「フラン…」
お姉様が怒っている。
「フラン、あなた…」
怒りで全身を震わせている。
「フラン!あなたは取り返しのつかないことをした!!」
怒りが、空気を紅く、紅く染めていく…。
けど、それは私も同じ。
怒りで体が震え、憎悪で瞳を燃やし、そして、まわりを赤く染める!
「お姉様がぁ!お姉様が、私を裏切るから!
私は、お姉様を許さない!!」
私は、大声でそう宣言し、スペルカードを構える。
「そうよね、フラン。あなたはおとなしく謝るような子じゃなかったものね。
いいわ、私も全力で行くわよ!」
お姉様もスペルカードを構える。
そして、同時にカードを放つ!!
『禁弾 スターボウブレイク』!!
『神罰 幼きデーモンロード』!!
お互い、全力で放つスペルカードだ。それがぶつかってできる、魔力による爆発。
その余波を、流れ弾を避けながら、次の手を放つ。
『禁弾 カタディオプトリック』!!
『獄符 千本の針の山』!!
読まれていた!?いや、こちらの方が威力が高いはず!押し通す!!
「クッ!」
お姉様が、後退する!ここよ!お姉様の技、使わせてもらうわ!!
『禁紅 スカーレットシュート』!!
「そんな!?しまっ!!」
「クスクスクス。お姉様。私はレミリア=スカーレットの妹よ。
お姉様の技、スカーレットの技も使えるわ」
今のは手応えがあった。これで…
『紅蝙蝠 ヴァンピリッシュナイト』
「え!!」
うそ!?あれを避けるの!?
「ふふふ、フラン流石ね。今のは効いたわ。」
さすがはお姉様。簡単にはいかないか…。
だったら、力で、数で押す!!
『禁忌 フォーオブアカインド』
「「「「流石お姉様!!でも、これで終わり…!?」」」」
四人に増えた私を見ても、お姉様は不敵な笑みを浮かべている。
「フラン、私はフランドール=スカーレットの姉よ。
あなたの技、使わせてもらうわ!」
『四紅 フォーオブアカインド』
お姉様も、四人に、増える…。
「「「「さあ、フラン。まだまだこれからよ!!」」」」
あれから、お互いに、一進一退の攻防を繰り返した。
分身は消え、体力も、魔力も、残り少ない。
「楽しかったね、お姉様」
「ええ。フラン」
「けど、パーティーの時間は」
「もう終わりね」
私は剣を、お姉様は槍を構える。
「『禁忌 レーヴァテイン』いけぇぇぇぇぇ!!!」
「『神槍 スピア・ザ・グングニル』うおぉぉぉぉぉ!!!」
真紅の剣と、真紅の槍が交錯する!!
と、
‘ゴツン’「痛っ!?」
‘ガツン’「痛い!?」
「お嬢様、フランドール様?悪ふざけが過ぎますよ?」
「「め、美鈴!!」」
拳を握って(おそらくそれで頭を殴った)仁王立ちする美鈴がいた。
そして、今、私とお姉様は、腕を組んで立つ美鈴の前で、正座している。
「それで、ケンカの原因は何ですか?」
美鈴がそう聞くと、すかさずお姉様が答える。
「フ、フランが、私のショートケーキのイチゴをとったのよ!」
「あ、お、お姉様が今日はフランのおやつは無しって嘘言うから!!」
「だからって私の楽しみにしておいたイチゴを…」
「お姉様が悪いのよ!!」
「フランが!!」
私とお姉様が言い合い、再びカードを取り出そうとすると、美鈴が言った。
「お黙りなさい」
「「はい」」
「咲夜さん。今回のケンカで紅魔館はどれほどの損害になりました?」
美鈴が聞くと、咲夜が現れて、
「半壊、正確には四割四分壊、ってところね」
損害報告をした。
「そうですか。復旧まで大体二週間ぐらいですか」
「そんなところね」
そろそろ足がしびれてきた。
「さて、お嬢様、フランドール様」
「「何?美鈴」」
「一ヶ月、おやつ抜きです」
「「ええ~~~!?」」
そ、そんな!?
「罰です」
「やだやだやだ~~~!!」
「めーりん、ごめんなさ~い!ゆるして!!」
だだをこねる私と、必死に謝るお姉様の図。
「美鈴、それはひどくないかしら?」
咲夜、頑張って!私たちのおやつのために!
「だめです。甘やかしたら、お嬢様達のためになりません」
「でも…」
「だめです。」
「…そうね」
咲夜が諦めちゃった!!
「うう、フラン、おやつ、諦めるしかないわ…」
「お姉様…」
「ねえ、美鈴、この罰が守れなかったら…」
お姉様が、美鈴に聞く。
「もちろん、お仕置きです」
美鈴は当たり前のように答えた。
…美鈴のお仕置きは過激なの。
~~~数日後~~~
「う、うう。お姉様。おやつ食べたいわ…」
「フラン、だめよ、我慢しないと…。お仕置きが…」
「お姉様、ごめんなさい」
「いいのよフラン。私も悪かったわ」
お姉様が私を抱き、慰めてくれる。
「ありがとう、お姉様」
「フラン」
それでも、おやつが食べたいわけで…。
「やっぱり、おやつが食べたいわ、お姉様…」
「フラン、私もよ…」
はぁ、おやつ…。
と、その時。
‘コンコン’
「お嬢様、おられますか?」
「咲夜?いいわ、入って」
「失礼します、あら、妹様も。ちょうどよかった」
咲夜は、何かをカートで運んできた。
「咲夜、それは?」
「はい、私用のおやつを作ったのですが、作りすぎてしまいまして。
お嬢様と妹様に、処分を手伝っていただこうかと」
そう言いながら、咲夜は、焼きたてのアップルパイを切り分ける。
嘘つき。一人分なら、何でホール、一つ丸々作るのよ。
「でも、美鈴にばれたら…」
「お嬢様、心配ありません。これはおやつじゃなくて、処分、なのですから」
「「咲夜、ありがとーーーー!!」」
「もっと厳しくしないと行けないのに、咲夜さんは…。
まあ、見逃している時点で、私も甘いですね…」
「憎まれ役、ご苦労様」
「パチュリー様…」
「どう?いいお酒、手に入ったんだけど、こぁはもう寝ちゃったし」
「ありがとうございます。お付き合いいたします」
紅魔館の夜は更けていく。
お姉様が怒っている。
「フラン、あなた…」
怒りで全身を震わせている。
「フラン!あなたは取り返しのつかないことをした!!」
怒りが、空気を紅く、紅く染めていく…。
けど、それは私も同じ。
怒りで体が震え、憎悪で瞳を燃やし、そして、まわりを赤く染める!
「お姉様がぁ!お姉様が、私を裏切るから!
私は、お姉様を許さない!!」
私は、大声でそう宣言し、スペルカードを構える。
「そうよね、フラン。あなたはおとなしく謝るような子じゃなかったものね。
いいわ、私も全力で行くわよ!」
お姉様もスペルカードを構える。
そして、同時にカードを放つ!!
『禁弾 スターボウブレイク』!!
『神罰 幼きデーモンロード』!!
お互い、全力で放つスペルカードだ。それがぶつかってできる、魔力による爆発。
その余波を、流れ弾を避けながら、次の手を放つ。
『禁弾 カタディオプトリック』!!
『獄符 千本の針の山』!!
読まれていた!?いや、こちらの方が威力が高いはず!押し通す!!
「クッ!」
お姉様が、後退する!ここよ!お姉様の技、使わせてもらうわ!!
『禁紅 スカーレットシュート』!!
「そんな!?しまっ!!」
「クスクスクス。お姉様。私はレミリア=スカーレットの妹よ。
お姉様の技、スカーレットの技も使えるわ」
今のは手応えがあった。これで…
『紅蝙蝠 ヴァンピリッシュナイト』
「え!!」
うそ!?あれを避けるの!?
「ふふふ、フラン流石ね。今のは効いたわ。」
さすがはお姉様。簡単にはいかないか…。
だったら、力で、数で押す!!
『禁忌 フォーオブアカインド』
「「「「流石お姉様!!でも、これで終わり…!?」」」」
四人に増えた私を見ても、お姉様は不敵な笑みを浮かべている。
「フラン、私はフランドール=スカーレットの姉よ。
あなたの技、使わせてもらうわ!」
『四紅 フォーオブアカインド』
お姉様も、四人に、増える…。
「「「「さあ、フラン。まだまだこれからよ!!」」」」
あれから、お互いに、一進一退の攻防を繰り返した。
分身は消え、体力も、魔力も、残り少ない。
「楽しかったね、お姉様」
「ええ。フラン」
「けど、パーティーの時間は」
「もう終わりね」
私は剣を、お姉様は槍を構える。
「『禁忌 レーヴァテイン』いけぇぇぇぇぇ!!!」
「『神槍 スピア・ザ・グングニル』うおぉぉぉぉぉ!!!」
真紅の剣と、真紅の槍が交錯する!!
と、
‘ゴツン’「痛っ!?」
‘ガツン’「痛い!?」
「お嬢様、フランドール様?悪ふざけが過ぎますよ?」
「「め、美鈴!!」」
拳を握って(おそらくそれで頭を殴った)仁王立ちする美鈴がいた。
そして、今、私とお姉様は、腕を組んで立つ美鈴の前で、正座している。
「それで、ケンカの原因は何ですか?」
美鈴がそう聞くと、すかさずお姉様が答える。
「フ、フランが、私のショートケーキのイチゴをとったのよ!」
「あ、お、お姉様が今日はフランのおやつは無しって嘘言うから!!」
「だからって私の楽しみにしておいたイチゴを…」
「お姉様が悪いのよ!!」
「フランが!!」
私とお姉様が言い合い、再びカードを取り出そうとすると、美鈴が言った。
「お黙りなさい」
「「はい」」
「咲夜さん。今回のケンカで紅魔館はどれほどの損害になりました?」
美鈴が聞くと、咲夜が現れて、
「半壊、正確には四割四分壊、ってところね」
損害報告をした。
「そうですか。復旧まで大体二週間ぐらいですか」
「そんなところね」
そろそろ足がしびれてきた。
「さて、お嬢様、フランドール様」
「「何?美鈴」」
「一ヶ月、おやつ抜きです」
「「ええ~~~!?」」
そ、そんな!?
「罰です」
「やだやだやだ~~~!!」
「めーりん、ごめんなさ~い!ゆるして!!」
だだをこねる私と、必死に謝るお姉様の図。
「美鈴、それはひどくないかしら?」
咲夜、頑張って!私たちのおやつのために!
「だめです。甘やかしたら、お嬢様達のためになりません」
「でも…」
「だめです。」
「…そうね」
咲夜が諦めちゃった!!
「うう、フラン、おやつ、諦めるしかないわ…」
「お姉様…」
「ねえ、美鈴、この罰が守れなかったら…」
お姉様が、美鈴に聞く。
「もちろん、お仕置きです」
美鈴は当たり前のように答えた。
…美鈴のお仕置きは過激なの。
~~~数日後~~~
「う、うう。お姉様。おやつ食べたいわ…」
「フラン、だめよ、我慢しないと…。お仕置きが…」
「お姉様、ごめんなさい」
「いいのよフラン。私も悪かったわ」
お姉様が私を抱き、慰めてくれる。
「ありがとう、お姉様」
「フラン」
それでも、おやつが食べたいわけで…。
「やっぱり、おやつが食べたいわ、お姉様…」
「フラン、私もよ…」
はぁ、おやつ…。
と、その時。
‘コンコン’
「お嬢様、おられますか?」
「咲夜?いいわ、入って」
「失礼します、あら、妹様も。ちょうどよかった」
咲夜は、何かをカートで運んできた。
「咲夜、それは?」
「はい、私用のおやつを作ったのですが、作りすぎてしまいまして。
お嬢様と妹様に、処分を手伝っていただこうかと」
そう言いながら、咲夜は、焼きたてのアップルパイを切り分ける。
嘘つき。一人分なら、何でホール、一つ丸々作るのよ。
「でも、美鈴にばれたら…」
「お嬢様、心配ありません。これはおやつじゃなくて、処分、なのですから」
「「咲夜、ありがとーーーー!!」」
「もっと厳しくしないと行けないのに、咲夜さんは…。
まあ、見逃している時点で、私も甘いですね…」
「憎まれ役、ご苦労様」
「パチュリー様…」
「どう?いいお酒、手に入ったんだけど、こぁはもう寝ちゃったし」
「ありがとうございます。お付き合いいたします」
紅魔館の夜は更けていく。
しかし、やっぱり『気を使う(遣う)程度の能力』だから、やさしいというか、甘いというか…
つまり、美鈴最高!!
めーりんお母さん俺をしかって!
カッコイイ! もう中国なんて言えない!
さすが幻想郷トップクラスの姉妹だな
それをとめた紅魔館の母はさすがw