森近香綺です!ご、ごめんなさい!
今名前言っている暇なんて無いんです
「魔理沙お姉ちゃん!?魔理沙お姉ちゃん!」
「うっ……ぐっ…ごほっ…」
ど、どうしよう……僕が…僕が奥義なんか使わなければ…
「……香綺…」
「お姉ちゃん!?」
目の前にいるのは、全身を真っ赤に染めた僕の自慢の姉の姿
「だ、大丈夫だぜ……」
「無茶いわないでよ!僕が…僕のせいで!」
僕が泣いていると、お姉ちゃんが僕の頭をそっと撫でてくれた
「へへっ…馬鹿いっちゃいけないぜ…香綺…」
魔理沙お姉ちゃんが笑いながら僕を見つめる
「…げ、幻想郷の…主人公は…そう簡単に……」
そして、魔理沙お姉ちゃんの手が僕の頭から落ちた…
「うっ……うぁ…」
うああああぁああぁあぁぁ!!!
「…香綺……」
「…あ…」
気がついたら、僕は永遠亭に連れてこられていた
「…落ち着きなさい…絶対に大丈夫だから」
「うん…アリスお姉ちゃん…」
あの時、近くを飛んでいたアリスお姉ちゃんが
僕の絶叫を聞いて、その場に飛んで来てくれた
そのおかげで、魔理沙お姉ちゃんを永遠亭まで急いで運んでくれて
今、魔理沙お姉ちゃんは集中治療室に入っている
「……何があったの?」
アリスお姉ちゃんが僕に聞いてくる
だけど、僕は何も答えられない……
ただ言えるのは…
「…お姉ちゃんから…模擬戦を教えてもらっていて…」
そう、こんな事になったのは僕が
魔理沙お姉ちゃんに稽古をつけてもっていたからだ
僕のどんな攻撃も、魔理沙お姉ちゃんには通用しなかった
「はっはっはっ!甘いぜ?香綺」
「えい!えい!えい!」
弾幕では絶対に勝てないと思うから
せめて、接近戦ではと思っていたけど
「はぁはぁはぁ…」
「やっぱり、香霖の息子だな…まずは体力をつけなくちゃいけないぜ?」
僕の攻撃を全て、グレイズしてそのたびに
頬を突付いたり、抱きついてきたりするものだから
僕の体力がほとんどなくなってしまっていた
「まだまだ、香綺に負けるわけにはいけないからな」
「はぁ…はぁ…はぁ…ま、魔理沙お姉ちゃん…強すぎ…ふぅ…」
僕が倒れかけている時に、魔理沙お姉ちゃんが一言言ってきたんだ
「よし!だったら、香綺の一撃、まともに受けてやるぜ」
「むっ!…って事は僕の一撃じゃ魔理沙お姉ちゃん倒せないって事?」
僕だって男の子だ、流石に少しは痛いと思う
「まっ、香綺は女の子って言っても通用するからな」
その言葉に、僕は怒っちゃったんだ…
「…だったら!僕の持っている技の中で一番危険な技使う事にする!」
「おっ?そんなのあるのか?」
そして、僕は魔理沙お姉ちゃんに……
「…うき?…香綺!」
「…えっ?」
名前を呼ばれて、ハッとする
気がついたら、アリスお姉ちゃんが
僕の隣で心配そうにしていた
「…疲れているのなら、無理しないで休みなさい…」
「だ、大丈夫…」
(ガタン!)
僕がそう答えると同時に、集中治療室の明かりが消えて
中から、永琳先生と鈴仙さんがでて来た
「終わったわ…」
永琳先生が僕たちの前でそう言った
「ま、魔理沙お姉ちゃんは!?魔理沙お姉ちゃんは大丈夫なんですか!?」
思わず僕がそう聞くと、永琳先生が微笑んで言ってくれた
「大丈夫、意識も今はしっかりしているし、すぐに退院できるわ」
よかった……
「ありがとうございます…」
僕がそう言って頭を下げると、永琳先生と鈴仙さんが何もいわずに
笑って、僕の頭を撫でてくれた
そして、すぐに僕とアリスお姉ちゃんが
魔理沙お姉ちゃんが寝ている部屋に入る
しばらくして、アリスお姉ちゃんが僕と
魔理沙お姉ちゃんを二人にしてくれた
「……魔理沙お姉ちゃん…」
僕が話すと、魔理沙お姉ちゃんが笑ってくれた
「なんだ?今日は随分泣き虫だな…」
何時ものように、声を返してくれる…よかった…
「…ごめんなさい…」
頭を下げる…下手したらもっととんでも無い
事になっていたかもしれないから
僕が頭を下げると、魔理沙お姉ちゃんが口を開いた
「なあ…香綺?」
「…なに?魔理沙お姉ちゃん」
何を聞かれるのかと思っていたら
「…あの技……何処で覚えたんだ?」
あの技…僕が魔理沙お姉ちゃんに決めた奥義
「…うん…あれは…お父さんが…護身のために教えてくれたんだ」
何歳の頃かは忘れたけど、ある日お父さんが僕に
「…香綺…ちょっとこっちに来なさい…」
そう言って、僕を呼び出した
そして、僕に対してこう言った
「…いいかい?幻想郷は何でも受け入れてくれるけど
怖い所でもある…今は僕や神綺お母さんが居てくれるけど
もし、一人になって誰かに襲われた時の事を考えて
この技を教えておこうと思う…」
ちょっと怖かったけど、僕は頷いた
そして、お父さんが僕にその奥義を見せてくれた
凄かった……僕が驚いていると
「…香綺…この技はむやみに使ってはいけない
もし、もう駄目だ…と思うときに使いなさい
そうじゃないと、危険だからね?」
お父さんがそう言ってくれたのに…
僕は使ってしまった…自分の大切なお姉ちゃんに
「…お父さんから…駄目って言われてたのに…ごめんなさい…」
その言葉を聞いて、魔理沙お姉ちゃんが
僕に優しく言ってくれた
「…もう大丈夫だぜ…だからもう泣くな…香綺」
僕はその言葉に頷いた
「…うん!」
「よし!……でも、その技はもう使うなよ?
…まあ、私にだったらまた使ってもいいぜ」
「だ、駄目だよ!?…魔理沙お姉ちゃんがまた…」
僕がその先を言おうとしたら
魔理沙お姉ちゃんが指先で僕の口を封じた
「…大丈夫だぜ…同じ技はもう通用しない
弾幕シューターにとってこれは常識だぜ?」
そう言って、笑い飛ばしてくれた
うん、この奥義は封印することにする
心にそう決めて、僕は魔理沙お姉ちゃんに抱きしめられた
「…って何で抱きしめるのさ?」
「怪我させたのはお前だろ?罰として一日抱き枕だ」
…仕方ないのかな?…今日一日ぐらい…
お終い
もうオリキャラっつーか脇役さんブランドキャラみたいな感じがするので違和感全く無いです。
森近家奥義はやっぱり封印指定なんですね。
う~んどうも、奥義は不評みたいですね…
今度はギャグで奥義を使う事にします
それでは~…脇役、頑張ります!
変な入れ込み方をしそうですw
そして、この後書きへの力の入れ方は何だwww
とりあえずこのシリーズが再開しますようにと(魔界)神に祈っておこう
「神と聞いて(ry
「旦那の所にお帰り」