Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

椛が文とご飯を食べました

2008/04/19 09:42:40
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 わう!お久しぶりです…椛です

 妖怪の山は今日も平和です!

 



「…わふ~…今日も特に以上無し…」
 何時ものように、誰か妖怪の山に怪しい者が来ないか
 千里眼を使って見渡すけれど、特に変わった事はありません
 
 山の上の神社で神様二人が人が居ない時にイチャイチャしてたり
 博麗神社の巫女がお茶が切れて暴れていたり
 白黒の魔法使いが、香霖堂の店主に抱きついて寝て居たり
 神主がビールを5本の所を3本に減らしたり…… 

「わふ~…今日も平和です」
 わう…平和っていいです、のんびりと日向ぼっこしたいですね
 さて、気がついたら自分が勤務する時間が過ぎてしまいました
  
 幸い明日はお休みです……
「わふ~…今日は一日のんびりする事にします」
 さて、まず一番初めにする事は…
「わふ……洗濯物が溜まってましたから一気に洗濯しないと…」
 …少し気になった…今着ている服の匂いを嗅いでみる

 くんくん……うぅ…やっぱり少し汗臭い…
 急いで洗濯しよう……




 急いで家に帰ると、溜まっている洗濯物を取り出す
「…え~と…にとりから借りてきた…」
 そして部屋に置いてある、機械仕掛けの籠に洗濯物をすべて入れる
(……わぅ…本当にこれで洗濯できるのかな?)
 将棋仲間である、河童のにとりは
 幻想郷では珍しい機械技術者である
 本人曰く
「これがあれば、もう面倒な手洗いが要らない!」
 と言っていって、貸してくれたんだけど…
(たまに、失敗するのをみてるからな~…)
 
 この前は、明日や昨日に行ける機械を作った言ってたけど
 燃料がないから、結局使えなかったし
 その前は、人の潜在能力を活性化させる仮面作ったけど
 幻想郷にいるのは、ほとんどが妖怪だから
 結局、次元の割れ目に放り投げたし…

「…わう、とりあえず使ってみます」
 その機械の籠に大量に溜まった洗濯物を全部入れる
「……そうです、今着ている服も…」
 汗臭い服着ていたら、文様にも嫌われちゃいます…
 …とりあえず、この(すたあと)と書かれたボタンを
 押せばいいらしいけど 
「ポチっと…」
 
(ガタン!ガタン!ガタン!)
「わう!?」
 び、びっくりしました……目の前の機械が急に動き出したから
 …ど、どうやら大丈夫みたい…後は、少し待っていれば良いそうな
 何時もの洗濯なら2時間かかるから…とりあえず待つ事にします

「へっくち…わふ…服着よう…」
(いけない…今、下着姿でした…は、早く服着なきゃ…)
 急いで、箪笥を開けると…
「…わふ?……服の残り…ない?」

 箪笥の中が空っぽ…
 あっ!?そ、そういえば、少し古くなった服は全てルーミアちゃんに
 プレゼントしちゃったんだ!(『椛に妹ができました』参照)
 ……って事は…
「わふ!?着れる服がない!?」
 
 ど、どうしよう!?
 もう、洗濯物の中にさっき着ていた服は入れちゃったし
 あの機械の止め方知らないし……
(わふ!…まだ…まだ何かあるはずです)
 
 他の箪笥とかも調べてみることに…
 
 それから一時間後…
「…わう~(涙)着れる服が…」
 シクシク…見つかりません……
 幸い胸に巻くサラシとか、下着は予備が見つかりましたけど
 着れそうな物はほとんど見つかりませんでした 

(ぴぴぴぴっ!)
「…?わぅ…にとりから借りた機械が止まったみたいです」
 ……爆発しなかったけど、大丈夫かな?
 あれから一時間ぐらいしかたってないけど… 
(とりあえず…あの機械の籠開けてみよう…)
 
 少し警戒しながら籠を開けると
「わぁー…」
 わう!これ凄い、あれだけ大量の洗濯物が
 綺麗に洗濯されている!
 もし、川まで運んで洗濯したのなら
 行って、洗って、帰るのに半日はかかるけど
 これなら、一時間で干す事ができる…
「…わう…それでも、干さないといけないよね…」
 わぅ……でも、干す事ができれば、服を着ることができるよね
 急いで干す事にしよう…… 
 

(よし、では早速……)
 そうして洗濯物を干そうとしたら

(ぽつ…ぽつ…)
「わぅぅ…こ、こんな時に…」
 外を見るとすっかり、黒い雲の姿が……
(…こ、これでは、外では服は干せません…)
 仕方が無いので、部屋の中で干す事にしました 


 結局、囲炉裏の周りに大量の服を吊ると
 囲炉裏に火をくべる
「わふ……これで乾かすしかありません…へっくち…」
 わぅ…やっぱり下着だけでは寒いです
 毛布でも出しましょう……


 そうして押入れを開けると
「わう!?これは……」
 前に、文様に頼まれて魔法の森にお買い物に行った時に
 おまけで、店主から貰った代物が置いてあった
「……わう…でも、これ着るのは…」
 わぅ……少しだけ、勇気がいるかも
(…わう、幸い明日一日お休みですし…今日は毛布に包まって…)
 そう結論を出して、毛布を取り出してきた時に……
(どんどんどんどん!)
 私の家のドアを叩く音が聞こえてきた
(わう…誰かな?…)
 いざとなったら、居留守を使う事を考えたんですけど

「も、椛?居ますか!?」
(あ、文様!?)
 わぅ!?な、何でこんな雨の日に文様が!?
「お願いですから、少し雨宿りさせてください!」
(わう、納得……で、でも…)
 今の自分は下着同然、そんな姿で文の前に出るのはちょっと…
「居ないんですか?…うぅ…仕方ありません…
 カメラを服に下に入れて…壊れないといいですけど…」
 
 わう、恥を気にしている場合じゃありません
「わう!居ますよ」
「あっ、椛居ましたか…少しだけ、雨宿りさせてください」
「わぅ…す、少しだけ待ってください」
「…?分かりましたけど…」
   
 ……先ほどの服を着込む
(わぅ?…これ結構暖かい…)
「椛~まだですか?そろそろ…」
(いけない!文様を中に入れてあげないと)  
「ど、どうぞ」 
 わう、そう言って私は鍵を開けた

 


 あやややっ…どうも
 みなさんこんにちは!今日も元気な射命丸文ですよ~
 いや~、今日も色々飛び回っていたんですけど
 新聞のネタはあんまり見つかりませんし
 雨を降ってくるし…
 ……今日は厄日ですかね?
 これで椛も居なかったら厄日確定ですね

 ふぅ…最近、椛と一緒に居れませんでしたしね
 あぁぁ~最近、椛をモフモフしてなかったから禁断症状が~
 ……でも、椛はルーミアちゃんにしばらく取られていましたし…
 …うぅぅ…椛…帰ってきて~~
 いけない、雨が酷くなってきました 
 このままだと、カメラが壊れます
 とりあえず、ドアを叩いてみる
 
 …返事が無いですね…もしかして…居ない?
 そ、それでは今日は本当に厄日ですか!?
 ね、念のため、もう一回……
 へ、返事無し……
 ぐすん…涙出ちゃう……
 はぁ…家まで帰りましょうか……

「わう!居ます」

 い、居ました!よかった!今日はまだ厄日と決まったわけじゃない!
 こんな雨が酷い時に空飛んだら、カメラ壊れるじゃないですか
 嗚呼…椛…お願いだから家に入れて…
 …と思っていたら、少し待ってくれって言われました
 何やってるんでしょうか?
 も、もしや…自分を慰…げふんげふん
 も、椛に限ってそんな事はありませんよね?

(ガチャ)
「ど、どうぞ」
 鍵が開きました、よ、よかったこれで雨の中飛ばずに済みます
「いや~、助かりましたよ…もみ…」
 私は一瞬思考が止まりました…
 

 い、今目の前にいる椛の事を言います

 私が雨宿りのために、椛の家に上がろうとして椛を見た時に
     
 その椛が『だばだばの男性学生服の上着』を着て立っていた…
       
 ……脇が見える巫女服とか…白黒のエプロンなんて物じゃありません
 
 な、なにか…新たな破壊力を持った『萌え』と言うものを体感しました

 
 文の思考が、数瞬の間途切れて
 そして、再起動すると同時にカメラを構えて
 大き目の学生服を着た椛を写真に写す
 ……この間…わずか二秒…
  
 
「とったど~~~!」
「わうううぅ!?」 
 いきなり写真を取られて、驚く椛
 そして、いい物見たと満円の笑顔を浮かべる文
「しゃ、写真に取らないでください!」
「そんな……今の椛を写さずして!何を写せばいいんですか!?」
 しばらくの間、文と椛の言い争いが続いた

(少女論戦中…)




 わぅぅぅっ…文様も酷いです…
 こ、こんな姿を写真で撮るなんて…
 …まあ、新聞にしない事とネガを燃やす約束をしましたけど
 もし、約束が守られない時は……
「もしもし~?椛~…謝りますから相手してくださいよ」
 いけない、今は文様もいるんだった
「わふ…勝手に写真取る文様なんか嫌です!(ぷいっ)」
「で、ですから……その…ごめんなさい」
 ……わふ…反省しているみたいですから、そろそろ許します…
「…もう良いです…」
「そ、それじゃあ…」
 わう…文様も少し雨に打たれています
 このままでは、風邪をひいてしまいます
「わう…文様…そのままだと風邪引きますから
 こっちの囲炉裏の方に来て下さい」
「あっ、すいません椛」
 

 囲炉裏の傍に文様を呼ぶと
(ぐぅぅ)
「わう…」
 お、お腹が鳴りました…いくらなんでも文様の前で…
(ぐぅぅぅ)
 わう?こ、今度は私じゃないですよ?
「あ、あははっ…そういえばご飯まだでした」
「文様もですか?…でしたら丁度いいのでご飯作りますね」
 わう!せっかく文様が家に来てくださったんだから
 きちんと、おもてなしをしないと……
「えっ?椛が作るんですか?」
「わう?そうですけど……駄目ですか?」 
 ……あんまり凄いのは作れないですけど
 それでも、きちんと食べれるのを作る自信はあります

「あやややや…ぜひお願いします!」
「わふ!まかせてください」
 わう!文様を驚かせてみせます



(白狼料理中)



 ……あややっ…今日は厄日なんかじゃありません!
 だぼだぼの学生服一枚の椛の姿を見るなんて
 生きていて、もう二度と見ることができないかもしれません
 ……うふふふっ渡したネガは偽者
 本物は、すでに摩り替えて置きました
 ああ、新聞なんかにはしませんよ?
 そんなもったいない事できますか!
 
 もうそれだけでも幸せなのに…
 椛の手作り料理!手作りですよ?
 しかも、私のために……もう感動で前が見えません…
 ……はっ!?いけない
 椛が大きめの学生服の姿で料理を作る姿を見つめないと! 








「文様、ごはんできましたよ?」
 頑張って作りました……
「たいしたものではないですけど…」
 
 今回作ったのは
 鮎の塩焼き、ワカメと豆腐のお味噌汁
 それに、少し玄米入れたご飯
 あと、ほうれん草のおひたし…
 文様の好みに合うかどうか分かりませんけど…

「……」
 うっ…文様が無言になっている…
「わ、わう…口に合わないのでしたらまた別の物を…」
「あややっ!?ち、違います!美味しそうで」
 わう……よかった…
「でしたら、頂ましょう」
「はい!頂きます」


 文様に何とか気に入ってもらえたようです
 わう~……よかった…
 食事が終わったので、食器を洗う
 洗い終わったので、少し疲れが出てきました
(わう…ちょっと囲炉裏の傍に行こう……)
 …わぅ…囲炉裏のそばは暖かい……
 うと……うと…
 わぅ………… 
 



 ……神よ、今日一日に感謝します!
 椛の可愛い姿を見せてくれて!
 よし、今度山の神の神社にお賽銭を入れてきましょう!
 …ついでに博麗神社にも……
 
 それにしても、椛の手料理…おいしかった
 鮎の塩焼き……絶妙な塩加減でした、あれは危険です
 玄米入りのご飯……これがなかなか、もう御代わりしましたね
 そして何よりお味噌汁……もう、うまいの一言しかありませんね
(ああ……幸せです…)
 …おや?気がついたら、椛が囲炉裏の傍にいる私の傍に来ていますね
「…お疲れ様です、椛」
「…はぃ…」
 ……あややっ?少々疲れているみたいですね
 もうそろそろ、眠るのでしょう

「……わ…ぅ…」
(こてん…)
「なっ!?」
 
 
 じょ、状況の確認…
 
 完結に言えば、椛がうとうとしてたら眠った…
 今の椛の状態……私の膝の上に頭を乗せている!
 今の私の状態……据え膳食わぬは天狗の恥!

「も、椛?」
「すぅ……すぅ…」
 
 ……すいません!椛の頭撫でたいんですけど?いいですよね?
(OK!これは頭を撫でないといけません!)
 私の膝の上で眠っている、大き目の男性学生服を着た椛の頭を撫でる
 しばらくの間、そっと撫でていると椛がくすぐったそうにして
 文の手をに頬を寄せる 
「ぅ……くぅぅん…」
(や、やばい!……これはお持ち帰りしないと!)
 あああぁあぁぁあ!!!
 椛が…椛が~~私の手を~~!?
「はむっ…(かぷっ)」
 いたたっ?か、噛まれました…
「はむはむ…」
 ああ、でも噛まれているというよりは
「はむっ…むちゅっ……」
 …あ、甘噛みです!これは甘噛みです


「……文…様…」
「ん?なんですか?椛…」
「…あやさま~……」

 ……ふふっ…夢の中でも私の夢を見ているんですね…
「…さて、このままだと椛が風邪をひいてしまいます…」
 ベッドまで運んであげますか……



 ベッドに運ぶために、文が椛を抱きかかえると
「さて、ベッドは…あっちですね」

 そして、文には聞こえない小さな声で椛の一言…
「…らいふき…れふ…」
 その声は誰にも聞こえなかった…




 お終い
 今回は、椛と文のお話だよ?
 ……私は作品の中で一度、ハダエプ、そしてハダワイなどをしてきた…
 そして、それの中にもう一つ加えたのが、今回の
『大き目の学生服に小さな女の子がスッポリと入る』
 と言うわけだ……椛には悪いことをしたと思っている…
 許せとは言わない、罪はあえて受けよう…
 
 とまあ、こんな感じ…でも椛にガクラン着せてもいいでしょ?
 可愛いでしょ?…それでは、ご意見感想…お待ちしておりますノシ





 恒例のおまけ

 


「さあ、ベッドに運びました……さて、椛を寝かせて…」
 文が、囲炉裏に戻ろうとすると
(がしっ)
「あややっ?」
 何者かが文の服を掴んでいた
「…んぅ…」
 椛が文の服を掴んで離さない
「あややっ……う~んどうしましょうか」
 文が困っていると
(ひょい!)
「あややややっ!?」
 自分よりも少し小柄な椛につかまれて
 一緒のベッドに入れられる
(あ、あややややっ!?)
 慌てふためく文に抱きつく椛
「も、ももも…椛!?」
「むぅ……」
 慌てている文に抱きついて安心する姿を見せる椛

 その姿を見ていると、文も仕方が無いな~と言う考えになってきて
「…仕方ありません、一緒に寝ましょうか?椛…」
 自分に抱きついてきた椛を抱きしめて、頭を撫でる文
 そして、髪を撫でながら暖かい椛を抱いて
 二人とも、眠る事になった……



 次の日、椛が自分がしでかした事に気がつき
 真っ赤になった事は言うまでもあるまい
脇役
コメント



1.欠片の屑削除
>「とったど~~~!」
これこそ真理ww
学生服は反則だww 思いっきり貫かれましたw
2.名無し妖怪削除
神主がビールを5本から3本に減らしたって………天変地異の前触れじゃあ!!

椛も文も可愛かったです。
3.名無し妖怪削除
神主がビール5本から3本・・・?
ばかな・・・実際の数にして20本も減らすだと!?
異変というレベルではない!幻想郷の崩壊だぞ!
4.名無し妖怪削除
神主がビール5本から3本・・・・・

これはありえない!
5.名無し妖怪削除
博麗神社はついでかい!!
6.イスピン削除
これって文×チルノから始まったあのシリーズとは別物ってことですかね?

神様二人は何してるwww
7.名無し妖怪削除
神主はビールを2本飲んだんですねわかります
8.名前が無い程度の能力削除
みんな冷静になろう。
神主のビールは、1本が2リットルの特大瓶だ!w
2本呑んだにしても、3本飲んだにしても少ないな・・・w