女の子は泣きました。
無力な自分を嘆きました。
その嗚咽を耳にすると、彼女はいつだって女の子の所に飛んでいって、泣き止むまでよしよしと頭を撫でます。
女の子は泣きました。
負けず嫌いな女の子は、いつもいつもこっそり泣いていました。
しかしどれだけ女の子が隠れて泣いても、彼女は女の子を見つけだして、その涙が流れ尽くすまで一緒にいました。
女の子は大切な者と別れました。
また会えるとは知っていても、別れはみんな辛いもの。
彼女もまた辛いのですが、女の子の前では泣けませんでした。
時が経ち、女の子は強くなりました。
天突く強さは自信となって、女の子の心を支えます。
負けることも少なくなりました。
彼女と一緒に頑張った分だけ、女の子は望むものを手に入れました。
友達も沢山出来ました。
強い者同士、一緒に遊ぶことが増えたのです。
泣くことも少なくなりました。
いつも別れ際は泣いてしまうけど、それでも女の子は我慢します。
堪えた涙の分だけ、強くなれるよう。
もう別れなくてもいいくらい、強い力を持てるよう。
彼女は今でも、女の子の側にいます。
昔に比べるとほんの少しだけ、距離は離れてしまいました。
強さはとっくに追い越されてしまいました。
それでも、寂しくなんてありません。
女の子を見つけることに関しては、他の誰にも負けませんから。
だって彼女は、一瞬で何処にだって行けるのです。
どれだけ離れても、その距離はないに等しいのですから。
「チルノちゃん、みーつけたっ」
彼女はいつだって、女の子の側にいるのです。
ってか核爆発起こすなwwww
しかし、何とも良い話ですね