東方○○○という作品は沢山ある。
それと同時に作品に出れなかった者達も沢山いた。
本来なら出られないとわかった時点で、次の作品まで大人しくしているのが理想的なのだが……己の欲望に忠実な幻想郷の住人が大人しくしているはずもなく。
無理やりにでも作品に出ようとする者が続出した。
無論、このまま作品に出してしまえば各ストーリーがおかしくなってしまう。
そこで、それを阻止するために決して表舞台に出ない者達が現れるのだ。
彼らの役目は登場キャラが出す弾幕の被害の減少、体力・物資の補充などの役目もあるが、やはりイレギュラーの登場阻止に一番力を入れている。
そんな彼らも、今回の作品『東方緋想天』では苦戦を強いられた。
作品が出る度に増えるキャラ。
特に今回は各作品から二、三人しか出ないので戦いは激化したのだ。
目標を外れたスペカを被害が出ないように受け止めながら、月の姫と薬師と戦い。
倒されたキャラの傷の手当てしながら、門番と吸血鬼の妹を抑え込む。
戦闘が終わって移動中に御札やナイフの補充し、閻魔を仕事場に送り返す。
体が弱い者も参加しているので栄養剤や点滴をしている間、奇跡を起こす巫女と二柱の神を封じる。
エンディングの際に出てこようとする妖精達を倒し、ストーリー終了後に登場キャラに襲い掛かる者達を命を賭けて戦い。
そして、次のストーリーの準備をする。
傷ついても倒れても彼らはストーリーを安全に進行させるのが役目。
使命を達成しても残るのは疲労と新たな使命である。
それでも彼らはストーリーを進行させるために影で頑張っているのである。
だが、そんな彼らを知る者は少ない。
良く言えば常套、悪く言えばよく見かける設定と思われますが、正直ここまで感想に困る作品も珍しいです
私にはこれはSSで無くただの設定集、あるいは草案のようにしか感じられません
これを読み物として成立させるためにはそのための多くのものが欠けているのではないでしょうか
「彼ら」という存在の設定を作っただけで、この話ではオリキャラどころか全くキャラが「登場」していません。
とりあえずキャラを登場させて何か喋らせたり行動させてみてください。
その妄想自体はここに投下する作品のテーマにしても違和感の無い物なので残念です。