Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

処女の微妙な暴言~人にやさしく

2008/04/03 06:55:54
最終更新
サイズ
11.16KB
ページ数
1



*本作において、様々な箇所で歴史の捏造と思われる展開が見られます。
 慧音先生のお言葉を信じるか否かは、あなた次第です。広い心を持ちましょう。



「皆さんこんばんは、上白沢慧音です」
「助手の藤原妹紅です。こんばんは!」
「さて、このコーナーでは今までのWin版東方シリーズを通して、人間(人妖)関係の大切さ・人の心を思いやる大切さについて
 考えて行きたいと思うんだ……私の能力を活かして、よくわかる再現映像も交えて話を進めていこう」
「なるほど。じゃあ、まずは紅魔郷からね」



<Case01:東方紅魔郷・霊夢編での不幸な展開>

Stage 5:Vs.咲夜戦後(easy)

「さぁ、どおだ!」

見事に咲夜の弾幕を全てかわし切った霊夢。
意気揚々と黒幕の居場所を尋ねようとするも、咲夜の口から出てきたのは思いのほか素っ気ない言葉だった。

「その程度で、なにいきがってんのよ。まだまだだわ。2時間前に出直してきな」
「……………………」
「……あら?」
「ひどい……」
「えっ?」

咲夜は少々慌てた。予想していた反応と違っていたからである。

「5面で足止めされると知っていたら、イージーなんかやらなかったわよ……でも、いきなりノーマルから入ったら
 3面あたりで残機が尽きるんじゃないかって心配になって……初心者のステップアップ的な意味合いからも、
 イージーから順番にやっていこうと思ったのよ。
 それを何よ、“出直してきな”って……何よ……何なのよ……」
「あの、もしもし?」
「……もういい……帰る……どうせイージー巫女だもん。そうやって勝ち誇ってればいいわ……」
「いや、そのね? イージーで簡単に姿を見せるようでは、お嬢様のカリスマ成分にも影響があるから、仕方なく……」
「帰る」

――――こうして、その後には霧が晴れることも、魔法少女達の百年祭が開催されることもなかった。

東方紅魔郷・完





「これは不幸な展開だった」
「そうだね……霊夢はあっさりと傷ついたみたいね」
「昨今、巷では“え~? イージーモードぉ~? きもーい!”などと言う輩もいるようだが、そういう差別は良くないな」
「ステップアップは人間の基本、って画面にも表示されてたもんね」
「誰でも最初は初心者。ボスの皆さんも、その辺りを汲み取ってくれると嬉しいな」
「じゃあ、次のケースを見てみようね!」





<Case02:東方妖々夢・咲夜編での不幸な展開>

Stage 6:Vs.妖夢戦直前(道中)

「これ以上踏み込んで、お嬢様に殺されても知らないわよ!」

ふん、と鼻で笑いながらナイフを構える咲夜。

「――死人のくせに五月蝿いな」

咲夜は、てっきり激昂した妖夢が闘いを挑んでくるものとばかり思っていたが……

「ひどい……」
「えっ?」
「死人のくせにとは何よ……ひどい……っ! 死人だって喋ったり弾ばらまいたりするわよ!
 私はただ、ラストステージの道中で一戦交える前に典型的な会話があったほうが燃えるかなって、そう思って……
 ちょっとしたサービス精神のつもりだったのに! それを“死人のくせに五月蝿いな”なんて……
 何よっ! これじゃあ私がバカみたいじゃないの!」
「あの、もしもし……」
「やってられっかー! ちくしょおー!」

泣きながら飛び去る妖夢。
立ち尽くす咲夜。

数分後……

両目を吊り上げた幽々子に抱かれて、妖夢が戻ってきた。
妖夢は虚ろな表情で、頭のキクラゲリボンを弄り回している。

「――ウチの子を泣かせたのは貴女ですかっ!?」
「えっ、いや……あの……どちら様でしょうか?」
「本作のラスボスです」
「こんな所で出てきたら駄目でしょう? まだBGMだって切り替わっていないのに……」
「そんな事はどうでも良いの。話を聞いたけど、貴女……ウチの妖夢に“死人のくせに五月蝿いな”なんて言い放ったそうね」
「いや、ちょっと連戦で気がたってたもので……」
「もう弾幕どころじゃないわ。これは死人たちに対する、立派な名誉毀損よ!」
「あの、スペカは?」
「うるさいっ! 次は法廷で会うわよ!!」

そう怒鳴ると、妖夢と幽々子は飛び去っていった……。

――――こうして、その後には春が戻ることも、プリンセス天狐がイリュージョンすることもなかった。

東方妖々夢・完




「これも不幸な展開だな」
「そうだね……しかし幽々子って、怒ると怖いんだね」
「普段のほほんとしている人ほど、怒ると怖かったりするものさ。これも覚えておこう」
「気をつけなきゃね。じゃあ、次のケース。永夜抄ね!」





<Case03:東方永夜抄・詠唱組編での不幸な展開>

Stage 4:Vs.霊夢戦直前

夜の竹林を急ぐ魔理沙とアリスの前に、霊夢が立ちはだかった。

「この月も、あんたらの仕業ね」

ちょっと面倒に感じた魔理沙。適当な事をでっち上げて、場を和ませようと試みる。

「ああ、もういいぜ。諦めたよ……そうだ。この終わらない夜も、欠けて歪な月も、消えた人間の里も、
 お地蔵さんに傘かぶせて廻ったのも、全てはアリスがやった」

魔理沙は、てっきり呆れたアリスが突っ込みを入れてくれるものと思い込んでいた。
しかし、アリスから発された言葉は予想外のものであった――

「えっ……どうして分かったの!?」
「――え?」
「私、お地蔵さんに傘をかぶせて廻った話なんて魔理沙にしたかしら?」
「いや、あのな……アリス、そこは突っ込むところだぜ。私とお前の仲なんだから、ボケとツッコミの駆け引きくらい
 心得ておいてくれよ」
「バレてしまったんじゃ仕方ないわね。そうよ……全て私がやったの。
 動きが速い魔理沙がチョン避けの際にうっかり事故死する事が多々あるのも、画面上部でアイテム回収に精を出していたら
 リグルに蹴り殺されるのも、メイド長単独での天文密葬法がマゾい地獄仕様なのも……全て私がやった!」

その言葉を聴き、目を見開いてワナワナと震える霊夢。

「じゃあ、まさか……!」
「ふふっ、そうよ。“無限の超高速飛行体(Lunatic)”の鬼畜じみた弾道も、“百万鬼夜行”で途中から
 ゲージが見えなくなるのも、私の仕業なのよ」
「そんな馬鹿な。じゃあアレか? 三月精の初版に誤植が異常に多かったのも……」
「それも私だ」
「風神録で、レザマリPower3.0~3.95の攻撃力が異常なのも……?」
「それも私だ」

「魔理沙、そいつから離れなさい!」
「な……何を言ってるんだ霊夢」
「そいつはアリスじゃないわ……この度重なるメタ的発言、そして永夜抄後の作品まで秘密裏に操る力……
 あんたは何者なの!」

俯いたまま、肩を震わせて嗤うアリス。その佇まいからは、只ならぬ気配が感じられる。

「ふふ……ふふふ……いいわ。ここでまとめて始末してやるわ……まだ私の計画は始まったばかり……
 誰にも邪魔はさせない。かかってきなさい!」

BGM:人形サイパン~南国の浜辺で戯れし少女
Player:元祖主人公チーム(霊夢&魔理沙)
Boss:それも私だ





「ねえ慧音、永夜抄ってこんな話だったっけ?」
「うーん、何かがおかしいな。どうも再現された歴史に歪みが生じたらしい。気にせず次のケースに移ろう」
「……あれ、いつの間に杯が……慧音、酔ってるの?」





<Case04:東方永夜抄・詠唱組編での不幸な展開>

Stage 6:Vs.永琳戦直前

長い廊下を進みつつ、永琳の後を追う二人。

「ふふふ……無事ついて来ているようね」
「魔理沙! こいつを撃つのよ」
「んなもん、言われなくても判ってるぜ」

(カウント:1魔理沙)
(中略)

「魔理沙、周りを見て!」
「見てるって。何時の間にか外だな」

(カウント:2魔理沙)
(中略)

「魔理沙! おかしいわよ。この月も星も……」
「さっきから、魔理沙魔理沙うるさいなぁ。結局人が居なきゃ何も出来ないのかよ」

(カウント:3魔理沙 *Stage1から合計すると13魔理沙)
(魔理沙リミットブレイク)

何か言い返してくるだろうと思っていた魔理沙だったが、アリスは何も言わない。

「……アリス?」
「……(ぶつぶつ)」
「おい、アリス?」
「…………ええ、そうよ。悪うございましたね! 私は人が居なきゃ何も出来ない腰抜けですよ!」
「あの、もしもし?」
「じゃあ魔理沙は一人で何でも出来るみたいだから、私がいなくても良いわね」
「ねえ……もう始めても良いかしら?」

(アリス離脱)
(しびれを切らした永琳、先制攻撃開始)

「え、おい……ちょっと待て。お前がいなきゃマリス砲が使えないじゃないか……ちょっ、待て! こっちは相方と取り込み中なんだ。
 いきなりスペカ宣言するな! やめて、“神代の記憶”やめてっ!」
「じゃあ、私はここで見てるから。一人で何でも出来る魔理沙が、鮮やかに弾を避けるところを……」
「アリス、私が悪かった」
「ほら、どうしたの? 避けないの?(ニヤニヤしながら)」
「アリス、落ち着こう。私と一緒にマリス砲で、月を隠した巨悪を打ち砕こうぜ」
「(無言。とても優しい表情で微笑んでいる)」
「アリスぅーっ!!」
「さっきから、アリスアリスってうるさいわね。結局人が居なきゃ何も出来ないの?」
「ぎゃあああああああああああああああああああああー(ピチューン)」
「魔理沙ざまぁ」





「うーん。実に大人げないな」
「慧音、これじゃあまるで子供の喧嘩だよ……」
「痴情のもつれの開始地点のようなものだな。表面上はクールに見えても、怒ると案外根に持つタイプもいる。
 話をする時は、しっかり言葉を選ぼう」
「一人で出来る事には限界があるものよね。仲間は大事にしなくちゃ、ってことね」
「その通り。妹紅は良い事を言う。ぐびぐび」
「あ、やっぱり飲んでたんだ」





<Case05:東方永夜抄・紅魔組編での不幸な展開>

Stage 6:Vs.永琳戦直前

(いろいろと前略)

「随分と余裕ねぇ……ここまで誘い出したのも、思う存分遊ぶ為。
 安心していいわ、朝になれば満月は元に戻してあげるから。後は、朝まで遊ぶだけでいいのよ」

あれこれと闘いを経て、黒幕に肉薄する二人の前にデビルドクター・えーりんが立ちはだかった!

「お嬢様、良かったですわね。勝っても負けても満月は元に戻るようです」
「何を甘い事言ってるの? なめられたお返しをしないと、幻想郷での威厳が保てないじゃないの。
 もはや満月なんてどうでも良いの!」

レミリアのやる気満々な言葉を耳にした永琳。余裕綽々の笑みを浮かべて、Sっ気たっぷりにこう言い放った。

「ふん、ガキの癖に。貴方みたいな幼い子供が、永遠の民である私に敵うはずが無いじゃない……」



♪どぉぉぉぉぉぉぉ……ん♪(重々しいSE)

暴言「ふん、ガキの癖に -Lunatic-」

ピチューン(レミリアがハートブレイク)



永琳は、てっきり激昂したレミリアが闘いを挑んでくるものとばかり思っていたが……

「ひどい……」
「えっ?」
「私……ガキじゃないのに……こう見えても500年は生きてるわよっ! 納豆だって食べられるのよ!
 それを何よっ、ちょっとアンタより背が低いくらいでガキ呼ばわりなんて……大人げないんじゃないのっ!」
「お、お嬢様、落ち着いて……」
「もういい……私、完全にやる気をなくした。帰る」
「そんな! 最終ステージまで来ておきながらそれは無いですよ。あと少し頑張れば終わりますから、ね?」
「うう……ぐすっ……」
「お嬢様……(泣いているところも可愛いわ!)」

場の空気から置いてきぼりを食らった永琳が二人に声をかけようとしたところ、
暗い廊下の向こうから猛スピードで接近する影が。

「待てこらあああああああああっ!!」
「!?」

突然の乱入者に目を白黒させる三人。
次の刹那には、永琳は何者かに襟元を掴み挙げられていた――

「聞こえたぞ……テメェ今なんつった。お嬢様に向かって……“ガキ”っつったのか。あぁ?」
「ぐぅ……あなたは、いったい……」
「貴様のような狼藉者に名乗る名など持ち合わせていない。ここで殺す。100回殺す」
「美鈴、どうしてここに!?」
「あ、咲夜さん。せっかくカッコよく凄んでたのに……すぐに名前がばれちゃったじゃないですかー」

 Here Comes a New Challenger!

怒りに燃える紅い門番・紅 美鈴が使用可能になりました!
(タイトル画面で↑↑↓↓←→←→BAと入力すると、キャラクター選択画面の右下にラーメンのロゴが現れます)

「げほっ……めー……りん……?」
「気安く呼ぶな。お嬢様に対する暴言、あまりに許しがたき狼藉……貴様には、地獄すら生ぬるい」
「美鈴、私も手伝うわ」
「了解です、咲夜さん。――っつーワケだからよ、ほら。ちょっと月の裏までツラ貸せや。あぁん?」
「月の裏まで、とはスケールの大きな呼び出し行為ね! 素敵だわ」
「まあ、校舎や体育館に裏があるなら月にもあると思いますよ。じゃあお嬢様、すぐに終わらせてきますので。
 ――ボケッとしてんじゃねえぞコラァ! キリキリ歩けやボケが!(ずるずると永琳を引きずっていく)」
「こ……怖い……あんなの……美鈴じゃない!」

恐怖に怯えるレミリアを置き去りにして姿を消した三人。
やがて、月の裏側から聞き覚えのあるフレーズが響いてきた。

♪テーレッテー♪

――戻ってきたのは、美鈴と咲夜の二人だけだった。

「あれっ、さっきの女は?」
「……見ないほうが宜しいかと存じます。さあお嬢様、美鈴。紅魔館に帰りましょう」
「え? 何? 何が起きたの? ちょっと、笑って流さないでよ咲夜!」

東方永夜抄・完





「……こうして見ると、永夜抄って不幸な展開ばっかりなんだね……あれ、慧音?」
「ぐびぐび……」
「もう……まあ良いや、私も飲もうっと」



「ふぅ……少々飲みすぎたようだ。まあ、こんな再現映像は全部ウソなんだがな」
「……………………」
「おや、妹紅。先に寝入ってしまったか……」

「ところで、ウソを吐く日と言うのは今日で合っていたかな?」

 がらっ!(襖の開く音)

「ん? なんだ、霊夢に魔理沙に……どうした。一緒に飲むかな? ん、何だ。
 そんな怖い顔しt

 ♪テーレッテー♪
しかばね
コメント



1.名無し妖怪削除
レミリアもある意味永遠の民だけどねw
永遠に幼~
2.乳輪大納言削除
~永淋終了のお知らせ~
そうか、風のレザマリはアリスの愛によってパワーアップした仕様だったのか
元EXボスは流石だね(
3.名無し妖怪削除
美鈴有情破顔拳ですね、わかります
4.名無し妖怪削除
腹w筋w崩w壊w 
5.名無し妖怪削除
暴言だよ! でもって先生は横暴だよ!
6.名無し妖怪削除
もう最高ですw
7.名無し妖怪削除
それも貴方かw
8.K-999削除
シヴァー自重ww
9.名無し妖怪削除
命は投げ捨てるもの
10.名前が無い程度の能力削除
俺も今度誰か月の裏に呼び出してやろうっと