Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

完全ウルトラスーパー最強チルノ

2008/06/16 09:04:59
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「やあ、僕かえるじゃないよ、だから凍らせないで!」
ある夏の日。氷の池から出てくるなり、彼はそう言った。
私はチルノ。氷精。
万象一切、全てを凍らせるのが、私の役目。
「――つまり、あなたはいったいなんなの?」
私はそう彼に問うた。
「ただの、つまらない男さ」
彼は、自分でも情けないと思う様に、笑ってみせた。
パーフェクトプリーズ”全てを凍らすに足る力を、私はもう持っている。あとは私の思いひとつで世界の全てが凍りに閉ざされる。
「どうしてここに居るの?」
私はもう一度聞いた。
「かえるの血が集まって、僕が生まれたんだ」
彼は、大真面目にそう答えた。私は笑った。
面白い男だった。凍りついた池の上で、スケートをして彼は楽しんでいた。その池は何万何千の蛙の命を奪った氷精の支配下だと言うのに、彼はまったく気にしてない風だった。
いや、どこかさびしげで、悲しげだった。
やはり幻想郷中氷河期しかないかなー。と、彼を見てチルノは思った。早く凍らせたいなー。と思った。
いつにしようか、日にちはいつでもいいけれど、やはり自分にとっていい日がいい。
いつにしようか、すべてを凍りに閉ざすのは。パーフェクトフリーズを、本気で宣言するのは。







全て凍らすチルノが、ついにパーフェクトフリーズを宣言したその時、ルーミアの封印が、解かれた。
そして、単純明快に言えば、幻想鏡の全てが凍った。
何もかもが全て凍りついた。動いているものなど、チルノのほかになにもいなかった。
チルノは、今、正に世界の中心となった少女は、息を大きく荒くしていて、それからそれが穏やかになると。
「――あは」
「あはは」
「あはははははははは!!!!!」
チルノは笑った。狂ったように一人で笑い転げた。
チルノはこう思った。できる、できる、と思いながら、今の今までまさか本当に出来るとは思わなかった。
でも、できた。ほんとーに、あたいったら最強ね!?
おかしいったらありゃしない!
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!
……なんだろう。
ほんの少しの、針が刺さっているほどの違和感が、この幻想郷のどこかにあった。
……まだ、凍っていない、何かが、幻想郷にいる…?
それも、途方もなく大きな何かが。



あぶなかった、闇の中まで氷の力が及ばないかどうかは分からなかった。完全に賭けだった。
だが功は成した。これでこの勝負は、僕の勝ちだ。
開放された莫大な量の闇の中に彼は潜んだ。
彼にはパーフェクトフリーズに対抗できるほどの力がなかったのである。
他のものや巫女に任せる気はなかった。他の誰かに彼女が救えるとは考えなかったし、なにより彼は、凍らされるのは嫌だった。
氷の力を肌で感じた彼だからこそ分かるのだ。氷の中は、寒いと、誰よりも。
二度とその中に行きたくはない。
だって、氷の中は、寒くて、そしてなによりも、寂しい。
彼女もきっと、寂しいはずだった。彼女の冷気を嫌って、みんな逃げていくのだから。氷の中にいる少女であるチルノは、きっと途方もなく寂しい筈。
だから彼は―――
―――復活したのだ。
優しい蛙たちの血から生まれた少年。
決して消えない。高く強き意志。
そう彼は、氷の中でも消えない炎だった。



そして彼は思った。チルノ、あなたに、あなたの真実を教えよう、と。
チルノ、あなたの本当の名前は「散るの止める。」。
花が枯れることを誰よりも悲しんでいたのがあなた。
それを止めようと、必死になって頑張っていたから、友達が出来なかったんだよね。
だから、寂しくて、全て凍らせれば、氷で繋がれば全てと友達になれると、そう思ったんだよね。
遠い地で人が待っているよ、誰にも犯すことの出来ない暑い熱を持って、彼人は待ってくれているから。凍りに閉ざされず火のように熱いままで藤原のもこうが、君をずっと待っている。
きっと、いい友達になれると思うんだ、君たちは。
だから、もうじゅうぶんだろう? チルノ。
「溶かすよ、チルノ」
彼は、そう言った。
そして全てが、暖かになる。







終わり
略ってのが、試験運用と言うか、未完成なんでこっちに投稿。
ちょっとでも楽しんでいただけたら幸いです。



彼。「死なない程度の能力」
つまるところ、もこうとチルノはいい友達になれそうだっていう、そういうお話です。逆に相性最悪な気がしないでもないですが、フィーリングで。
近くにいると心地よいのに、触れるとお互いやけどする距離とか。ダメか。やっぱ無理か?
いやいやチルノに触れても冷え性にならない大丈夫な人、がコンセプトだからやっぱりいけるか。
もこたんが主人公張るケースも考えましたが、こっちのほうが楽だったんでそうしました。
十二単
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
わっけわからん
いくらプチとはいえローカルでやってくれ
2.名前が無い程度の能力削除
とりあえず、この文章はまだHDD内に保管しておくべきだったと思います。
ここは未完成品・試験作品を捨てるゴミ置き場じゃありません。
3.名前が無い程度の能力削除
なんだいこりゃ
4.名前が無い程度の能力削除
さすがにわけがわからん
5.名前が無い程度の能力削除
かえるべきところにかえるのがあなたにできるゆいいつのぜんこうよ!
6.名前が無い程度の能力削除
⑨なチルノかと思ったら⑨な作者だったか。
7.名前が無い程度の能力削除
>幻想鏡
これは新しい