Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

れいせん好かれてます

2008/05/12 02:54:44
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1
この作品は『れいむ好かれてます』『めーりん好かれてます』の続編となってます。

ですが読まなくてもまったく問題ありません。







「まったく、てゐったら何処にいるのかしら」

私はてゐを探して永遠亭内を歩き回っていた。

もちろん、悪戯をされたのでそのお仕置きのためだ。

なにせ、朝起きて着替えようとしたら服がメイド服しかなかったのだ。

ミニスカートで歩いていると下着が見えてしまいそうな代物だ。

しかも書置きがあり

『縞パン着用希望』

なんて書いてあった。

とりあえず、一発殴ろうと思う。



しばらく歩き回っていると姫様がいた。

「あ、姫様」

「あら、イナバ がはぁっ」

いきなり鼻血を出す姫様。

「ちょ!? 姫様大丈夫ですか!?」

「ま、待ってイナバ。今近付かれたらマジやばいから」

「は、はぁ」

だ、大丈夫かなぁ?

「そ、その格好は何なの?」

鼻を押さえながら聞いてくる。

「あ、てゐの悪戯で……、この服しか着るものがなくて」

「……なんて素晴らしいことをしてくれたの。私感激」

「え?」

「なんでもないわ」

「はぁ」

「と、ところで私のことを『ご主人様』って」


ドゴーン


突然姫様の真上の天井が崩れ落ちてきた。

そして、天井の残骸の下敷きになる姫様。

「ぷぎゅるっ」

「姫様ーーー!!!?」

穴の開いた天井から何者かが侵入してきた。

「だ、誰!?」



「いやっほ~い!天界から悪戯天使が舞い降りたイメージでもって、炎を纏って可愛く登場♪ そう、私が妹紅さ!!」



……妹紅さんでした。

凄い登場の仕方だなぁ。

「お、そこにいるのは鈴仙じゃない……か……」

なんで固まっているんだろ?

こちらを凝視したまま動かなくなった。

しかし、それも数秒だった。

「何なんだこの服このいい匂い、君そんなに私のこと好きなの?見つめていた~いの?」

手をワキワキさせながら近付いてくる。

「ひぃ」

正直、物凄く怖い。

誰でもいいから助けてぇ……。


「アイル・ビー・バーーーーーック!!!」


姫様リザレクション。

そのまま私を庇うように前に立つ。

「ひ、姫様ぁ」

「イナバ、私が来たからにはもう大丈夫よ」

姫様が物凄く格好良く見える。

さっきまで妹紅さんのインパクトで忘れててごめんなさい。

「さぁ、早く逃げるのよ!」

「は、はい、ですが……」

「私のことはいいの。さっさと行きなさい私の鈴仙!」

「わかりました!」

なんか然りげ無く凄いこと言われた気がする。

でも無視してそのまま逃げる。

後ろから

「これでフラグが立ったわーー!!」

「お前の死亡フラグがなーーー!!」

なんて声が聞こえてきた。



逃げていると前方に師匠とてゐがいた。

「私の部屋から『ウドンゲ専用メイド服』を持っていったのはてゐ、貴女ね?」

「いやぁ、私も鈴仙様が着てるの見てみたくて」

なんか話してるけど気にしない。

「しーしょーー!」

「あら、うどん……げふっ!」

「あ、鈴仙さ……GJ!!!」

あぁ!?師匠が鼻血を!?

バタン

良い笑顔のまま倒れる師匠。

「師匠!? しっかりしてください!!」

「……大丈夫よ。一回死んでしまっただけだから」

「は、はぁ」

それは大丈夫なのだろうか?

(縞パンはいてんのかな?)

「で、どうしたのよ? そんなに慌てて」

「あ、その、妹紅さんが侵入してきて……」

(うお、ちゃんとはいてるよ。ハァハァ)

「いつものことじゃない」

「そ、そうなんですが、姫様が私に言ったセリフがなんというか……」

(私の書置き通りにするなんて……。これは私に気があるんじゃない?)

「どういう意味?」

「もう二度と会えなくなるような気がするセリフで……って、てゐ!下から覗かないで!!」

「ウサッ!!」

スカートを覗いていたてゐに対して踵落としを見舞う。

「みえた!!!」

あ、師匠に見えちゃった……。

「うぅ……」

「まぁ、良いモノ見せてもらったから教えるけど姫様なら大丈夫よ」

「いえ、私もわかっているんですが……」

「あれ見てみなさい」

廊下の向こうを指差す。



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド



「キャッチ・ユア・ハァート!!」

「ウオオーーー! イナバ! ウオオーーー!」



こちらに全速力で走ってくる妹紅さんと姫様がいました。

「なんでこっちに走ってくるんですかーーー!!!?」

「先にイナバを手に入れた方が」

「勝ちってことになったんだ!」

「本末転倒じゃないですか姫様ーーー!!!」

私はどうしたらいいんだろう。

「姫様、妹紅さん、止まりなさい」

し、師匠!

私は貴女を信じてました!!!

「あら? 邪魔をするのかしら、永琳?」

「いえ、私も参戦させていただきます」

信じた瞬間裏切った!!?

「ふふ、まさか永琳と戦うことになるなんて」

「ええ、こんなことになるなんて」

「私に黙って話を進めるなんて……御仕置きだねぇ」

(私は眼中にないみたいだから漁夫の利を……ウサッ)


ドカーン
















「で、争いが始まったから私の家に逃げてきた、というわけか」

「……はい」

戦いが始まった瞬間、私は逃げだして慧音さんの家に避難しました。

「まぁ、何というかお前も大変だな」

うう、こうなったのもてゐの所為だ。

「とりあえず私の服を貸してやるから着替えるんだ」

「うう、本当にありがとうございます」

「あと、その服は私が預かっておこう。そうすれば着せられることもないだろう」

「いえ、実はまだたくさんあって……」

「……それも後で持って来い。一緒に処分しておこう」

「重ね重ねお世話になりますぅ」

本当にいい人だ。




姫様達が落ち着ついたぐらいを見計らって帰ることにしました。

「また何かあったら来るといい」

「はい、ありがとうございます」

もうお世話になることが起きない方がいいのだが。



「……ただいま帰りました」

永遠亭に入り姫様達を探します。

少し探すと



血 の 海 に 立 つ 師 匠 が い た



「ひぃーーーー!!」

腰が抜ける。

師匠の足元には矢が刺さり血塗れの姫様、妹紅さん、てゐの姿が。

「……あら、ウドンゲ帰って」

こちらをいきなり凝視してくる師匠。

「その服、どうしたのかしら?」

血にぬれた笑顔が途轍もなく怖い。

「あ、あの、慧音さんにお借りして……」

「……そう、着替えなくてはならないようなことをしたのね」

「ええ!?そんなことしてませんよ!!」

「……あんの泥棒猫がぁーーーーー!!!!!!!!」

そう叫び飛んでいった。

……壁をぶち破って。


「……慧音さん、申し訳ありません」

血塗れで倒れている三人。

そして慧音さんの無事を祈りつつ、この三人の治療しないとなぁなんて考えている私が残された。



慧音宅

「ふふ、この服を霊夢に着せて……」

一人で不気味な笑みを浮かべる。

「ああ、想像するだけで白沢化してしまいそうだ」



「そう、そんなことのためにウドンゲを……」

「な!? 永琳殿!?」

そんな慧音の背後にいつの間にか立っていた永琳。

「い、いったい何のこ」

「問 答 無 用 !」

「あんぎゃぁーーーーーーー!!!」









妹紅ファンの方ごめんなさい。



どうも三作目になります、たいし・Sです。私の作品の三人目の被害者は鈴仙でした。

実はこの作品の続編の話が先に閃いたためいろいろ変なところがありますが気にしないでいただけると助かります。





先に続編について言っておきます。

私はロリコンではない。
たいし・S
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
音速丸www
2.名前が無い程度の能力削除
お次は花映塚かもしくは風神録でしょうか

楽しみにしています
3.名前が無い程度の能力削除
輝夜と妹紅のやりとりがおもしろすぎた。姫様にかかれば死亡フラグもフラグになりますね。
4.名前が無い程度の能力削除
血の海に立つ永琳想像しちまった。

それだけだと怖いけど回りの屍も一緒だとなぜか笑えてくる不思議www
5.壊れた笑いができる程度の能力削除
信じた瞬間裏切った!!?

ラフメイカー???

血の海に立つ永琳・・・なんかかっこいいが怖い!

次回はあるんでしょうか・・・楽しみですw
6.名前が無い程度の能力削除
「キャッチ・ユア・ハァート!!」

この瞬間、CVが若本になったww
7.名前が無い程度の能力削除
レイセンはかわいいなあ
8.回転魔削除
音速とクマ吉w
9.名前が無い程度の能力削除
てゐ・・・お前は俺と気が合いそうだ(縞パン的な意味で