~あらすじ~
咲夜はレミリア、レミリアは咲夜になりました。まいったねどうも。
「何故私が、咲夜に!?これは夢!?」
ためしに自分の顔を叩くレミリア。効果なし。おまけに強く叩きすぎたらしく、若干涙目になる。
しかし、そのぶん大分冷静になったレミリア。
「そうよ、こうゆう時は素数を数えればいいって誰かが言ってたわ・・・1・2・3・4・5・6・7・・・」
訂正、まだだめっぽい。
「そうよ、私が咲夜ならば本人は・・・・・咲夜―!咲夜―!!」
普段咲夜を呼ぶときは小さく呟いてでも出てくるはずの咲夜、しかし何故か出てこない。
「おかしいわね・・・。今は・・七時ね。この時間ならとっくに起きているはずだけど・・」
壁に掛けてある時計を見ながら呟く。しばらく考えながら彼女は顔を上げて出口に向かう。
(自分で行った方が、早そうね・・・・)
廊下を歩いてる途中で、複数の妖精メイドとすれ違った。会う妖精達は皆笑顔で挨拶をしてくる。どうやら咲夜はかなり人望が厚いらしい。
レミリアの人望が無いわけでは決して無いが、館の主人である。どこか堅苦しいような、恐れているような雰囲気が拭えない。
それがレミリアにとっては新鮮で、最初は挨拶を返さないで通り過ぎていたが段々と楽しくなってきた。
「おはようございます、メイド長」
「ん、おはよう。」
にっこり。
とても無垢な笑顔を乗せて挨拶。普段笑いはするけど、子供のような純粋な笑顔は見せない咲夜をみてメイドは固まる。
そんな様子も気にせずに咲夜(レミリア)は自室へと向かう。廊下の角を曲がって、姿が見えなくなってもメイドは呆けていた。
自分の部屋にたどり着くまでに数人のメイドに挨拶をしたご機嫌なレミリアが、自室のドアを開けようとしたときに、ドアの向こうから声が聞こえた。
「この声は・・・私の声ね。」
やはり咲夜はもう、起きていたらしい。恐らく咲夜もパニックになっているだろう。さっきまで自分が同じ状況だったのに、ここまでくる途中に大分回復してきたみたいだ。
今では驚いている咲夜を見るのが楽しみなくらいに。
レミリアはそっと、咲夜に気がつかないように部屋に入った。
すると何故かドロワーズ一枚になって鏡台の前に立ち、蛇口を捻りきったような勢いで鼻血を出しながら自分の姿を食い入るように見つめるレミリアの姿があった。
しかも真顔で。
めちゃくちゃシュールだ。
「・・ちょ、おまっ・・咲夜!?」
レミリアが慌てて咲夜を呼ぶ。そこでやっと此方に気がついたように振り向く咲夜。
もちろん、先ほど説明した状況のままで。
「・・・わたし?ああもうちょい待っててね。まだ脳内録画が終わってないの。こんなレアな夢なんて早々見れないわ、だからもう少し・・・」
どうやら咲夜は、今の状況は夢だと決め込んでいるらしい。だめだこの従者、早く何とかしないと・・・。
何て言ってアッチの世界から呼び戻そうかとレミリアが考えていると、咲夜が
「咲夜、愛してるわ・・。咲夜、あなたが欲しい・・。」
なんか、鏡に向かって呟きだした。ああ、あれか。よく頭の中で好きな人を思い浮かべて妄言を吐くあれか。あれは誰もがやるよね。うん、わたしもフランでやったわ。思わず鼻血をだしそうになったもの。って現実逃避してる場合じゃないわね。アレをなんとかしなきゃ・・・・。
~少女説得中~
「って事なの、わかった咲夜?」
「・・・・はい」
冷静な話し合い(馬乗りで暴行)により冷静さを取り戻した咲夜。状況を理解したならば、すぐに冷静になるあたりは流石である。
「それで、お嬢様。これからどうするおつもりで?」
「そうね・・。こんな状況を作り出せる人物なんて幻想卿においてもそうはいないわ。だから犯人の特定は簡単なのよね」
「では、すぐそちらに向かいます。恐らく隙間妖怪でしょうか?」
「たぶん・・。でもね、咲夜。私良い事考えちゃったの」
レミリアはニヤリと笑う。その顔は咲夜なのに、妙にはまり顔なのは謎。
「はぁ・・・。良いこと・・ですか?」
「ええ、とっても良いことよ?」
「それは?」
「今日一日、このまま二人の立場を交換しましょう。もちろん呼び方から態度までもね」
この時の咲夜の表情は、今まで誰も見たことのないようななんとも言えない表情だった。
咲夜はレミリア、レミリアは咲夜になりました。まいったねどうも。
「何故私が、咲夜に!?これは夢!?」
ためしに自分の顔を叩くレミリア。効果なし。おまけに強く叩きすぎたらしく、若干涙目になる。
しかし、そのぶん大分冷静になったレミリア。
「そうよ、こうゆう時は素数を数えればいいって誰かが言ってたわ・・・1・2・3・4・5・6・7・・・」
訂正、まだだめっぽい。
「そうよ、私が咲夜ならば本人は・・・・・咲夜―!咲夜―!!」
普段咲夜を呼ぶときは小さく呟いてでも出てくるはずの咲夜、しかし何故か出てこない。
「おかしいわね・・・。今は・・七時ね。この時間ならとっくに起きているはずだけど・・」
壁に掛けてある時計を見ながら呟く。しばらく考えながら彼女は顔を上げて出口に向かう。
(自分で行った方が、早そうね・・・・)
廊下を歩いてる途中で、複数の妖精メイドとすれ違った。会う妖精達は皆笑顔で挨拶をしてくる。どうやら咲夜はかなり人望が厚いらしい。
レミリアの人望が無いわけでは決して無いが、館の主人である。どこか堅苦しいような、恐れているような雰囲気が拭えない。
それがレミリアにとっては新鮮で、最初は挨拶を返さないで通り過ぎていたが段々と楽しくなってきた。
「おはようございます、メイド長」
「ん、おはよう。」
にっこり。
とても無垢な笑顔を乗せて挨拶。普段笑いはするけど、子供のような純粋な笑顔は見せない咲夜をみてメイドは固まる。
そんな様子も気にせずに咲夜(レミリア)は自室へと向かう。廊下の角を曲がって、姿が見えなくなってもメイドは呆けていた。
自分の部屋にたどり着くまでに数人のメイドに挨拶をしたご機嫌なレミリアが、自室のドアを開けようとしたときに、ドアの向こうから声が聞こえた。
「この声は・・・私の声ね。」
やはり咲夜はもう、起きていたらしい。恐らく咲夜もパニックになっているだろう。さっきまで自分が同じ状況だったのに、ここまでくる途中に大分回復してきたみたいだ。
今では驚いている咲夜を見るのが楽しみなくらいに。
レミリアはそっと、咲夜に気がつかないように部屋に入った。
すると何故かドロワーズ一枚になって鏡台の前に立ち、蛇口を捻りきったような勢いで鼻血を出しながら自分の姿を食い入るように見つめるレミリアの姿があった。
しかも真顔で。
めちゃくちゃシュールだ。
「・・ちょ、おまっ・・咲夜!?」
レミリアが慌てて咲夜を呼ぶ。そこでやっと此方に気がついたように振り向く咲夜。
もちろん、先ほど説明した状況のままで。
「・・・わたし?ああもうちょい待っててね。まだ脳内録画が終わってないの。こんなレアな夢なんて早々見れないわ、だからもう少し・・・」
どうやら咲夜は、今の状況は夢だと決め込んでいるらしい。だめだこの従者、早く何とかしないと・・・。
何て言ってアッチの世界から呼び戻そうかとレミリアが考えていると、咲夜が
「咲夜、愛してるわ・・。咲夜、あなたが欲しい・・。」
なんか、鏡に向かって呟きだした。ああ、あれか。よく頭の中で好きな人を思い浮かべて妄言を吐くあれか。あれは誰もがやるよね。うん、わたしもフランでやったわ。思わず鼻血をだしそうになったもの。って現実逃避してる場合じゃないわね。アレをなんとかしなきゃ・・・・。
~少女説得中~
「って事なの、わかった咲夜?」
「・・・・はい」
冷静な話し合い(馬乗りで暴行)により冷静さを取り戻した咲夜。状況を理解したならば、すぐに冷静になるあたりは流石である。
「それで、お嬢様。これからどうするおつもりで?」
「そうね・・。こんな状況を作り出せる人物なんて幻想卿においてもそうはいないわ。だから犯人の特定は簡単なのよね」
「では、すぐそちらに向かいます。恐らく隙間妖怪でしょうか?」
「たぶん・・。でもね、咲夜。私良い事考えちゃったの」
レミリアはニヤリと笑う。その顔は咲夜なのに、妙にはまり顔なのは謎。
「はぁ・・・。良いこと・・ですか?」
「ええ、とっても良いことよ?」
「それは?」
「今日一日、このまま二人の立場を交換しましょう。もちろん呼び方から態度までもね」
この時の咲夜の表情は、今まで誰も見たことのないようななんとも言えない表情だった。
もちっと書き溜めてからそそわに投稿したほうがよいのでは?
幻想卿→幻想郷ですね。
短い気もしますけど、まぁプチですしあまり気にしなくてもいいかと。