いらっしゃいませ、なにを用意しましょうか?
お勧めですか?…そうですねぇ……大根とハンペンですね
…はい!ではすぐに用意しますね
はーい、ハンペンと大根…巾着はおまけです、どうぞごゆっくり
……へぇ…最近はそんな事があったんですか…
…平和ですね、最近は…
あっ、お酒ですか?分かりましたすぐに用意しますね
どうぞどうぞ……えっ?私にも一杯飲めって?
…あははっ…では一杯だけ…
お客さん…一体何のようですか?
……こんな小さな屋台に貴方のような大物が来るなんて…
話が聞きたい…ですか?こんな小さなおでんの屋台の店主に…
なぜ……門番長を辞めたかですって?
……すいません…お酒飲んで良いですか?…ありがとうございます…
(ごくごく)
ふぅ…色々…噂が流れていますね
メイド長と確執があったとか…門番が飽きたとか…
…本当の事なんて、誰も知るはずが無いですよ…
メイド長は…咲夜さんはとても優しい方ですよ?確執なんてあるわけないじゃないですか…
それに、門番が飽きたなんて…門番は私のライフワークでしたよ…
…じゃあ何で辞めたかって?
(ごく…ごく…ごく…)
ぷはっ………
もう…門を守る資格が無くなったからですよ…
正確に言えば『自分が此処に居てもいいんだ』って言う物が
余りにも脆い物だったって事に気がつかされまして……
…あっ、ガンモドキとか如何ですか?…出汁がしみこんでいて美味しいですよ?
…今となっては、自信なんてもう無いですけど…これでも接近戦は凄い方なんですよ?
弾幕の方は…まあせいぜいもって中の下ぐらいですけど…
ボロボロにされても『これなら負けない』っていう感じで耐えれたんですけど…
あるときに門の前で日課の鍛錬をしていたんですよ…
夜勤明けでしたから少し疲れてましたけど、そんなのは何時もの事です
そんな時に、隣に隙間妖怪が現れたんですよ…そして私に
「貴方は、格闘技は得意って聞いた事あるけど?」
そう問いかけられたんですわ……
ええ、多少なら自信ありましたし、最近は誰も彼も弾幕で
純粋な接近戦してくれませんでしたから…
(……ごきゅっ…ごきゅっ…ごきゅっ…)
…げっふ…ごめんなさい…酔わないと…思い出すだけでも涙が出るんです…
隙間妖怪の言葉に、私は自信を持って頷いたら
「じゃあ、これから私が呼び出す人間相手に勝てるかしら?」
って言って来たんですよ……
人間ですよ?…妖怪じゃなくて…しかも弾幕でない接近戦で…
馬鹿にしているのかって思いましたね
私は即座に構えを取って、隙間妖怪に早く相手を出せって言ったんですよ
その次の瞬間、隙間妖怪が笑いながら相手を呼び出したんですよ…
……完敗ってものじゃありませんでした…
一方的な撲殺でしたよ…
目の前に居たのは人間ですけど…人間じゃない…
そうですね…あえて言うなら…
『鬼』でしょうか…
こちらの攻撃が当たる事はなく、おまけにその人間にボコボコにされて
「…此処まで持ってくれるとは…」
って言われた挙句に、渾身の一撃を受けて胸骨を一撃で粉砕されました
…意識途切れる前に見えたのは…鬼の顔…
その人間の背中に見えたのは…不自然に発達した筋肉で作られた鬼の顔の姿でした
ふぅ……すいません…お酒切れちゃいましたね…次のお酒準備します
その次の日に、再び隙間妖怪が現れたんですよ…
そして、前と同じ事を聞いてきたんですよ…
「今度は別の人間を呼ぶ事にするわ?」
って言って……
意地みたいになって構えを取りましたよ
今度の相手は真っ黒な胴着を着ていて、首に数珠のような物を巻いている拳法家でした
……人間って…強いですよね…
真っ直ぐ進んで攻撃しようとしたら、手から放たれる強力な気の塊で牽制されるし
上から攻撃しようとしたら拳で迎撃されるし…
…もうどうしようもなくって防御を固めていたら……
気がついたら、辺りが真っ暗になっていて地面に倒れてました…
その時の最後に見た光景はその人間の背中に『天』って文字が写っていた様な…
その次の晩の相手は
大きな黒い馬に乗った漢で
馬から下ろすだけで精一杯でした
……拳が闘気の大きさで私の身体より大きく見えました
実際に、一撃で全身の骨がボロボロになった感覚でしたよ
そして、その次の日の夜には
頭の禿げている声の大きな御仁で自分の名前を大きな声で言ってくれる人でした
……私の攻撃をことごとく、避けたりガードしたりして
「…本当の蹴りとは…こう打つのだ!」
って言われて、ボロボロにされました…
………そんなのが続いたらもう終わりですよ…
最後の日に倒れている私に対して隙間妖怪が
「弱いわね~…でも楽しかったわ~またね~♪」
……そう告げて隙間に帰って行きました…
どんな時にでも、身を守ってくれるのが拳法と思っていましたよ…
それが…人間に…しかも外の世界の人間にことごとく破られて…
その時に悟ったんですよ…
人間に…しかも弾幕でなくて接近戦で負けるような者など
紅魔館の門番長にはふさわしくないと…
……以上が…このさえない小さなおでんの屋台を細々と切り盛りしている…
情けない妖怪の…つまらない過去ですよ…
……この話は…誰にもしないでください…
特に紅魔館の方々には…迷惑とか掛けたくないですから…
あっ、お愛想ですか?…はい、確かに…
…また来て下さいね、今度来た時には牛スジおまけしますから…
毎度どうも…
「……ふぅ…今日はこれで店仕舞いですね」
最後のお客さんを見送ってから、私はこの小さな屋台を片付けようとしていた
「…まだあいてるかしら?」
そんな時に誰かが外から声をかけてきた
「すいません…今日はもう店を…」
申し訳なさそうに私が後ろを振り返ると
「…お久しぶりね…」
そこには、かつての主の姿があった
「お、お嬢様?」
驚く私を尻目に、紅魔館の主が屋台の椅子に座る
「…お勧めちょうだい」
「…はい……」
目の前のお嬢様の姿を直視することができず
こそこそと隠れるように、まだ暖かいおでんを用意する
「はい、ハンペンと大根と卵です」
「ありがと…」
私が出したモノをお嬢様が箸で食べる
しばらくの間、沈黙に包み込まれる
そして、お嬢様がおでんを食べ終えると
「…美鈴…帰ってきなさい」
「!?」
私のそう告げてきた…
…嬉しい言葉であった……でも、私もう戻れない
「…ですが…私はもう…」
外の人間に負けた者が…どうやって紅魔館で生きていけるのか…
「知っているわ」
「えっ?」
私が考えていた事などお見通しだといわんばかりにお嬢様が話しかける
「紅魔館全員で隙間妖怪をボコボコにしてきたわ」
……えっ?
「…あと、もう一つ言っておくけど…貴方が闘った奴らは、人間じゃないから」
「ど、どうゆうことですか!?」
あの気は間違いなく人間の気だった、これを間違えるはずが無い
「あんな連中、外の世界の人間なんかではないわよ…あえて言うなら
英霊よ…幻想郷の連中でもあんな奴らに勝てるかどうか」
え、英霊!?
「…まったく、あの隙間妖怪も余計な事してくれたものね…」
ってことは…私は…
「…そんな連中に対して毎晩戦いをさせられて、生きている貴方じゃないと
紅魔館の門番長は出来ないわ…まったく…貴方を探すのに時間がかかったじゃない」
お嬢様はそう言うと、私の方を向いて告げた
「帰って来なさい…これは紅魔館の主、レミリア・スカーレットが紅魔館門番長紅美鈴に対して出した命令よ」
その言葉に対して、私が言える言葉は一つだけであった
「はい!」
おしまい…
個人的にめーりんは接近戦の強さ・弱点のなさ・頑丈さから
紅魔館の威力偵察とかの役割を担っていると思いたい.
制圧できるのならば制圧し,勝てないならば消耗させ相手の
戦力を測るって感じで.
トランプの大富豪でいえば10とかJとかのある程度気兼ねな
く出せる札.
無理だってこんな連中に勝てねえよwwwww
こいつらに勝てるなら美鈴の幻想郷内での地位(扱いの意味で)はもっといいって
人間が相手したら間違いなく勝ち目が無い・・・
いや、むしろこの四人の殴り合いを見てみたいw
てか、門番辞めておでん屋てww
勝てねぇよ特に2、3人目。最後の人誰だったんだろう。
ってかゆかりんでも勝てないだろ!
無茶言うな!!
そして乙獄殺w
あごが・・・特に新シリーズの最初の方なんて別人だし
あと、世界最強は地上最強の間違い?
瞬獄殺食らって死なないどころか次の日元気ですと!?
世紀末覇者を馬から引き摺り降ろした!?
その三人と連日戦ってさらに塾長と戦った!!?
美鈴、貴方より優れた門番は多分どこを探してもいないよ……。
無理ですよ、無理!!!
てか、紫さんもえらい豪華メンバーを連れてきたな~。
後東の方で負けが無い人とかにも勝てないですよね。
あ、この人も『東方』だ……
ところで二人目の人は一人目の人のオマージュって本当ですか?
んー…あえて言うなら「天からお塩」の人くらいじゃないかなぁ?
そりゃ勝てるわけねえよwwwww
○鬼の最強技食らって次の日には復活、
ラ○ウを馬から下ろした、
一方的とはいえ塾○の相手ができた、
あれ?美鈴普通に最強クラスじゃね?
生き残った…いや、次の日に回復して戦える美鈴すげえwwwwww
ゆかりんざまぁとしか言いようが無いwwwww
そもそも、この4人と連日連戦して生きてる紅美鈴が凄過ぎるwwwwwwww
そうじゃなきゃ勝てねえよ、こんな連中wwww
じゃなきゃ勝てねえよwww
こいつら相手にして生きてる美鈴が凄い。
勝てねえよw
一人目と三人目ならまだしも、四人目はあと4人いたら太平洋戦争の勝敗がひっくり返っていたといわれてる超人だし、二人目にいたっては修行と称して神界や魔界にソロで殴りこみかける正真正銘のバケモンだぞw
誰かこの4人に勝てる鳥山あきらの奴か緑の尖兵かオニワルドか鬼巫女か'しき'連れてきて
残りは無理そうだなあ…
元ネタを知らないので美鈴がどれだけ凄いかは知りませんが、
元ネタを知らない人には不快にさせるだけかと思います。
私が余計に考えすぎなだけかもしれませんが、
紫を悪者に仕立て上げてコメントで紫ザマァなどのコメントを待っているのではないかと
思ってしまいました。