Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幽香、そのアイ。

2008/03/25 08:04:00
最終更新
サイズ
5.25KB
ページ数
1

分類タグ


 幽香×リグル。  と思って読むとごめんなさい。





「お待たせ。貴女が頼み事なんて珍しいわね」
 永琳は客間で、鈴仙の煎れた茶を手にしている幽香にそう言った。一角に控えたままでいる鈴仙に労いの言葉をかけて自分も席につき、お茶を一口分、喉に送る。和茶の清涼さを持った暖かな湯気が鼻腔を湿らせ、物理肉体感覚が精神感覚を和らげる。鈴仙だけが一人、風見幽香という強力な力を持つ来訪者に気を落ち着けないではいたが、おおむねその場には、穏やかな気が満ちていたといえる。そして幽香が口を開く。
「んー、なんていうのかしらね、ちょっと最近、気分なのよ」
「どんな?」
「子供でもつくってみるかー、っていう気分」

 この時永琳、お茶霧遠吹新記録達成。

   ~~兎の室内清掃部隊活動中~~


「そ、それならわざわざ私のところに宣言しに来なくても…」

「いや、だからリグルに生やす薬とかできないかな、と思ってね?」

 今度は鈴仙もお茶霧遠吹新記録樹立。

   ~~再度の兎の室内清掃部隊活動中~~


「普通に誰か妖怪でも人間でも男性相手につくればいいじゃない!」
「嫌よ!子供つくってみたいけどリグル以外のじゃ嫌よ!」
「彼女の意志は!?」
「私が欲しいんだからそれで十分でしょ?なに?つくるのは私なのよ?責任は私が持つんだし。なにか問題があるの?」
「…そうだったわね…そういう人…じゃない妖怪だったわね、貴女…」
 永琳は頭を抱えた。

「で。できるの?できないの?」
「…だから彼女の意志はどうなのか、って聞いてるのよ…なにしろ一度彼女の身体を診察しないことにはなんとも言えないけど。妖怪は外見こそ似通ってるけど一種ごとに別の種族だから、妖怪の肉体データの蓄積って、どうにも役立つことが少なくて。あまり集まってないのよね」
 永琳は律儀に、可能性について思考していた。頭にマッドという文字のつく研究者の性と言えた。
「人間みたいに肉体的外見しか変えられない、ということではなく、肉体本質的に性別が変わる種、というものが自然界にはいない訳ではないけど…」
 そう呟いてしまってから慌てて視界の中の幽香を見直すと、その口元の綻びが目に付いた。
 ヤベぇ。
 永琳は軽率なことを言ってしまったと後悔した。鈴仙は非難半分、諦め半分の視線を送っていた。
「じゃあ一度リグルを連れてくればいいのね?」
「いやそういうわけじゃ…」
 永琳は再び頭を抱えた。

「…彼女の居場所がわからないことには連れて来れないでしょう。蟲のネットワークは広ければ広いだけ、それは警戒網にもなる」
「花に聞けば蟲の居所なんてすぐわかるわ」
「…そうだったわね。貴女も自前のネットワーク手段があるのだものね…可哀想に…少しは大切にしてあげなさいよ」
「大切にしてるわよ?私の手の中で」
「…可哀想に…たまにはその手から出してあげなさいよ」
「嫌よ!変な蟲がついたらどうするのよ!」
「…彼女自身が蟲な気がするんだけど。彼女は貴女についた蟲?」
「蟲の一匹や二匹養えない花なんか花じゃないわ」
「匹扱いなの!?」
「誰よ私のリグルを畜生扱いにしたのは!」
「貴女よ!」
「私が蟲の生殺与奪の権を握ってるぐらい当然じゃない!」
「どっちかにしてよ!いい加減にしてよ!」
「だからリグルに生えれば万事解決だって言ってるじゃない!」
「解決してねぇよそれは閻魔も怒るよ!」
「私が頭下げてるのになにその態度!?」
「うわ頭下げてるつもりだよこの人!」
「人じゃないわよ妖怪よ!」
「もうどっちでもいいよどっちでももう!」
「言うなよ二回も言うなよ!」
「そっちもだよもうどうなってるんだよ幻想郷!」
「投げるんじゃないわよ諦めたらそこでゲーム終了なのよ!」
「あんたは諦めろって言ってんのよこの89のD!」
「むしろご褒美でしょうそれ!でも貴女の方がデカくない?そのへんどうなのよジョルジュ永琳!」
「うわ腕の動きが同じだからって混ぜやがったこの女!気にしてたのに!」
「いいじゃない誰もが思ってることよ楽になりなさいよ!」
「うるさいわね人には誰にも譲れない線っていうのがあるのよ妖怪な貴女にはわからないかもしれないけどね!」
「そこらへんの妖怪よりもよっぽど妖怪らしい貴女の台詞じゃないわね!人間やめますか!それとも妖怪やめますか!」
「なにその幻想郷的無理ゲー風味選択肢!ちなみに薬はやめないわ!それが私の生きる道!」
「ちなみに私もやめないわ!色々と!」
「そうよねだって面白そうだもの!」
「それが一番よね私が面白そうだから!」
「私も面白そうだから!」
「じゃあやってくれるのね!」
「それとこれとは話が別!」
「なによ私の気持ちを弄んだのね!えーりんのくせに!」
「なによ貴女こそゆうかりんのくせに!ゆかりんと名前かぶってるじゃない!」
「貴女こそこーりんとかめーりんとか!」
「ところでりんが多すぎなくね?幻想郷!」
「そういやお燐とかさとりんとか!」
「ナズーリンも一輪も!ひじりんだって!」
「りんりんりりん!」
「りんりんりりんりん!」
「古いわね!貴女も!」
「貴女もね!」

 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・








 こんにちは。鈴仙・優曇華院・イナバです。
 私の記憶はこれで終わっていますが、この後も幽香さんと師匠のドツキ漫才は続いていたように思います。いつの間にかプリズムリバー三姉妹が「幻想入りした音楽ね!?」とボーカルのミスティアさんを連れて乱入しつつ「四人じゃ一人足りないわ!」と騒いだり、昼間っから酒が入ってきたような気もします。
 私の精神状況が、いつもですが、鬱入っていなければ、結構な見物だったのかな、と思えなくはないですが今はすみません、この暗く暖かい布団の中の感触に包ませていて下さいお願いします。耳だけ布団から出していれば外のことは大抵わかりますから、このまま布団の中で丸くさせていて下さいお願いします。
 あの後リグルさんがどうなったのか、私は知りません。すみません知る気力が出ません。あの時永遠亭に来ていた、毒花な鈴蘭限定ですが花を扱うメディスンさん経由でリグルさんへの「逃げてー!」というメッセージを送りはしましたが、それが上手く伝わったか、功を奏したかは全く私には分かりません。すみません閻魔様、私はまた罪を増やしてしまいました…あ、師匠、やめて下さい、私が出て来ないからって布団の外に出してる私の耳を、そんな、あ、そん(ry
ごめんなさい。

私の中でのゆうかりんはこんな人です。
リグルラブは幻想郷一。
でもそのラブっぷりはやっぱりジャイアニズム。
だから今日もリグルはバカルテットの誰かの膝を濡らすのさ。
そしてそんなことが幽香にバレた日にはさあ大変。逃げてーチルノもミスチーもるみゃーも逃げてー。

090925
そういえば、と気がついて地霊殿と星蓮船からもりんりんズメンバーに加入頂きました。
…マジでりんりんズ多くね?
KeiNa
[email protected]
コメント



1.名無し妖怪削除
bkkwwwww
2.名無し妖怪削除
なんかもう駄目だなww
3.名無し妖怪削除
フィン〇ー5、幻想入りとな?!
4.名無し妖怪削除
いい意味で壊れてて最高。
招待状を出したいな。
5.名無し妖怪削除
独占欲って怖いね!
でもゆうかりんの子供だったら欲しいk(バタフライストーム
6.KeiN削除

>>独占欲って怖いね!
独占欲なんて言葉、幽香は持ってないよ!
だって全てのものは幽香のものだもの!独占しようとする必要もないのだもの!

>>でもゆうかりんの子供だったら欲しいk(バタフライストーム

数年か数ヶ月後の風見さん家で、保母さんや保父さん募集するよ!きっとするよ!
でも実際には子供には幽香がつきっきりでその補助みたいな感じだよきっとそうだよ!

…夢幻館でくるみやエリーにやらせればいいんじゃね?ってツッコミ禁止。


>>いい意味で壊れてて最高。
>>招待状を出したいな。

恐れ入ります。…招待状、ですか?幽香とリグルの結婚式の招待状でしょうか?
目に浮かびます。
タキシード姿のリグル、ウェディングドレス姿の幽香。
その幽香の腕にお姫様抱っこされるリグル。ああなんて素敵な光景なのでしょう。
あれところで幻想郷ってキリスト教式結婚式とか教会とかあるのかしら?
でも紅魔館みたいな洋式館があるのだから、形だけでも教会はありそうですよね。


>>フィン〇ー5、幻想入りとな?!

「りんりんりりん」と聞いて、「りんりんりりんりん」と即返せる人物(趣味の人、もしくは年の功)
 紫、永琳、幽香、幽々子、レティ、神奈子、諏訪子
「りんりんりりん」と聞いて、「は?」とばかりに冷たい視線を返してきそうな人物(年齢ギャップで知らない、もしくは興味がない)
 霊夢、真理沙、アリス、レミリア、パチュリー、霖之助
「りんりんりりん」と聞いて、答えが分からないが話を合わせてくれそうな人物(年齢関係なく気を使う苦労人)
 美鈴、早苗
「りんりんりりん」と聞いて、答えてよいか悩む、怪しい人物(色々と。趣味とか年齢とか)
 咲夜さん

取材協力:文々。新聞


>>なんかもう駄目だなww

まだだ、まだ終わらんよ!
幻想郷はまだ終わらぬ!何度でも蘇るさ!それが人々の夢だからだ!

幻想郷って人々が忘れた幻想が集まるところじゃネーノ?
という突っ込みは却下。

つまり、不思議!幻想郷は忘れられないのにそこは忘れられたものたちが集まる場!不思議!


>>bkkwwwww
gmnwwwww