Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

半歩進んで心を打つ

2008/04/29 12:50:51
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 図書館の主の話

 
 …珍しいわね、本を返しに来たって…なに?聞きたいことがあるって?

 なんで弱いのに美鈴が門番してるのかって?……
 
 …魔理沙…あの子を甘く見すぎよ?

 確かに貴方に門を突破されたり、咲夜にナイフ刺されたりするけど
 
 それは対象が悪すぎるわ…あの紅白の巫女に湖の妖精が戦いを挑むのと同じ

 ……それに、美鈴は荒れ狂うレミィの戦意を失くさせた事もあるのだから

 …えっ?興味が湧いたって?……
 
 まあ、私は本を返してもらえればそれでいいけど……

 そうね、とりあえず咲夜にでも聞いてみたらいいわ

 あの子も一番初めに美鈴に倒されたから




 瀟洒なメイド長の体験


 あら魔理沙…今日は何を盗むつもりかしら?

 …冗談よ、それで?一体何の用かしら…これでも忙しいのよ

 他の妖精メイド達に指示、掃除、洗濯、お嬢様の言い付け…他にもいろいろあるんだから

 ……えっ?美鈴と初めて戦った時の事?……

 …パチュリー様ですね…後で時を止めてから、着ている服に切り込みを入れておくことにしましょう…

 はぁ…余り言いたくないんだけどね……

 あの時の私は、本当の意味で殺人鬼だったわ…

 時を止める力は今ほどではなかったけど、その代わりに血に飢えていたから…

 で、この紅魔館にいる吸血鬼の話を聞いてやってきた時に、美鈴と戦ったのよ

 私のほうが圧倒的に有利だったんだけど

 ナイフで血みどろになっている美鈴に止めの一撃を放とうとした時に…

 気がついたら私の意識はなくなっていたわね…

 わずか半歩の踏み込みで……

 …あら?お嬢様が呼んでいるみたいだわ?
 
 貴方を呼んでいるようだから案内するわ






 


 紅い屋敷の主の体験


 いらっしゃい魔理沙……今日は妹の相手をしてくれるのかしら?

 なに?…美鈴に戦意を喪失させられた話を聞きたい?

 ……ふぅ…パチュリー…あれほど誰にも言うなって言っていたのに…

 まあ、いいわ…その代わり後でフランと遊んであげて?あの子も喜ぶから

 …そうね、私が初めて美鈴と戦った時のことね…
 
 あの時の私は、些細な事で怒っていたわ

 あの時は…そうね、私と戦えるだけの妖怪が一切居なかった上に
 
 配下の妖怪達がつまらない奴らばかりでね?

 他の者の足を引っ張ろうとする者や、私に媚びへつらい取り込もうとする奴やら

 まあ、碌な奴らが居なかったのよ

 そんな時に、妖怪でありながら人の技を修行している変わり者の妖怪がいるって話を聞いたのよ

 聞いた時は『…少しは骨がある奴だといいな』って思っていたんだけどね

 目の前にしてみたら、もうほとんど人間そのままの姿じゃない?

 騙されたと思って、軽く弾幕を飛ばしたら

 片手ではじいて私の頬に拳を掠めてきたのよ

 嬉しかったわ~…まだ自分に攻撃を当てれるだけの骨を持った奴が居たんだって…

 まあ、幻想郷にきたらそんな奴らがゴロゴロ居たわけだけどね

 …まあ、そんな感じで久しぶりに全力で殴りかかって行った訳よ

 今でも思うけど、美鈴って頑丈だから始終こちらが攻撃していても

 すぐに反撃してくるのよね…おかげで、初めて攻撃して息切れを起こしたわ

 まあ、いい加減鬱陶しくなってきたから止めの一撃を入れようと

 美鈴に全力で殴りかかろうとしたんだけど……

 気がついたら私は負けていたわ……もう完全に戦意が喪失していたわ

 わずか一歩の踏み込みと頭部に受けた一撃で

 幸い、美鈴も意識を失くしていたけど、もし美鈴が攻撃していたら

 負けないにしても、大怪我を負っていたと思うわ……

 …そうそう美鈴のその一撃なんだけど…

 そうね、条件がそろえば長生きしている大物の妖怪達も一撃でやられると思うわ…

 蓬莱人…鬼…そうね、もしかしたら隙間妖怪もやられるかもしれないわね

 暴れていたフランも美鈴の一撃を受けて、昏々と眠らされたわ… 

 ……そろそろいいかしら?

 約束どおり、フランの相手をしてもらうわよ?

 咲夜、魔理沙を地下に案内してあげて








 悪魔の妹が眠ったお話


 わ~い!魔理沙だ!遊ぼう!?遊ぼう!?

 えっ?美鈴に眠らされた時のお話が聞きたいって?

 うん、いいよ?その代わり、後で魔理沙のお話聞かせて?

 え~とね……どの位前だったかは忘れちゃったんだけど

 お姉さまと喧嘩しちゃった時にね

 ……ひどいんだよ?お姉さま私と遊んでくれるって言ったのに

 約束破るんだから……

 それでね、お姉さまに会うために地下から逃げ出したんだけど

 その時にね、初めて美鈴に会ったんだ

 …今思うと、あのときから美鈴は私と遊んでくれていたんだよね

 お姉さまに会わせろ~って、屋敷の中で暴れて居たら

 目の前に美鈴が現れたんだ

 お姉さま以外で、私の攻撃受けても壊れなかったのは美鈴が始めてだったんだよ?

 うん、それでね嬉しかったから美鈴に遊んでもらっていたんだ

 …今思えばやりすぎちゃったと思うな…うん、もうあんな事しない…加減する

 それでね、レーヴァティンを振り回そうとした時にね

 美鈴が真っ直ぐ私の所に向かってきてね……

 気がついたら、私眠っていたんだ……

 うん…起きた時はね、なんだかとても安心した気持ちになってたんだ

 …ねえ?これでいいかな?

 うん!それじゃあ、魔理沙!遊んで遊んで!





 白黒の考察……


 フランが遊びつかれて眠ってしまったのを見届けて
 それを、咲夜に手渡してから魔理沙が聞いた話をもう一度整理する
「……中国には何か、恐ろしい一撃があるみたいだぜ」
 まずは、咲夜、レミリア、フランと言う、紅魔館のトップ三人を倒した一撃があるらしい
「…それと、その技は近接技みたいだな」
 次にそれは必ず接近戦で使われている事
「大物妖怪にも効く技って言ってたよな…」
 長生きした妖怪に、余計に聞きそうな技

「…なんにせよ、あの門番を甘く見すぎていたってことだよな」
 魔理沙は次に、本人に聞くことにした



 門番の回答

「よう!中国」

「あっ、こんばんわ魔理沙さん…っていうか私は、中国じゃないって…」

「ああすまん…美鈴だったな」

「はい!…で、なにかようですか?」

「ああ、単刀直入に言うけどな、レミリアと咲夜とフランを倒した技を見せてくれ」

「…はっ?」

「知ってるんだぜ?三人から聞いたし…ネタは上がってるんだ」

「…とは言われても…私、咲夜さんやお嬢様や妹様に勝った事なんて無いですよ?」

「またまた~…で?どんな技なんだ?」

「いや…そういわれましても…」

「…まあ、いいぜ…今日は引いてやる…また明日来るからな」

「本当にそんな技なんてありませんよ~」

 美鈴の言葉を無視して、魔理沙が箒に乗って家に帰っていった
(…今度はお菓子でも持って、あいつから聞きだしてやる)





「……本当に…そんな技なんて無いのに~…」
 美鈴がそう魔理沙が帰っていくのを見ながらそう呟く 
 そして、しばらく考え込むと
「…咲夜さんと…お嬢様と…妹様…?」
 何かを思い出して、手をポンと叩いた


「もしかして…あれの事でしょうか?」
 美鈴の頭の中に思い出される、技の型
「…魔理沙さんには、使うことはないと思うのですけどね」
 美鈴が門の前で、その型を久しぶりに練習する

 如何なる強者でも孤独には勝てない

 美鈴がしたのは簡単な事


 半歩歩いて動きを固める

 一途歩いて頭を打つ

 さらに踏み込み……

「抱きしめる……魔理沙さんは孤独じゃないから、こんな技使う事はないのですけど…」

 孤独から開放してあげただけの事である

  


 この技は、美鈴以外は使える者はいないであろう……





お終い
 半歩進んで抱きしめる

 一歩進んで頭を撫でる

 さらに踏み込み抱きしめる

 この技は、戦いのさなかで相手の気持ちを読み取れる美鈴だからこそ使える奥義である
 戦いのさなかで、相手を全て受け止める心の広さと
 笑顔で頭を撫でる事ができる、優しさがあって初めて使える技である

(脇役書店取り扱いの本『門番長…その本当の強さ』の一説より記載)



 これ以下、作者の愚痴

 どうも、脇役です…どうも最近書けない…
 気力が続かないといえばいいか……歳ですかね?
 作品を書くスピードは落ちると思いますけど
 何とか頑張って行きたいと思います

 脇役…少し苦しんでます…ではまたノシ
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
ゆっくり待たせて頂きます。
2.名無し妖怪削除
本の著者はだれだろ?
本人も気づいてない孤独に気付けるというのはすごいな
3.回転魔削除
なんとも暖かくていやはや。
脇役さんゆっくりとで良いのですよ。
4.時空や空間を翔る程度の能力削除
おもっきりなっとくした。
今度は是非に私めに・・・

優しさは全てを受け止める・・・。
5.欠片の屑削除
孤独からの開放… 反則技だw

書けない時は無理しないのが一番、またいずれは書ける様になりますって。
6.脇役削除
感想、ありがとうございます!
みなさんの優しい言葉が、私を再び書く気にさせてくれます
無理せずに、少しずつ書いていこうと思います
頑張るぞ!

7.名前が無い程度の能力削除
あなたの書く香霖も使えそうですね。