少しだけ『香霖堂…頭撫でます 魔理沙の特権』
のお話も絡みます
良ければそっちの方も読んで下さい
*警告!このお話には糖分が化け物並みに入っています
一応、バケツを用意していますが
それでは足りない場合がありますので
糖尿病になりそう、辛党、魔理沙はプレイボーイ派の方は
覚悟を決めるか、すぐに戻ってください
「…良く寝た……?…ん?」
ある日、森近霖之助がベッドの上で目を覚まして
思いっきり伸びをしようとしたとき
伸ばそうとした手に何か重いものがついていた
何かと思って、布団を捲ってみると
「すぅ…すぅ…」
自分の腕に、金髪の女の子がしがみついて眠っていました
「………」
霖之助は、とりあえず気持ちを落ち着けるために
昨日の事を思い出した
(確か…昨日は…)
霖之助は、珍しく行商をする事になって
約一週間の間、お店を留守にしていた
そして、昨日の夜に帰ってきてすぐに
ベッドの上に横になって
(眠ったんだよな…)
布団は押入れの中に入れっぱなしだった
お酒を飲まずに寝たために、それは覚えている
(…まて?となると布団は…)
自分の腕に抱きついている女の子を見る
布団の位置を知っている人物は限られる
その中で、金髪の子となれば…
「…すぅ……んっ…ん~…?」
霖之助が考えこんでいると
腕に抱きついている女の子が目を開ける
「……」
そして、霖之助の方を細目で眠そうにしながら
しばらくの間ぼ~っとしてから、笑顔で微笑むと
「…お休み…」
「こらこら…」
霖之助の手に再び抱きついて眠ろうとしたので、
霖之助がそれを苦笑しながら止めた
止められた女の子が、少しだけ口を尖らせるが
しばらくすると機嫌をなおして
「…おはようだぜ?…香霖」
目の前の金髪の女の子が笑顔で挨拶をしてきた
霖之助もそれに対して笑顔で返した
「ああ…おはよう」
霖之助がそう伝えると目の前の金髪の女の子…
「すまない魔理沙…布団掛けてくれて」
自分の妹分の魔法使いの頭を撫でた
「へへっ…」
魔理沙も嬉しそうに頭を撫でられていたが
「…で?なんで僕の隣で寝ていたんだ?」
「…あっ……」
霖之助の一言で、魔理沙が今自分が
何処にいるのか思い出して顔が真っ赤になる
「こ、これはだな…」
霖之助からしてみれば、別にそこまで言わせることでもないのだが
「…これは?」
面白そうなので、しばらく無言で見つめることにした
「あ~…」
「……」
「そ、その…」
「……」
「…うぅ…」
(…そろそろ止めておくか)
もうそろそろ、泣きそうになってきたので
霖之助が苦笑しながらベッドから起き上がり
部屋から出て行こうとする
「…香霖?」
魔理沙が何事かと思って呟くと
「…朝ご飯を作らないとな、魔理沙も食べるだろ?」
霖之助はそう言って部屋から出て行った
(さて、携帯食の残りを処分しなきゃな)
霖之助が部屋から出て行った後
「…迂闊だったぜ…」
魔理沙がそう呟いて
「う~」とか「あ~」とか言いながら
ベッドの上でゴロゴロと転がり悶絶していた
「ふむ…」
料理を作りながら、今日の予定を考える
「…一日余ってしまったな」
本来ならば、明日帰るはずだったのだが
商談が早くまとまったおかげで
一日早く帰って来てしまったのだ
(…どうするかな…)
本来ならば、お店を早く開けるのだが
周りにはすでにしばらくの間、居ない事を伝えているため
「…誰も来ないだろうしな…」
明日までは誰もこのお店に来る事は無いだろう
(どうしたものか…)
霖之助が考え込んでいるうちに…
「…いけない、焦げてしまう所だった」
朝ご飯は出来上がってしまった
台所のちゃぶ台の上に、旅行中に食べる予定だった
携帯食を使った料理を並べ終えた
「魔理沙…御飯ができたぞ」
朝ご飯ができた事を魔理沙に伝える
しばらくすると、ベッドがあった部屋から
何とか落ち着いた魔理沙がやってきた
「よ、よう…お、思っているより早かったな」
あくまで表面上だけで、まだ落ち着いていないみたいだったが
霖之助は少しだけ苦笑すると
「ああ、旅行の携帯食を使って作ったからね」
そう伝えて魔理沙に箸を渡して
「物凄く美味しいとはいえないが、食べれない事は無いはずだ」
そう付け加えたうえで
「頂きます」
霖之助が両手を合わせた
それから、少し遅れて
「…頂きます」
魔理沙も両手を合わせた
「ところで魔理沙」
食事を終えて、食器を水につけながら
霖之助が魔理沙に話しかけた
「なんだ?香霖」
「なんで僕の隣で寝ていたんだ?」
霖之助の言葉に魔理沙が再び赤くなる
「な、何の事だ?…夢でも見たんじゃないのか?」
必死に魔理沙が無かった事にしようとする
「そうか…それじゃ、夢だったんだろうな」
「そ、そうだぜ…はははっ…」
霖之助がそのまま、話を終えてくれた事で魔理沙がホッとする
「…ところで、枕が無かったけど何を代わりにしたんだ?」
「ああ、それは香霖の腕を…!?」
何気なく話しかけられたので、魔理沙が思わず答えてしまった
「ひ、卑怯だぜ…」
真っ赤になった顔を隠すために、魔理沙が帽子を深くかぶる
それを見た霖之助がニヤニヤして話しかけた
「…さて、なんで眠っていたか話してもらおうか」
「うぅ…」
遂に魔理沙が観念して話しだす
「……あ、あのな?…その…他の所でさ…」
紅魔館や永遠亭、冥界やマヨヒガ…博麗神社や
妖怪の山にできた神社に魔理沙が向かったのだが
「…皆…保護者が居るだろ?」
「ふむふむ…」
紅魔館には門番が…永遠亭には薬師が…
冥界の庭師にはその主が居るし
マヨヒガには黒猫を溺愛する狐のお母さんが居る
博麗神社の巫女には隙間妖怪が現れるし
妖怪の山に越してきた神社には、巫女を心配する二神が居る
「…なんか…皆甘えててさ……」
つまり、魔理沙はそれらを見てうらやましかったというわけだ
(なるほど…人恋しかったというわけか)
理由がわかったのなら霖之助も悪い気はしなかった
自分が、保護者として認めてもらっているとわかったからだ
霖之助は少しだけ微笑むと
(ポン…)
「あっ…」
真っ赤になって下を向いていた魔理沙の頭に手を乗せた
「……人恋しかったのかい?」
霖之助がそう伝えると、魔理沙は少し首を横に降った
「違うのかい?」
霖之助が頭を撫でながらさらに問いかけると
魔理沙が少し口ごもりながら答えた
「そ、それもあるけど…こ、香霖が……」
自分の名前が出て来たので霖之助は首を傾げた
その様子を見た魔理沙が不機嫌な顔になる
「…香霖が悪いんだぜ」
「僕が?」
自分が悪いと言われて、何か魔理沙に悪い事をしたかと思い
思い出してみるが、特に思い当たるふしは考えられなかった
(なにか悪い事をしたかな?)
霖之助が腕を組んで考えようとして、
魔理沙の頭の上に置いた手を離そうとしたら
「…むぅ~」
「…魔理沙?」
魔理沙がそれを拒んで、両手で霖之助の手を捕まえた
そして、再び自分の頭の上に置くと霖之助を睨んだ
「…なあ、香霖…前に会ったのがいつか覚えてるか?」
唐突にそんな事を言われて、頭の中で考える
(とりあえず、この一週間は行商に行っていたから…省いて…)
「10日間程前か?」
霖之助がそう答えると、魔理沙が首を振った
「10日前は香霖は霊夢につれて行かれたはずだぜ」
(そうだ確かあの時は霊夢につかまって…)
博麗神社に連れて行かれた後に
『神社の倉庫に何か高値で売れそうな物無いか探すの手伝って』
と強引に仕事をさせられた…
「ああ、それから三日間何の因果か倉庫の掃除をさせられた」
因みに、出てきたものはほとんどお金にならない物ばかりだった
そして再び霖之助が考え込む
「となると……二週間か?」
「…二週間前は紅魔館だぜ」
大量の注文だったので、霖之助自身が
紅魔館まで運んでいったのだ
(…しまったな…)
二回も間違ったので、魔理沙が恨みがましそうに見つめてくる
「え~と…」
霖之助がさらに考え込もうとするが、
それよりも先に魔理沙がため息をついて呟いた
「……一ヶ月だぜ…」
「あ~…」
先に言われて、霖之助がばつが悪そうな顔になる
その顔をみて魔理沙がそっぽを向いて呟いた
「…一ヶ月…香霖の姿を見なかったんだぜ…」
その言葉を聞いて、霖之助は
何故魔理沙が機嫌が悪くなったのか悟った
(なんだ…つまり魔理沙は…)
霖之助はそっぽを向いた魔理沙の頭を改めて撫でた
「…また、居なくなると思ったのかい?」
その言葉を聞いた魔理沙がそっぽを向いたまま小さく頷いた
昔、霖之助が魔理沙の前から何も言わないで居なくなった事があった
本当は、半分妖怪である霖之助と親しくしていたら
魔理沙が周りから良い印象でないと判断した
魔理沙の父親と霖之助の判断だったのだが
小さかった魔理沙は自分が慕っていた人物が
突然居なくなったのはショックだった
魔理沙はそれを思い出していたのだ
「大丈夫、お店が心配だからそう簡単には居なくはならないと思うよ」
「……」
霖之助が魔理沙にそう話しかけるが
魔理沙の機嫌はまだ直りそうに無かった
まだ無言のまま霖之助の手を掴んでいた
(やれやれ…どうしたものかな…)
霖之助が苦笑していたら、頭の中に一つの考えが浮かんだ
(ふむ…本当は無かったはずの一日だ…魔理沙にあげるのも悪くない)
霖之助が、無言で居る魔理沙に話しかけた
「なあ…魔理沙」
「…なんだよ?」
ぶっきらぼうに返事を返す魔理沙
だが、霖之助はそれを気にせず次の言葉をかけた
「実は、今日一日お店はお休みなんだ」
「…それで?」
そこまで話しかけてから、霖之助が魔理沙を
自分の真正面に来るように移動させて
「今日一日は誰も来ないから…」
いきなり真正面を向かされて、驚いている魔理沙に対して一言告げた
「今日一日…好きなだけ甘えてもかまわないよ?」
その言葉を面向かって言われた魔理沙の顔が真っ赤に染まる
そして、顔を見られないように少し霖之助から離れる
(手は香霖の袖をつかんだまま)
しばらくそのままでいた魔理沙が小さく呟いた
「……い、いいのか?」
霖之助がそれに対して小さく頷く
「ああ…幸い、明日までは誰も来る事は無いはずだからね」
霖之助がそう言うと読みかけの本を手にとって本を読み始めた
「そ、そうか……」
魔理沙が帽子を深くかぶったせいで、表情は見えないが口元は笑っていた
「じゃ、じゃあ…甘えるぜ…」
魔理沙は少しだけ遠慮がちにそう告げると
(ぽふん…)
霖之助の背中に抱きついた
魔理沙が実家に居た頃、よくやっていた事だった
「…へへっ」
そして、その背中に頬擦りをする
「こらこら…」
霖之助は余り汗をかかない体質だが
昨日は帰ってきてすぐに眠ってしまったので
お風呂には入っていない
少し笑いながら魔理沙に注意すると
「……」
魔理沙がそのまま背中に顔をつけて目を瞑る
「…香霖の…匂いだ…」
魔理沙はそう言うと、再び霖之助の背中に甘え始めた
しばらくの間、魔理沙は霖之助の背中で甘えると
今度は、本を読もうとした霖之助の膝の中に座った
「…魔理沙…そこに居ると本が読めない…」
「…昔は一緒に読めたのにな…」
小さい頃は、魔理沙を膝の上に乗せて本を読んでいたのだが
あの頃に比べると、魔理沙は大きくなっていた
「このままだと読めないな」
霖之助が本を何とか読もうとしたが
「よいしょ…っと」
魔理沙が霖之助から本を奪って
「…これでよしだぜ」
自分の頭に霖之助の手を置く
「なにがよしなのか、僕には分からないんだが…」
霖之助は今日は本を読むのを諦めて
膝の上に座っている魔理沙の頭を撫でる事にした
魔理沙が嬉しそうにしているのを見て
(やれやれ…)
霖之助が苦笑しながらも頭を撫で続けた
そんな風に魔理沙は霖之助に甘えた
「…そろそろ晩御飯の事を考えないとな」
魔理沙が霖之助の腕にむぎゅ~っと抱きついている時に
霖之助がそう呟いた
気がつけば、すでに夕方になりかけている時間になっていた
「買い物に行かないといけないな」
霖之助がそう言って、魔理沙を放そうとしたら
「……香霖、少し待ってくれ」
「魔理沙?」
魔理沙が霖之助の袖を握った
そう言って、急いで箒に乗ると
「ちょっと家まで行って来るぜ!」
凄い勢いで表に飛び出していった
霖之助がしばらくの間驚いていると
大急ぎで帰ってきた魔理沙が
大量の茸を持って帰ってきた、そして
「きょ、今日は…私が晩御飯を作るぜ」
呼吸を整えながら魔理沙はそう霖之助に告げて
香霖堂の台所に向かって走っていった
「できたぜ」
魔理沙がそう言ってできた料理をテーブルに並べた
「凄いな…」
霖之助が思わず呟いた
目の前にある料理は全て茸で作られていたが
そのどれもがおいしそうにできていた
「さあ、香霖食べてみてくれ」
「そうだな…では」
魔理沙に促されて霖之助が早速料理に箸をつける
そして、それを口に運ぶ…
「……むっ」
「ど、どうした?」
魔理沙が心配そうに霖之助を見つめる
しばらく霖之助がそのまま咀嚼して、魔理沙を見つめた
「魔理沙…」
「な、なんだ?」
美味しくなかったのか?と、魔理沙がおどおどしてると
霖之助が笑みを浮かべて答えた
「料理の腕が上がったな」
その言葉を聞いて、魔理沙も笑みを浮かべた
「そ、そうか!」
小声でよかった…と魔理沙が呟く
「へへっ…昔とは違うぜ」
魔理沙が霖之助にそう告げると
霖之助は笑みを浮かべながら頷いた
「ああ、もう十分お嫁やることができるな」
「そ、そうか…」
魔理沙が嬉しそうにそう呟く
「ああ、これだけの料理を作る事ができるのなら引き手数多だろうな」
霖之助がさらにそう続けると
魔理沙が少し考え込んで言い辛そうに呟く
「な、なあ…」
「ん?どうした魔理沙?」
言い辛そうにしている魔理沙を霖之助が見つめる
そして、魔理沙が小さく聞いてきた
「だ、だったら…その…香霖の…」
「僕も?」
意図が読めない霖之助がどういうことか聞こうかとしたら
「や、やっぱりなんでもないぜ!さあ、御飯食べちまおうぜ」
魔理沙が顔を赤くして料理を食べ始めたので
「そうだな、せっかく魔理沙が作ってくれた料理だ、暖かいうちに食べてしまおう」
霖之助も料理を片付ける事にした
食事を終えた後、魔理沙が皿を洗う間に
霖之助は先にお風呂に入る事になった
(やっぱり…お風呂は良いな…)
霖之助がお風呂から上がると
魔理沙に次に入るように伝える
「…覗くなよ?」
「そんな怖い事できないよ」
魔理沙の言葉に、霖之助が笑いながらそう返した
二人とも、お風呂に入って眠る事になった
霖之助のベッドの隣に、魔理沙用の布団を用意する
「お休み…魔理沙」
霖之助がそう言って、ベッドの中に入ろうとしたら
「よいしょ…」
魔理沙が同じベッドの中に入ってきた
「…布団を用意したのだが…」
霖之助が魔理沙にそう言うと
「…今日一日甘えても良いんだろ?」
魔理沙がそう言ってきたので
霖之助は何もいう事ができなかった
「なら仕方ないか…」
「へへっ…」
霖之助がそう言って、諦めると
魔理沙が嬉しそうに霖之助に抱きついてきた
「…昔と変わらないな」
魔理沙がそう呟くと
「……僕は半妖だからね」
霖之助はそう言って魔理沙の頭に手を置いた
しばらくの間、そうやっていると
「…あっ…」
魔理沙が突然声を出した
霖之助がどうしたのかと思っていたら
「…もう一つの特権…思い出したぜ」
「もう一つの特権?」
霖之助が覚えているのは、頭を撫でるのは魔理沙だけという特権
(…どんなのがあったかな?)
霖之助が不思議そうにしていると
魔理沙が霖之助の方を向いて告げた
「…お休みだぜ?…お兄ちゃん…」
魔理沙はそう言うと、霖之助に抱きついたまま眠りについた
「ああ、そうだったな…」
霖之助は久しぶりに呼ばれたもう一つの特権に苦笑しながら
「…お休み…魔理沙…」
自分に抱きついている妹分にそう告げて眠りについた
次の日から、人が居ない時に香霖お兄ちゃんと言うようになった
もう一つの特権…それは…
「幻想郷でお兄ちゃんと呼べるのは、私だけだぜ?」
バケツじゃ足りない……、バスタブを。
…………ごはっ(口から大量の砂糖が溢れだした)
くそ…お兄ちゃん…だと…!GJすぎるぞ!
新作GJでした~w
もう1つお願いします。
それくらいきつくないと・・・この甘さは消えん・・・
そう信じないと体から糖分なくなる
ほろ甘っていうか練乳を脳髄に叩き込まれたような気分
タライでも用意してきます
このSSは糖分を過剰に含む為、読むとあなたの健康を害し、糖尿病等になる恐れがあります
と冒頭にいれるべき
友人にもこのSSを勧めたいと思います
砂糖の処分が間に合わん!
そして魔理沙ぶっこrおおおおお!!(ry
俺の、俺の香霖を!俺の嫁を…お兄ちゃん…だと…?ゲフン
アスパルテーム300%濃縮な気分だだだだだ
ひたすら甘すぎるぜ!!!
このSSには甘すぎ注意の看板が必要です・・・
砂糖以上の甘さがプンプンするぜえーーーーっ!!
あま―――――い!!!
ゴハアッ!?
まいったな、こりゃwwwwwwwwwwwwwwww
さて、この血糖値どうしてくれる
つーかこれは激甘どころか砂糖そのもnオロロロロロ(ザラザラザラザラザラザラ