昔のおてんば娘のお話━━
ため息をつきながら歩く、氷の上を。
「あたい、お友達がほしい。」
こう思ってしまうのも、無理はない。
なぜなら両親から、遠出は禁止されてるからだ。
「ただいまぁ。」
「あら、おかえり遅かったわね。」
当たり前のように、母が迎えてくれる。
いつもと、あまり変わらない一日と思っていた。
だけど、いつもと違い、父の姿がみえなかった。。
「お母さん、お父さんは?」
おかしい━━
普段なら帰っている時間だ。
「おかしいわね。。今日朝出かけたっきり帰ってこないわね・・・、お母さん見てくるね。」
「あたいも行くよ。」
「でも・・・、わかったわ。」
チルノは混乱しながら、ドアを半開きのまま、外に飛び出した。
不安は不安を呼ぶ、普段父は、生活に必要な木を切って、昼間に帰っているのに、何故日が暮れているのに
戻ってこないのと。。
「チルノ、森にはいってみましょう。」
母の顔をみながら、うなずく 今はここにいるとしか考えられないそう思った。
チルノは、必死に、必死に探した。
母も、服についた汚れを気にせず父の名前を呼び、心配するチルノを元気付けた。
だけど
二人が見たものは、あまりにも残酷すぎた。━━━━
「おと・・・ーさん?」
木に倒れ掛かる父の姿、胸には一本の矢が、父の体を貫いていた。。。
チルノは声もでない、何故 父がこんな姿で、何故、父が 狙われたのか。
チルノは泣き叫ぶことしかできなかった。ただただ、父の顔になきつくことしかできなかった。
母は、何度も、何度も、父の名前を呼ぶ。返事が返ってこないのは、理解している。
だけど、認めたくなかった。ただ、それだけだった。
母は、父の体を抱えて、森を抜け出すことにした。
しかし、まだこの森には人間の気配がする、早くこの森を立ち去らなければ、
一心の想いで、走る。
そのときだった━━
「チルノ危ない!」
母の声、私の視界は、母と、なにやら赤い液体で染まった。
「おかあ・・・さん、おかあああああさん!。」
二人の体が重なる、母は、チルノにこういった。
「チル・・・ノ、あなたは、これから自分の身を守っていかなくてはならない・・の。だか・ら、これをもっていっ・・・て、お父・・さんとお母さんの分までいきてね。」
そこには、数枚のカードと、言葉を残した。
怒りに満ちたチルノは、カードを取り、影に叫ぶ・・・。
「よくも。。あたいのお母さんと、お父さんを!許さない・・許さない!。」
氷符 「アイシクルフォール」
凄まじい冷気と、共に影を襲う。
なにやら鈍い音がし、その場に 影は倒れた。
「お父さん、お母さん、今までありがとう。」
手を握り締め、語りかけた。
そして、チルノは気絶した━━━
*****
「もう、三日目だぞ?大丈夫か?」
竹ぼうきだろうか、薄っすらみえる。
「この子、どこにいたの・・・?見かけないスペルカードを持ってるけど。」
なにやら、巫女の服を着ている。。
チルノは体を起こした。
「よかった意識が戻ったぜ、大丈夫か?森にいたところを助けてやったんだ。」
金色に輝く髪の女性が言う。
「お姉ちゃん誰? あ!お父さんとお母さんは?」
金色の髪の女性と、巫女の服をきた女は、下を向く。
「あ・・・あのね、」
「死んだんだ・・・よね。。」
空気は重くなる。
「ごめん、あたしたちがきたときには・・・、。」
巫女が言う。
「いいの、それに お父さんとお母さんは、私を守ってくれたの。だから、もういいの、お姉ちゃんたちなんていう名前なの?あたいはチルノだよ。」
「あたしは、霧雨魔理沙 よろしくだぜ、チルノ。」
気軽く自己紹介をする
「あたしは、博麗霊夢よ よろしく。チルノ。」
少し堅苦しい自己紹介だ。
「よろしくね、霊夢、魔理沙。」
「ちょっといい?明日チルノの、ご両親のお墓を作ろうと思うの。」
「お墓ってなぁに?霊夢。」
空気は更に重くなる。
ちょっと間があいて、
「お墓っていうのは、死んでしまった人を棺という箱の中にいれて、土に埋めること、大丈夫、チルノのご両親は心のなかでいき続けるわ。」
優しい言葉で、チルノを安心させる。
「だから気を落とすんじゃないんだぜ。」
「ありがとう。」
少し立ってから
「あたい、あなたたちのお友達になりたいの、なってくれる?。」
魔理沙と、霊夢は顔をみてくすっと笑い、こう答えた。
「当たり前じゃない。友達よチルノは、」
「当たり前だぜ、よろしくな!」
チルノは、なぜか 涙していた。ずっとつらい思いをしてきた分、いいことがあったからだろう。
「ありがと・・ひっくひっく」
魔理沙と、霊夢は、チルノの体をゆっくりと包み込む、
まるで、親鳥が雛鳥を暖めるように、ずっと、このままでいたい。そうおもった。
その日チルノは、すぐに深い眠りについた。
次の日、ようやくここがどこか、理解できた。
両親の体を棺の中にいれて、外に出たとき、看板に『博麗神社』という文字が見えた。
しばらく歩いて、崖の上にある草原についた。
「チルノ、今から棺を埋めるわ、拝みましょう。」
霊夢は、そういった。
それから魔理沙、チルノの順番で棺に拝んでから、棺を土の中に埋めた。
落ち込んでいるチルノを魔理沙が声をかけてやろうとするが、
「そっとしておきましょ。」
と霊夢がいうと、魔理沙はうなずき 先に帰っているとチルノに話した。
チルノは夜まで墓の前にいた。
「お父さん、お母さん、あたいはすごくいい人たちに助けてもらったよ。だから、お母さんたちも、幸せにね、ばいばい。」
そういって、墓を後にした。
******
それから いくつかの年が過ぎた。。
「いくわよ 魔理沙!
凍符「パーフェクトフリーズ」!」
チルノの周りにできた氷は、魔理沙を襲う。
「危ないぜ!こっちもいかしてもらうぜ。
魔符「スターダストレヴァリエ」!。」
魔理沙の弾幕は、チルノの弾幕をかき消す。
「やるわね魔理沙、あたいのスペルも負けてないけどね!。
いくわよ! 霜符「フロストコラムス」!。」
チルノの取り出したスペルは、さっきのものより強力で、魔理沙の服を少し破った。
「それじゃあ、私もいかせてもらうぜ、
・・・ 恋符「マスタースパーク」!。」
魔理沙が放った、スペルは、氷を次々と貫いていく。
「きゃぁ!。」
そして、チルノの体にあたった。
勝負ありだ、チルノは地面に倒れこんだ。
「きぃぃ、もうちょっとだったのにぃぃ!。」
チルノは地面を叩きつけていう。
「あはは、でも始めて弾幕った時よりはだいぶ良くなってるぜ。」
「それは、当然よあたいってばさいきょーなんだから。」
いつの間にかチルノの口癖になっていた。。。
「そういえば、今日はチルノの両親の命日だよな、お墓いかなくていいのか?」
そう、今日は命日、あの日助けれなかった。両親が天国に旅立ってしまった日だ。
「あたいいってくるわ。」
そういって、崖の上にある草原にでかけた。。
お墓が見えた。チルノは走る、、
そして お墓に抱きついて、これまであったことを話す、それと
「あたい、友達ができたのとっても変わり者だけれど、一生大事にしていきたいと思うわ。」
そういって、墓から離れて、崖の上から見れる、絶景を見回す。
今、この幻想郷にいる、一人のおてんば娘。
あの時、両親を守れず、必死に逃げてたチルノとは対照的に
今のチルノは、艶やかな羽に、心も一回り成長した。
それは、あの時に起こった、苦しいこと、悲しいことを忘れずに。
それが起こった分だけ、楽しいこと、幸せなことがあるのだと。
「霊夢ー、あたいと弾幕ごっこしましょー!。」
ため息をつきながら歩く、氷の上を。
「あたい、お友達がほしい。」
こう思ってしまうのも、無理はない。
なぜなら両親から、遠出は禁止されてるからだ。
「ただいまぁ。」
「あら、おかえり遅かったわね。」
当たり前のように、母が迎えてくれる。
いつもと、あまり変わらない一日と思っていた。
だけど、いつもと違い、父の姿がみえなかった。。
「お母さん、お父さんは?」
おかしい━━
普段なら帰っている時間だ。
「おかしいわね。。今日朝出かけたっきり帰ってこないわね・・・、お母さん見てくるね。」
「あたいも行くよ。」
「でも・・・、わかったわ。」
チルノは混乱しながら、ドアを半開きのまま、外に飛び出した。
不安は不安を呼ぶ、普段父は、生活に必要な木を切って、昼間に帰っているのに、何故日が暮れているのに
戻ってこないのと。。
「チルノ、森にはいってみましょう。」
母の顔をみながら、うなずく 今はここにいるとしか考えられないそう思った。
チルノは、必死に、必死に探した。
母も、服についた汚れを気にせず父の名前を呼び、心配するチルノを元気付けた。
だけど
二人が見たものは、あまりにも残酷すぎた。━━━━
「おと・・・ーさん?」
木に倒れ掛かる父の姿、胸には一本の矢が、父の体を貫いていた。。。
チルノは声もでない、何故 父がこんな姿で、何故、父が 狙われたのか。
チルノは泣き叫ぶことしかできなかった。ただただ、父の顔になきつくことしかできなかった。
母は、何度も、何度も、父の名前を呼ぶ。返事が返ってこないのは、理解している。
だけど、認めたくなかった。ただ、それだけだった。
母は、父の体を抱えて、森を抜け出すことにした。
しかし、まだこの森には人間の気配がする、早くこの森を立ち去らなければ、
一心の想いで、走る。
そのときだった━━
「チルノ危ない!」
母の声、私の視界は、母と、なにやら赤い液体で染まった。
「おかあ・・・さん、おかあああああさん!。」
二人の体が重なる、母は、チルノにこういった。
「チル・・・ノ、あなたは、これから自分の身を守っていかなくてはならない・・の。だか・ら、これをもっていっ・・・て、お父・・さんとお母さんの分までいきてね。」
そこには、数枚のカードと、言葉を残した。
怒りに満ちたチルノは、カードを取り、影に叫ぶ・・・。
「よくも。。あたいのお母さんと、お父さんを!許さない・・許さない!。」
氷符 「アイシクルフォール」
凄まじい冷気と、共に影を襲う。
なにやら鈍い音がし、その場に 影は倒れた。
「お父さん、お母さん、今までありがとう。」
手を握り締め、語りかけた。
そして、チルノは気絶した━━━
*****
「もう、三日目だぞ?大丈夫か?」
竹ぼうきだろうか、薄っすらみえる。
「この子、どこにいたの・・・?見かけないスペルカードを持ってるけど。」
なにやら、巫女の服を着ている。。
チルノは体を起こした。
「よかった意識が戻ったぜ、大丈夫か?森にいたところを助けてやったんだ。」
金色に輝く髪の女性が言う。
「お姉ちゃん誰? あ!お父さんとお母さんは?」
金色の髪の女性と、巫女の服をきた女は、下を向く。
「あ・・・あのね、」
「死んだんだ・・・よね。。」
空気は重くなる。
「ごめん、あたしたちがきたときには・・・、。」
巫女が言う。
「いいの、それに お父さんとお母さんは、私を守ってくれたの。だから、もういいの、お姉ちゃんたちなんていう名前なの?あたいはチルノだよ。」
「あたしは、霧雨魔理沙 よろしくだぜ、チルノ。」
気軽く自己紹介をする
「あたしは、博麗霊夢よ よろしく。チルノ。」
少し堅苦しい自己紹介だ。
「よろしくね、霊夢、魔理沙。」
「ちょっといい?明日チルノの、ご両親のお墓を作ろうと思うの。」
「お墓ってなぁに?霊夢。」
空気は更に重くなる。
ちょっと間があいて、
「お墓っていうのは、死んでしまった人を棺という箱の中にいれて、土に埋めること、大丈夫、チルノのご両親は心のなかでいき続けるわ。」
優しい言葉で、チルノを安心させる。
「だから気を落とすんじゃないんだぜ。」
「ありがとう。」
少し立ってから
「あたい、あなたたちのお友達になりたいの、なってくれる?。」
魔理沙と、霊夢は顔をみてくすっと笑い、こう答えた。
「当たり前じゃない。友達よチルノは、」
「当たり前だぜ、よろしくな!」
チルノは、なぜか 涙していた。ずっとつらい思いをしてきた分、いいことがあったからだろう。
「ありがと・・ひっくひっく」
魔理沙と、霊夢は、チルノの体をゆっくりと包み込む、
まるで、親鳥が雛鳥を暖めるように、ずっと、このままでいたい。そうおもった。
その日チルノは、すぐに深い眠りについた。
次の日、ようやくここがどこか、理解できた。
両親の体を棺の中にいれて、外に出たとき、看板に『博麗神社』という文字が見えた。
しばらく歩いて、崖の上にある草原についた。
「チルノ、今から棺を埋めるわ、拝みましょう。」
霊夢は、そういった。
それから魔理沙、チルノの順番で棺に拝んでから、棺を土の中に埋めた。
落ち込んでいるチルノを魔理沙が声をかけてやろうとするが、
「そっとしておきましょ。」
と霊夢がいうと、魔理沙はうなずき 先に帰っているとチルノに話した。
チルノは夜まで墓の前にいた。
「お父さん、お母さん、あたいはすごくいい人たちに助けてもらったよ。だから、お母さんたちも、幸せにね、ばいばい。」
そういって、墓を後にした。
******
それから いくつかの年が過ぎた。。
「いくわよ 魔理沙!
凍符「パーフェクトフリーズ」!」
チルノの周りにできた氷は、魔理沙を襲う。
「危ないぜ!こっちもいかしてもらうぜ。
魔符「スターダストレヴァリエ」!。」
魔理沙の弾幕は、チルノの弾幕をかき消す。
「やるわね魔理沙、あたいのスペルも負けてないけどね!。
いくわよ! 霜符「フロストコラムス」!。」
チルノの取り出したスペルは、さっきのものより強力で、魔理沙の服を少し破った。
「それじゃあ、私もいかせてもらうぜ、
・・・ 恋符「マスタースパーク」!。」
魔理沙が放った、スペルは、氷を次々と貫いていく。
「きゃぁ!。」
そして、チルノの体にあたった。
勝負ありだ、チルノは地面に倒れこんだ。
「きぃぃ、もうちょっとだったのにぃぃ!。」
チルノは地面を叩きつけていう。
「あはは、でも始めて弾幕った時よりはだいぶ良くなってるぜ。」
「それは、当然よあたいってばさいきょーなんだから。」
いつの間にかチルノの口癖になっていた。。。
「そういえば、今日はチルノの両親の命日だよな、お墓いかなくていいのか?」
そう、今日は命日、あの日助けれなかった。両親が天国に旅立ってしまった日だ。
「あたいいってくるわ。」
そういって、崖の上にある草原にでかけた。。
お墓が見えた。チルノは走る、、
そして お墓に抱きついて、これまであったことを話す、それと
「あたい、友達ができたのとっても変わり者だけれど、一生大事にしていきたいと思うわ。」
そういって、墓から離れて、崖の上から見れる、絶景を見回す。
今、この幻想郷にいる、一人のおてんば娘。
あの時、両親を守れず、必死に逃げてたチルノとは対照的に
今のチルノは、艶やかな羽に、心も一回り成長した。
それは、あの時に起こった、苦しいこと、悲しいことを忘れずに。
それが起こった分だけ、楽しいこと、幸せなことがあるのだと。
「霊夢ー、あたいと弾幕ごっこしましょー!。」
ついでに成長もしないんですよ。
まず、チルノと霊夢、魔理沙が始めてあったのは紅魔郷のステージ2からです
故に、このお話だとそれ以前に二人と会ったことになり、矛盾が生じます…
なかなか面白い話ですけど、できればもう一度原作を見てください
気分害したらごめんなさい、また作品書いてみてください
一応二次創作である以上、あえて原作から「外す」ならそれだけの必然性が欲しいところですね