「ふー、最近暑くなってきたな・・・・」
空を箒で飛びながら呟く魔理沙。最近夏が近づいてきたので、気温が上がってきた。
しかも魔理沙は黒を基準とした服装をしており、なお暑そうだ。
ぐいっと袖で額の汗を軽く拭いながら飛行する。目的地は博麗神社。
あの神社は魔理沙にとっての避暑地でもある。おまけにお茶とお茶請けがでるので一石二鳥だ。
(まあ、お茶請けは霊夢の気分しだいだけどなあ・・・)
とにかく早く涼みたい魔理沙はさらにスピードを上げて神社に向かった。
「よう霊夢。遊びに来てやったぜ・・・・って、あれ?」
いつも縁側でお茶を飲んでいるはずの霊夢が見当たらない。
「・・・・まあいいか。おじゃましまーす」
そのまま気にせずに中に入る魔理沙。不法侵入は魔理沙にとって日常茶飯事。
中に入り居間に行くと、そこには霊夢がいた。
「お、なんだ。いるじゃないか」
「あら魔理沙。いらっしゃい」
「おう、いらっしゃいましたぜ」
いつもどうりお茶を飲みながら挨拶をし返してくる霊夢。そんないつもどうりのはずだが魔理沙は一つ違和感を感じた。
「・・・なあ霊夢。なんかこの部屋妙に涼しくないか?」
「あら、やっぱりわかった?」
「おう、なんだ?新しい術か?こんな便利な術があるなら教えてくれよ」
「術じゃあないわよ。今年は色々と私なりに夏対策したのよ」
「へえ~・・霊夢がねえ・・・」
「なによ、私が去年何も準備しなかったが為にミイラ化寸前までいった事を忘れたの?」
「いや、あんなの忘れもしないだろ。脱水症状寸前で倒れていたなんて」
「そ、だから今年は色々準備したのよ」
「なるほどねえ。ちなみに何をしたんだ?」
「そうねえ・・・。まずはこれね」
霊夢が立ち上がり、部屋の隅にある妙な箱を指差す。その箱は小さな隙間が出来ており、そこから冷風が出ている。
「なんだこれ、すごい涼しいな」
「でしょ?」
えっへんと胸を張り、鼻を高くする霊夢。魔理沙は興味津々になってその箱を観察する。
「なあ霊夢、コイツはどうやって作ったんだ?」
「それ?チルノを使ったのよ」
「・・・・・・・・・は?」
「だから、チルノを使ったのよ」
「ちょ、ちょっとまった霊夢!」
「なによ?」
「中を見せてもらってもいいか・・?」
「いいけど・・、すぐ閉めなさいよね?」
「あ、ああ」
魔理沙は恐る恐る箱の蓋を外す。
すると中に口と腕と足を縛られたチルノと目があった。
「ん・・・、んーーー!んーーーーー!!」
ばたん!
「ふう・・・・」
「どうだった魔理沙?」
「・・・ああ、いい動力源だと思うぜ?」
あえてチルノには触れない二人。
「なあ、霊夢さっき色々って言ってたよな?後いくつ対策してあるんだ?」
「そうねえ、次はあれかしらねえ」
上を指差す霊夢。そっちに目線を持っていくと足を縛られて逆さになっているルーミアがいた。
「うお!」
「あら、やっぱり気がついてなかった?これでお客が来てもばれない事が証明されたわね」
「あ、ああ。気がつかなかったぜ。で、あれはなんだ?」
「あれは日差し避けよ。レミリアにもきっと好評よ」
「なるほどなあ・・・・」
逆さ吊りになりながらもいつもの十字ポーズを崩さないルーミアに、魔理沙は心の中で敬礼をした。
「で、お次はなんだ?」
「ん~、これもそうね」
霊夢がさっきまで座っていたところから透明な物体を取り出す。
「え~っと、確かそれは・・・」
「妖夢の半身よ」
「・・・・・やっぱりか」
霊夢にむんずと捕まれた半身は痛いのかバタバタと暴れるが、霊夢がお札を貼った途端に動かなくなった。
「ふう・・。しってる?幽体って体温低いのよ。だからひんやりして気持ちいいのよ。これ」
そう言いつつ半身をギュッと抱え込む霊夢。これが可愛い人形とかなら微笑ましい光景なのに、幽霊なので少し異様な光景。
「なるほどねえ」
魔理沙は霊夢の珍行動には前々から驚かされているせいか、大分慣れてきた。
「お次はあるのか?霊夢」
「咲夜の保冷剤入りP・・」
「次いこうか」
「むぅ・・・。じゃあこれかしらね」
そう言って袖口から大きい葉っぱを取り出す。
「これは・・・・、確か新聞記者の?」
「そ、これは彼女の能力を補助するものらしいんだけどね。これだけでも多少風を扱えるのよ」
そう言って霊夢は葉っぱを軽く一振りする。すると風がヒュウと吹き、とても涼しい。
「まあ、超強力うちわみたいな感じかしら」
「便利そうだぜ」
「便利よ」
魔理沙が手を伸ばして葉っぱを奪おうとしたが、霊夢はサット袖口にしまった。
「むう・・・。ちなみにまだあるのか?霊夢」
「そうねえ、あとはこれぐらいかしら」
霊夢が立ち上がり、チルノの入った箱を開けて中から瓢箪を取り出して持ってくる。
瓢箪はかなり冷えてるらしく、瓢箪から冷気が出ている。
「それは、あの鬼のか?」
「ええ、冷し酒よ。それも無限の」
「はあ、それまた良いものを・・・」
「ええ、正直これが一番手に入れるのに苦労したわよ」
「はあ、そりゃあご苦労なこった・・」
「何よ、魔理沙だって色々と強奪してるじゃない」
「人聞きの悪い、私は借りてるだけだぜ」
「なら、私もそうよ」
「そうかい」
「そうよ」
「ところで霊夢」
「なによ?」
「妖怪の山の河童に頼めば色々と作ってくれたんじゃないか?そっちの方が楽そうだし」
「その発想はなかったわ」
おわれ
空を箒で飛びながら呟く魔理沙。最近夏が近づいてきたので、気温が上がってきた。
しかも魔理沙は黒を基準とした服装をしており、なお暑そうだ。
ぐいっと袖で額の汗を軽く拭いながら飛行する。目的地は博麗神社。
あの神社は魔理沙にとっての避暑地でもある。おまけにお茶とお茶請けがでるので一石二鳥だ。
(まあ、お茶請けは霊夢の気分しだいだけどなあ・・・)
とにかく早く涼みたい魔理沙はさらにスピードを上げて神社に向かった。
「よう霊夢。遊びに来てやったぜ・・・・って、あれ?」
いつも縁側でお茶を飲んでいるはずの霊夢が見当たらない。
「・・・・まあいいか。おじゃましまーす」
そのまま気にせずに中に入る魔理沙。不法侵入は魔理沙にとって日常茶飯事。
中に入り居間に行くと、そこには霊夢がいた。
「お、なんだ。いるじゃないか」
「あら魔理沙。いらっしゃい」
「おう、いらっしゃいましたぜ」
いつもどうりお茶を飲みながら挨拶をし返してくる霊夢。そんないつもどうりのはずだが魔理沙は一つ違和感を感じた。
「・・・なあ霊夢。なんかこの部屋妙に涼しくないか?」
「あら、やっぱりわかった?」
「おう、なんだ?新しい術か?こんな便利な術があるなら教えてくれよ」
「術じゃあないわよ。今年は色々と私なりに夏対策したのよ」
「へえ~・・霊夢がねえ・・・」
「なによ、私が去年何も準備しなかったが為にミイラ化寸前までいった事を忘れたの?」
「いや、あんなの忘れもしないだろ。脱水症状寸前で倒れていたなんて」
「そ、だから今年は色々準備したのよ」
「なるほどねえ。ちなみに何をしたんだ?」
「そうねえ・・・。まずはこれね」
霊夢が立ち上がり、部屋の隅にある妙な箱を指差す。その箱は小さな隙間が出来ており、そこから冷風が出ている。
「なんだこれ、すごい涼しいな」
「でしょ?」
えっへんと胸を張り、鼻を高くする霊夢。魔理沙は興味津々になってその箱を観察する。
「なあ霊夢、コイツはどうやって作ったんだ?」
「それ?チルノを使ったのよ」
「・・・・・・・・・は?」
「だから、チルノを使ったのよ」
「ちょ、ちょっとまった霊夢!」
「なによ?」
「中を見せてもらってもいいか・・?」
「いいけど・・、すぐ閉めなさいよね?」
「あ、ああ」
魔理沙は恐る恐る箱の蓋を外す。
すると中に口と腕と足を縛られたチルノと目があった。
「ん・・・、んーーー!んーーーーー!!」
ばたん!
「ふう・・・・」
「どうだった魔理沙?」
「・・・ああ、いい動力源だと思うぜ?」
あえてチルノには触れない二人。
「なあ、霊夢さっき色々って言ってたよな?後いくつ対策してあるんだ?」
「そうねえ、次はあれかしらねえ」
上を指差す霊夢。そっちに目線を持っていくと足を縛られて逆さになっているルーミアがいた。
「うお!」
「あら、やっぱり気がついてなかった?これでお客が来てもばれない事が証明されたわね」
「あ、ああ。気がつかなかったぜ。で、あれはなんだ?」
「あれは日差し避けよ。レミリアにもきっと好評よ」
「なるほどなあ・・・・」
逆さ吊りになりながらもいつもの十字ポーズを崩さないルーミアに、魔理沙は心の中で敬礼をした。
「で、お次はなんだ?」
「ん~、これもそうね」
霊夢がさっきまで座っていたところから透明な物体を取り出す。
「え~っと、確かそれは・・・」
「妖夢の半身よ」
「・・・・・やっぱりか」
霊夢にむんずと捕まれた半身は痛いのかバタバタと暴れるが、霊夢がお札を貼った途端に動かなくなった。
「ふう・・。しってる?幽体って体温低いのよ。だからひんやりして気持ちいいのよ。これ」
そう言いつつ半身をギュッと抱え込む霊夢。これが可愛い人形とかなら微笑ましい光景なのに、幽霊なので少し異様な光景。
「なるほどねえ」
魔理沙は霊夢の珍行動には前々から驚かされているせいか、大分慣れてきた。
「お次はあるのか?霊夢」
「咲夜の保冷剤入りP・・」
「次いこうか」
「むぅ・・・。じゃあこれかしらね」
そう言って袖口から大きい葉っぱを取り出す。
「これは・・・・、確か新聞記者の?」
「そ、これは彼女の能力を補助するものらしいんだけどね。これだけでも多少風を扱えるのよ」
そう言って霊夢は葉っぱを軽く一振りする。すると風がヒュウと吹き、とても涼しい。
「まあ、超強力うちわみたいな感じかしら」
「便利そうだぜ」
「便利よ」
魔理沙が手を伸ばして葉っぱを奪おうとしたが、霊夢はサット袖口にしまった。
「むう・・・。ちなみにまだあるのか?霊夢」
「そうねえ、あとはこれぐらいかしら」
霊夢が立ち上がり、チルノの入った箱を開けて中から瓢箪を取り出して持ってくる。
瓢箪はかなり冷えてるらしく、瓢箪から冷気が出ている。
「それは、あの鬼のか?」
「ええ、冷し酒よ。それも無限の」
「はあ、それまた良いものを・・・」
「ええ、正直これが一番手に入れるのに苦労したわよ」
「はあ、そりゃあご苦労なこった・・」
「何よ、魔理沙だって色々と強奪してるじゃない」
「人聞きの悪い、私は借りてるだけだぜ」
「なら、私もそうよ」
「そうかい」
「そうよ」
「ところで霊夢」
「なによ?」
「妖怪の山の河童に頼めば色々と作ってくれたんじゃないか?そっちの方が楽そうだし」
「その発想はなかったわ」
おわれ
>咲夜の保冷剤入りP・・
これを実際に着用すると、人体に有害
保冷剤入りPatchouliですか?わかりません!