若干、残酷描写あり。
大分、パロディあり
東風谷早苗は守矢神社の境内で祈祷を行っていた。
先ほど、麓の博麗神社に営業停止通告を行ってきた。
(博麗神社さえ押さえれば幻想郷の信仰は手中に置く事ができる)
早苗には成算があった。
(多少の抵抗は予想できるけど問題ないはずよ)
そう早苗はにらんでいた。
そのときである、山間にこだまの様に何か声が響いてるのに気がついた。
「……ん?」
早苗はそれを聞き取ろうと耳に意識を集中させる。
「……えま……わ」
その声のようなものは次第に大きくなっていく。
どうやら女性の声らしい。
さらに早苗は耳を澄ます。
「アロー、アロー聴こえますか。私達は博麗神社第13信隊。残機増設定は済ませたか? 魅魔様にお祈りは? 部屋のスミでガタガダふるえて命乞いする心の準備はOK?」
その声を聞いた途端、早苗の心拍数が上がる。
本気で攻めてきたのだ。
麓の方で交戦している音が聞こえる。
おそらく縄張りを荒らされた河童達が戦闘行動を起こしているのだろう。
河童達の科学力は恐ろしい。
だが、博麗神社の信徒達は五分五分で戦っているようだ。
敵は決して甘くない。
「ふっ、面白いじゃない……かかってきなさい」
早苗は一人呟いた。
玉串を握る手に力が入る。
この時点で早苗の心に芽生えていたものっ……!それは喜び、戦えると言う喜び。
しかし、正午になった辺りで状況が変わり始めた。
河童や、天狗たちが撤退を始め、神社に避難し始めたのだ。
どうやら敵は相当に手ごわいらしく河童の科学力、天狗たちの妖力をもってしても進軍を止めることが出来無いらしい。
早苗は傷ついたものの手当てに奔走していた。
酷い有様であった。
女子供関係なく、傷を負っている。
その惨状に早苗の心に怒りの炎が灯る。
「河童さんや、天狗さんたち、みんな良い人たちばかりだったのにここまでするなんて」
そもそも『人たち』では無いのだが、そんなことは気にしている場合ではない。
戦況は本当に思わしくないらしい。
「犬走さんっ!!……しっかりしてください!!」
白狼天狗が仲間達に担がれながら境内に逃げ延びてきた。
その天狗はあちらこちらに傷を負い、自力で立ち上がることも出来ない様子であった。
早苗は急いで手当てに取り掛かる。
必死に包帯をまく早苗を他所に天狗が呟く。
「あ、あんな光の弾が二回きただけでこの様です」
うわ言を言うのもつらそうだ。
「しゃべらないで下さい、傷にひびきます」
だが、彼女は大きく目を見開くと、
「だ、だから嫌だったんだ。勝てるわけが無いじゃないですか……博麗神社はあく……ま」
そのまま、天狗は体を弛緩させる。
事切れてしまったらしい。
白狼天狗の遺骸を抱え、早苗はわなわなと震える。
「こんなことが許されていいの? 許さない、博麗神社!」
妖怪の山は、博麗神社の信徒達が放った火であちらこちらが燃えていた。
すでに、妖怪の山の劣勢は決まったようなものだった。
そのときである、守矢神社の鳥居の入り口に何か奇妙な影が見えた。
そう、人類は十進法を採用しましたって表しているようなその形。
十字架であった。
「……なに!?」
早苗は目の前の光景を疑った。
博麗神社の信徒達は遂に山を征服して、ここまできたのだ。
みな、紅白の頭巾、そう、ちょうど昔映画で見たサバトのような目だけ開いた頭巾を被った者達が沢山歩いてきた。
数にして百人は優に超えている。
みな経文のように文章を読み上げていた。
「「「我らは博麗神社の信徒……博麗に逆らうものに死の鉄槌を……血の裁きを」」」
十字架に磔にされているのは……鴉天狗、射命丸文だった。
あられもない姿で十字架に磔にされている文を見て、早苗の心はさらに燃え上がった。
早苗は玉串を振るう。
すると何処からか星型の弾幕が現れ、紅白頭巾の者達を貫いていく。
弾幕を受けたものは血しぶきを上げながら倒れていく。
「これで、足止めが……えっ!」
紅白頭巾たちは足を止めない。
「「「父なる博麗のため、母なる博麗のため、愚か者に死の鉄槌を」」」
倒れた仲間を乗り越えて紅白頭巾たちはペースを緩めることなく迫ってくる。
まるで死などなんとも思ってないかのように。
「嘘でしょ、死ぬのが怖くないの……?」
早苗は恐ろしいものを見るような表情で首を静かに振る。
「「「博麗、博麗、博麗、博麗、博麗、博麗」」」
早苗は半狂乱になりながら玉串を振るい続ける。
紅白頭巾たちに星が振り続ける。
「「博麗、博麗、博麗、博麗、博麗、博麗」」
列が半分になり、頭巾から血が漏れても、彼らは歩むのをやめない。
「こないで、こないで、こないで」
早苗が大きく、腕を振るう。
すると、大きな星が信徒達を包んだ。
その星の中で信徒達のうめき声が聞こえる。
「博麗、博麗、博麗、はく」
最後の一人になるまで、博麗と叫んでいった信徒達。
早苗は今の今になって自分達が相手にしている『博麗神社』がとんでもないものだと言うことに気づいた。
目の前に広がるのは狂信者達の遺骸。
信者は殺しても喜ぶ。
神道にこんなルナティックな信仰の形があるなんて、早苗は頭を抱えた。
「いやー、派手にやったな」
鳥居の前に魔女のような出で立ちをした少女が一人。
黒白の服を纏い箒を担いで、場違いな笑みを浮かべている。
「あ、あなたは霧雨魔理沙」
そう、博麗神社で巫女と一緒に茶を飲んでいた、魔法使い。
「とりあえず、自分の仕事をするぜ」
魔理沙は早苗の後ろで震えていた河童を指差した。
「Amen」
魔理沙が放った光線が河童を貫いた。
「なっ……」
呆気に取られている早苗に歩み寄りながら光線で河童や天狗を打ち抜いていく。
「Amen、Amen、Amen、Amen、Amen」
それは死の歩み、一歩歩みだすごとに山の住人が貫かれていく。
「Amen、Amen、Amen、Amen、Amen」
子供天狗が、身重の河童が、凶弾に倒れていく。
「やめなさい!!」
早苗が星弾を撃った。
まともに食らった魔理沙が後ろ向きに吹っ飛ぶ。
「はぁ、はぁ、はぁ、傷ついた相手に追い討ちをして、恥ずかしく思わないの!?」
怒りで早苗の息が荒くなる。
魔理沙が服を手で払いながら立ち上がる。
「あーあ、一張羅だったのになぁ」
激昂する早苗とは対象に、魔理沙は楽しそうに笑う。
「邪教徒の一匹や二匹、死んでも構わないさ」
再び魔理沙は歩みだす。
「狂ってる、貴方達狂ってる!!」
早苗はありったけの弾を撃ち込んだ。
「ふん」
突然現れた影がはそれを全て弾き返す。
「魔理沙、退きなさい」
そこに現れたのは紅白の衣装に身を固めた巫女。
お払い棒を二本持ち、こちらを睨みつけている。
「は、霊夢様」
魔理沙はすぐに跪く。
呆気に取られてその様子をみる早苗。
「私達、博麗は絶対よ。今日はお払い棒二本で威力も二倍、あなた達が勝つ確立は千分の一? それとも兆分の一?」
口元を吊り上げる霊夢。
早苗も玉串をかざす。早苗必勝の構えである。
「それが、千兆分の一でも十分よ!!」
早苗は玉串を振るう。
「グレイソーマタージ!!」
玉串の先から大きな星が現れる。
その星は霊夢まで一直線に駆け抜けると、霊夢の直前で幾重にも拡散し榴弾のように霊夢を包む。
凄まじい、爆発音とともに閃光が辺りを包む。
これで生きているはずが無い。
「やった!?」
早苗は肩で息をしながら勝利を確信する。
煙が晴れていく。
底には無傷で何事も無かったかのように立っている霊夢。
「な、なんで」
早苗は呆然とした。
秘術『グレイソーマタージ』を受けて立っていられる人間がいるはずが無い。
目の前にいるのは、化け物か。
「ふぅはぁー」
霊夢は肉食獣が獲物を前に舌なめずりをするようにため息を吐いた。
――我は博麗の代行者
――神罰の地上代行者
――我らが使命は 我が博麗に逆らう愚者を
――その肉の最後の一片までも絶滅すること
そして霊夢はお払い棒を掲げ十字を作る。
――ィエイメン!!(AMEN)
「はっ……」
早苗が目を開けると、そこはみなれた境内の風景。
どうやら拝殿に座り込んだまま眠りこけていたらしい。
恐ろしい悪夢から帰った早苗は一息ついた。
「大分うなされてたけど大丈夫?」
目の前に霊夢が立っていた。
心配そうな顔で早苗を見つめていた。
「は、はい……ところでなんで貴方がここに?」
涎を気取られぬように拭きながら慌てて早苗が言った。
「協力してほしいの、まぁ私は温泉に入れるからいいんだけど」
霊夢の説明によると地霊達が湧いてきたので地下に住まう化け物を退治しようとしているとのこと。
「ええ、わかりました」
断る理由なんて無い。
「そう、いつも助かるわね」
早苗は立ち上がった。
「博麗に仇なす者に血の裁きを」
早苗は声高々に叫ぶ。
博麗に逆らうものを生かしておいてはいけない。
父なる博麗に、母なる博麗に報いなければいけない。
早苗は紅白の頭巾を被った。
大分、パロディあり
東風谷早苗は守矢神社の境内で祈祷を行っていた。
先ほど、麓の博麗神社に営業停止通告を行ってきた。
(博麗神社さえ押さえれば幻想郷の信仰は手中に置く事ができる)
早苗には成算があった。
(多少の抵抗は予想できるけど問題ないはずよ)
そう早苗はにらんでいた。
そのときである、山間にこだまの様に何か声が響いてるのに気がついた。
「……ん?」
早苗はそれを聞き取ろうと耳に意識を集中させる。
「……えま……わ」
その声のようなものは次第に大きくなっていく。
どうやら女性の声らしい。
さらに早苗は耳を澄ます。
「アロー、アロー聴こえますか。私達は博麗神社第13信隊。残機増設定は済ませたか? 魅魔様にお祈りは? 部屋のスミでガタガダふるえて命乞いする心の準備はOK?」
その声を聞いた途端、早苗の心拍数が上がる。
本気で攻めてきたのだ。
麓の方で交戦している音が聞こえる。
おそらく縄張りを荒らされた河童達が戦闘行動を起こしているのだろう。
河童達の科学力は恐ろしい。
だが、博麗神社の信徒達は五分五分で戦っているようだ。
敵は決して甘くない。
「ふっ、面白いじゃない……かかってきなさい」
早苗は一人呟いた。
玉串を握る手に力が入る。
この時点で早苗の心に芽生えていたものっ……!それは喜び、戦えると言う喜び。
しかし、正午になった辺りで状況が変わり始めた。
河童や、天狗たちが撤退を始め、神社に避難し始めたのだ。
どうやら敵は相当に手ごわいらしく河童の科学力、天狗たちの妖力をもってしても進軍を止めることが出来無いらしい。
早苗は傷ついたものの手当てに奔走していた。
酷い有様であった。
女子供関係なく、傷を負っている。
その惨状に早苗の心に怒りの炎が灯る。
「河童さんや、天狗さんたち、みんな良い人たちばかりだったのにここまでするなんて」
そもそも『人たち』では無いのだが、そんなことは気にしている場合ではない。
戦況は本当に思わしくないらしい。
「犬走さんっ!!……しっかりしてください!!」
白狼天狗が仲間達に担がれながら境内に逃げ延びてきた。
その天狗はあちらこちらに傷を負い、自力で立ち上がることも出来ない様子であった。
早苗は急いで手当てに取り掛かる。
必死に包帯をまく早苗を他所に天狗が呟く。
「あ、あんな光の弾が二回きただけでこの様です」
うわ言を言うのもつらそうだ。
「しゃべらないで下さい、傷にひびきます」
だが、彼女は大きく目を見開くと、
「だ、だから嫌だったんだ。勝てるわけが無いじゃないですか……博麗神社はあく……ま」
そのまま、天狗は体を弛緩させる。
事切れてしまったらしい。
白狼天狗の遺骸を抱え、早苗はわなわなと震える。
「こんなことが許されていいの? 許さない、博麗神社!」
妖怪の山は、博麗神社の信徒達が放った火であちらこちらが燃えていた。
すでに、妖怪の山の劣勢は決まったようなものだった。
そのときである、守矢神社の鳥居の入り口に何か奇妙な影が見えた。
そう、人類は十進法を採用しましたって表しているようなその形。
十字架であった。
「……なに!?」
早苗は目の前の光景を疑った。
博麗神社の信徒達は遂に山を征服して、ここまできたのだ。
みな、紅白の頭巾、そう、ちょうど昔映画で見たサバトのような目だけ開いた頭巾を被った者達が沢山歩いてきた。
数にして百人は優に超えている。
みな経文のように文章を読み上げていた。
「「「我らは博麗神社の信徒……博麗に逆らうものに死の鉄槌を……血の裁きを」」」
十字架に磔にされているのは……鴉天狗、射命丸文だった。
あられもない姿で十字架に磔にされている文を見て、早苗の心はさらに燃え上がった。
早苗は玉串を振るう。
すると何処からか星型の弾幕が現れ、紅白頭巾の者達を貫いていく。
弾幕を受けたものは血しぶきを上げながら倒れていく。
「これで、足止めが……えっ!」
紅白頭巾たちは足を止めない。
「「「父なる博麗のため、母なる博麗のため、愚か者に死の鉄槌を」」」
倒れた仲間を乗り越えて紅白頭巾たちはペースを緩めることなく迫ってくる。
まるで死などなんとも思ってないかのように。
「嘘でしょ、死ぬのが怖くないの……?」
早苗は恐ろしいものを見るような表情で首を静かに振る。
「「「博麗、博麗、博麗、博麗、博麗、博麗」」」
早苗は半狂乱になりながら玉串を振るい続ける。
紅白頭巾たちに星が振り続ける。
「「博麗、博麗、博麗、博麗、博麗、博麗」」
列が半分になり、頭巾から血が漏れても、彼らは歩むのをやめない。
「こないで、こないで、こないで」
早苗が大きく、腕を振るう。
すると、大きな星が信徒達を包んだ。
その星の中で信徒達のうめき声が聞こえる。
「博麗、博麗、博麗、はく」
最後の一人になるまで、博麗と叫んでいった信徒達。
早苗は今の今になって自分達が相手にしている『博麗神社』がとんでもないものだと言うことに気づいた。
目の前に広がるのは狂信者達の遺骸。
信者は殺しても喜ぶ。
神道にこんなルナティックな信仰の形があるなんて、早苗は頭を抱えた。
「いやー、派手にやったな」
鳥居の前に魔女のような出で立ちをした少女が一人。
黒白の服を纏い箒を担いで、場違いな笑みを浮かべている。
「あ、あなたは霧雨魔理沙」
そう、博麗神社で巫女と一緒に茶を飲んでいた、魔法使い。
「とりあえず、自分の仕事をするぜ」
魔理沙は早苗の後ろで震えていた河童を指差した。
「Amen」
魔理沙が放った光線が河童を貫いた。
「なっ……」
呆気に取られている早苗に歩み寄りながら光線で河童や天狗を打ち抜いていく。
「Amen、Amen、Amen、Amen、Amen」
それは死の歩み、一歩歩みだすごとに山の住人が貫かれていく。
「Amen、Amen、Amen、Amen、Amen」
子供天狗が、身重の河童が、凶弾に倒れていく。
「やめなさい!!」
早苗が星弾を撃った。
まともに食らった魔理沙が後ろ向きに吹っ飛ぶ。
「はぁ、はぁ、はぁ、傷ついた相手に追い討ちをして、恥ずかしく思わないの!?」
怒りで早苗の息が荒くなる。
魔理沙が服を手で払いながら立ち上がる。
「あーあ、一張羅だったのになぁ」
激昂する早苗とは対象に、魔理沙は楽しそうに笑う。
「邪教徒の一匹や二匹、死んでも構わないさ」
再び魔理沙は歩みだす。
「狂ってる、貴方達狂ってる!!」
早苗はありったけの弾を撃ち込んだ。
「ふん」
突然現れた影がはそれを全て弾き返す。
「魔理沙、退きなさい」
そこに現れたのは紅白の衣装に身を固めた巫女。
お払い棒を二本持ち、こちらを睨みつけている。
「は、霊夢様」
魔理沙はすぐに跪く。
呆気に取られてその様子をみる早苗。
「私達、博麗は絶対よ。今日はお払い棒二本で威力も二倍、あなた達が勝つ確立は千分の一? それとも兆分の一?」
口元を吊り上げる霊夢。
早苗も玉串をかざす。早苗必勝の構えである。
「それが、千兆分の一でも十分よ!!」
早苗は玉串を振るう。
「グレイソーマタージ!!」
玉串の先から大きな星が現れる。
その星は霊夢まで一直線に駆け抜けると、霊夢の直前で幾重にも拡散し榴弾のように霊夢を包む。
凄まじい、爆発音とともに閃光が辺りを包む。
これで生きているはずが無い。
「やった!?」
早苗は肩で息をしながら勝利を確信する。
煙が晴れていく。
底には無傷で何事も無かったかのように立っている霊夢。
「な、なんで」
早苗は呆然とした。
秘術『グレイソーマタージ』を受けて立っていられる人間がいるはずが無い。
目の前にいるのは、化け物か。
「ふぅはぁー」
霊夢は肉食獣が獲物を前に舌なめずりをするようにため息を吐いた。
――我は博麗の代行者
――神罰の地上代行者
――我らが使命は 我が博麗に逆らう愚者を
――その肉の最後の一片までも絶滅すること
そして霊夢はお払い棒を掲げ十字を作る。
――ィエイメン!!(AMEN)
「はっ……」
早苗が目を開けると、そこはみなれた境内の風景。
どうやら拝殿に座り込んだまま眠りこけていたらしい。
恐ろしい悪夢から帰った早苗は一息ついた。
「大分うなされてたけど大丈夫?」
目の前に霊夢が立っていた。
心配そうな顔で早苗を見つめていた。
「は、はい……ところでなんで貴方がここに?」
涎を気取られぬように拭きながら慌てて早苗が言った。
「協力してほしいの、まぁ私は温泉に入れるからいいんだけど」
霊夢の説明によると地霊達が湧いてきたので地下に住まう化け物を退治しようとしているとのこと。
「ええ、わかりました」
断る理由なんて無い。
「そう、いつも助かるわね」
早苗は立ち上がった。
「博麗に仇なす者に血の裁きを」
早苗は声高々に叫ぶ。
博麗に逆らうものを生かしておいてはいけない。
父なる博麗に、母なる博麗に報いなければいけない。
早苗は紅白の頭巾を被った。
HELLREIMってことで?
AMEN