは本気で嫌がった
 受身を取り損なって、苦しい思いをしたことが
 未だにトラウマになっているのだ 

アリス「い、いや…この技…バックフィリップだけは嫌~!」
神綺「落ち着いて、アリスちゃん…今の貴方ならこの技を返すことができるはずよ」
 取り乱すアリスに神綺が優しく伝える
 だが、技は絶対解かなかった
神綺「それとも、幻想郷に行かないの!?」
 その言葉を聞いて、アリスが落ち着きを取り戻す
アリス「行く…」
 ゆっくりと神綺がアリスを抱えたまま背後に倒れこんでいく
 絶望的な状況の中、アリスは逃れる方法を考えだす
アリス「…幻想郷に行って…」
 そして…アリスが

アリス「霊夢と魔理沙と一緒に遊ぶ!」
 神綺の頭の上に鞍馬のように乗りかかる
アリス「ボディープレス!」
 そのまま、アリスは自分の母親に倒れ掛かるようにボディープレスを敢行した


 アリスと神綺がともにベッドの上で倒れこむ
神綺「…もう、アリスちゃんに教える事はないわ…」
アリス「…神綺様…」
神綺「もう大丈夫…今のアリスちゃんなら…リセットされる事はない…」
アリス「神綺様?」
神綺「…何でもない…母親にとって最大の喜びは
    自分の技を全て授けた娘に、全力で戦い負ける事…」
 神綺がそう告げると、アリスに対して幻想郷に向かう許可を書いた手紙を手渡した

神綺「行ってらっしゃい…」
アリス「…ありがとう…お母さん」
神綺「あ、アリスちゃん…お母さんと言ってくれるの?」 
アリス「…お母さんはお母さんだもの…行ってきます、お母さん」

 こうして、アリスは幻想郷に向かう事になった
 魔界神は自分の技の全てを教えた愛娘の事を
 魔界の奥にて、今でも大切に思っている



神綺「夢子ちゃん!アリスちゃん所に遊びに行って来るわね~♪」
夢子「またですか?いい加減にしないとアリスちゃんに嫌われますよ?」
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
そんなこったろーと思ったよw
嘘です。本当はマッサージだと思ってました。
2.等品 骸削除
>>行って来るかわね~♪
行って来るわね~♪ では?
しかし、親子丼じゃないのね………(´・ω・`)
3.名前が無い程度の能力削除
何という定番オチ・・・

後日、対アリスの主導権を確保する為に、紫相手に必死で「本物のテク」を練習する霊夢を幻視。
でも大丈夫!
『コータローまかり通る』という漫画にはどんな凄腕の女子柔道家をもそっちのテクニックで試合中にオトすキャラがいてだな・・・。
霊夢ならそうなれると確信している!
4.名前が無い程度の能力削除
なんだこのジャ●プ的展開は・・・。
固め技とは夢にも思いませんでした。
5.欠片の屑削除
なるほど、魔法の行き着く先は肉体言語と言う訳なのね。
6.名前が無い程度の能力削除
分かるか、こんな真相www
7.名前が無い程度の能力削除
マッサージだろうな、と予想していたらプロレスで吹いた。
8.名前が無い程度の能力削除
大魔法峠だと思ったらキン肉マンでしたぁぁぁぁぁ!ww
9.名前が無い程度の能力削除
予想通り
10.名前が無い程度の能力削除
相変わらずキン肉マン大好きですねww
11.時空や空間を翔る程度の能力削除
ベットと言う名の「リング」ですね、わかります。
12.名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです
13.名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです