「皆さんこんにちわ。文々。ニュースの時間です。
司会進行は毎度おなじみ、山の人気記者射命丸文でおおくりいたします。
さて本日はゲストが来ています。さっそく呼んでみましょう。
虎簿瑠田さんどうぞ」
「サタデーナイトフィーバーつながりですか?
永江衣玖ですからね?
あそこに台座がありますが、あれに立ってポーズをとれって言いませんよね?」
衣玖の視線の先に電飾で飾り立てられた台座がある。
「ばれては仕方ありません。片付けておいてください」
文がそう言うと、椛が台座を抱えていった。
そして何事もなかったかのように続ける。
「本日、永江さんをお呼びしたのは、災害感知のプロに地震などの自然災害に対する予防策を尋ねたかったからなんですね。
博麗神社も地震の被害を受けて倒壊しましたし、今後も似たようなことがあるかもしれません。
そこで災害に対する予防と対策を話していきましょう、というのが今回の主題です」
「そう言われましても私は地震が主な専門で、ほかの災害に関してはそこらの人と同じ程度の知識しかありませんわ」
「あれ?
……では地震についてさっそく聞いていきましょう」
まあいいかと文がボードを取り出す。
そこに書かれていく文章を読んでいく。
「始めは災害に対する予防から。
永江さんは以前災害を感知して、幻想郷中に知らせて回ったという経験がありますが。
その感知はどのようにしているのですか?
コツなどがあれば私たちにも教えてもらいたいのですが?」
「空気をよんでください。
第六感にピンっとくれば、それが地震の前兆を感じ取っている可能性があります。違うものを感じとっているだけかもしれませんが」
「私たちには永江さんの真似は無理なようなので、もっとわかりやすい前兆があれば教えてもらえませんか?
今回のように緋色の雲が出たような」
「そうですね。大きな災害ならば今回のように緋色の雲がでますので、それを発見してください。
小さな災害は、各自の勘と経験による予測で対処してください。動物の動向をみるのもいいかもしれません」
「どれくらいの規模のものがくるかはどのように判断すればいいのでしょう?」
「大きなものは私が知らせて回るでしょう。
小さめなものならば、私が近くにいるときに聞けば答えますわ」
「そうですか、お疲れ様です」
「いえ、知らせて回るだけならばそう大変ではありません。
今回のように行った先々で、なぜか戦うようなことにさえならなければ楽なものです」
「私も戦ったくちなので、それについてはノーコメントで」
文は次のボードを取り出す。
「さて次は対策についてです。
永江さんは知らせることが主な仕事なようですが、その仕事の関係上やはり災害に対する防衛策も詳しいとおみうけします。
そこで今からでもできる対策があれば教えてもらえませんか?」
「そこまで詳しくはないのですけど。
一般的なもので言えば、日頃からリュックに非常食などを入れておく、家を補強しておくといったものでしょうか。
ただしこれは受身なものです。なので地震を起こさせない方法を話してみましょう」
衣玖のそのセリフに文が身を乗り出した。
「そのようなものがあるのですか?
あれば大変便利です。ぜひ教えてください!」
「ちょっと特殊な方法ですが、最近の地震にはこれで十分対処できます。
まずは、総領娘様をみつけください。そしてお菓子か玩具でも渡せば、それで大丈夫です」
「総領娘様というと天人で比那名居天子という?」
「はい」
「しかしなぜその人にお菓子などを渡せば、災害対策になるのでしょうか?」
「最近の地震のほとんどは、総領娘様が起こしていますから。
理由は異変を起こして解決に来た人と遊ぶためですね。
ようは暇潰しです。だから暇がつぶれるようなものを渡せば、地震は起こしません」
「天人は欲が少ないと聞いたことがあるのですが、今の話だとその総領娘という人は欲がありますよね?」
「まあ、総領娘様は変り種ですから。
それと付け加えになりますが、もしお菓子などを渡してもごねた場合、拳で語るというのも一つの手です。
イージーモードならば、ごりおしでなんとかなります。
ノーマル以上ならば諦めて、耐えながら飽きるのを待ったほうがいいかもしれません。それでも一応暇は潰せたと判断すると思いますから」
「そ、そうですか。
さて、そろそろ終わりの時間が迫ってきました。
永江さんからお知らせがあるようなので、そのままお聞きください」
今度は衣玖がボードを取り出す。
そのボードには何かの機械が描かれていた。
「このたび地震感知のプロが携わった災害感知防犯センサーを発売することになりました。
河童の協力により、感知+簡単な対応もできる優れもの。
これさえあれば門番が寝ていようが、侵入者も怖くない!
龍宮の使い印が目印のこの商品! 今なら緋想の剣レプリカもついてきます。
連絡先は……」
連絡先を言おうとした衣玖を文が止める。
「どうしていきなり商品の紹介を始めるんですか!?」
「これを売りたいからです」
「理由ではなく目的を言ってください!」
「総領娘様が地上の品に興味をもたれたんですよ。
でも天界にはお金なんかありません。このままだと勝手に持っていって、色々な人に迷惑かけそうなので私たちは考えました。
そして資金集めとして、これを作って売ることを思いついたわけです」
「なんというか……苦労してますね」
求聞史紀の天人の項を書き直してほしいなんて思いながら文は、宣伝を再開した衣玖の声を聞いていた。
宣伝が終ると同時に番組も終わる。
カメラがじょじょに引いていき、最後に番組名が出て、CMへと変わった。
ちなみに出演料として出た衣玖のギャラは、天子対策の費用へと回された。
そして、センサーは面白半分に買う人がいてそこそこ売れた。
司会進行は毎度おなじみ、山の人気記者射命丸文でおおくりいたします。
さて本日はゲストが来ています。さっそく呼んでみましょう。
虎簿瑠田さんどうぞ」
「サタデーナイトフィーバーつながりですか?
永江衣玖ですからね?
あそこに台座がありますが、あれに立ってポーズをとれって言いませんよね?」
衣玖の視線の先に電飾で飾り立てられた台座がある。
「ばれては仕方ありません。片付けておいてください」
文がそう言うと、椛が台座を抱えていった。
そして何事もなかったかのように続ける。
「本日、永江さんをお呼びしたのは、災害感知のプロに地震などの自然災害に対する予防策を尋ねたかったからなんですね。
博麗神社も地震の被害を受けて倒壊しましたし、今後も似たようなことがあるかもしれません。
そこで災害に対する予防と対策を話していきましょう、というのが今回の主題です」
「そう言われましても私は地震が主な専門で、ほかの災害に関してはそこらの人と同じ程度の知識しかありませんわ」
「あれ?
……では地震についてさっそく聞いていきましょう」
まあいいかと文がボードを取り出す。
そこに書かれていく文章を読んでいく。
「始めは災害に対する予防から。
永江さんは以前災害を感知して、幻想郷中に知らせて回ったという経験がありますが。
その感知はどのようにしているのですか?
コツなどがあれば私たちにも教えてもらいたいのですが?」
「空気をよんでください。
第六感にピンっとくれば、それが地震の前兆を感じ取っている可能性があります。違うものを感じとっているだけかもしれませんが」
「私たちには永江さんの真似は無理なようなので、もっとわかりやすい前兆があれば教えてもらえませんか?
今回のように緋色の雲が出たような」
「そうですね。大きな災害ならば今回のように緋色の雲がでますので、それを発見してください。
小さな災害は、各自の勘と経験による予測で対処してください。動物の動向をみるのもいいかもしれません」
「どれくらいの規模のものがくるかはどのように判断すればいいのでしょう?」
「大きなものは私が知らせて回るでしょう。
小さめなものならば、私が近くにいるときに聞けば答えますわ」
「そうですか、お疲れ様です」
「いえ、知らせて回るだけならばそう大変ではありません。
今回のように行った先々で、なぜか戦うようなことにさえならなければ楽なものです」
「私も戦ったくちなので、それについてはノーコメントで」
文は次のボードを取り出す。
「さて次は対策についてです。
永江さんは知らせることが主な仕事なようですが、その仕事の関係上やはり災害に対する防衛策も詳しいとおみうけします。
そこで今からでもできる対策があれば教えてもらえませんか?」
「そこまで詳しくはないのですけど。
一般的なもので言えば、日頃からリュックに非常食などを入れておく、家を補強しておくといったものでしょうか。
ただしこれは受身なものです。なので地震を起こさせない方法を話してみましょう」
衣玖のそのセリフに文が身を乗り出した。
「そのようなものがあるのですか?
あれば大変便利です。ぜひ教えてください!」
「ちょっと特殊な方法ですが、最近の地震にはこれで十分対処できます。
まずは、総領娘様をみつけください。そしてお菓子か玩具でも渡せば、それで大丈夫です」
「総領娘様というと天人で比那名居天子という?」
「はい」
「しかしなぜその人にお菓子などを渡せば、災害対策になるのでしょうか?」
「最近の地震のほとんどは、総領娘様が起こしていますから。
理由は異変を起こして解決に来た人と遊ぶためですね。
ようは暇潰しです。だから暇がつぶれるようなものを渡せば、地震は起こしません」
「天人は欲が少ないと聞いたことがあるのですが、今の話だとその総領娘という人は欲がありますよね?」
「まあ、総領娘様は変り種ですから。
それと付け加えになりますが、もしお菓子などを渡してもごねた場合、拳で語るというのも一つの手です。
イージーモードならば、ごりおしでなんとかなります。
ノーマル以上ならば諦めて、耐えながら飽きるのを待ったほうがいいかもしれません。それでも一応暇は潰せたと判断すると思いますから」
「そ、そうですか。
さて、そろそろ終わりの時間が迫ってきました。
永江さんからお知らせがあるようなので、そのままお聞きください」
今度は衣玖がボードを取り出す。
そのボードには何かの機械が描かれていた。
「このたび地震感知のプロが携わった災害感知防犯センサーを発売することになりました。
河童の協力により、感知+簡単な対応もできる優れもの。
これさえあれば門番が寝ていようが、侵入者も怖くない!
龍宮の使い印が目印のこの商品! 今なら緋想の剣レプリカもついてきます。
連絡先は……」
連絡先を言おうとした衣玖を文が止める。
「どうしていきなり商品の紹介を始めるんですか!?」
「これを売りたいからです」
「理由ではなく目的を言ってください!」
「総領娘様が地上の品に興味をもたれたんですよ。
でも天界にはお金なんかありません。このままだと勝手に持っていって、色々な人に迷惑かけそうなので私たちは考えました。
そして資金集めとして、これを作って売ることを思いついたわけです」
「なんというか……苦労してますね」
求聞史紀の天人の項を書き直してほしいなんて思いながら文は、宣伝を再開した衣玖の声を聞いていた。
宣伝が終ると同時に番組も終わる。
カメラがじょじょに引いていき、最後に番組名が出て、CMへと変わった。
ちなみに出演料として出た衣玖のギャラは、天子対策の費用へと回された。
そして、センサーは面白半分に買う人がいてそこそこ売れた。
に吹いた
easyとnormalの間には、高くて硬い壁があります。試しにやってみたら、スペルすら…
最初のスペルすらクリアできなかった俺が言うんだから間違いない