「あなたはなんでそんなに強いの?」
目の前の相手に問い掛けた
「幻想郷の事を愛しているからよ」
彼女はとっても嬉しそうに言った。
「それではあなたは?」今度はこちらが質問された「何故そんなに強いのかしら」
わたしは・・・
「強さなんて知らないわ。わたしはわたしの役目を果たしているだけ」
彼女はまた、嬉しそうな表情で言った。
「それが強さよ。理由や動機はなんであれ」
「そういうものなの?」
彼女の言っている事はよくわからない。
「そういうものなのよ」
そういうものなのだろう。冗談を言っているようにはみえない。
「あなたは良い人ね」
自然と言葉が出た。人ではないけどね。
「そうかしら」
「きっとそうよ」
「わたしは世界一の幸せ者ね。
こんなにも素敵な人間と出会えるなんて。
こんなにも幻想郷を真摯に考えている仲間がいるなんて」
彼女はこれまでに無いくらいの満面の笑みを浮かべ、言った。
素敵な人間とはわたしの事だろうか。その仲間とはわたしの事だろうか。それがどうか定かではない。
彼女とずっと話していたい気分だった。しかし、これは異変だ。異変は解決しなければならない。
「わたしはあなたを倒し、異変を解決するわ」
彼女の顔が真剣になる。
「そう。あなたは博麗の巫女。異変を解決する存在。わたしを倒すべき人間よ」
そうだ。博麗の巫女が異変を解決しなければ、幻想郷のバランスが崩れてしまう。
楽しい楽しい弾幕ごっこは、まだ続いている。
「「それでは始めましょう。」」
二人の声が重なった。
______________________________________________
強さとは思いだ。思いが強ければ強いほど自身も強くなる。
何かをしようとする思い。誰かを守ろうという思い。
例え他の人間に見下されようと、思いが強ければ自身のなかできっと満足できる結果を得られるはずだ。
そして誰もがそのような人間を「不器用」と評する。
幻想郷にはそんな不器用な人間、妖怪がたくさんいる。
いや、そんな不器用な人間だからこそだろう。
博麗の巫女は気づかないうちに、不器用な彼女たちの橋渡ししているのかもしれない。
まあ、博麗の巫女自身が幻想郷でもっとも不器用ではあるのだが。
目の前の相手に問い掛けた
「幻想郷の事を愛しているからよ」
彼女はとっても嬉しそうに言った。
「それではあなたは?」今度はこちらが質問された「何故そんなに強いのかしら」
わたしは・・・
「強さなんて知らないわ。わたしはわたしの役目を果たしているだけ」
彼女はまた、嬉しそうな表情で言った。
「それが強さよ。理由や動機はなんであれ」
「そういうものなの?」
彼女の言っている事はよくわからない。
「そういうものなのよ」
そういうものなのだろう。冗談を言っているようにはみえない。
「あなたは良い人ね」
自然と言葉が出た。人ではないけどね。
「そうかしら」
「きっとそうよ」
「わたしは世界一の幸せ者ね。
こんなにも素敵な人間と出会えるなんて。
こんなにも幻想郷を真摯に考えている仲間がいるなんて」
彼女はこれまでに無いくらいの満面の笑みを浮かべ、言った。
素敵な人間とはわたしの事だろうか。その仲間とはわたしの事だろうか。それがどうか定かではない。
彼女とずっと話していたい気分だった。しかし、これは異変だ。異変は解決しなければならない。
「わたしはあなたを倒し、異変を解決するわ」
彼女の顔が真剣になる。
「そう。あなたは博麗の巫女。異変を解決する存在。わたしを倒すべき人間よ」
そうだ。博麗の巫女が異変を解決しなければ、幻想郷のバランスが崩れてしまう。
楽しい楽しい弾幕ごっこは、まだ続いている。
「「それでは始めましょう。」」
二人の声が重なった。
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強さとは思いだ。思いが強ければ強いほど自身も強くなる。
何かをしようとする思い。誰かを守ろうという思い。
例え他の人間に見下されようと、思いが強ければ自身のなかできっと満足できる結果を得られるはずだ。
そして誰もがそのような人間を「不器用」と評する。
幻想郷にはそんな不器用な人間、妖怪がたくさんいる。
いや、そんな不器用な人間だからこそだろう。
博麗の巫女は気づかないうちに、不器用な彼女たちの橋渡ししているのかもしれない。
まあ、博麗の巫女自身が幻想郷でもっとも不器用ではあるのだが。