アリスたんの笑顔が幻想郷を救う会
会員: 蓬莱人形 上海人形 シルバニアファミリーのみなさん
※以下本文
永遠亭の一角で
兎耳少女の掃除中
狐と猫が薬の注文
「あ、こんにちはー」
「こんにちはー」
「やあ。薬師殿はいるかい?」
「生憎今は研究中でして・・・薬の処方なら承りますが」
「そうか。いや、うちの橙が少し風邪をこじらせたみたいでね」
「別になんともないっていってるのに」
「いや、風邪は万病の元というからな。早め早めが大事なんだぞ」
「妖獣用の風邪薬ですか・・・多分すぐご用意できると思います」
「それは助かる。いつも頂いていた置き薬が切れてしまってね」
「あー、それでしたら後ほど補充しに・・・」
世間話で気づかない
背後に忍ぶ白い影
抜き足差し足ぴょんぴょこぴょん
これまた兎耳少女のてゐちゃんが
こっそり屈んで手を伸ばし
ぺらっ
「ひゃんっ?!」
「やーい! 鈴仙のパンツ真っ白けー!」
「あ、こらてゐ!待ちなさい!」
ちょっと藍に会釈をすると
慌てててゐちゃん追いかける
「ブレザー脱いだらちょっとぽっちゃりー!」
「なっ・・!色の関係でそう見えただけよ!」
「波長でもいじってたんじゃないのー?」
「違います!」
「わーい!ぷにぷにうどんげー!」
「うるさいっ!」
「ドロワーズはけばいいじゃん!」
「試したけど落ち着かないのよ!」
「うどんげのえっち!!」
「違う!!」
「うどんげのえっち!うどんげのえっち!!」
「二回言うなぁ!!」
「きゃー! 鈴仙怒ったー!」
「さっきから怒ってます!!」
「へへーん! つかまえてごらーん!!」
「このっ・・・っ! 、っ・・・ぅ・・・」
いつものごとくおっかけっこ
てゐは笑って逃げていた
鈴仙怒って追っかけたけど
いつもと調子がおかしくて
「げほっ・・・ぁ・・・っ・・・・?」
「わーい! ・・・・・あれ、鈴仙?」
しばらく追っかけてたけども
急に胸元押さえると
激しく咳き込み膝をつく
「ぅぅ・・・・っ、げほっ・・・あ゛っ・・・ごほっ!」
「鈴仙?! 鈴仙!!」
大変大変、鈴仙が大変
鈴仙なんだか様子がおかしい
いたずらうさぎは慌てて戻り
鈴仙担いで屋敷の中へ
「師匠!! 鈴仙が! 鈴仙が!!」
「あらあらあらあら」
部屋に飛び込むてゐちゃんなだめ
落ち着き診療するえーりん
なおしてえーりんがんばれえーりん
「・・・流行性のウイルスね。疲労で体が弱ってたからか、変な病気まで背負いそうになってるわ」
「!」
「ま、今は風邪の症状が多少重くなったぐらいのものよ
薬も飲ませたし、血清も作ったし。心配ないわ」
「・・ぅ・・・・・すみません・・」
「自己管理も仕事のうち・・・といいたいけど、最近忙しかったものね
いい休暇とでも思ってゆっくり休みなさいな」
「はい・・・・ぅ、けほっ・・・あ・・マヨヒガの所の・・・」
「紫の式にはちゃんと処方しておいたわよ」
「・・・・すみません・・」
「謝らなくてもいいの。
それじゃ、私は他の子達に予防注射してまわらないといけないから
あとはてゐ、お願いね」
「はい・・・」
注射器ごっそり両手に抱え
えーりん部屋から出て行った
残ったてゐちゃん自己嫌悪
鈴仙の病気は疲れてたから
私がいたずらしすぎてたから?
しょっちゅう我が侭だったから?
だって鈴仙大好きだから
もっとかまって欲しかった
大好きだからいたずらしたい
それでもちょっとやりすぎた?
ごめんね鈴仙 ごめんね鈴仙
「・・っ・・・・てゐ、ごめんね・・?」
「?」
「く、ぅ・・・っ、・・一緒に、遊んであげられないね・・? 私って情けないから・・」
「え・・・・」
「師匠の弟子なのにね・・・自分の体も、ちゃんと診てられないなんて・・・っ、けほっ・・・」
「・・・・」
そんなのちがう、そんなのちがう
鈴仙が謝ることはない
「・・・っ、寒い・・・」
「!」
「てゐ・・・悪いけど、行火もらってきてくれるかな・・?」
弱ってるのに笑顔を作り
申し訳なさそうにお願いする鈴仙
なんでそんな顔するの
もっと偉そうにしててもいいんだよ?
鈴仙なんにも悪くないのに
でもそこが鈴仙の優しいところ
そんな所が大好きなんだ
てゐちゃん我慢ができなくなって
思わず布団にもぐりこんだ
「て、てゐ?!」
「っ!」
「だ、駄目だよ! まだうつるかもしれないんだから・・っ!」
慌てて身を引く鈴仙に
いやいや首を振るてゐちゃん
一緒に耳がぽこぽこあたる
ぎゅうっと鈴仙の腰を抱き
頭を胸に押し付ける
困った鈴仙首かしげ
おそるおそる抱きしめる
「・・・あったかい・・・」
健康第一ほかほかてゐちゃん
体もほっこりあたたかい
「・・・ごめんね、迷惑かけて・・・」
「・・・迷惑なんてかけてない・・・」
大好き鈴仙の腕の中
たまらなくなって、うーうーうなる
鈴仙微笑み腕を伸ばして
そっとてゐちゃんの頭を撫でる
「ちょっと眠るから・・・・すぐ出て行ってもいいからね?」
「・・・・・」
「・・・・・おやすみ」
いたずらうさぎは返事をしない
鈴仙そっと一声かけると
静かに明かりを吹き消した
数日たったある日の話
すっかり元気な鈴仙は
またまた掃除をしていると
またまた狐がやってきた
「あ、どうも」
「やあ。あれから大丈夫だったのかい?」
「はい。おかげさまでこの通り。そちらのほうは?」
「ああ。さすがだな、もう咳きもおさまったよ」
「それはよかったです」
「ああ。そうだ、こんどまたつれてこようか。
なにせ橙は本当に可愛くて・・・」
相も変わらず式自慢
嬉しそうに話す狐を
優しそうな目で見る兎
そんなだから気づかない
またまた背後に迫る兎
抜き足差し足ぴょんぴょこぴょん
ぺらっ
「ひゃん?!」
「やーい! 鈴仙のパンツ縞々ー!!」
「・・・っ!!こらー!」
藍にお辞儀をするのも忘れ
怒っててゐちゃん追いかける
ところがてゐちゃんしばらく走ると
急にぴたっと立ち止まった
「?」
不思議に思って首かしげ
おそるおそる近づく鈴仙
「ねえ鈴仙」
「なに?」
「ちょっとこっちきて」
手招きするとは更に怪しい
それでも優しい鈴仙は
とことこ目の前やってきた
「どうしたの?」
「・・・・・・」
「てゐ?」
訝しがって腰を屈めて
そっと目線をあわしたら
ちゅっ
「?!」
「・・・・・・わーい! 鈴仙の唇うどん味ー!!」
「そ、そんなわけないでしょ!!」
真っ赤な鈴仙耳を立て
すごいはやさでおっかける
それをてゐちゃん笑って見ると
これまた走って逃げてった
だって私はいたずらうさぎ
好きな人にはいたずらしちゃう!
大好き鈴仙! 鈴仙大好き!
それはそうと私もうどんげの下着をばペラリt(座薬
とてもリズム良く読めました。
文字数を統一してみるか、俳句などのリズムを参考してみては如何でしょう?
てゐのかわいさわ異常です