Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ミス×メーのお話…伝説と呼ばれた鳥のお話

2008/05/11 02:33:18
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 このお話は、過去の作品の「ミス×メーの一日」から繋がっています

 ミスチーと美鈴がイチャイチャするお話なので

 気に入らない、みすちー×ルーミア…もしくは美鈴×咲夜派の方は

「たまには別のを見てみるか」程度の気分で見てください 




















 妖怪が住んでいる森の中で有名な屋台がある

 夜雀が焼き鳥撲滅運動の一環として作った屋台

 名物はヤツメウナギの蒲焼

 その味は、幻想郷最強のアンチェーン(繋ぎとめられない)

 とされている博麗の巫女が泣いたとされる代物である

 そして、もう一つの名物……

「はい、お釣りですまた来て下さいね」

「ちんちん~♪また来てね~♪」

 お店を切り盛りする二人の妖怪達であった

 片方はお店の店主兼歌姫の夜雀…ミスティア・ローレライ

 もう片方は、幻想郷でも有名な紅い屋敷の元門番…紅美鈴 

 いろいろな事があった末に、二人は幸せに暮らしていた



 ……そんな素敵な夜雀の屋台だが…


「でも、今日はお休みですねミスチー」
「うん♪」
 どうやら今日はお休みみたいです
 

 森の中のどこかにある、ミスチーの隠れ家
 何故隠れ家かと言うとばれたら狙われるからだ
 主に冥界の姫に……(食べられると言う意味でなくコックとして)
 
 そんなミスチーの隠れ家の中で、美鈴とミスチーは
「えへへっ♪(ゴロゴロ)」
「あははっ…くっつき過ぎですよ?ミスチー」
 普段の仕事の疲れを癒すべく、ベッドの中でごろ寝していた
 ベッドの中で普段は仕事で甘える事ができないミスチーが
 ここぞとばかりに、美鈴に甘える
 美鈴も甘えてくるミスチーの頭を優しく撫でる

「ん~…」
「くすぐったいですか?」
 ミスチーが首筋の辺りを撫でられて、くすぐったそうにする
 美鈴がミスチーに聞くと、ミスチーは首を振る
「…少しくすぐったい…でも暖かい…」
 ミスチーがそう呟くと、目を細めて美鈴の手に頬擦りをする
「…平和ですね~」
「うん…へいわだね~」

 朝の平和な一時であった

 

「さて…そろそろ起きますか?」
 そろそろお昼に近い時間になった頃に、美鈴がベッドから起き上がった
「うん、そうだね…」
 ミスチーからすれば少し残念そうだったが
 眠ってばかりも居られない
 お腹も減ってきたし、それに午後からは
 他の鳥達からの話も聞かなければいけない


「では、ご飯を作りますよ!」
「ちんちん♪先に下に行ってるね」
 ベッドから二人が起き上がると、
 腹ごしらえをするべく台所に向かった

 
(おかずは私が作りますから、ミスチーはご飯お願い)
(了解!)

(少女達御飯準備中…)


「ウルトラ上手に…」
「できました~♪」

 台所のテーブルの上には美鈴が作った特製の野菜炒め
 そしてミスチーが炊いた銀シャリの御飯
 出来上がってすぐなので、おいしそうな湯気が上がっている
「冷めちゃうといけませんね」
「そうだね」
「では早速…」
「「頂きます!」」
 二人が手を合わせてご飯を食べる

 遅い朝ご飯で、少し早しお昼御飯を二人で堪能した
「ご馳走様~」
 ミスチーが両手を合わせると箸を皿の上に置く
「はい、お茶ですよ」
 美鈴が食後のお茶を手渡す 
「ありがと~♪」
 ミスチーがお礼を言うと、食後のお茶をゆっくりと飲む
「ところで、ミスチーは今日はどうするんですか?」
 美鈴も自分の分のお茶を入れると、ミスチーに今日の予定を聞いた
 その言葉に、ミスチーがお茶をすすりながら答える
「ちんちん…今日は他の鳥の皆の相談を聞きにいく日なんだ」
 
 焼き鳥撲滅運動の一環として、ミスチーは一周間に何回か
 森の鳥達の話を聞きに行っているのだ
 誰かが襲われたとか、今度誰かの雛が生まれるとか
 寿命で誰かが居なくなった等の話を聞き
 ミスチーはそれらの話を聞いて、適切な指示を出したりするのだ 

「それじゃあ、今日は私は家で屋台の修理する事にしますね」
 ミスチーの言葉を聞いて、美鈴がそう答えた
「…修理しなきゃいけない状態なの?」
 ミスチーが心配そうに伝えると、美鈴が微笑む
「そこまで酷くないですけど、細かい所まで見ておきたいですからね」
 美鈴の言葉に、ミスチーが頷いた
 いざと言う時屋台が動かないと困るのは事実だ
 それに、美鈴は手先が器用なため大抵の物なら修理ができる
「お願いしてもいいかな?」  
「任せてください」
 こうして、今日はミスチーは鳥達に会いに…
 美鈴は家の中で屋台の修理をする事になった



「ちんちん!行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
 美鈴に見送られて、ミスチーは鳥達がいる森へと向かった
(ちゅんちゅん!)
(ぴーぴー!)
「あははっ、元気そうだね」
 
 ミスチーがやってきた事に気がついた鳥達が
 周りを取り囲むように寄ってくる
(ちゅんちゅん…)
「あの辺に巣を作るのは止めた方がいいよ?
 神社に向かう魔法使いの進路にあるから」

(ぴーぴー!)
「あっ!遂にお嫁さん貰ったんだ、おめでとう…
 えっ?今だから言えるけど私の事が好きだったって?」

(きゅぃきゅぃ~)
「それは問題だね…うん私も考えてみるよ」



 ミスチーが鳥達と話をし終えると、鳥達が何時ものように木の上に並ぶ
「…うん♪それじゃあ歌うよ~!」
 森の中にある大きな切り株の上にミスチーが立ち上がると歌を歌う

「…おとなたちのはんぶんも~…生きてはいないけれど~…」
 
 ミスチーの静かな歌声が盛りに響く

「おも~いでの数~ならば~…リュックに一杯さ~♪…」

 ミスチーが歌っている歌を静かに聴くために、周りの鳥達の声が止む

「…ポケット~の中に~あるよ~…」

 森の中で鳥達だけが聞くことを許された音楽会

 此処で歌った歌が、夜雀の屋台で歌われる新曲となる

「や~さ~しい風が~吹くように~…」

 ミスチーの歌にさらに鳥達が集まってくる 

「…遠く~に~離~れて~…」

 ミスチーが最後まで歌いきる頃には
 森の中にいる鳥のほとんどが集まっていた
「…うん!これでお終い皆聞いてくれてありがとね」
 ミスチー頭を下げると皆が拍手の代わりに一斉に鳴き始めた
(ちゅんちゅん!)
(ぴーぴー!)
(こぉ~!)
 
 盛大な拍手を受けて、ミスチーが少し恥ずかしがりながらも
 鳥達が無事である事を確認する事ができた
(うん、皆元気みたい…よかった)
 特に変な事件は起こってないみたいなので
「それじゃあ皆、また来るからね~♪」
 鳥達のコンサート会場から帰ることにした




「よ~し、皆も喜んでくれたし…次に屋台で歌う曲に入れておこう~♪」
 歌った曲の受けがよかった事が嬉しかったミスチーは
 少し暗くなってきた空を飛んでいた 
(後は家に帰って…また美鈴とゴロゴロしよう!)
「えへへっ…」
 思わずにやけていると
(クォ~~)
「…!?」
 ふと、近くから小さな声が聞こえてきた 
(…助けを呼ぶ声?…それにしては小さい…)
 ミスチーがしばらく考えてから頷く
「ちんちん!行ってみよう」

 ミスチーは声がした方に向かって飛んだ
(あの鳴き声は鳥のもの…だったら助けてあげなくちゃ)
 微かに響く声を頼りに、ミスチーが移動する
「…確か…この辺だと思うけど…」 
 たどり着いた先は、岩肌がむき出しになった山道
 人が通るために作られた道だが
 今はさらに安全な道ができたために完全に廃れている山道であった
 そのために、所々ボロボロになっていて 
 所によっては岩が崩れ落ちてきていた

 そんな時に、再びか細い声が聞こえてきた
(クォ~~…)
「あっち!」
 声がはっきりと聞こえてきた所に向かってミスチーが移動する 
 そして……

「クォ~…」 
「見つけたよ!」
 岩に身体を下敷きにされた鳥の姿があった
「まってて!今すぐに…」
 ミスチーが岩を退けようとした時
(駄目…)
「えっ?」
 誰かがミスチーに話しかけてきた
 ミスチーが辺りを振りかえるが誰もいない

(…火傷するから…岩に触っちゃいけない)
 再び誰かに答えかけられて
 ミスチーが目の前の鳥を見つめる
「…喋れるの?」
 ミスチーの問いかけに対して目の前の鳥が首だけを縦に振る
(……喋れないが、直接心に話しかけている…)
 そこまで語ると鳥がぐったりと首を地面に落とす
「!?まってて!今すぐに岩をどけ…」
 ミスチーが急いで、その鳥を下敷きにしている岩をどかすため
 岩に手を当てた瞬間
(じゅぅ…)
「熱っ!?」
 まるで焼けた石のようになっている岩から思わず手を放す
「な、なんで?」
 ミスチーが驚いていると、目の前の鳥が話しかけてきた
(…すまない…私の体の特性のせいだ…)
「…特性?」
 ミスチーはその時に気がついた

「…燃えてる…」 
 その鳥の身体から炎が出ていたのだ
(……私は全身に火を纏っている鳥だ…)
 目の前の鳥が、遠いところを見る目をした
(…助けてくれようとしてくれたのは嬉しい…だけどいいんだ)
 その言葉を聞いてミスチーが驚く
(…すまない…もしよかったら一つだけつまらない話を聞いてほしいんだ)
 ミスチーに向かって鳥が話を始めた



 ある所に、伝説と言われた三匹の鳥が居た…

 この三匹はお互いに一つづつ属性を持っていたんだ

 一匹は電気を司っていた…落雷を起こす事もできるほどだった

 もう一匹は氷を司っていた…そいつが怒れば誰でも凍結することができた

 その二匹は強かった……伝説の名前に相応しく

 だが、残ったもう一匹は…強くなかった

 火を司るその鳥は…何か圧倒的なものは何も持っていなかったんだ

 やがてその鳥は伝説と呼ばれる事に重荷を感じた

 他の二匹と違いいらない存在と思い始め…

 やがて自分の意思で違う世界へと消えていったんだ
 

 



 そこまで話を終えると、目の前の鳥はにこう伝えた
(……結局…私は誰からも必要とされていない鳥なのだ…このまま消えた方がいい……)
 そう呟いたのを聞いて
 ミスチーは何故か許せない気持ちになり
「違う!」
 思わず大声で叫んだ
 あまりの剣幕に、その鳥が驚く
「必要とされていない者なんてないよ!」
 ミスチーが岩を退けようとして手を触れる
(!?まて、大火傷するぞ)
 慌ててその鳥が叫ぶ

「くぅ…だ、大丈夫…それより…今…これを退けてあげるから…」
 額に脂汗を流しながらミスチーが少しずつ岩をどかせようとする
(止めろ!そのままではお前の手が…) 
 鳥の叫びにもミスチーは耳を貸さずに岩を押していく 

「それより…そこから…出れたら…」
 辺りに肉の焦げる嫌なにおいが広がる
 それでも、ミスチーは岩を押しのけようとする

「…消えるなんて…言わないで……」
(わかった!だから早く手をどけろ!)
 
「…後…ちょっと…」
 ミスチーが鳥の上にある岩をもう少しで退けようとした時
 パラパラと下敷きになっている鳥の上に砂が落ちてきた

(むっ!?いかん…早くこの場から逃げろ!)
「……もうちょっとで…」 
 岩を退けようとしているミスチーに鳥が怒鳴る
(上から岩が落ちそうになっている!
 私の事はいいから早く逃げろ!)
 鳥の言葉に対してミスチーが首を横に振る
「…大丈夫…必ず…助けるから…」
 肩で息をつきながら確実に岩を退けていくミスチー 
 そして、何とか鳥が逃げれるだけの空間を開けた時

(ぴしっ!)
 ミスチーと鳥の頭上から大きな岩が崩れ落ちてきた
「!?」
(しまっ!?)
 
 ミスチーは目を瞑った
「美鈴!」
 思わず自分の大切な人の名前を叫ぶ
(がらがらがっしゃ~ん!)
 その声も、大きな岩が地面にぶつかる音にかき消される 
 そして激しい轟音と振動のあとに静寂に包まれる

(……あれ?痛くない…)
 だが、それほどの威力のはずなのにミスチーには
 全く衝撃がこなかった
 恐る恐る目を開けてみると
「……呼びましたか?」
 そこには、上から落ちてきた岩を片手で粉々に砕いて立っている
 自分の大切な人の姿が
「め、美鈴…?」
 少しだけ放心しているミスチーをひとまずおいておくと

「…この鳥さんも助けないといけませんね…」
 そう呟いてミスチーが頑張って押した岩を
「破山砲!」
 拳で粉々に吹っ飛ばしてしまいました


「……これで大丈夫ですね」
 美鈴が助け出した鳥を、気で手当てをする
(…ありがとう…)
「わっ!?喋れるんですか?」
 美鈴の問いかけに、鳥が首を縦に振ると
(…二人に感謝する)
 全身に炎を纏った鳥が雄々しく翼を広げる
「あの…」
 美鈴に助けられたミスチーが、その鳥に問いかける
「…これからどうするの?」
 ミスチーの問いかけに対して力強く答えた
(せっかく助けてもらった命…消えようとするなんて事はしない)
 その言葉にミスチーが微笑む
(……私はもう一度もとの世界に帰ろうと思う)
 
 そこまで伝えると、炎を纏った鳥は美鈴とミスチーを見つめた
(ああ、そうだ…二人の名前を教えてくれないか?…
 元の世界に帰る前に…恩人の二人の名前を聞いておきたい)

 その言葉に、ミスチーと美鈴が頷く
「…私の名前はミスティア・ローレライ…ミスチーでいいよ」
「私は紅美鈴…美鈴と呼んで下さい」
 美鈴とミスチーが名前を告げると
 炎を纏った鳥が天高く舞い上がる
 その姿は、天空に舞い上がる鳳凰

(ありがとうミスティア、美鈴…私の名前は…人はこう呼ぶ…)
 美鈴とミスチーに自らが呼ばれている名前を呼ぶと
 炎を纏った鳥は綺麗な姿を見せてその場所から飛び立っていった




 後に残された美鈴とミスチーはその姿を見送った
 やがてその姿が見えなくなると
「…帰りましょうか?…ミスチー」
「あっ…うん…」
 美鈴がミスチーにそう告げて、家路を急いだ
 
「…ねえ…美鈴?」
「ん?なんですかミスチー」
 小さな声で話しかけてきたミスチーに
 美鈴は声を返した
「……あのね…さっきの鳥さんの事なんだけど…」
 
 ミスチーは、美鈴が現れる前にあった話を伝えた
 三つの伝説の鳥のお話から
 消えようとしているお話まで…
 そこまで話すとミスチーがため息をついた
「…結局…私何もできなかった…」
 ミスチーがそう伝えると美鈴がミスチーを抱きかかえた
「ちぃん!?」
 驚くミスチーを抱きかかえて、美鈴が笑いかける
「ミスチーが居なかったら、あの鳥さんはあのまま
 岩に押しつぶされていたでしょう…」
「……うん…」
 それでも、納得できないミスチーに美鈴が

「あの鳥さんも…私と同じですよ…ミスチーの言葉で救われたんです」
「あっ…」
 その言葉を聞いてミスチーはなぜ自分が
 あんなに消えようとする鳥を救おうとしたのか
 心の底から納得できた
(そうだ…だから許せなかったんだ)
 
 そう…消えるなんて言葉を許してしまえば
 美鈴に言った言葉が嘘になる
 だからそんな言葉を話してきた事が許せなかったのだ 

「…あれ?」
 疑問がとけた時、ふと新たな疑問が浮かんできた
「…なんで美鈴があの場所に居たの?」
 思えばもっともな疑問である
 本当なら、美鈴は家で屋台を修理しているはずだ
 その言葉に美鈴が頭を掻きながら答える

「実は…ミスチーが遅いから心配で探しに来たんです…」
 美鈴は余りに遅いミスチーを、気をたどって迎えにやってきた
 事を伝えると、抱きかかえたミスチーをそのままぎゅっと抱きしめた
「…でも…間に合ってよかったです…」
 抱きしめられたミスチーが嬉しそうに美鈴に擦り寄る
「…えへへっ…また美鈴に助けられちゃったね…」
「当然ですよ…守ってっていわれてるんですから」
 美鈴が嬉しそうに笑うと、ミスチーが美鈴の方に振り向いて 
「…ありがとう…美鈴…」
 その額に優しく口付けをした…
「…さあ…帰ってミスチーの手を治療しないといけませんね…」
「…うん…今になって痛み出してきた」
 痛むミスチーの手を美鈴がそっと両手で挟む
「…気で応急処置しますから」
 ミスチーの手を気で癒していく美鈴
 火傷がゆっくりと治っていくのを見て
 ミスチーが心の中で歌を歌う
(…美鈴の手は魔法の手~♪…身体も心も治してくれる~♪) 
 ミスチーは今度、この歌も屋台で歌おうと心に誓った




 さて、それからその鳥は元の世界に帰ると
 とある山に住む事にした
 隠れて住む事になったのだが
 時たま、道に迷う人間達がいると
 その姿を現し帰れるように導いたりするようになった

 そして、その姿の美しさから多くの人達が
 伝説の鳥の名前を呼ぶようになった
 そして、とある男がその伝説の鳥に助けられて
 遭難した山から生きて帰る事になり
 その男がこう語っている

「あの鳥は、間違いなく伝説のポケモン『ファイヤー』に違いない!」


(……今度はあいつらを誘ってあの世界に行ってみるか)
 伝説の鳥は、今日も山の中でひっそりと暮らしている 
 違う世界で会った二人の恩人の事を思いながら……






 お終い…
 

 どうも脇役です…ミスメーのお話だよ?
 苦情は聞かない…
 ええ…この鳥は赤や緑の頃にお世話になった
 ミュウツーのせいで不遇な扱いを受けた
 伝説のポケモン…ファイヤーです
 でも強いんです…ただ技を覚えてくれなかった…
 そんな不遇な伝説ポケモンを書きたかった
 悔いはない… 
 
 

 では、紅魔館の方をどうぞ

 紅い屋敷の紅魔館の一室でレミリアが何かを書いていた
「…咲夜…これでいいかしら?」
 そして、書きあがった物をベッドの上に寝ている人物に渡した
「…はい、これで大丈夫です…ごほっ…ごほっ…」
「無理しないで咲夜…」
 咳き込んだ咲夜の背中を軽く擦るレミリア
「…すいません、お嬢様…」
 申し訳なさそうにしている咲夜にレミリアが首を振る
「咲夜は働きすぎなのよ…書類作業なら私も手伝えるから…」
 レミリアはそう伝えると、再び書類を書き始めた

 書類を書きながら、レミリアは心の中で思った
(…もう、カリスマなんていい…それよりも今は紅魔館を守らないと…)
 レミリアは必死だった
 美鈴が居た頃に比べると、すでに妖精メイドの数は5分の1まで
 数を減らしていた…
 美鈴が居なくなって困った最大の事…
 それは、福利厚生であった
 美鈴が妖精メイドの苦情を聞いたり
 相談や話を聞いたりしていたのだ
 
 それには、咲夜の疲れを癒す事もあった
 美鈴が居なくなった事で、咲夜の身体に疲れが蓄積されていき
 ついには倒れてしまったのだ
 
 咲夜が倒れてから、レミリアは自分でできる仕事は自分でするようになった

(もう…私に残されているのは咲夜とフランしかいない…)
 レミリアは泣きそうになりながら書類を書き上げていると


(ズドーン!)

 紅魔館が地下から揺れた
「大変!」
 レミリアが急いで地下に向かうと
 
 外に向かって大きな穴が開いていていて
「フラン!?」
 
 壁に文字が彫られていた
『最近誰も相手してくれなくて暇だから家出します』
 と綺麗に彫ってあった
「フ、フラ~ン~(涙)」
 レミリアが両膝を地に着けて…とうとう泣いた…


 紅魔館…咲夜負傷、フラン脱走、
 妖精メイドの数美鈴居た頃の5分の1に
 あと、お嬢様のカリスマの8割喪失…
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ファイヤーよりホウオウの方が強いとか言ってごめんなさい
2.名前が無い程度の能力削除
フランが、館から出てって、屋台で美鈴と、再会したら・・・

どーなるか、続き期待してます。
3.幻想入りまで一万歩削除
咲夜さんまで倒れたら紅魔館が本格的に潰れるww

おぜう様がんばって館を復興させる展開に期待します(もう不憫・・・)
4.名前が無い程度の能力削除
レベル51でにらみつけるの鳥さんですねwww

確かに青辺りまでは不遇でしたが最近では結構強くなってると聞きます、

当分幻想入りはないでしょうね。それよりも伝説だったはずの炎犬さんの方が危n(ry



紅魔館やばい……頑張れおぜうさま、カリスマはあれだけど今の貴女はなんだかいいぞ。
5.名前が無い程度の能力削除
なんという大人も子供もおねーさんも…

これは次回に期待せざるを得ない
6.通りすがり削除
?たしかこの鳥さんを含めて3大鳥ポケモンGETすると世界のバランスがウンタラカンタラって、ルギア出演の映画で語られてた記憶があるんだが?



どっちにしても、このミス×メーにはご馳走様と言わざるを得ない

そして、お嬢様にはご愁傷様としか言わざるを得ない
7.イスピン削除
思い出の数ならばリュックに一杯さ~♪

某大乱闘の超能力少年の勝利時のファンファーレにもなってた一節ですね、最新のXではちょっと別のになったみたいだけど自分はこっちのほうが好きだった。



そしてサーセン、自分はマゾいので最初に火蜥蜴を選んだがゆえにファイヤーは捕まえた後は完全にスルーでした。



ミス×メー御馳走様でした、いいぞ、もっとやってください。
8.時空や空間を翔る程度の能力削除
ポケモンを知らない私でも吹いたwwwww





しかし・・・紅魔館壊滅状態近いぞ・・・って、

パチュリーは何してるのか気になる。
9.名前が無い程度の能力削除
そんなファイヤーも今じゃ十分な火力の保持者
むしろ心眼零度以外決定打に欠け、ダブル戦じゃお荷物になりかねない俺の嫁をなんとかしてくれorz
10.名前が無い程度の能力削除
今のファイヤーはマジ強いんだぜ!!
良いお話をありがとうございます。