注意:キャラがイカレてます
・楽園の巫女と頭がアレな妹君の場合
夕暮れ時の魔法の森、そこに一人の少女――白麗霊夢が歩いていた。目指す先は霧雨邸。
「今日こそはアイツにちゃんと思いを伝えないとね」
とそうこうしている内に霧雨邸に到着する。
「魔理沙、居る?入っていい?」
しかし返事は返ってこない。
「仕方ないわね、全く……」
とリボンを弄ると、そこから針金を取り出して霧雨邸の鍵穴に。
「もう、合鍵ぐらい渡してよね。ま、そのものぐさな所も好きなんだけどね」
と顔を赤らめながらピッキング、どう考えても犯罪です本当にありがとうございました。
「魔理沙ぁー……あれ?」
と、戸を開けるとそこには散乱したガラスの破片と無残な形となった窓が霊夢の目に飛び込んできた。
しかも上から誰かの気配があるという嬉しくないオマケ付き。
「……仕方ないわね、上のやつをとっとと叩き潰して魔理沙のにほひで肺を一杯にしないとね」
と階段を上がり、気配を感じる部屋の戸に手を掛ける。
「一体誰なのよ…私の邪魔を」
「あははは~魔理沙の匂いだ~~クンカクンカ」
と魔理沙が使っていると思われるベッドの上でシーツにくるまってゴロゴロしている物体が霊夢の目に映る。
「貴様……私がしたかった事を目の前で見せつけおって………」
「アハハ~……ってお姉さまの知り合いの腋巫女?何で魔理沙の家に上がっているの?」
「それはこっちの台詞じゃボケェェエェェエェ!!!何でレミリアの愚妹が入っているんじゃぁあぁあぁぁ!!」
「ふぇ……?何を言ってるの?魔理沙が入っていいって言ったんだよ、なら問題無いもん。ねー、魔理沙」
とフランは誰も居ない場所に向かって同意を求める。
(まさか、あの子が見ているのは魔理沙の幻覚……!?)
と、霊夢の頬を一筋の液体が伝う。
(憎い!何故あんなのに見えて私に見えないの!?たとえ幻覚でも私だって魔理沙と一緒に居たいのにぃぃぃぃぃ!!!
憎い憎い憎いニクいニクイニクイ憎ぃぃぃぃぃ!!!)
それがやたら紅かったのは言うまでもなかったり。
「許すものか……魔理沙と一緒に居ていいのは私だけ………その命を神様に返す準備はできた?」
「クスクス……コインいっこでなんとかしようだなんてね、魔理沙はあたしだけのもの。アンタなんかにゃ渡さないよ」
竜虎相打つ、互いに構えて相手を殺意を以て凝視する。それが長く続くかと思いきや、すぐに事態は急変した。
「シァァアアァァ!!」
「ハァアアァアァアァアァァァ!!」
互いに飛び掛かりそして――
「うがー」
「うにゃー」
ほっぺを引っ張ったりポカポカ叩いたりと何だか乙女ちっくな戦いとなりました。
「魔理沙は私のものー!」
「アタシのー!!」
さっきまでの人が軽く殺せそうな殺気はどこへやら、ほっぺつねられたり突っつかれたりで痛がって涙を流す女の子がここに二人。
終いには霊夢がフランのお尻をペンペンしたり、霊夢の腋をフランが舐め(検閲済)といった感じの混戦となって結局勝負はどっちつかずに。
「ハァ、ハァ………」
「ゼェゼェ……」
喧嘩とすら言えるのかどうかさえ怪しい内容であったにも関わらず、身体中傷まみれのフランと霊夢が横たわった。
「まだ、やる………?」
「やる、もん……だって、だって………まりさはあたしのだもん……ヒック、エッグ……あたしのだけだもん」
霊夢に縋りつくような形で泣きじゃくりながらもポカポカと力なく霊夢を叩くフラン。
それを見て霊夢はそっと手をフランの頭に置く。
「アンタが魔理沙をどれだけ思っているのかは解ったわ。でもね……私だって魔理沙の事を思っているもの」
そして子供を宥めるようにフランの髪を撫でる。
「っていうかむしろ私が魔理沙だし」
あまりの無茶苦茶な発言にフランはすかさず霊夢から離れ、即刻遠くから警戒。
「嘘、でしょ……?だってアンタはただの巫女じゃ」
「いや、ね。魔理沙好きが高じちゃってなんか髪も魔理沙色に染めたくなって」
と霊夢は頭を引っ張ると綺麗なブロンドの髪が出現。んでヅラはぽーいと捨てられ、
「で、ついでになんか服も魔理沙のもの真似てみたくなっちゃって」
服を掴んで放り投げると魔理沙の普段着を真似た(腋は出ている)服を纏った霊夢がそこにいた。
「あ、あわわわ……ど、どうしよう魔理沙!?魔理沙が増えちゃったよ!?アタシどうすればいいの!?」
と脳内魔理沙にすぐ相談、すると――
(簡単な話だぜ、フラン。こういうときにはな……)
と、しばらくするとフランは立ち上がりヤバい笑みを浮かべた。
「………そうだね、魔理沙。わざわざ驚く必要は無かったんだもんね」
と懐からスペルカード―禁忌「フォーオブアカインド」―を取り出し宣言する。
「クッ……」
満身創痍(らしい)の霊夢は後ずさるのがせいぜいでしかなかった。そして――
(選べないときは両方取ればいいんだ、考えなくて済むからな)
「魔理沙だいすきぃぃぃぃぃぃーーーーーー!!!」
四人に増えたフランの内、二人が霊夢にルパンダイブ。残りの二人は幻覚魔理沙相手に顔を赤らめ、服をスルスルと脱ぎ始めたのであった―――
結論:ふらんちゃんは魔理沙な霊夢も好きになりましたとさ
―――――
・ヒッキーな魔法使い×2の場合
もう日も暮れる頃、大魔法図書館にいたのは魔理沙、それに向き合う形でパチュリーと小悪魔であった。
魔理沙とパチュリーは本を読んでおり、小悪魔はパチュリーの傍らに立っていた。が、どうも全員落ち着かない様子であった。
「あー、あのさ……」
と股をモゾモゾさせて魔理沙は正面を向く。
「ど、どうしましたか、魔理沙さん?」
「どうしたの、何か言いたいことが有るの?」
(え、何、もしかして魔理沙から愛の告白!?ど、どうしようどうしよう!!身体はともかく心の準備が出来てないのに!!)
表面上は取り繕えていても内心エラいことになっているパチュリーと何か動揺している小悪魔、とそこへ
「ちょっと待ったぁあぁああぁあぁ!!!」
と図書館のドアを勢いよく開けて出てきたのは七色魔法⑨もとい、七色の魔法使いのアリス・マーガトロイドであった。
「もう貴方の告白を待つなんて無理!!だから言わせてもらうわーー!!!
魔理沙ぁあぁぁあぁーーー!!好きよぉぉぉぉ!!突き合ってぇぇえぇえぇ!!」
超ハイテンションな状態で告白、当然その場にいた魔理沙はちょっと赤面、他はドン引きしてしまっていた。
尚「つきあう」の字が間違っているかもしれないが、ここではあえて追及しないでおく。
「魔理沙が帰る頃合いを見計らって扉の裏で待っていたのぐらいお見通しよ、そんなセコい真似したって魔理沙がアンタになびく訳ないでしょ?」
「いいえ!そんなことはないもの!!だって魔理沙の事を心配して毎日和蘭人形とオルレアン人形に魔理沙が危険な目に合っていないかキッチリ見張ってもらってるんだから!!」
どう考えてもストーカーです本当にありがとうございました。
「……呆れた、魔理沙の事を思うならせめて私と同じ名前の花から抽出したオイルをプレゼントするとか、
それぐらいに留めておくものだと思うけど。まぁこの香りを魔理沙にも好きになって欲しいだけなんだけどね」
注:植物のパチュリーには(検閲済)なシーン行きの作用も含まれております。
「いいえ!その程度じゃヌルいわ!一光年離れてもすぐに傍に行くぐらいの熱意がなきゃ駄目よ!!」
「無茶苦茶ね、幻想郷を消滅させるぐらいの熱量程度で十分でしょ?」
どちらにせよハタ迷惑である。
「ん………小悪魔、魔理沙を連れて私の部屋に行きなさい。今日は喘息の調子がいいからね、すぐにこれを始末するから」
「え!?わ、わかりました……」
「魔理沙、続きは後でね……」
「え、あ、ああ……」
「魔理沙、待っててね。すぐにこのもやしをナムルにしてとっとと捨てるから」
そして魔理沙と小悪魔はこの場を後にする………
「貴女を倒せば門番が喜ぶでしょうね。色関連で被んなくなった、って」
「ふぅん……とっととかかってきなさい紫もやし!!」
「潰してあげるわ人形ヲタク!!」
かくして火ぶたは切って落とされた――
「行くわ、火符『アグニシャイン』!!」
「魔符『アーティフルサクリファイス』!!」
投げられた人形に火炎弾が当たり、爆発。それは強烈な閃光となって目くらましになるが、
パチュリーは直ぐに自らの足元に強烈な風を巻き起こして高速移動、
アリスは人形に繋いでいた糸を自分に巻きつけ人形に引っ張ってもらうことで無理矢理回避する。
そして互いに次のスペルカードを構える。
「まだまだこれからよ!!」
「調子いいわね、さすが喘息という仮病を患っているだけのことはある!!」
「魔理沙が心配して色々と世話を焼いてくれるのが堪らないのよ。この気持ち、貴女には理解できないでしょうねぇぇぇ!!」
「私だって魔理沙に人形をかれこれ100体以上はプレゼントしたのよぉぉぉぉ!!それも魔理沙の声が自宅に居ながら聞ける仕様のをねぇぇぇ!!!」
聞かれるとヒくこと必死な暴露トークと共にスペルカードを乱発する二人、しかし……
「グッ………」
「クゥッ……」
一向に埒が明かないまま、両者最後のスペルカードを手にした――
「日符『ロイヤルフレア』!!」
「咒詛『首吊り蓬莱人形』!!」
そして図書館に光が爆ぜた―――
「スペルカード勝負じゃ………」
「決着は無理みたいね……」
二人は満身創痍になりながらも立っていた、そして――
「ならば」
「そうね」
「「別の方法で決着を!!!」」
かくして第二ラウンドが開始。
「うぉぉぉぉ!!」
「そらそらそらそら!!」
キュウリのみじん切り対決、
「とおーいーきーおくよみがーえるかなしーみも、あたためてゆけーるのにー」
「次はRe-sublimityを……」
「な、次歌おうと思ってた曲を!!」
カラオケ対決、
「負けて、なるものかぁ………」
「魔理沙のぉ、ためにぃ……」
登山対決といった訳のわからないチョイスによる結果、パチュリーが勝利を収めた(らしい)。
「ハァ、ハァ……ハァ」
「ゼェ、ゼェ………ヒュー、ヒュー」
「やる、じゃない……」
「アンタ………こそ」
後に二人に残ったのは真剣で戦った後に残る爽快感だった。
「私に本気を出させるなんてね………」
「私でもいっぱいいっぱいだったなんて、やる、じゃない」
上半身を起こし、互いにライバルを見つめ合う。
「ふふ………」
「フフフ……」
互いに爽やかな笑顔のまま見つめ合いそして、
「アリス、貴女に言いたいことがあるのだけれど」
「奇遇ね。私もよ、パチュリー」
「話したいことは同じ気がするわ」
「そうね、私もそう思うわ。じゃあ一斉に話しましょうか」
そして二人は同時に同じ言葉を紡ぐ――
「「魔理沙は私のものよ!!」」
そして見事に決まるクロスカウンター、かくして二人は仲良くノックアウトしたのだった………
結論:一番を譲らないのがライバル、少なくとも今回はそう
・楽園の巫女と頭がアレな妹君の場合
夕暮れ時の魔法の森、そこに一人の少女――白麗霊夢が歩いていた。目指す先は霧雨邸。
「今日こそはアイツにちゃんと思いを伝えないとね」
とそうこうしている内に霧雨邸に到着する。
「魔理沙、居る?入っていい?」
しかし返事は返ってこない。
「仕方ないわね、全く……」
とリボンを弄ると、そこから針金を取り出して霧雨邸の鍵穴に。
「もう、合鍵ぐらい渡してよね。ま、そのものぐさな所も好きなんだけどね」
と顔を赤らめながらピッキング、どう考えても犯罪です本当にありがとうございました。
「魔理沙ぁー……あれ?」
と、戸を開けるとそこには散乱したガラスの破片と無残な形となった窓が霊夢の目に飛び込んできた。
しかも上から誰かの気配があるという嬉しくないオマケ付き。
「……仕方ないわね、上のやつをとっとと叩き潰して魔理沙のにほひで肺を一杯にしないとね」
と階段を上がり、気配を感じる部屋の戸に手を掛ける。
「一体誰なのよ…私の邪魔を」
「あははは~魔理沙の匂いだ~~クンカクンカ」
と魔理沙が使っていると思われるベッドの上でシーツにくるまってゴロゴロしている物体が霊夢の目に映る。
「貴様……私がしたかった事を目の前で見せつけおって………」
「アハハ~……ってお姉さまの知り合いの腋巫女?何で魔理沙の家に上がっているの?」
「それはこっちの台詞じゃボケェェエェェエェ!!!何でレミリアの愚妹が入っているんじゃぁあぁあぁぁ!!」
「ふぇ……?何を言ってるの?魔理沙が入っていいって言ったんだよ、なら問題無いもん。ねー、魔理沙」
とフランは誰も居ない場所に向かって同意を求める。
(まさか、あの子が見ているのは魔理沙の幻覚……!?)
と、霊夢の頬を一筋の液体が伝う。
(憎い!何故あんなのに見えて私に見えないの!?たとえ幻覚でも私だって魔理沙と一緒に居たいのにぃぃぃぃぃ!!!
憎い憎い憎いニクいニクイニクイ憎ぃぃぃぃぃ!!!)
それがやたら紅かったのは言うまでもなかったり。
「許すものか……魔理沙と一緒に居ていいのは私だけ………その命を神様に返す準備はできた?」
「クスクス……コインいっこでなんとかしようだなんてね、魔理沙はあたしだけのもの。アンタなんかにゃ渡さないよ」
竜虎相打つ、互いに構えて相手を殺意を以て凝視する。それが長く続くかと思いきや、すぐに事態は急変した。
「シァァアアァァ!!」
「ハァアアァアァアァアァァァ!!」
互いに飛び掛かりそして――
「うがー」
「うにゃー」
ほっぺを引っ張ったりポカポカ叩いたりと何だか乙女ちっくな戦いとなりました。
「魔理沙は私のものー!」
「アタシのー!!」
さっきまでの人が軽く殺せそうな殺気はどこへやら、ほっぺつねられたり突っつかれたりで痛がって涙を流す女の子がここに二人。
終いには霊夢がフランのお尻をペンペンしたり、霊夢の腋をフランが舐め(検閲済)といった感じの混戦となって結局勝負はどっちつかずに。
「ハァ、ハァ………」
「ゼェゼェ……」
喧嘩とすら言えるのかどうかさえ怪しい内容であったにも関わらず、身体中傷まみれのフランと霊夢が横たわった。
「まだ、やる………?」
「やる、もん……だって、だって………まりさはあたしのだもん……ヒック、エッグ……あたしのだけだもん」
霊夢に縋りつくような形で泣きじゃくりながらもポカポカと力なく霊夢を叩くフラン。
それを見て霊夢はそっと手をフランの頭に置く。
「アンタが魔理沙をどれだけ思っているのかは解ったわ。でもね……私だって魔理沙の事を思っているもの」
そして子供を宥めるようにフランの髪を撫でる。
「っていうかむしろ私が魔理沙だし」
あまりの無茶苦茶な発言にフランはすかさず霊夢から離れ、即刻遠くから警戒。
「嘘、でしょ……?だってアンタはただの巫女じゃ」
「いや、ね。魔理沙好きが高じちゃってなんか髪も魔理沙色に染めたくなって」
と霊夢は頭を引っ張ると綺麗なブロンドの髪が出現。んでヅラはぽーいと捨てられ、
「で、ついでになんか服も魔理沙のもの真似てみたくなっちゃって」
服を掴んで放り投げると魔理沙の普段着を真似た(腋は出ている)服を纏った霊夢がそこにいた。
「あ、あわわわ……ど、どうしよう魔理沙!?魔理沙が増えちゃったよ!?アタシどうすればいいの!?」
と脳内魔理沙にすぐ相談、すると――
(簡単な話だぜ、フラン。こういうときにはな……)
と、しばらくするとフランは立ち上がりヤバい笑みを浮かべた。
「………そうだね、魔理沙。わざわざ驚く必要は無かったんだもんね」
と懐からスペルカード―禁忌「フォーオブアカインド」―を取り出し宣言する。
「クッ……」
満身創痍(らしい)の霊夢は後ずさるのがせいぜいでしかなかった。そして――
(選べないときは両方取ればいいんだ、考えなくて済むからな)
「魔理沙だいすきぃぃぃぃぃぃーーーーーー!!!」
四人に増えたフランの内、二人が霊夢にルパンダイブ。残りの二人は幻覚魔理沙相手に顔を赤らめ、服をスルスルと脱ぎ始めたのであった―――
結論:ふらんちゃんは魔理沙な霊夢も好きになりましたとさ
―――――
・ヒッキーな魔法使い×2の場合
もう日も暮れる頃、大魔法図書館にいたのは魔理沙、それに向き合う形でパチュリーと小悪魔であった。
魔理沙とパチュリーは本を読んでおり、小悪魔はパチュリーの傍らに立っていた。が、どうも全員落ち着かない様子であった。
「あー、あのさ……」
と股をモゾモゾさせて魔理沙は正面を向く。
「ど、どうしましたか、魔理沙さん?」
「どうしたの、何か言いたいことが有るの?」
(え、何、もしかして魔理沙から愛の告白!?ど、どうしようどうしよう!!身体はともかく心の準備が出来てないのに!!)
表面上は取り繕えていても内心エラいことになっているパチュリーと何か動揺している小悪魔、とそこへ
「ちょっと待ったぁあぁああぁあぁ!!!」
と図書館のドアを勢いよく開けて出てきたのは七色魔法⑨もとい、七色の魔法使いのアリス・マーガトロイドであった。
「もう貴方の告白を待つなんて無理!!だから言わせてもらうわーー!!!
魔理沙ぁあぁぁあぁーーー!!好きよぉぉぉぉ!!突き合ってぇぇえぇえぇ!!」
超ハイテンションな状態で告白、当然その場にいた魔理沙はちょっと赤面、他はドン引きしてしまっていた。
尚「つきあう」の字が間違っているかもしれないが、ここではあえて追及しないでおく。
「魔理沙が帰る頃合いを見計らって扉の裏で待っていたのぐらいお見通しよ、そんなセコい真似したって魔理沙がアンタになびく訳ないでしょ?」
「いいえ!そんなことはないもの!!だって魔理沙の事を心配して毎日和蘭人形とオルレアン人形に魔理沙が危険な目に合っていないかキッチリ見張ってもらってるんだから!!」
どう考えてもストーカーです本当にありがとうございました。
「……呆れた、魔理沙の事を思うならせめて私と同じ名前の花から抽出したオイルをプレゼントするとか、
それぐらいに留めておくものだと思うけど。まぁこの香りを魔理沙にも好きになって欲しいだけなんだけどね」
注:植物のパチュリーには(検閲済)なシーン行きの作用も含まれております。
「いいえ!その程度じゃヌルいわ!一光年離れてもすぐに傍に行くぐらいの熱意がなきゃ駄目よ!!」
「無茶苦茶ね、幻想郷を消滅させるぐらいの熱量程度で十分でしょ?」
どちらにせよハタ迷惑である。
「ん………小悪魔、魔理沙を連れて私の部屋に行きなさい。今日は喘息の調子がいいからね、すぐにこれを始末するから」
「え!?わ、わかりました……」
「魔理沙、続きは後でね……」
「え、あ、ああ……」
「魔理沙、待っててね。すぐにこのもやしをナムルにしてとっとと捨てるから」
そして魔理沙と小悪魔はこの場を後にする………
「貴女を倒せば門番が喜ぶでしょうね。色関連で被んなくなった、って」
「ふぅん……とっととかかってきなさい紫もやし!!」
「潰してあげるわ人形ヲタク!!」
かくして火ぶたは切って落とされた――
「行くわ、火符『アグニシャイン』!!」
「魔符『アーティフルサクリファイス』!!」
投げられた人形に火炎弾が当たり、爆発。それは強烈な閃光となって目くらましになるが、
パチュリーは直ぐに自らの足元に強烈な風を巻き起こして高速移動、
アリスは人形に繋いでいた糸を自分に巻きつけ人形に引っ張ってもらうことで無理矢理回避する。
そして互いに次のスペルカードを構える。
「まだまだこれからよ!!」
「調子いいわね、さすが喘息という仮病を患っているだけのことはある!!」
「魔理沙が心配して色々と世話を焼いてくれるのが堪らないのよ。この気持ち、貴女には理解できないでしょうねぇぇぇ!!」
「私だって魔理沙に人形をかれこれ100体以上はプレゼントしたのよぉぉぉぉ!!それも魔理沙の声が自宅に居ながら聞ける仕様のをねぇぇぇ!!!」
聞かれるとヒくこと必死な暴露トークと共にスペルカードを乱発する二人、しかし……
「グッ………」
「クゥッ……」
一向に埒が明かないまま、両者最後のスペルカードを手にした――
「日符『ロイヤルフレア』!!」
「咒詛『首吊り蓬莱人形』!!」
そして図書館に光が爆ぜた―――
「スペルカード勝負じゃ………」
「決着は無理みたいね……」
二人は満身創痍になりながらも立っていた、そして――
「ならば」
「そうね」
「「別の方法で決着を!!!」」
かくして第二ラウンドが開始。
「うぉぉぉぉ!!」
「そらそらそらそら!!」
キュウリのみじん切り対決、
「とおーいーきーおくよみがーえるかなしーみも、あたためてゆけーるのにー」
「次はRe-sublimityを……」
「な、次歌おうと思ってた曲を!!」
カラオケ対決、
「負けて、なるものかぁ………」
「魔理沙のぉ、ためにぃ……」
登山対決といった訳のわからないチョイスによる結果、パチュリーが勝利を収めた(らしい)。
「ハァ、ハァ……ハァ」
「ゼェ、ゼェ………ヒュー、ヒュー」
「やる、じゃない……」
「アンタ………こそ」
後に二人に残ったのは真剣で戦った後に残る爽快感だった。
「私に本気を出させるなんてね………」
「私でもいっぱいいっぱいだったなんて、やる、じゃない」
上半身を起こし、互いにライバルを見つめ合う。
「ふふ………」
「フフフ……」
互いに爽やかな笑顔のまま見つめ合いそして、
「アリス、貴女に言いたいことがあるのだけれど」
「奇遇ね。私もよ、パチュリー」
「話したいことは同じ気がするわ」
「そうね、私もそう思うわ。じゃあ一斉に話しましょうか」
そして二人は同時に同じ言葉を紡ぐ――
「「魔理沙は私のものよ!!」」
そして見事に決まるクロスカウンター、かくして二人は仲良くノックアウトしたのだった………
結論:一番を譲らないのがライバル、少なくとも今回はそう
久々に投稿した割にはオチが弱い気が……むしゃくしゃしてやった、マイノリティってレベルじゃないけどどーでもよかった。反省はしていない。
続きを!小悪魔と魔理沙の続きを!ww
博麗
で、いつになれば省略された文が読めますか?
俺のマウスがクリックのしすぎで壊れそうです。
ちょっと、あのウ詐欺を一回〆て鍋にしてくるわ。三┏(#^o^)┛
今夜は兎詐欺鍋じゃー!!